【ワンピース】 国引きオーズとは何者？カイドウとの関係と共通点を考察

オーズについて紹介する前にオーズが活躍するワンピースについても簡単に紹介しておきます。

ワンピースは1997年から週刊少年ジャンプにて連載されている海洋冒険ロマン漫画です。海賊王を夢見る少年ルフィを主人公にした王道バトル漫画でありながら細かく練り込まれた世界観と散りばめられた伏線が人気を博す要因となり、日本国内はもちろん海外でも高い人気を誇る作品です。2015年には最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズとしてギネス記録に認定されている他、多くの出版国内記録を保持しています。

メディアミックス展開も積極的に行われており、アニメは1999年から2020年2月現在も放映中であり、小説化や映画化、絵本化、舞台化、さらには実写ドラマ化まで行われています。さらにはワンピース単独でのゲーム展開も多く行われている他、イベント・コラボ等も積極的に行われており、それぞれのメディアで複数の賞を受賞するなどの高い評価を受けています。

仲間を集めながら冒険を進める海賊王を目指す少年ルフィ率いる麦わらの一味は東の海（イーストブルー）を出発して偉大なる航路（グランドライン）に突入。各地で冒険・戦闘を繰り返しながら旅を続けていました。偉大なる航路（グランドライン）の中間地点である魚人島を目指して航海を続ける麦わらの一味は深い霧に覆われた海域「魔の三角地帯」に差し掛かってしまいます。その海域で出会う事になったのがスリラーバークです。

探索に出る麦わらの一味でしたがその島のような巨大な船は七武海の1人であるゲッコー・モリアが支配する船でした。ゲッコー・モリアの能力で影を奪われたルフィ達は影を取り戻すべくゲッコー・モリアと戦う事になります。ゲッコー・モリアが奪った影のうち、ルフィから奪った影を入れた存在として登場する事になるのが今回紹介するオーズの死体です。

オーズとはワンピースの世界の歴史上で唯一「魔人」と言われる程の狂戦士だった古代の巨人族です。ワンピースの世界には本編の時間軸でも巨人族が存在していますがオーズはそれらの巨人族よりも何倍も大きな体躯を持っており、およそ500年前の時代を生きていました。頭部からは大きな2本の角が生えているのが特徴的で「国引き伝説」という伝説を残しています。

国引き伝説とは討ち取った国を島ごと自身の領土に持って帰り悪党達の国を築いたと言われる話から来ています。そんなオーズですが氷の国を訪れた際に裸であったが故に凍死してしまいゲッコー・モリアによって運び出されるまで氷の国で氷漬けになっていました。ゲッコー・モリアが運び出した際には氷漬けの影響で右腕を凍傷によって失っているなどしています。

ワンピース本編では細かな情報までは明らかになっていませんでしたが、『VIVRE CARD〜ONE PIECE図鑑〜』BOOSTER PACK 悪夢! スリラーバークの怪人達!!・『ONE PIECE magazine Vol.3』などのファンブックによると北の海出身で159歳没、10月4日生まれのてんびん座で血液型はF型、肉全般が好物だという事が明らかになっています。

カイドウとは偉大なる航路（グランドライン）後半の海、通称新世界と呼ばれる海において皇帝のように海を支配する4つの海賊、四皇に名を連ねる海賊です。百獣海賊団を率い判明している現役の海賊で中で最高額の懸賞金46億1110万ベリーの賞金首であり、「この世における最強生物」とも呼ばれています。

オーズが登場した当時、カイドウは名前こそ登場していましたがその姿は明確には描かれていませんでした。しかしカイドウの姿が実際に描かれるとファンの間ではオーズとの共通点の多さからカイドウの正体を推察するような声が多く上がっています。

オーズとカイドウに共通している点としてまずその筆頭にあげられるのが頭部にある2本の角です。形こそ僅かに異なりますが両者は共に頭部よりも長い立派な2本の角を持っています。ワンピースの世界において装飾具や悪魔の実の力を除いて他に角を持っているキャラクターは少なく、その数少ない角を持つキャラクターであるオーズとカイドウの角が似ているという状態です。

加えてオーズとカイドウはいずれもワンピースの作中でも屈指の体格の持ち主です。どちらかといえばカイドウの方が小さいですが、そのカイドウでも通常の人間と比較すると何倍もの大きさを誇っているという共通点を持っています。ワンピースには通常の人間よりも大きな体躯を持つキャラクターは複数登場していますがカイドウのそれは単純な個体差と言うには規格外の大きさをしていると言えます。

またオーズとカイドウは共に不死身と言っても差し支えない程の肉体の強靭さを持ち合わせています。カイドウは趣味が自殺という程これまでに何度も死のうとしていますがそれでも死ぬ事が出来ない程に強靭な肉体を持っていますし、オーズも最後は凍死してしまいますが島をまるごと運ぶなどの伝説を残す程の肉体を持ち、享年は159歳と長い期間活動していた事が明らかになっています。

オーズとカイドウの正体は2020年2月現在明らかになっておらずカイドウの登場以降ファンの間で様々な考察が行われています。

あまりにも多い共通点からカイドウはオーズの子孫なのではないかと考察するファンもいます。オーズの末裔としては既にリトルオーズJr.が登場していますが、リトルオーズJr.は70歳でカイドウは年齢不明なのでどちらかがどちらかの息子というような話や兄弟、或いはそれぞれにオーズの一族の血を継いでいるなどのようなパターンは十分に考えられます。

