劇場版境界の彼方をネタバレ解説!TV版との関係と過去篇・未来篇のあらすじは?

京都アニメーションが手がける「境界の彼方」は、2013年にテレビアニメが放送されました。その後、「過去篇」と「未来篇」の二部構成で制作された「劇場版・境界の彼方-I’LL BE HERE-」が公開されます。この記事では、テレビアニメ版と映画の関係性や、おすすめの視聴順番、主題歌、ネタバレのあらすじなどを紹介していきます。ネタバレを多く含みますので、閲覧はご注意ください。

劇場版境界の彼方をネタバレ解説!TV版との関係と過去篇・未来篇のあらすじは?のイメージ

目次

  1. 境界の彼方とは?劇場版とTV版との関係は?
  2. 境界の彼方の劇場版あらすじネタバレ
  3. 境界の彼方の主題歌
  4. 境界の彼方の劇場版やTVアニメ版の見る順番
  5. 境界の彼方に関する感想や評価
  6. 境界の彼方のネタバレまとめ

境界の彼方とは?劇場版とTV版との関係は?

境界の彼方の概要

「境界の彼方」は鳥居なごむが手がけたKAエスマ文庫のライトノベルです。京都アニメーションによってアニメ化し、2013年10月から12月にかけて放送されました。その後、「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-過去篇」「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-未来篇」と二部に分かれた映画も制作され、話題を呼びました。

境界の彼方の映画・劇場版とTV版の関係

「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-過去篇」のあらすじは、時系列が整理されたテレビアニメ「境界の彼方」の総集編になります。アニメ版「境界の彼方」では、未来が秋人を狙う理由や泉と頻繁にコンタクトを取っていた事、境界の彼方と秋人の関係といった物語のキーポイントは、後々になって明かされます。しかし、「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-過去篇」ではこちらのエピソードも順番通りに進行します。

TVアニメ『境界の彼方』公式サイト

境界の彼方の劇場版あらすじネタバレ

あらすじネタバレ①劇場版 境界の彼方-I'LL BE HERE-過去篇

呪われた血の一族の末裔・栗山未来は、異界士の名家・名瀬泉に半妖・神原秋人の討伐を依頼されます。彼の中には、栗山一族しか倒せない妖夢・境界の彼方が眠っていました。この境界の彼方によって、秋人は不死身の特性を有していました。当初は、迷いなく何度も秋人を狙い殺そうとする未来でしたが、彼の優しさや自分と同じ忌み嫌われる特性や孤独な境遇を知り、殺す事を躊躇するようになります。

あらすじネタバレ:境界の彼方と栗山未来の選択

ともに過ごしていくうちに、秋人と未来は互いに惹かれていくようになります。そんなある日、妖夢の力が弱まる凪の時期に、秋人は人間の部分も弱って隠れてしまい、境界の彼方が表出して妖夢化し、未来たちの元から姿をくらませます。秋人の討伐を依頼していた泉は未来の気持ちを汲み、彼を殺さなくて済む方法を教えます。

その方法は、未来の全ての能力を使って、凪で弱体化している秋人の中の境界の彼方を取り出すというものでした。しかし、それは未来が境界の彼方に取り込まれてしまうというデメリットがありました。未来は1人で秋人の元へ向かい、泉の言葉通り境界の彼方を自分の中に取り込みます。

あらすじネタバレ:境界の彼方の討伐

長い間病院で気を失っていた秋人は、博臣たちから未来が行方不明である事を、泉からは未来がいなくなった理由を聞かされます。家に帰ると、携帯には未来からのメールは入っていました。内容は、秋人と出会ったことで異界士の力を持ったことを誇りに思えたこと、普通の人間として幸せに生きて欲しいということのほか、感謝の言葉が綴られていました。そんな中、空には地上の妖夢を吸い取る謎の物体が現れます。

