2020年02月27日公開
2020年02月27日更新
【ワンピース】曲芸のカバジはどんなキャラ?必殺技「山登ろー」とは?
『ワンピース』にはカバジというキャラクターが登場します。カバジはバギー海賊団のナンバー2で、曲芸を披露しながら変わった戦い方をします。そんなカバジがどのくらいの強さを持っているのか、それが描かれたのは『ワンピース』の2巻でした。2巻ではゾロとカバジの対決が描かれています。この記事ではカバジの必殺技やその技の強さなどを紹介します。また、アニメでの声優をまとめています。
カバジはどんなキャラ?
ワンピースの作品情報
カバジは『ワンピース』の初期から登場するキャラクターの一人です。『ワンピース』の2巻で登場して主人公達と戦うのですが、その時に変わった技を使いました。カバジがどんなキャラクターか紹介する前に、まずは『ワンピース』の作品概要やあらすじを紹介します。
ワンピースの概要
『ワンピース』は1997年から週刊少年ジャンプで長年連載されている漫画です。海賊冒険を題材にしたアクションストーリーです。アニメ化・映画化を果たしており、少年ジャンプの看板漫画でもあります。ファンからは「ワンピ」という略称で親しまれています。2015年には最も多く発行されたコミックシリーズとしてギネスブックにも認定されました。世界的にも人気の高い漫画です。
ワンピースのあらすじ
主人公のルフィは幼い頃にシャンクスという海賊と出会ったことで、海賊になることを夢見ていました。17歳になったルフィは海賊として航海を始めます。仲間を集めながら海を旅し、やがてルフィ達は麦わらの一味と呼ばれるようになりました。そして懸賞金がかけられて世界中から注目される海賊になります。そんなルフィ達はかつての海賊王が到達したラフテルにたどり着くためにも、海賊の頂点に立つ四皇に立ち向かいます。
カバジはバギー海賊団の参謀長
カバジは道化のバギーが率いる「バギー海賊団」に所属している海賊です。バギー一味のナンバー2であり参謀長でもあります。初登場は『ワンピース』2巻に収録されている15話でした。攻撃時でも一輪車に乗っていたり、剣先でコマを回すなど芸達者で、「曲芸のカバジ」という通り名を持っています。外見は長い黒髪で顔の左半分を隠しており、右半分は後ろに流して3本の剃りこみをしています。
また服装はチェック柄のマフラーに、袖のないコートを羽織っています。ちなみに作中での肩書では、参謀長として紹介されていたものの、その役割を見せているシーンはほとんどありません。初登場時のゾロとの戦闘シーンでも曲芸を見せるばかりで知能的な面は見せませんでした。これまでの登場シーンから見ても、参謀としての役割を本当に担っているのかは不明です。
それ以降しばらくは本編での登場はありませんでしたが、扉絵連載「バギー一味の冒険記」で再登場します。「バギー一味の冒険記」では、胴体と足と腕だけを残してどこかに行ってしまったバギーを探す旅に出ています。しかし、最終的にはバギーを探すのを諦めて簡易的な墓まで建てました。その後誰が海賊団を仕切るのか、カバジとモージは戦います。
初登場時はカバジが強そうな演出がされていましたが、その時のモージとの戦いはほぼ互角で、しかも寝ぼけたリッチーによって倒されてしまいました。その後はバギーと再会することができ、意気投合したアルビダと共に宝を見つけに行ったり、エースと宴会したりと相変わらず参謀的な役割は務めていません。また、バギー海賊団のナンバー2という立ち位置も、ストーリーが進むにつれてあやふやになっていきます。
『ワンピース』の2年後ではバギーが王下七武海に入り、それ以降もバギーの元で「バギーズデリバリー」の幹部としてその座についていました。ただし、バギーの側近はカバジの他にMr.3とモージの3人が務めていました。初登場時はモージよりも圧倒的に立場が上のようでしたが、現在は同じ立場にいるようです。2年後編では戦っている場面はないので、どのくらい強くなっているのかは不明です。
カバジの必殺技「山登ろー」
必殺技「山登ろー」が強い?
