2020年02月10日公開
2020年02月10日更新
【ガラスの仮面】姫川亜弓は北島マヤの永遠のライバル!名言や声優・実写俳優も
「ガラスの仮面」は、1976年から現在まで長期に渡って続く少女漫画です。ここでは、「ガラスの仮面」に登場する姫川亜弓について紹介します。映画監督と大女優の間に生まれた「演劇界のサラブレッド」で、演技の天才少女と呼ばれている姫川亜弓と「ガラスの仮面」の主人公の北島マヤのライバル関係について詳しく見ていきます。そして、姫川亜弓が語った名言についても紹介します。さらに、「ガラスの仮面」のアニメ版の声優とドラマ版・舞台版の俳優も紹介します。
姫川亜弓は北島マヤの永遠のライバル!
ガラスの仮面の作品情報
「ガラスの仮面」(作者・美内すずえ)は、1976年に「花とゆめ」(白泉社)で連載が始まってから40年以上という長期に渡り、現在まで続いている少女漫画です。コミックは第49巻まで発売され、発行部数は5000万部を超えた大ヒット作品です。2008年から「別冊花とゆめ」に掲載された期間もありましたが、現在この雑誌は休刊中です。しかし、作者の美内すずえは「必ず最後まで描く」というコメントを発表しています。
ガラスの仮面の概要
「ガラスの仮面」は、主人公の平凡な少女が演劇に情熱のすべてを捧げて取り組む姿を描いた作品で、作者の美内すずえの代表作と言われている漫画です。演劇に打ち込む少女の物語ということで、エミリ・ブロンテの「嵐が丘」やヘレン・ケラーの生涯を描いた「奇跡の人」などの小説を主人公の少女が演じるという劇中劇が多く描かれています。このような有名な小説だけでなく、美内すずえオリジナルの物語も劇中劇で登場します。
「ガラスの仮面」の主人公、北島マヤは演技の才能を天性のものとして持っており、師匠の月影千草は「千の仮面を持つ少女」と、北島マヤを評価しています。一方、姫川亜弓は恵まれた環境で育ち、演技の天才と呼ばれていますが、実は大変な努力家です。「ガラスの仮面」は、そんな正反対の二人が共に演劇界最高峰の名作と言われる「紅天女」の主役を目指し、競い合う物語です。
ガラスの仮面のあらすじ
「ガラスの仮面」の主人公・北島マヤは往年の大女優・月影千草に「千の仮面を持つ少女」と言われ、弟子になります。天才的な演技を見せる北島マヤに対して、「演劇界のサラブレッド」と称される姫川亜弓は自身のライバルとして北島マヤを意識することになります。二人は共に演劇界の最高峰と呼ばれる「紅天女」の主役の座を目指して切磋琢磨する日々を送ります。
「ガラスの仮面」は、ライバルとして共に演劇の最高峰を目指す北島マヤと姫川亜弓という、二人の少女の姿が描かれています。演技の天才と言われる北島マヤですが、姫川亜弓もまた天才少女と呼ばれ、将来を期待されています。そんな姫川亜弓と北島マヤとの関係や姫川亜弓の名言を紹介していきます。また、アニメ版で姫川亜弓を担当した声優と、実写ドラマ版、舞台版で姫川亜弓を演じた俳優を紹介します。
姫川亜弓のプロフィール
「ガラスの仮面」の姫川亜弓は、才能と美貌に溢れる女優として将来を嘱望されています。父は映画監督の姫川貢、母は大女優の姫川歌子ということで「演劇界のサラブレッド」と呼ばれています。「ガラスの仮面」に初登場した時、姫川亜弓は13歳の中学生でした。劇団「オンディーヌ」に所属し、小さい頃から抜群の演技力を見せており、天才子役の名を欲しいままにしてきました。
天才女優として活躍する姫川亜弓ですが、「親の七光り」と言われることに強い抵抗感を持っています。世間に自分自身の実力を認めさせようと、血の滲むような努力を重ねています。それは、演技だけに止まらず、ピアノは賞を取るほどの実力、学校の成績は常にトップ、運動会においても誰にも負けたくないと、努力を怠りません。
姫川亜弓と北島マヤの関係
