【イナズマイレブン】基山ヒロトはネタキャラで宇宙人？声優や必殺技は？

この記事で紹介する基山ヒロトは、『イナズマイレブン』に登場するキャラクターです。『イナズマイレブン』はサッカーゲームで、現在は漫画・アニメ・映画など様々なコンテンツで展開されています。ここではまず、『イナズマイレブン』の作品情報について紹介します。

『イナズマイレブン』とは、レベルファイブから2008年に発売されたサッカー育成ゲームです。ファンからは「イナイレ」の略称で親しまれています。『イナズマイレブン』はニンテンドーDS・Wii用のソフトとして販売されています。2008年からはTVアニメ化され、フットボールフロンティアからFFIまでを描いた第1シリーズが全127話放送されました。

その後続編として『イナズマイレブンGO』や、パラレルワールドを描いた全く別時空の『イナズマイレブン アレスの天秤/オリオンの刻印』が放送されました。基山ヒロトは第1シリーズの「脅威の侵略者編」から、最新作まですべてのシリーズに登場しています。ちなみに『イナズマイレブン アレスの天秤/オリオンの刻印』では本名の基山タツヤで登場します。

『イナズマイレブン』の主人公である円堂守は、雷門イレブンという弱小サッカー部のキャプテンをしていました。ある日、日本一のサッカーチームである帝国学園に練習試合を申し込まれたことで、円堂守以外のメンバーもサッカーに熱中するようになりました。そしてフットボールフロンティアという全国大会を目指して、監督探しから始めます。

フットボールフロンティアでは、毎年トップを取っている帝国学園が負けてしまいます。帝国学園の仇を取るために、鬼道有人は雷門中に転入して雷門イレブンのメンバーに加わりました。こうして最高の選手が揃ったことで、フットボールフロンティアで優勝します。しかし優勝して帰ると、雷門中が潰されていました。雷門中を潰したのは、宇宙人と名乗る謎の人物でした。

『イナズマイレブン』に登場する基山ヒロトは、エリア学園のマスターランクチームの一つ、ザ・ジェネシスのキャプテンです。宇宙人としてエイリア学園のチームに所属していた時は「グラン」と呼ばれていました。基山ヒロトのポジションはFWで背番号は11番です。外見は赤い髪色に緑の瞳を持っています。アニメ『イナズマイレブン』では、血色の悪い顔色をしていました。

ちなみに基山ヒロトは、アニメ『イナズマイレブン』の「脅威の侵略者編」で初登場しました。エイリア学園の騒動が一段落した後、FFIを描いた「世界への挑戦!!編」ではイナズマジャパンのメンバーとして招集されました。基山ヒロトは見事日本代表選手に選ばれ、イナズマジャパンではポジションはFWで背番号は18でした。

前作『イナズマイレブン』の10年後のストーリーを描いた『イナズマイレブンGO』では基山ヒロトではなく、吉良ヒロトとして登場します。吉良家に正式に養子になり、養父である吉良星二郎の家業を継ぎました。また、基山ヒロトと一緒に育った緑川リュウジなどのエイリア学園のメンバーで、お日さま園の経営もしています。

基山ヒロトの性格はとても優しく、面倒見が良いのでチームメイトが悩んでいる時は率先して相談に乗っていました。基山ヒロトがグランとして登場した時は宇宙人を演じて非情な面も見せていましたが、『イナズマイレブン』の「脅威の侵略者編」以降は元の優しい性格に戻っています。

アニメ『イナズマイレブン アレスの天秤』では基山タツヤの名前で登場しました。『イナズマイレブン アレスの天秤』は、そもそも吉良ヒロトが死亡しなかった世界観です。そのため、吉良星二郎がエイリア石を使って復讐を企まないというパラレルワールドを描いています。基山ヒロトは「ヒロト」という名前をつけられず、基山タツヤの本名のまま生きていました。

