【ワンピース】横綱・浦島の強さと技は？性格やルフィとの対決の結果は？

ワンピース・ワノ国編初期に登場した横綱・浦島は、花の都でもてはやされる人気力士で、士族の身分を有する敵キャラの1人です。以下では、身分をかさに着て、横暴を振舞う姿が印象的な横綱・浦島のプロフィールをはじめ、浦島の強さや能力・技、浦島の性格、ルフィとの試合の結果、アニメ版浦島の担当声優などを紹介します。

漫画家・尾田栄一郎先生の「ワンピース」は、1997年～2020年2月現在にかけて「週刊少年ジャンプ」にて長期連載されている大ヒット作品で、2019年12月時点で計95巻が刊行されています。仲間との絆や迫力あるバトル、ギャグ要素に加え、作品全体にわたって散りばめられた伏線や緻密な世界観が高く評価され、性別や年代を問わず幅広い読者に支持されています。

また、漫画「ワンピース」の国内累計発行部数は、第95巻の時点で3億9000万部を突破し、これまでに数多くの国内出版の最高記録を塗り替えてきたことでも知られ、2015年6月15日には、ギネス世界記録の認定を受けました。また、漫画「ワンピース」は、世界42以上の国と地域で翻訳版が販売され、全世界累計発行部数は、2019年12月時点で4億6000万部を突破しました。

漫画「ワンピース」は、1999年から放送が開始されたアニメ版も高い人気を誇り、原作と共に根強い人気を誇っています。そして、2015年からは、スーパー歌舞伎の題材に起用され、これまで歌舞伎に興味の無かったワンピースファンを中心に好評を博しました。また、2020年には、ハリウッドによる実写ドラマ版も制作され、2020年1月からNetflixで動画配信サービスが行われています。

海賊王ゴールド・ロジャーが遺した「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を巡り、海賊たちが覇権を競いあう大海賊時代を舞台に、海賊王を夢みる少年・ルフィは、故郷の村を離れて偉大なる航路（グランドライン）の船旅に旅立っていきます。そして、後の麦わら一味となる仲間との出会いやライバル海賊・海軍との戦い、大切な人との別れを経ながら、麦わら一味の旅は折り返し地点に到達しました。

グランドラインの旅も残りわずかとなった麦わら一味は、閉鎖国家・ワノ国へ上陸し、ワノ国を支配する百獣海賊団の船長・カイドウとの戦い、ワノ国の開国を実現させるべく、戦いに身を投じます。

ワンピース・ワノ国編に登場する横綱・浦島は、花の都に住む士族です。また、ワノ国の各界では、無敗記録を保持し続け、人気・知名度共にトップクラスの人気力士です。お鶴が経営する茶店の客として登場し、お店で働くお菊を見初め、彼女に言い寄ります。しかし、近くにいたゾロに邪魔をされたことを受け、浦島はお菊に自身の興行を見に来るように伝え、その場を立ち去ります。

その後も、お菊を手に入れるべくあらゆる手を考えながら、相撲の試合に臨む浦島は、お玉の救出に向かうルフィ一行とお菊と出会います。そして、お菊が自分に気があり、試合の観戦に訪れたと勘違いした浦島は、弟分たちにルフィ・ゾロの相手をさせ、お菊を連れ去ります。しかし、お菊の罠と気付かない浦島は、お菊の手で髷を切り落とされてしまいます。

士族の命である髷を失った浦島は、怒りに任せて攻撃を仕掛け始めるも、お玉を救出するべく土俵に立ちあがたルフィに阻止されます。そして、ルフィのゴムゴムの実の攻撃を受けた浦島は、場外へと吹き飛ばされ、物語から退場しました。

並外れた巨体を生かした力強い取り組みが特徴の横綱・浦島は、花の都では負け知らすの力士として絶大な人気を見せる一方で、ワンピースファンからは、その強さや能力に注目が集まっています。以下では、ワンピースの横綱・浦島の強さや能力・技を紹介します。

ワノ国の力士としての浦島の強さや能力について、劇中では常人離れした実力を披露し、観客を魅了しています。そして、大相撲の試合では、取り組んだ力士に全身骨折の大けがを負わせることや、場外に吹き飛ばして行方不明にさせることは、浦島のお決まりとなっており、豪快な戦い方が特徴です。しかし、相撲以外の戦いでは、他の敵キャラより劣ると推測されます。