秋人らは母親の弥生から、その物体は境界の彼方で未来は今もずっとそこで1人で戦っていると聞かされます。しかし、未来が境界の彼方に負けてしまうと、世界は滅亡してしまうといいます。弥生の情報から、秋人は境界の彼方の妖夢石を手にして未来の元へ駆けつけます。境界の彼方の妖夢石に触った事で彼の手は、境界の彼方と同じ力を宿して妖夢化していました。

あらすじネタバレ:心の闇を受け入れる

未来と秋人は、それぞれの力を使って境界の彼方と戦います。妖夢はもともと人の弱さや闇が実体化した存在です。秋人は己の心の闇を受け入れ、境界の彼方は彼の中に再び戻っていきます。境界の彼方が秋人の中に宿った事で、すでに存在していなかった未来は消えていきます。

その後、泉と異界士協会の弥勒は行方をくらまし、博臣が名瀬家を継ぐことになります。そんなある日、秋人が預かっていた未来の指輪が突然消えます。校舎を見上げると、未来は、出会った時のように屋上に佇んでいたのでした。

あらすじネタバレ②劇場版 境界の彼方-I'LL BE HERE-未来篇

「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-未来篇」は、テレビアニメ版「境界の彼方」や「過去篇」に続く物語です。「過去篇」は、こちらの「未来篇」を見てもらうために制作された作品のようです。境界の彼方との戦いの末、未来は行方不明となりましたが、無事に秋人たちの元へ戻ってきます。しかし、彼女は以前の記憶を失っており、秋人たちのことも、境界の彼方のことも、自身が異界士であるという事も忘れていました。

あらすじネタバレ:接触を避ける

戦い続けなければならない辛い宿命を負っていた未来のことを思えば、このまま何も思い出さない方が幸せなのではないかと秋人は考えます。そして、今までの自分との思い出はなかったことにし、未来との接触を避け、事情を知る周囲にもその協力を依頼します。前回から一学年進級し、博臣は卒業して名瀬の若き当主として活躍していました。

彼女は何の部活に入るか桜と相談し、文芸部が気になることを話します。彼女は戻ってきた時、初めて会って涙を流していた秋人のことが気になっていたのでした。周囲はそんな未来に対して、秋人は偶然そこにいただけの関係ない人間だと誤魔化し続けます。

あらすじネタバレ:異界士を狙う謎の人物

博臣は異界士を襲撃している何かを突き止めようとしていました。その存在は、妖夢か傀儡なのか不明でした。そんな中、下校していた桜と未来の元にその謎の存在が現れ、2人に襲い掛かります。未来は桜の指示にしたがって逃げ出しますが、先回りしたフードを被った相手は自分が何者か知りたくないのかという言葉を投げかけられます。

博臣と秋人が助けに駆けつけ、襲ってきた相手は行方をくらませます。そこへ、美月もやってきて未来に事情を聞きます。未来は、失っている記憶のことを周囲に聞きますが、案の定誤魔化されてしまいます。みんな自分に隠し事をしていると勘付いてはいましたが、その場は引き下がります。後日、未来は美月から許可をもらい文芸部に入り、副部長の座につきます。

あらすじネタバレ:同じ部活

秋人は、彼女が記憶を取り戻してしまうことを懸念し、美月に抗議します。美月によると、先日襲ってきた相手は異界士を襲っている危険な者であり名瀬家で、襲われた未来を保護しようという話しになったといいます。しかし、保護するとなると、彼女が異界士であったことなどを教えなければなりません。美月は博臣に頼んでそれはやめさせ、同じ部活に入って彼女を守ることにしました。

博臣の方は、彩華の店に異界士を襲う謎の存在について話し合っていました。強さややり口、出没場所などから存在を考察しますが、はっきりとしたことはわからずじまいでした。博臣は経過観察をしようかと考えを口にしますが、彩華は彼が周囲の異界士たちからの評判があまり良くないという辛辣な言葉を浴びせます。秋人は、同じ文芸部に入った未来と極力接触を避け、人気のない屋上で時間を潰していました。

