【千と千尋の神隠し】釜爺の正体とモデルは?名言・名セリフや声優も紹介

日本を代表するジブリアニメ映画監督宮崎駿氏ですが【千と千尋の神隠し】は、彼の代表作の一つとして挙げられることが非常に多い作品です。不思議な世界が舞台の【千と千尋の神隠し】今回はその映画作品に登場するキャラクター、釜爺(かまじい)についてお話させていただきます。釜爺(かまじい)の正体やモデルの有無、そして釜爺(かまじい)の名言、名セリフや声を担当された声優さんについて詳しくご紹介させていただきます。

【千と千尋の神隠し】釜爺の正体とモデルは?名言・名セリフや声優も紹介のイメージ

目次

  1. 釜爺とは?
  2. 釜爺の正体とモデル
  3. 釜爺の名言や名セリフ集
  4. 釜爺の声優
  5. 釜爺の職業や湯婆婆との関係・性格
  6. 釜爺がラピュタにも登場?
  7. 釜爺に関する感想や評価
  8. 釜爺についてまとめ

釜爺とは?

釜爺(かまじい)とは長編アニメーション映画【千と千尋の神隠し】に登場する、主人公の千尋(ちひろ)が仕事をすることになる銭湯【油屋】で、ボイラー室の管理を任され取り仕切るサングラスのようなメガネをかけ、6つの腕や手を持つ蜘蛛のような見た目の老人です。6つの腕は伸縮可能なため、釜爺(かまじい)は油屋のお風呂の温度調整をしながら、薬湯の調合もこなしています。

【千と千尋の神隠し】の舞台は、人間に対しての差別が凄まじい世界という設定の中で、釜爺(かまじい)はその差別意識が非常に薄いという特別なキャラクターでもあります。釜爺(かまじい)の詳細についてはのちほどお話いたしますが、まずはスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画【千と千尋の神隠し】という作品について、ご紹介させていただきます。

千と千尋の神隠しの作品情報

【千と千尋の神隠し】とは、アニメ制作会社【スタジオジブリ】が手掛けた長編のアニメーション映画作品です。映画の監督、脚本を宮崎駿氏が務め日本の歴代興行収入で第1位を獲得した作品でもあります。劇中の音楽は久石譲氏が担当し、【千と千尋の神隠し】の主題歌「いつも何度でも」は日本で発表された楽曲では珍しい3拍子の曲調が話題となりました。

ちなみにこの日本の歴代興行収入で第1位を獲得した作品という輝かしい功績は、現在においても塗り替えられていないそうです。そのことから長編アニメーション映画【千と千尋の神隠し】は、多くの人に称賛され愛された作品だというのが非常によくわかります。

千と千尋の神隠しの概要

【千と千尋の神隠し】は2001年の7月に日本で初めて公開され、300億円という代興行収入を達成し日本歴代興行収入第1位を獲得しました。この記録は現在も塗り替えられていないそうです。もともとは宮崎駿監督が友人の当時10歳だった娘さんをモデルに主人公の千尋が誕生し【千と千尋の神隠し】が制作されたと言われています。

また、監督の友人達の尽力もあって【千と千尋の神隠し】は日本のみならず海外でも上映されました。第75回アカデミー賞ではアカデミー長編アニメーション映画賞を受賞し、2016年にはイギリスのBBC主催した投票においては、世界の177人の批評家が「21世紀の偉大な映画ベスト100」の第4位に【千と千尋の神隠し】が選ばれたそうです。

千と千尋の神隠しのあらすじ

両親の都合により転校することになった10歳の女の子、荻野千尋(おぎのちひろ)は引っ越しの道中に不思議なトンネルを発見します。帰りたがっていた千尋ですが両親と共にトンネルをくぐってしまい不思議な世界に迷い込んでしまいました。トンネルの先の世界は人間が来てはいけない神様の世界だったのです。両親は神様の食べ物を口にしてしまった罰としてブタになってしまいました。

千尋は仕事をすることになった油屋の主人、湯婆婆(ゆばーば)に名前を奪われ【千】として働きながら、自分を助けてくれたハクという謎の少年をはじめ様々な人に助けられながらさまざまなな経験をして、ブタになってしまった両親を元に戻し、元の世界へ帰る方法を探していくというのが【千と千尋の神隠し】のおおまかなストーリーの内容となっています。