姫川亜弓と「ガラスの仮面」の主人公である北島マヤとの関係について見ていきます。北島マヤは、役の性格やキャラクターを瞬時に掴み、圧倒的な集中力で役になりきってしまいます。北島マヤにとって演技をすることは彼女の本能と言われ、まさに天才型の女優です。対して姫川亜弓は、役を掴むために徹底的に自分を追い込み、どのような苦労でもしてみせるという努力の人です。
姫川亜弓が北島マヤと初めて出会ったのは、劇団「オンディーヌ」でした。経済的な理由で劇団に入ることができない北島マヤを稽古場に招いた姫川亜弓は、演技のレッスンに誘います。その時の北島マヤの演技に衝撃を受けた姫川亜弓は、北島マヤの演技の才能に気づきます。これまで人一倍努力を重ね、誰にも負ける気がしなかった姫川亜弓ですが、天性の演技者としての片りんを見せた北島マヤを、唯一のライバルと思うようになります。
ヘレン・ケラーを描いた「奇跡の人」の舞台では、Wキャストでヘレン・ケラーを演じることになった姫川亜弓と北島マヤ。この作品で姫川亜弓の母、歌子と共演したのですが、終演後母の歌子は、娘の亜弓にではなく北島マヤの頬にキスをしました。このことは亜弓にとって非常にショックな出来事だったのでした。
その後、姫川亜弓と北島マヤが「ふたりの王女」という舞台で共演することになった時、姫川亜弓が苦労してやっと感じることができた「役との一体感」を、北島マヤにいつも感じていると言われたことがありました。当たり前のように話す北島マヤの才能に、姫川亜弓は打ちのめされます。しかし、姫川亜弓は諦めることなく努力を続け、たった一人のライバルである北島マヤに挑んでいきます。
北島マヤの才能に嫉妬心を持ったり、絶望感に苛まれたりすることもある姫川亜弓ですが、北島マヤの善良な人柄と純粋な想いで演劇に打ち込んでいる姿を知っているため、良きライバルとしてお互い高め合って行こうと思っています。そして姫川亜弓は、自身最大の目標である、演劇界最高の名作「紅天女」を目指し、北島マヤと競い合うことになります。
姫川亜弓の朝食
姫川亜弓は両親共に演劇界の大御所だということで、豪奢な屋敷に住むお嬢様です。そのため食事のシーンでも朝から贅沢な食事をとっていることが分かります。2012年には「ガラスの仮面」のコミック第48巻の発売記念として、東京プリンスホテルで「ガラスの仮面・レストランフェア」が開催されました。
その催しの中で、ホテルの1階にある「ティーサロン ピカケ」で、「亜弓お嬢様のモーニングブッフェ」という企画がありました。それは、姫川亜弓のばあやが用意した朝食、というイメージのメニューでした。
姫川亜弓の名言集
ここまで、「ガラスの仮面」の主人公、北島マヤのライバルである姫川亜弓のプロフィールと、北島マヤとの関係について見てきました。ここからは、姫川亜弓の名言を紹介します。
姫川亜弓の名言①「大丈夫よ。舞台の上では…」
こちらの名言は、姫川亜弓が女優としての覚悟を示した名言です。名監督と大女優という偉大な両親の元に生まれた姫川亜弓は「演劇界のサラブレッド」と呼ばれています。しかし、姫川亜弓は、親の名前をはねのけて自身の実力を認めてもらおうと、日夜努力しています。
大丈夫よ。舞台の上では私はいつも一人。誰にもお供なんかしてもらえないわ。
「親の七光り」ではなく、姫川亜弓が自身の努力で役を勝ち取り、舞台に立つ時の覚悟を語った名言です。世間では、小さい頃から数々の舞台に立ってきた姫川亜弓の演技は、北島マヤの演技よりも高く評価されています。
姫川亜弓の名言②「マヤ…敵はとったわよ…」
こちらの名言は、「ガラスの仮面」の主人公、北島マヤが乙部のりえという新人女優に陥れられ、芸能界から追放された時に、姫川亜弓が北島マヤのために敵を討った際、つぶやいた名言です。
マヤ・・敵はとったわよ・・・今頃どこでどうしているの・・?