基山タツヤは永世学園のサッカーチームに所属しており、フットボールフロンティアに出場しました。チームのキャプテンでポジションはFW、背番号は10番です。キャプテンとして真面目な性格をしています。吉良ヒロトもサッカー部に所属していましたが、基山タツヤが父に優遇されていると思い込んでおり、その嫉妬心から練習にはほとんど参加せずに一人でサッカーをしていました。

試合に出る時も味方にはパスをせずに危ないプレーをします。その度に基山タツヤは吉良ヒロトに対して注意をしていました。いよいよ負けられないフットボールフロンティアの試合間近になると、チームメイトのほとんどが吉良ヒロトにあきれていました。しかし基山タツヤだけは、最後まで真面目に練習に参加するように説得していました。

実は基山タツヤは、将来吉良財閥をサポートしていきたいと考えていました。吉良星二郎の側にいたからこそ、実は本当に愛されているのは吉良ヒロトだということを知っていました。基山タツヤはそのことを吉良ヒロトに伝えました。その言葉に動かされた吉良ヒロトもフットボールフロンティアに参加しましたが、惜しくも破れてしまいます。

その後基山タツヤは『イナズマイレブン オリオンの刻印』で、イナズマジャパンの日本代表メンバーに選ばれました。『イナズマイレブン』の第1シリーズではFWでしたが、この時はポジションがMFに変更されています。その後アメリカ代表チームのネイビー・インベーダーと試合をした後はDFとして活躍しました。

『イナズマイレブン』で宇宙人という設定で登場した基山ヒロトは、ネタキャラだとファンからも言われています。実際に『イナズマイレブン』の「脅威の侵略者編」の後、基山ヒロトは宇宙人だった過去を恥ずかしいと思っているような描写もありました。

また、ゲーム『イナズマイレブンGO2』では宇宙人時代の基山ヒロト達が、新生雷門チームの前に現れることがありました。その時は、新生雷門のメンバー達に散々冷やかされてしまいました。

基山ヒロトが『イナズマイレブン』の「脅威の侵略者」で初登場した時は、普通のサッカー少年として登場しました。基山ヒロトは一人でいたところを円堂守に話しかけられて友達になります。しかし次に登場した時には、「エイリア学園」の宇宙人グランとして現れました。もちろん、グランこと基山ヒロトは本物の宇宙人ではなく普通の人間の男の子です。

基山ヒロトは両親がおらず、お日さま園という施設で生まれ育ちました。お日さま園を経営していたのが、養父の吉良星二郎だったのです。吉良星二郎は何年も前に息子の吉良ヒロトを海外で亡くしていました。その死の真相は解明されず、もみ消されてしまいます。その後、吉良星二郎は基山ヒロトと出会います。この時、吉良星二郎は息子の名前「ヒロト」を付けました。

それで一時的に心の傷が癒えたものの、ある時エイリア石を発見します。巨大なエナジーを持つエイリア石は、肉体強化の作用を持っていました。吉良星二郎はこの力を使って吉良ヒロトの復讐を企んだのです。基山ヒロトは吉良星二郎の復讐のために宇宙人になりすまし、雷門イレブンと戦いました。基山ヒロトが宇宙人にを演じていたのはこのような背景があったからです。

『イナズマイレブン』のアニメ・ゲームで基山ヒロト役を演じた声優は、水島大宙です。水島大宙とは、1976年6月14日生まれの男性声優です。アクセルワンという声優事務所に所属しています。声優としてだけでなく、「TAKA」という名義で音楽活動もしています。声優としては2000年にデビューしました。

ちなみに声優をする前は陸上自衛官でした。声優の岸尾だいすけや小野大輔と仲が良いことでも知られています。

声優の水島大宙の主な出演作品には、『フューチャーカードバディファイトX』の結晶竜アトラ役、『僕だけがいない街』の白鳥潤役、『暗殺教室』の竹林孝太郎役、『Charlotte』の高城丈士朗役、『ダンボール戦機WARS』の古城タケル役、『たまごっち! みらくるフレンズ』のスマートっち役、『クレヨンしんちゃん/SHIN-MEN』のウィンドSHIN-MENヒュー役などがあります。