カバジの必殺技の一つに「曲技"山登ろー"」があります。これは一輪車で垂直の建物の壁を登る必殺技です。一輪車で垂直の壁を登るのは普通の人ではできません。まさにカバジらしい曲芸技です。この必殺技は単純に壁を一輪車で登るだけですが、他の技とあわせることでその強さを発揮することができる技です。実際にゾロとの戦いでは「曲技"山登ろー"」を使った後に、「曲技"納涼打ち上げ花火一輪刺し"」を使いました。
この技ではまず「曲技"山登ろー"」で壁を登り、建物の屋上で花火のように一輪車で空中に跳ね上がります。そのまま地面へと落ちる時に剣を真下にして、下にいる相手を串刺しにする必殺技です。相手が避けなければ致命傷をも与えるほどの強さの技だといわれています。ただ、ゾロを抑えようとしたバギーがルフィに阻止されてしまったため、避けられてしまいました。
カバジの他の技
カバジには他にも必殺技がたくさんあります。必殺技は主に曲芸のようなものが多くあり、手の内がまだバレてない不意打ちでの攻撃ではその強さが発揮されます。カバジがゾロに最初に使った必殺技は、「曲技"火事おやじ"」です。これは口から火を吹く技です。カバジは火を使う超人系の悪魔の実の能力者ではないので、おそらく何かの仕掛けをしており、ただの曲芸技だと思われます。
作中ではこの「曲技"火事おやじ"」をゾロの顔に吹きかけ、距離を取りました。その後ゾロに攻撃を与えた後に使った必殺技が「曲技"湯けむり殺人事件"」です。これは剣で地面にヒビを入れて剣を回すことで土埃を出す技です。攻撃力はありませんが、一時的な目くらましをすることができます。そして戦いの終盤に見せた「曲技"カミカゼ百コマ劇場"」は先の尖った大量のコマを相手に投げつける必殺技です。
このように小細工を使ったものが多いため初見には厳しい技ばかりですが、そこまでの強さはありません。ちなみに本人の強さは、ルフィにワンパンチで負けてしまったモージと同等の強さしかありません。モージの方が弱いと思われていましたが、扉絵連載の「バギー一味の冒険記」ではほぼ互角で戦っていました。おそらく、手の内を分かっているモージには小細工がほとんど通用しなかったのだと思われます。
カバジの初登場や性格
カバジの初登場
カバジは『ワンピース』の漫画15話、アニメ7話で初登場します。ルフィは海賊狩りのゾロを仲間にして航海を続けていました。そんな2人がたまたまたどり着いた島では、バギー海賊団が街を牛耳っていました。街の人々は避難していましたが、バギー玉によって街中の建物は破壊されていました。バギー玉は一発打つだけで周辺の建物が吹き飛ぶ強さを持っています。
そんなバギー海賊団の横暴さを目にしたルフィとゾロは、バギー海賊団と対峙することになります。そこでカバジが初登場します。カバジはなんと口から剣を取り出す曲芸を見せ始めました。そして一輪車に乗り、左手では剣先でコマを回し、右手ではブーメランのようなものを回しながら麦わらの一味の前に立ちはだかります。
ルフィはバギー玉を弾き返しますが、バギーとカバジは味方を盾にして攻撃を避けました。カバジはライオンのリッチーを盾にしたので猛獣使いのモージは怒りましたが、カバジは睨みつけただけでリッチーを怯えさせました。それほどの強さを持っていることが伺えます。
そしてルフィはバギーと戦い、ゾロはバギー海賊団ナンバー2のカバジと戦うことになります。カバジはただの蹴りだけでもゾロが血を吐くほどの強さを持っています。そして追い打ちをかけるように曲芸技を使いながらゾロと戦いました。カバジはゾロ相手に圧倒的な強さを見せつけながら猛攻を続けます。
カバジの性格
初登場時のカバジはバギー海賊団のナンバー2と言われるだけあり、船員からも恐れられているようなシーンがありました。また、冷静沈着でクールなキャラクターを装っており、一見すると知能的でそれ相応の強さがある参謀長に見えます。ただモージからは「スカシ野郎」と言われています。つまり格好つけたがりな性格をしているだけだと思われます。
初登場時こそクールに装っていましたが、バギーがルフィに敗北してからは『ワンピース』のギャグ要員と化しました。また、船長のバギーに対してはそれほどまで敬意を払っていません。「バギー一味の冒険記」では、胴体と四肢以外のバギーの体が行方不明となってしまい、いよいよ死んでしまったのではないかと言われはじめます。