姫川亜弓がこの名言をつぶやいた理由を見ていきます。北島マヤは女優として認められ、大河ドラマに主要な役で出演することになりました。大河ドラマでの演技が大評判となり、北島マヤの人気は全国へと拡大しました。女優として売れっ子になった矢先、新人女優の乙部のりえの策略で北島マヤは芸能界を追放されてしまいました。事情を知った姫川亜弓は、卑劣な方法で北島マヤを陥れた乙部のりえに怒りを覚えます。
北島マヤが降板した役を乙部のりえはすべて奪ってしまいました。姫川亜弓は、乙部のりえの演技が北島マヤの真似にすぎないと見抜き、乙部のりえと北島マヤの演技の才能が天と地ほども違うということを思い知らせようと決意します。そんな時、乙部のりえが「カーミラの肖像」という舞台で主演することを知った姫川亜弓は、日頃避けていた「親の七光り」を使い、乙部のりえと舞台で共演する機会を得ました。
吸血鬼の役を演じる姫川亜弓に対し、その吸血鬼に襲われる貴族の令嬢を演じる乙部のりえ。姫川亜弓の演技は満場の観客を魅了し、主演の乙部のりえは完全に目立たなくなってしまいました。乙部のりえは、姫川亜弓との実力の差に打ちのめされます。そして北島マヤが姫川亜弓のライバルだということを思い出し、北島マヤもまた恐ろしい才能の持ち主だったのだと知り、愕然とします。
そんな乙部のりえを見て姫川亜弓がつぶやいたのが、この名言だったのでした。世間では高く評価されている姫川亜弓ですが、北島マヤの才能に焦りを感じることもあります。しかし、北島マヤは自分にとって正々堂々と演技で勝負する良きライバルで唯一無二の存在だと思っているからこそ、卑劣な乙部のりえを憎み、北島マヤのために敵を討ったのでした。
姫川亜弓の声優
「ガラスの画面」のアニメ版は、何度も製作されてきました。ここでは、アニメ版「ガラスの仮面」で姫川亜弓を担当した声優を紹介します。
姫川亜弓の声優は何人もいる?
アニメ版の「ガラスの仮面」の1作目は、1984年の4月から9月まで日本テレビで放送されました。2作目は2005年から2006年にかけてテレビ東京系、AT-Xで放送されました。また、1998年から1999年まで「ガラスの仮面 千の仮面を持つ少女」というタイトルでOVA化され、全3巻が発売されました。また、1982年にニッポン放送とNHKラジオの第1放送で、ラジオドラマとして放送されました。
このように、アニメ版「ガラスの仮面」は何度も製作されたので、姫川亜弓を担当した声優が何人もいました。1984年版では松島みのり、2005年版では矢島晶子、OVA版では松井菜桜子、ラジオドラマ版のニッポン放送では小山茉美が、NHKラジオでは榊原良子が、それぞれ演じました。
また、2013年には「ガラスの仮面」のスピンオフ作品として「ガラスの仮面ですが」と「ガラスの仮面ですがZ」が、TwellVで放送されました。このアニメ版で姫川亜弓を担当した声優は白石晴香でした。さらに、2016年に「ガラスの仮面」のスピンオフ作品として、タイトル「3ねんDぐみガラスの仮面」が、TOKYO MXで放送されました。その際、姫川亜弓を担当した声優は大久保瑠美でした。
姫川亜弓とクレヨンしんちゃんの声優が同じ?