各界では申し分ない強さを誇る横綱・浦島ですが、ワンピースのバトル面に着目すると、その強さはこれまでに登場した小物キャラレベルと推測されます。しかし、ワノ国編に限定して考察すると、浦島の強さは、ルフィとの戦いや、人造悪魔の実SMILE能力者のギフターズから一目置かれていることから、中位の真打レベルとも呼べるでしょう。

巨体を生かした勢いのある技で相手を圧倒する横綱・浦島ですが、自分が不利な状況に陥った際には、卑怯な手を使用することを厭わない一面も見られます。これまでのワンピースでも、目的のために手段を選ばないキャラは登場していますが、浦島の場合は、感情の赴くまま行動に移ることが指摘され、強いとは言い難いキャラクターでしょう。

横綱・浦島が使用する技は、いずれも巨体を生かした豪快な技が特徴である一方、花の都一の力士らしからぬ反則技も見られます。そして、反則技を使用してもゴムゴムの実の能力を持つルフィの足元には及ばず、浦島の実力は、井の中の蛙と言われています。以下では、花の都の横綱として君臨する浦島の技を紹介します。

浦島の技・耳潰しは、両手を大きく叩くことで、相手の耳の鼓膜を容赦なく破ってしまう技であり、卑怯な性格も指摘される浦島ならではの反則技でしょう。

浦島の技・目潰しは、人差し指と中指を突き出して、対戦相手の両目を潰してしまう残忍性のある反則技です。しかし、数々の死闘を制してきたルフィには効果がなく、浦島はあっけなく倒されてしまいます。

浦島の必殺技・彼岸張手は、歌舞伎をイメージした決めポーズで対戦相手を張り飛ばす、パワー型の技です。彼岸張り手を受けた相手は、「姿が消し飛ぶ」と言われるように、場外へ飛ばされた後、行方不明となっています。ルフィのギア3の「ゴムゴムのつっぱり」とは、互角の威力を有するものの、ルフィの武装硬化による腕払いには及びませんでした。

浦島の技・菩薩張手は、千手菩薩のように、短時間に多数の張り手が繰り出される技であり、巨体からは想像が付かないくらいスピード感ある連続張り手が特徴です。菩薩張り手を受けた対戦相手は、全身骨折などの大ダメージが待ち構えていましたが、ルフィには効果がありませんでした。

厳格な身分制度と男尊女碑が根強いワノ国にて、横綱・浦島とする士族は、ワノ国で最も高い身分であり、それ故に町人や女子供たちを見下す傾向が見られます。以下では、徹底した極悪ぶりが注目された横綱・浦島の残忍な性格やルフィとの対決結果を紹介します。

ワンピース屈指の極悪ぶりが話題となった浦島の性格は、典型的なワノ国の士族男性を反映させた姿であり、弱者を思いのままに支配したい欲求にまみれていることが特徴です。また、自分より身分の低い者・下人は、いかなる理由があろうとも、自分の命令には従うことを絶対としており、万が一、自分に逆らうような振舞いをした者に対する仕打ちは、女性であろうと容赦しません。

一方で、大の女好きであり、下人が住むおこぼれ町にて、茶店で働くお菊を自分のものにしようと、言い寄る一面が描かれました。同時に、流れ者として振る舞うゾロの気迫におされて、その場を去っていくなど、士族とは思えない軽率さや器の小ささが残念なポイントでしょう。

浦島にとって下人は、「生かすもその命を奪うも自由」という考えを持っており、お菊のナンパに失敗し、機嫌を損ねた浦島は、老夫婦が営む定食屋にて、夫婦のペットであるタヌキを調理するように命令を下します。しかし、そのタヌキは、老夫婦が長年可愛がってきた家族でしたが、浦島には、そのような事情を意に介さず、横暴を働きます。

ワンピース世界では異色の国とも呼べるワノ国では、厳格な身分制度の影響で、士族が町人に対して傲慢な態度を取ることは珍しくありません。しかし、横綱・浦島のように、身分をかさに着て、自分勝手に振る舞う様は、もはや単なる思い上がりとも呼べるでしょう。