基山ヒロトの必殺技「流星ブレード」は、シュートをする時の技です。「流星ブレード」は、ボールを高く上げた後に自分も飛び、上からシュートを打つ技です。『イナズマイレブン』では、エイリア学園のグランとして登場した時に使いました。その後基山ヒロトとしてFFIの代表選手に選ばれた後も試合中に使っています。また、『イナズマイレブン アレスの天秤/オリオンの刻印』でも使用しています。

基山ヒロトの必殺技「天空落とし」は、『イナズマイレブン』のFFIで使われた技です。FFI決勝では、ロココ・ウルパのゴットハンドXを破りました。基山ヒロトが両手をついて思いきりジャンプをし、高く上げてもらったボールをシュートする技です。シュートするとボールの軌道に惑星が複数現れる演出がされています。威力は凄まじく、ゴッドハンドXに惑星が吸い込まれ、その勢いでゴールにボールを運びました。

基山ヒロトの必殺技「ビッグバン」は鬼道有人と吹雪士郎とのあわせ技です。まず基山ヒロトが正面に向かってボールを蹴ります。それを吹雪士郎と鬼道有人が交互に蹴り上げ、最後に3人で同時にシュートをします。するとボールは大きな炎に包まれます。アニメ『イナズマイレブン』では、FFIでこの技を見せました。

基山ヒロトの必殺技「ザ・バース」は基山ヒロトと吹雪士郎のあわせ技です。ボールの両サイドに2人が立つとボールが上空に上がります。それを2人が真上からシュートします。アニメ『イナズマイレブン』では、遺伝子が合わさっているような演出となっていました。基山ヒロトと吹雪士郎はこの必殺技のために何度も練習を重ねました。

『イナズマイレブン』の基山ヒロトと『イナズマイレブン アレスの天秤/オリオンの刻印』の基山タツヤでは、性格が少し違います。『イナズマイレブン』のファンの中には、エイリア学園の過去を含めた基山ヒロトが好きだという方がいました。

『イナズマイレブン』の基山ヒロトが、敵から味方になったという展開がとても好きだという方もいました。FFIで仲間になってからは性格も柔らかくなり、皆を支える存在になりました。『イナズマイレブン』のFFI以降、基山ヒロトが好きになった方も多いようです。

『イナズマイレブン』の「世界への挑戦!!編」では基山ヒロトと木暮夕弥のエピソードがあります。普段はひねくれ者の木暮夕弥ですが、幼い頃からずっと厳しい修行をしていたため遊ぶ機会がなくキャンプにあこがれていました。そんな木暮夕弥に、基山ヒロトは機会があれば皆でキャンプをしようと言いました。

そんな基山ヒロトと木暮夕弥の姿が兄弟のようで微笑ましいと人気の回です。ただ、その時に基山ヒロトは「やっぱりカッパはいたんだよ」と天然発言をしており、このセリフも基山ヒロトの迷言として有名です。

『イナズマイレブン』の基山ヒロトは、エイリア学園で宇宙人として円堂守の前に現れました。エイリア学園は架空のもので、その正体は普通の人間でした。エイリア学園の世界侵略を阻止された後は、FFIでイナズマジャパンとして選ばれました。エイリア学園時代はエイリア石を使わずに全国有数の選手と戦っていたので、その実力は本物です。

そのため世界でも新しい必殺技を多数見せました。『イナズマイレブン アレスの天秤/オリオンの刻印』では基山タツヤとして真面目な少年として育ちましたが、それでもイナズマジャパンに選ばれるほどの実力を持っていました。アニメ『イナズマイレブン』では「脅威の侵略者編」以降すべてのシリーズに登場しているので、ぜひその活躍を見てみて下さい。