このように「ガラスの仮面」は何度もアニメ化されているため、姫川亜弓を演じた声優は何人もいました。2005年版のアニメ「ガラスの仮面」では、声優の矢島晶子が姫川亜弓を担当しています。矢島晶子といえばアニメ「クレヨンしんちゃん」のしんちゃんの声を、1992年の初回から2018年までの27年間担当した声優です。
しんちゃんのイメージの強い矢島晶子ですが、姫川亜弓の他に、「覇王大系リューナイト」のパッフィー・パフリシア、「新機動戦記ガンダムW」ではリリーナ、「BLOOD+」でディーヴァを担当しました。
姫川亜弓の実写版俳優
アニメ版の「ガラスの仮面」で、姫川亜弓を演じた声優を紹介しました。ここで、実写版ドラマの「ガラスの仮面」で、姫川亜弓を演じた俳優を紹介します。
姫川亜弓のテレビドラマ版の俳優
こちらの画像の俳優は「ガラスの仮面」の実写ドラマで姫川亜弓を演じた松本恵(2002年からは松本莉緒で活動)です。「ガラスの仮面」は、1997年に実写版のテレビドラマとしてテレビ朝日系で放送されました。1999年にはドラマ「ガラスの仮面」の完結篇がスペシャルドラマとして放送され、俳優の中村愛美が姫川亜弓を演じました。
姫川亜弓の舞台版の俳優
「ガラスの仮面」の舞台は、1979年の初演から現在に至るまで何度も上演されてきました。初演の「ミュージカル ガラスの仮面」で姫川亜弓を演じた俳優は、大元弥生です。その後、何人もの俳優が姫川亜弓を演じました。その俳優を紹介すると、藤真利子(1988年)、奥村佳恵(2008年、2010年)マイコ(2014年、2016年)という俳優陣となっています。
姫川亜弓に関する感想や評価
エースをねらえのお蝶夫人とか、ガラスの仮面の姫川亜弓みたいに最初は圧倒的才能を持つサラブレッドとして登場しながらも実は凄まじい努力の人で自分の才能が主人公には敵わないことを知った上でも勝とうと努力し続けるキャラがめちゃくちゃ好きです。
— イッヌ (@masalchow) December 1, 2019
「ガラスの仮面」の姫川亜弓は演技の天才と称賛されていますが、実は非常に努力家で、「親の七光り」ではなく、自分の実力を認めさせたいと思っています。ところが、姫川亜弓は天性の才能を持つ北島マヤと出会い、自分がどれほど努力しても真の天才である北島マヤには敵わないと感じます。しかし、姫川亜弓は努力で北島マヤに勝ってみせると思い直します。そんな姫川亜弓の努力する姿が好きだという感想です。
「ガラスの仮面」の素晴らしいところは沢山あるんですが、私は主人公北島マヤとライバル姫川亜弓の関係が、恵まれない環境下での努力の人と金持ちでサラブレッドの天才という図式かと思いきや、実は逆で北島マヤの方が天才肌で、姫川亜弓が努力の人だったって見えてくるのが本当にグッとくるんですよ。 pic.twitter.com/npo675YPs9
— 映画ランナー (@eigarunner) September 2, 2017
「ガラスの仮面」は、主人公の北島マヤと姫川亜弓が共に演劇界最高の名作と言われる「紅天女」を目指して切磋琢磨する物語です。「演劇界のサラブレッド」と言われ、小さい頃から天才少女と言われてきた姫川亜弓が実は努力の人で、恵まれない環境で育った北島マヤが真の天才だったという設定が良いという感想です。
ガラスの仮面の姫川亜弓は、努力ですべてを勝ち取り、不正を許さない気高いライバルで、ガラスの仮面でもすごく好き。ライバルとはいえ、もう一人の主人公だよね。
— 不二式@生き急がない (@Fujishiki) March 25, 2013
「ガラスの仮面」の姫川亜弓は、恵まれた環境に甘んじることなく誰よりも努力をする人です。また、卑劣なことを絶対に許さないという気高い志を持つ女優です。そんな姫川亜弓は「ガラスの仮面」のもう一人の主人公と言っても良いのでは?という感想です。
姫川亜弓についてまとめ
いかがでしたか?「ガラスの仮面」の姫川亜弓について紹介しました。姫川亜弓は主人公の北島マヤとは共に「紅天女」を目指す良きライバル関係でした。演技の天才である北島マヤに対して姫川亜弓は努力をすることで演技の天才と呼ばれるまでになったのでした。そして、姫川亜弓が語った名言も紹介しました。
アニメ版「ガラスの仮面」で姫川亜弓を演じた声優と実写ドラマ版、舞台版で姫川亜弓を演じた俳優も紹介しました。ツイッターでは、天才の北島マヤに怯むことなく努力を続ける姿が好きだという声がありました。そんな姫川亜弓に注目して「ガラスの仮面」をお楽しみください。