あらすじネタバレ:自身の能力

そんな秋人に桜と美月は、これ以上過去のことを隠し続けるのは限界があるとして、2人で話し合う時間を作るように言います。秋人は2人の言葉を聞き入れ、未来とともに放課後レストランで食事をします。未来は、この食事を最後に秋人につきまとうのはやめようと決めていました。

しかし、秋人の優しさに触れ、未来は記憶を取り戻したいという気持ちが高まります。逃げる時に咄嗟に現れた身体能力の高さや、普通ではない血液の動きなどから、自分には何か特殊な能力があるということに薄々気がついていました。そして、呪われた血の能力を秋人に披露し、自分が何者なのか問います。そこへ、またも異界士を襲う謎の存在がやってきます。

あらすじネタバレ:再びの襲撃

秋人は未来を抱えて逃げようとしますが、途中で左足を切断されてしまい、1人で逃げるよう促します。未来は、再び攻撃を仕掛けてくる相手に、血の能力を使って立ち向かいます。全てを破壊することができる血が飛び散り、相手のフードも溶けてようやく素顔が現れます。

その人物は、失踪した博臣と美月の姉である泉でした。謎の存在が泉であるという情報を同じく掴んでいた博臣も、現場に駆けつけます。博臣は泉の足に呪詛をかけマークしますが、逃げられてしまいます。未来は、切断されたはずの秋人の左足が元どおりになっているのを見ますが、何も聞こうとしませんでした。博臣と秋人は、ひとまず未来を家に送り届けます。

秋人が家に帰ると、そこには滅多に帰らない母親の弥生がいました。弥生は、泉の件を知っており、息子を心配して様子を見にきたようでした。そして、泉の問題は自分と博臣で解決すると宣言します。秋人は、未来ときちんと向き合って話し合うことに決め、電話をする事にします。

家に帰った未来の元に、話しがあると言って秋人が訪ねてきます。未来は準備のため、いったん扉を締めて家の中に戻ります。そこに、携帯に秋人から電話がかかってきます。秋人は電話越しに、今から会って話がしたいと言います。夜分にいきなり家を訪ねるのは失礼だと考え、先に電話をしたのだというのです。未来は、今家の外で待たせている相手は秋人本人ではないと察し、電話を切って身構えます。

あらすじネタバレ:心の闇

秋人を装った家の前にいた人物・弥勒は、扉を破壊して侵入してきます。彼は人間の心の闇を引き摺り出す妖夢を未来の身体に植えつけます。未来は、その妖夢によって妖夢の世界と人間の世界を繋いだ扉を開いたと話す先祖の記憶や、秋人の中にいる境界の彼方を討伐しなければならない宿命を見せられ、闇に呑まれてしまいます。不自然に電話が切られた事から、秋人は未来の家に急いでやってきます。

力の制御ができなくなった未来は、秋人に容赦ない攻撃を仕掛けます。そこへ、美月と雫が助けに駆けつけ、未来を気絶させて真の首謀者を追う事にします。首謀者を追って行くと、廃墟のような建物に行き着きました。そこのスクリーンに狂気的な笑みを浮かべる弥勒が映し出されます。

あらすじネタバレ:事件の真相

映像の中で弥勒は、テープが再生された時はすでに死んでいる事をわかっており、今までの経緯を説明します。過去に、自分と泉の身体に同じ人の心の闇を巣食う妖夢を入れました。そして、泉にに刺された時に、彼女の身体に移動したと言います。この妖夢は未来の身体にも植え付けられたもので、見た人にも伝染する能力を持っていました。そこに、意識を取り戻した未来が再び襲いにきます。

一方、博臣は、車に乗ってマークした泉の追跡をしていました。そんな時、道中で待っていた彩華も合流します。車で移動中、遠くで黒い塊が爆発する現象を目撃します。彩華は、首謀者の弥勒の仕業だろうと予想します。首謀者が泉ではないだろうとわかっても、博臣は姉と戦おうとします。彩華は彼の立場を考え、術を使って秋人らの元へ送ります。