一方、ワンピースでは、これまでに数多くの敵キャラが登場しましたが、力を持つ者ほど、自分なりの信念や知性のある行動を見せつけていました。しかし、欲望のままに行動する横綱・浦島の振舞いには、信念どころか知性すら感じられません。浦島は、横綱としての実力は本物ですが、性格面では、力を持つ者には相応しいとは言い難いでしょう。

おこぼれ町の茶店での出来事をきっかけに機嫌を悪くしていた浦島でしたが、大相撲の試合中に、お菊とルフィ・ゾロが駆けつけました。浦島は、お菊が自分に気があると勘違いし、お玉の救出に尽力するルフィ・ゾロ相手を弟分に任せて、お菊を連れ去っていきます。しかし、これらはお菊の策略であり、お菊の手で髷が切り落とされてしまいます。

髷は、士族の象徴であり、下人と見下していた女性から思わぬ仕打ちを受けた浦島は、冷静さを失い、怒り狂います。そこへ、ルフィが乱入し、2人は相撲対決に挑みます。横綱・浦島は、巨体を生かした力強い張り手・反則技を繰り出すも、ルフィにダメージを与えることが出来ません。そして、ギア3のルフィのゴムゴムのギガントつっぱりを食らった浦島は、そのまま場外へと吹き飛ばされ、真打・ホールデムの屋敷に落下しました。

ワンピースの横綱・浦島は、少ない登場回数でありながら、劇中での横暴ぶりは多くの視聴者にインパクトを与え、今後の登場が密かに期待されているキャラクターの1人です。以下では、アニメ版ワンピースの横綱・浦島の担当声優かぬか光明さんのプロフィールと、主な出演作品を紹介します。

ワンピースの横綱・浦島を演じたかぬか光明さんは、1980年生まれ、東京都出身の声優・舞台俳優で、2000年代から芸能活動を行なっています。アドヴァンスプロモーション・劇団朋友の所属を経て、現在はケンユウオフィスに所属しており、主に海外ドラマ・アニメ作品の日本語吹き替えを中心に活動しています。

声優・かぬか光明さんの主な出演作品は、「ガンダム Gのレコンギスタ」のアダム・スミス役、「弱虫ペダル」のゴリ蔵役、「からくりサーカス」のメリーゴーラウンド・オルセン役、「スポンジ・ボブ」のパトリック・スター役（2代目）等です。2014年からは「くまのプーさん」のプーさん役の4代目日本語吹き替え声優として活躍しています。

ワンピース・ワノ国編も終盤に差し掛かる一方で、序盤に起こったルフィ・お菊との因縁の決着や、再登場が期待される横綱・浦島に関する感想や評価を紹介します。

漫画版「ワンピース」では、これまでにない極悪ぶりで読者の注目を一心に集めたワノ国の横綱・浦島は、アニメ版ワンピースでの登場も注目されました。花の都の人気者かつ士族という身分から、人を見下し時には残忍な振舞いも厭わないなど、性格の悪さが目立つ一方で、お菊に髷を切り落とされ、ルフィに成敗された姿は、多くの読者・視聴者の胸をスカッとさせました。

美しすぎる美男子としてワンピースファンから絶大な人気を誇るお菊は、女装とは思えない完璧な外見だけでなく、自分に言い寄ってきた横綱・浦島の成敗をはじめ、華麗な剣さばきが注目されています。同時に、「卑しきはあなたの心」のように、身分が上である浦島に臆することなく、気然とした態度を貫いたお菊の姿は、男女問わず、多くのワンピースファンを虜にしました。

ワンピース・ワノ国では、横綱の浦島を始め、序盤から個性的なキャラクターが登場し、麦わら一味との関わりが注目されました。同時に、ワノ国編のラスボスと言われる百獣海賊団・カイドウの本格的な登場やその能力にも多くの期待が寄せられ、ルフィ達麦わら一味の活躍や、ワノ国の知られざる歴史など、今後の展開に目が離せません。

ワンピース・ワノ国の横綱・浦島のプロフィールをはじめ、通常のルフィと一戦を交えた強さや能力・技、浦島の性格、ルフィとの戦いの結果、アニメ版声優等を紹介しました。ワンピース屈指の極悪キャラとして登場した横綱・浦島は、ワノ国の士族の性格を色濃く反映させただけでなく、他のキャラクターにはない独特の存在感が魅力的な敵キャラの1人です。