亡くなったと思い込み、一応バギーの簡易的な葬式をした時は泣いていましたが、すぐにバギー海賊団の次の船長争いをし始めました。戦いの様子を見る限り、クールとは言い難くとても負けず嫌いであることが分かります。モージとの船長争いでは、普段の格好つけていた時の様子とは考えられないほどにボコボコに殴られていました。
カバジの声優
遠藤守哉のプロフィール
アニメ『ワンピース』でカバジ役を演じた声優は遠藤守哉です。遠藤守哉は、6月1日生まれのフリーの男性声優・俳優です。元々は青二プロダクションに所属していました。声優業では、アニメ・特撮・ゲームのキャラクターの声を当てることが多くあります。ただ普段は、声優ではなくナレーションや舞台俳優としての活動がメインです。
遠藤守哉の主な出演作品
声優の遠藤守哉の主な出演作品には、『リングにかけろ1日米決戦編』のホワイティ役、『出撃!マシンロボレスキュー』の本田双八役、『Witch Hunter ROBIN』の桐原和弘役、『デジモンクロスウォーズ 〜悪のデスジェネラルと七つの王国〜』のキリハの父役、『真・三國無双』の劉備役、『アンリミテッド:サガ』のゴーシュ役、『すべてがFになる』の水谷主税役などがあります。
カバジに関する感想や評価
バギーにとってモージやカバジ、ギャルディーノといった「命と裏切りを天秤にかけたら命を絶対にとる」ってタイプの人間、すごく付き合いやすいんだろうなだと思う。
— ミエカタ (@miekata) December 13, 2019
お互い同じスタンスだから後腐れないというか、安心して見捨てられるし、見捨てても「悪いな!」で済ませられる。
バギーとカバジの関係は、ルフィと仲間達のような信頼関係はほとんどありません。だからこそ、なぜカバジはずっとバギーについていくのか疑問に思っている方も多いようです。実際にバギーが行方不明になった時は早々に見捨てたカバジ達ですが、そんな部下だからこそバギーも付き合いやすいのではないかと考察されている方がいました。
実際にバギーも仲間を大切にする性格ではなく、戦いの最中に格上が現れるとどうやって逃げるか考えることもあります。お互い似たもの同士だからこそ長年一緒にいても苦にならず、お互い恨みっこなしなところが付き合いやすいのではないかといわれています。
カバジとモージも元気そうである。
— とりのささみ。(漫画家) (@torinosashimi) August 30, 2014
カバジとモージが久々に『ワンピース』のアニメに登場した時は、元気そうな様子に安心している方もいました。2年後編での登場回では喋るのも久々でした。また、カバジの久々の登場を見た視聴者の中には、2年前よりも性格が少し柔らかくなったと感じている方もおり、登場初期の性格と比較されていました。
ちなみに『ワンピース』のゲームでは、バギーだけが登場することが多くあります。ゲームではカバジやモージが登場しないと物足りないと感じていた方もいました。
1番最初の、べん!はカバジの時ですよね〜。ワノ国出身だったら面白いなぁ〜何て思う今日この頃です。 pic.twitter.com/CHLoSkzoaE
— やまし (@SIHOVANA) March 9, 2019
『ワンピース』のワノ国編では、漫画に「べべん」という効果音が書かれていました。実はカバジが初登場した時の効果音も「べん!」でした。ワノ国編の効果音と似ていることから、実はワノ国の出身である伏線なのではないかと考察されている方がいました。カバジはワノ国出身のような名前ではないですが、ワノ国の侍のように長身です。
剣を使っているところや手先が起用なところもワノ国出身らしいといえます。現在はおそらく王下七武海の解体で追われる身となっていますが、もしワノ国出身であれば今後違う形で登場するかもしれません。
カバジについてまとめ
『ワンピース』に登場したカバジは、最初こそルフィ達の強敵として現れました。その時はクールで冷徹な性格で、味方にも怖がられるような強さがあるような雰囲気で描かれていました。しかし、ルフィ達に敗北してからは船長のバギーと共にコミカルなキャラクターへと変わっていきます。
バギーのカリスマ性もあってか、2年後編ではおそらく自身の懸賞金額を上回る海賊たちを部下に、バギーズデリバリーの幹部としてその座についています。カバジはバギーが登場しなければほとんど出番がない状態なのですが、王下七武海の解体が世界会議で決まったのでおそらく高確率で再登場すると思われます。ぜひ今後のカバジの活躍にも注目してみてください。