2020年03月01日公開
2020年03月01日更新
【ワンパンマン】サイタマの声優はアニメ1期と2期で変わった?下手になった?
大人気作品『ワンパンマン』の主人公であり、最強のキャラクターであるサイタマ。彼のキャラクターボイスが、アニメ第1期と第2期で変わったのではないか、下手になったのではないか、という疑問の声がネット上で噴出しました。ここでは、アニメ『ワンパンマン』の声優変更疑惑とその真相について紹介。また、『ワンパンマン』でサイタマを演じた声優の出演情報などについても、詳しく見ていきます。
目次
サイタマとは?
サイタマは人気作品『ワンパンマン』に登場する主人公。当然アニメでも一番注目されるキャラクターなのですが、このサイタマの声優がアニメの第1期と第2期で違うのではないか、もしくは演技が下手になったとではないかという疑惑が生まれました。ここではその疑惑について詳しく見ていきますが、その前にまずは『ワンパンマン』の基本情報を確認しておきます。
ワンパンマンの作品情報
ワンパンマンの概要
『ワンパンマン』とは、漫画家ONEが生み出した漫画の名称です。『ワンパンマン』が発表されたのは2009年。ONEが自身のFC2ホームページで発表した漫画が始まりでした。漫画はネット上でじわじわと話題になり、その後『アイシールド21』の作画を担当した漫画家・村田雄介を作画担当として採用したリメイク版『ワンパンマン』が誕生。
ウェブコミック配信サイト『となりのヤングジャンプ』にて、2012年から連載が開始されました。このリメイク版がさらに人気を呼び、2015年にはテレビアニメ化されて第1期が放送。2019年に続編となる第2期が放送されています。
ワンパンマンのあらすじ
舞台となるのは、ヒーローや怪人が存在する世界。主人公のサイタマは、ある日怪人に襲われた少年を救ったことをきっかけに「ヒーロー」になることを決意。上手くいっていなかった就職活動をやめて、3年間毎日欠かさず単純ながらも懸命なトレーニングを行いました。その結果、彼はどんな怪人も一撃のパンチで倒してしまうという脅威の強さを手に入れます。
しかし戦いが一瞬にして終わってしまうという度の超えた強さは、サイタマから戦闘に対する危機感や緊張感を奪いました。そのせいでサイタマは、ヒーローにしては無気力な日々を送っており、またヒーローとしての活動がきちんと評価されないという悩みも抱えることになります。
サイタマのプロフィール
『ワンパンマン』の主人公であるサイタマは、年齢25歳。身長は175センチメートルで、体重は70キロです。ツルツルのハゲ頭が特徴的なキャラクターで、ヒーローネームはハゲマント。ヒーローとして戦う際は、赤い手袋とブーツに黄色のスーツ、白いマントという格好をしています。とても主人公とは思えないシンプルかつ気の抜けた風貌をしていますが、ヒーローとしての強さは規格外。
人間離れした筋力や跳躍力、反射神経などを誇り、どんなに強力な敵でも一撃で屠ってしまいます。元々は普通に就職しようと就職活動をしていましたが上手くいかず、失意の中にいた折に怪人から子供を救うことを経験。それがきっかけで幼少期のヒーローになりたいという夢を思い出し、毛髪が抜けるほどトレーニングをしてヒーローになりました。
ヒーローとして活動しているものの、当初はプロヒーローとしてヒーロー協会に登録しておらず、それが原因で知名度は最低レベル。後に協会に登録するものの、規格外の強さが不正を疑われる要因になってしまい、活躍の割に知名度は伸び悩んでいます。
サイタマの声優はアニメ1期と2期で変わった?
サイタマの声優は1期と2期で変わっていない
アニメ『ワンパンマン』の第1期と第2期で、主人公であるサイタマ役の声優が変わったのではないかという疑惑が浮上しました。結論から言うと、アニメ『ワンパンマン』でサイタマの声を担当した声優は、第1期も第2期も同じ人で変わってはいません。では何故、声優が変わったという声が上がったのでしょうか?その理由に触れて行く前に、アニメ『ワンパンマン』でサイタマの声を担当した声優について確認しておきましょう。
サイタマの声優は古川慎
アニメ『ワンパンマン』でサイタマの声を担当した声優は、トイズファクトリーに所属する古川慎(ふるかわまこと)です。古川慎は1989年9月29日生まれ、血液型はA型。身長170センチで、熊本県出身です。2011年から声優としての活動を開始しており、2018年からは歌手活動も開始しています。
アニメ『ワンパンマン』で主人公のサイタマを演じて以降、様々な作品で重要なキャラクターを演じることが飛躍的に増えた古川慎。サイタマとの出会いが、彼のキャリアに大きな影響を与えたことは間違いありません。
古川慎が声優になったきっかけ
古川慎が声優という職業に興味を持つようになったのは、5歳の頃。『新機動戦記ガンダムW』を見て、主人公の一人であるヒイロ・ユイの声を担当していた緑川光に憧れを抱いたことがきっかけでした。中学生の頃に様々なアニメを見て、アニメ好きになったことも、声優を志すきっかけの一つとなったようです。
高校生になり、とある専門学校に緑川光が特別講師としてやってくることを知った古川慎は、その専門学校に通うことを決意します。緑川光という存在が、声優・古川慎の誕生に欠かせないものであったことがわかるでしょう。
古川慎の女子力の高い趣味
古川慎には、ファンから女子力が高いと言われる趣味があります。まず1つは雑貨屋巡り。街を歩いていて時間があったら、とりあえず目についた雑貨屋に寄ってしまうほどハマっているようです。もう1つが、神社仏閣のようなパワースポットを巡ること。
自分と相性の良い神社に行って、仕事がもらえるよう神頼みをしたこともあったそうです。昨今では多くの女性がパワースポット巡り、神社仏閣での御朱印集めなどにハマっていますので、それを考えると古川慎の趣味は女子力が高いものと言えるかもしれません。
サイタマの声優は下手になった?豪華という噂も?