移動させられた博臣は、秋人たちの元へやってきます。1人で泉に挑んだ彩華は、気を失った妖夢の姿でその場に落ちてきます。それに続き、泉も姿を見せます。秋人は未来を、博臣は泉の相手をする事になります。攻防の末、それぞれ自分の思いをぶつけて2人を闇から救い出す事に成功します。

Thumb【境界の彼方】キャラクター・声優を一覧で紹介!誕生日やキャラソン情報も | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

境界の彼方の主題歌

主題歌①境界の彼方

テレビアニメ「境界の彼方」同名のOPテーマを歌ったのは、茅原実里でした。茅原実里は、秋人の部活仲間で名瀬家の次女でもある名瀬美月の声も担当しています。疾走感のあるメロディと、透明感のある声質が魅力の楽曲です。重い宿命を背負って生きてきた孤独だった未来の心情、秋人との出会いを通じて変わっていく様子など、「境界の彼方」の物語を描いたような歌詞となっています。

主題歌②Daisy

テレビアニメ「境界の彼方」のEDテーマは、「Daisy」です。ゆったりとしたバラードになります。落ち着いた声質の男性ボーカルの歌声と曲の優しいテンポに定評があります。ミステリアスで悲しい展開が多かった本編で、「境界の彼方」のEDを聞いて涙したという視聴者も多くいました。

主題歌③会いたかった空

「会いたかった空」は、「劇場版・境界の彼方 -I’LL BE HERE- 未来篇」の主題歌です。歌うのは、テレビアニメのOPテーマ「境界の彼方」を歌い、作中の登場人物・名瀬美月の声を担当した茅原実里でした。重い宿命を背負う未来と秋人。シリアスなあらすじの本作ですが、こちらの映画の楽曲は未来の希望に満ちた明るいものとなっています。

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境界の彼方の劇場版やTVアニメ版の見る順番

おすすめの見る順番は公開順?

テレビアニメ「境界の彼方」放送後に、映画「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-過去篇」「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-未来篇」は制作されました。時間が取れる場合は、この公開順で見ていくのがおすすめです。「未来篇」だけの視聴はストーリーや世界観がわかりづらいと思われますので、テレビアニメか「過去篇」のどちらかを先に視聴するのが良いでしょう。

TVアニメ版と過去篇は両方見るべき?

テレビアニメ「境界の彼方」は、その時間分キャラクターの魅力や関係性がわかり、より感動も深まります。一方で、映画「過去篇」は、時間の流れ通りに話が進むため、あらすじが完結でわかりやすいものとなっています。忙しい人や、映画「未来篇」を見る前に話を振り返りたいという人は、映画「過去篇」のみの視聴でも問題ありません。

境界の彼方に関する感想や評価

感想①「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-過去篇」の感想

ここでは、「境界の彼方」に関する感想を紹介していきます。映画「過去篇」はテレビアニメ「境界の彼方」の総集編になりますが、見てよかったという感想が多くありました。「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-未来篇」を未視聴で、本編がどのような話だったか振り返りたいという人にもおすすめです。

感想②「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-未来篇」の感想

続編にあたる「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-未来篇」は、作りや展開がわかりやすくて面白かったという高評価が多くありました。さらに「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-未来篇」のテーマソングでラストに流れる「会いたかった空」も、映画の世界観とマッチしていてよかったという感想も見られました。

感想③テレビアニメの感想

テレビアニメ「境界の彼方」も、作画の美しさやキャラクターたちの成長を称賛する声が多くありました。さらに、強い力を持つ異界士でありながら天然なところもあるヒロインである未来が大好きになったという意見もあります。

境界の彼方のネタバレまとめ

ここまでテレビアニメ「境界の彼方」や、「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-過去篇」「劇場版・境界の彼方 -I’LL BE HERE- 未来篇」の関係性、ネタバレになるあらすじなどを紹介してきました。「境界の彼方」が好きという人は、映画の「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-過去篇」「劇場版・境界の彼方-I'LL BE HERE-未来篇」ともに視聴しておきたい映画になります。

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