ワンピースはこれまでにも数多くの伏線が張り巡らされている作品である事からカイドウとオーズの関係性はもちろんリトルオーズJr.も共通点が見られる事から関係している可能性が高く、カイドウ＝古代巨人族の一族というのがその正体なのではないかとも考えられています。古代巨人族の血を引くカイドウと戦う中で未だに明かされていないワンピースの世界の歴史が明らかになるのではないかともファンの間では考えられています。

もう1つの可能性として考えられているのがカイドウが悪魔の実の力でオーズに似た姿を手に入れたのではないかという説です。カイドウは人型の姿とは別にドラゴンの姿を見せていますが、本来の正体はドラゴンなのではないかという説です。悪魔の実の力であれば共通点が多くあるのも不思議ではないのではないかと言えます。

悪魔の実である場合既に登場しているヒトヒトの実の幻獣種モデルオーズなのではないかと考える事が出来ます。オーズは古代巨人族という種族であり、チョッパーの例を見るとワンピースの世界に存在している動物の力が悪魔の実に宿る事が可能である事から長らくカイドウの正体の可能性の1つとしてヒトヒトの実幻獣種モデルオーズとして考えられています。

ゲッコー・モリアがオーズの死体を持ち出した理由として考えられる最大の理由がカイドウへのリベンジです。ゲッコー・モリアは昔カイドウに敗れた経験があります。ゲッコー・モリアの他力本願な性格とその能力からカイドウを倒す為の手段として身体はオーズを選んだのではないかと考察されています。誰の影を入れるのかで変わりますが大物の影を手に入れる事ができれば肉体的には十分カイドウに対抗できたのではないでしょうか。

現にゲッコー・モリアはルフィの影をいれたオーズを見て、この力があの時にあればカイドウに対抗できたかもしれないと発言する程の強さを発揮しています。最終的にはスリラーバーク時点での麦わらの一味に敗れる事になりますが、ゲッコー・モリアとしてオーズを対カイドウ、新世界進出の切り札として考えていた可能性が高いです。

オーズの子孫と明言されているリトルオーズJr.ですが頂上戦争で活躍こそしたもののその後については描かれていません。最後に描かれたのは頂上戦争終了時にマリンフォードに倒れている姿です。しかし白ひげ海賊団が仲間を見捨てるとは考えづらいので白ひげ海賊団と共に逃げ出している可能性が高くなります。明確に死亡したとは描かれていないので再登場の可能性は十分に考えられます。

リトルオーズJr.は白ひげ傘下にいたのでカイドウとは敵対関係にあったとも言えますが、カイドウは強い奴であれば因縁のある相手でも部下にする性格の持ち主なので仮にリトルオーズJr.がカイドウと血縁関係にあるのであればカイドウの部下になる代わりに身の安全を確保している可能性も0ではありません。

オーズの声優を担当したのは粗忽屋（そこつや）浜田山店です。ワンピースでは何度か声優を担当しており、オーズ以外にもシャボンディ諸島で登場した野良狐/ニセチョッパー役などを務めています。

粗忽屋浜田山店の正体はルフィの声優を務める田中真弓さんです。ワンピースでは田中真弓さんに限らず麦わらの一味のキャラクターを演じる声優さんが別キャラクターを演じる機会があり、その際には粗忽屋○○という別名義を使用しており田中真弓さんの別名義が粗忽屋浜田山店になっています。オーズの場合、ルフィの影を入れられる事になるというストーリーの展開もあって田中真弓さんが演じる事になったのだと考えられています。

オーズが登場したスリラーバーク編では田中真弓さん以外にもサンジ役の平田広明さんやブルック役のチョーさんが自身が演じているキャラクターの影が入ったキャラクターを演じています。

ここからは既にワンピースを視聴している人のオーズに関しての感想を紹介していきます。カイドウはその姿が描かれてからすぐにオーズとの共通点を見いだされ長らくその正体にオーズが関係しているのではないかと考えられています。ルフィの影が入っていたとはいえオーズに苦戦した麦わらの一味がカイドウをどう倒すのかを楽しみにしているというファンも多くなっています。

またスリラーバーク編でオーズを倒す際の麦わらの一味は一味で協力する形でオーズと対峙しており、同じように巨大な体躯を誇るカイドウをルフィ単独ではなく麦わらの一味総出で倒して欲しいという声も多くなっています。さらに麦わらの一味がローや侍らと同盟を組んでからはこれらの同盟も一色たになって挑んで欲しいという声も出てきています。

オーズの声優を務めた田中真弓さんが使った別名義である粗忽屋浜田山店に関してはワンピースでは時折使われる名義ではあるとはいえ、逆にいえばワンピースでしか使われる事がない為、その正体が麦わらの一味の声優陣だと知らなかったとするファンも多く、特に田中真弓さんはそれまで粗忽屋浜田山店名義を使用していなかった事もあって驚いたという声も多く登場しています。

オーズとはワンピース本編の時間軸からおよそ500年前の時代に活躍した古代巨人族であり、ワンピース本編ではその死体をゲッコー・モリアに利用される形で登場しました。元々もっている巨大な体躯に合わせてルフィの影が入ったことで俊敏性も高く麦わらの一味を苦しめる事になりました。スリラーバーク編時点では強大な敵という立ち位置でしたがカイドウが登場した事でその共通点から再び注目を集める事になります。

これまでのワンピースの伏線の多さを考えてるとオーズとカイドウの共通点は無視できないレベルで多い事からカイドウとの戦いの中でオーズについても触れるのではないかと考察されています。2020年2月現在まだカイドウとオーズの関係性については描かれていないので両者の関係性にも注目しながらワンピースを視聴してみてはいかがでしょうか？