アニメ『ワンパンマン』の第2期放送が始まって以降、サイタマの声優が下手になったという声が多数上がりました。ファンが感じたこの違和感こそが、第1期と第2期でサイタマの担当声優が変わったのではないかという疑惑が持ち上がった原因です。
第1期では特に問題なくサイタマを演じていた古川慎。引き続き演技をしただけなのに、何故第2期になって急に下手になったという言われるようになってしまったのでしょうか?ここからは、その理由について詳しく見ていきます。
サイタマの声優が下手になったといわれる理由
理由①監督が変わった
アニメを制作するにあたり、クール変更に伴ってアニメ制作会社も変更されるということは、特に珍しいことではありません。アニメ『ワンパンマン』でも、制作会社が第1期を担当したマッドハウスからJ.C.STAFFに変わり、監督も第1期の夏目真悟監督から櫻井親良監督に変更になりました。監督が変われば、声優に求める演技の方向性も変わってきます。
また、声優の声にも大きく影響を及ぼす音響の監督も、第1期のはたしょうニ監督から岩浪美和監督に変わっていますので、それらの変更が古川慎の演技・声にも変化をもたらしたのではないかと言われています。そしてその変化が、多くのファンに声優が変わった、下手になった、という印象を与えたのでしょう。
理由②ONE先生の要望
サイタマの声優が変わった、下手になった、と言われるようになってしまった理由のもう1つとして挙げられるのが、原作者であるONEの存在です。第1期ではアニメの方向性を基本的に現場に委ねていたONEでしたが、第2期ではONEが収録現場に赴き、声優陣や現場のスタッフに直接指導を行ったそうです。
原作者が求めた結果だとすれば、第2期のサイタマがより本物のサイタマに近いのでしょうが、既に第1期のサイタマの演技に慣れていたファンとしては、違和感を感じざるを得なかったのでしょう。
ワンパンマンの声優は豪華?
声優の演技について賛否両論あるアニメ『ワンパンマン』ですが、起用されている声優陣はかなり豪華な顔ぶれだと評判です。主人公のサイタマを演じた古川慎はもちろんめきめきと頭角を現している声優ですし、サイタマの弟子となるジェノスを演じているのは昨今注目を集めている石川界人。
俳優としても活躍しているベテラン声優の山路和弘や、『鬼灯の冷徹』では主人公の鬼灯を演じた安元洋貴。歌手としても人気の高い女性声優の早見沙織や、数々の作品で重要なキャラクターを演じている悠木碧。その他、津田健次郎、高山みなみ、櫻井孝宏、宮野真守など、かなりの知名度を誇る人気声優の名前が並んでいます。
サイタマの声優・古川慎の他の出演作品や楽曲
『ワンパンマン』のサイタマを演じたことで注目を集めた、声優の古川慎。ここからはより彼について知っていくため、古川慎が出演した他出演作品や、彼が歌った楽曲やキャラソンなどについて紹介していきます。第2期の違和感が原因で下手という声も上がってしまいましたが、彼の仕事の数々を見れば、古川慎が注目されるに値する優秀な声優であることがわかるでしょう。
古川慎の他の出演作品
出演作品①「武装中学生」で声優デビュー
声優の古川慎は2011年、Webアニメ・オーディオドラマ『武装中学生』の吉野サトシ役で声優デビューを果たしました。『武装中学生』は、私立東都防衛学院中等部に所属し、毎日過酷な訓練に挑んでいる少年少女たちを描いた作品です。
吉野サトシは主要キャラクターの1人で、明るく社交的なムードメーカー。しかし思春期の少年ということで、明るいだけではない複雑な内面も併せ持っています。また日本の未来を憂慮するあまり、外国人に対して偏見を持っているという一面も。
出演作品②刀剣乱舞/大倶利伽羅
声優の古川慎が多くの女性ファンから注目されるきっかけとなったのが、大人気ゲーム『刀剣乱舞』への出演です。古川慎は『刀剣乱舞』で、大倶利伽羅を演じました。大倶利伽羅はクールで言葉数が少ないキャラクター。短い台詞にキャラクターの魅力を詰め込むのは難しいことですが、古川慎は大倶利伽羅のクールさとその向こうにある思い遣りを見事に表現していました。
出演作品③心が叫びたがってるんだ。/岩木寿則
古川慎は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のメインスタッフが再集結して制作されたアニメーション映画『心が叫びたがっているんだ。』に出演。岩木寿則というキャラクターを演じています。岩木寿則は誰にでも丁寧な言葉遣いで接する少年。ボーカロイドなどが好きな二次元至上主義者です。
古川慎はシン・ゴジラに出演している?
長谷川博己や石原さとみらが出演し話題となった日本の映画『シン・ゴジラ』。この作品に声優の古川慎が出ているという噂が流れ、ファンがどのシーンに古川慎が登場しているのか探す、という事態が発生しました。
確かにキャストクレジットには「古川慎」の名前があるのですが、実はこの人は「古川慎(ふるかわしん)」という俳優で、声優の「古川慎(ふるかわまこと)」とは別人であるとのことです。ふりがなが振られていなければ、名前の音の違いは一瞥してわかりませんので、咄嗟に声優の古川慎を思い浮かべる人が多く現れたのも仕方のないことでしょう。
古川慎が歌う楽曲やキャラソン
VOCALOID曲のカバーアルバムに参加
古川慎は、人気ボカロ曲と男性声優のコラボレーションCD「ACTORS(アクターズ)」に参加。心配性なおかんキャラ・二条佑斗として歌唱しています。歌唱を担当した楽曲は「それがあなたの幸せとしても」「カーニバル」「シャルル」「地球最後の告白を」。人気ボカロ曲が古川慎の歌声によって、また違った魅力を持った曲に仕上がっています。
サイタマのワンパン音頭
古川慎はアニメ『ワンパンマン』の主人公・サイタマとして、「サイタマのワンパン音頭」という曲の歌唱を担当しています。「サイタマのワンパン音頭」は、ブルーレイ&DVD『ワンパンマン1』の特典CDに収録された楽曲。サイタマの気の抜けた歌い方と、思わずくすりとしてしまうゆるい歌詞がどことなく癒やしを醸し出していて人気の1曲です。
ALIVE SOARAのキャラソン
架空の芸能事務所「ツキノ芸能プロダクション」。古川慎は、そこに所属しているユニットの1つ「SOARA」に所属するキャラクター・神楽坂宗司を演じました。SOARAは音楽好きの高校生が集まって立ち上げたバンドで、神楽坂宗司はドラムを担当しています。古川慎はSOARAの一員として声優たちによるライブイベントにも参加しており、他の声優たちと共にファンの前で圧巻のライブパフォーマンスを披露しています。
サイタマの声優に関する感想や評価
サイタマの声優さん変わった?
— Makito Kawahara (@makito_kawahara) April 22, 2019
喋り方が変わったのか?全部、感情のない喋り方にしなくても、、。
作画も落ちちゃったし、なんか残念だなー
声優は第1期も第2期も古川慎から変わっていないのですが、変わったと思われるほど第1期に比べて喋り方が変わったサイタマ。ファンからはあまり良い変化とは受け止められなかったようです。
やっぱりワンパンマンのサイタマの声、一期に比べてだいぶ印象変わったよね??声優変わった?ってくらい雰囲気違うし…。演出変わった感じ?
— 蓮貴 (@05Renki_cos) April 20, 2019
担当声優は同じでありながら、アニメ第1期と第2期でかなり印象が違うサイタマの声に、すぐさま演出面の変化を感じ取ったファンもいたようです。下手になったと感じる人もいたくらいなので、かなり大きな変化であったことがわかります。
かぐや様の会長とワンパンマンのサイタマの声優同じなんか
— Nokia (@pythagoras2014) March 2, 2019
サイタマのときは演技棒だなーって思った記憶あるけど会長の演技は上手いしサイタマの棒はわざとだったんかな
感情を削った演技で下手だと思われてしまった古川慎。しかし他の作品を見れば、彼の演技力に大きな問題はないことがわかるでしょう。サイタマの演技と他のキャラクターの演技に差がありすぎて、驚くアニメファンは多いです。
サイタマの声優についてまとめ
アニメ『ワンパンマン』で主人公のサイタマを演じた声優・古川慎についてや、サイタマの声が第1期と第2期で変わったと言われる理由、声優の演技が下手になったと言われる理由などを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
サイタマの声や演技に疑問の声が寄せられることになったのは、担当声優である古川慎の問題というよりも、アニメ制作会社の変更とそれに伴う収録環境の変化による可能性が大きいということがわかりました。古川慎はまだまだ発展途上ながらも、実力があり注目されている若手声優。アニメ『ワンパンマン』第2期の彼の声や演技で違和感を覚えた人もそれはそれとして、彼の他出演作品にも目を向けてみてください。