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釜爺の基本情報

そんな名作【千と千尋の神隠し】に登場する釜爺(かまじい)ですが、先ほどお話したように6本の腕、手を自在に操り油屋のボイラー室でお風呂の温度調整をしながら、薬湯の薬を調合する業務を担当しています。一見頑固一徹なおじいさんに見えますが、石炭を運ぶススワタリや仕事を探してやってきた千尋に対して厳しい態度を取りながらも、サポートをしたりと内面は非常におおらかで優しい人物なのが伺えます。

そんな仕事に手を抜かない釜爺(かまじい)には、その正体やモデルについてはさまざまな説があるそうです。千尋が迷い込んだ不思議な世界で起こる不思議な出来事、ぞんな【千と千尋の神隠し】に登場するボイラー室の管理人釜爺(かまじい)について、その正体やモデルなどについてもう少しくわしくお話させていただきます。

釜爺の正体とモデル

アニメーション映画【千と千尋の神隠し】にはさまざまな魅力あふれるキャラクターが登場します。6本の腕を持ちボイラー室で炎の管理を仕事にしている釜爺(かまじい)もそんな魅力あふれるキャラクターの1人でもあります。そのモデルや正体についてここではお話させていただきます。一見頑固な釜爺(かまじい)はどのようなモデルや正体を持って生み出されたキャラクターなのでしょうか。

【千と千尋の神隠し】で主人公の千尋には当初厳しくしているように思われた釜爺(かまじい)ですが、映画のところどころには不思議な優しさが散りばめられており、面倒見の良さやちょっぴりユーモアがある釜爺の様子がうかがえます。そのため釜爺(かまじい)は非常に人気のあるキャラクターとも言われています。そんな釜爺(かまじい)の正体やモデルにはどのような秘密が隠されているのでしょうか。

釜爺の正体は宮崎駿監督の願望?

6本の腕を駆使して、さまざまな仕事をこなしている釜爺(かまじい)ですが、その風貌は【千と千尋の神隠し】を手掛けた宮崎駿監督ご自身の願望が形になった姿だと言われています。いったいどういうことなのでしょうか?現在はアニメーションもデジタル化が進行していますが、スタジオジブリはアナログでアニメーション制作を手掛けていました。宮崎駿監督ご自身も監督を指揮しつつアニメを手掛けていることも多かったようです。

そのため多数ある業務をまとめてこなしたい「腕がたくさんあったらまとめて仕事ができるのに」という宮崎駿監督ご自身の仕事に対する熱量と願望から生み出されたのが、釜爺(かまじい)だと言われています。たしかに腕が6本あればアニメーションの作画も想像以上に進みそうです。仕事をこなしながらも、部下や千尋を優しく見守る釜爺(かまじい)はそんな願いから形になったキャラクターだそうです。

釜爺のモデルはザトウムシ?

6本の腕を持ち業務をこなすボイラー室の管理人、釜爺(かまじい)にはモデルがいるとされています。それは【ザトウムシ】と呼ばれる節足動物です。正しくは【座頭虫】と書きます。古くは【メクラグモ】と呼ばれておりました。メクラとは元々目が見えないという意味がありました。確かに釜爺(かまじい)も黒いメガネをかけています。

一見蜘蛛の仲間と思われている【ザトウムシ】ですが、本来は独立した種類(ザトウムシ目)という存在です。また海外では【Daddy Longlegs】と呼ばれています。実は「あしながおじさん」という意味を持っているのです。主人公の千尋をどこか見守る様子の釜爺(かまじい)は確かにあしながおじさんのようだと言えます。釜爺(かまじい)の正体は、見守る意味を持っている【ザトウムシ】がモデルというお話でした。

2003年1月 - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

釜爺の名言や名セリフ集

宮崎駿監督の仕事に対する願望が正体であり、ザトウムシと呼ばれる生き物がモデルとなっているボイラー室の管理人、釜爺(かまじい)は主人公千尋に対して厳しくも暖かい優しさを持って接しています。その一見頑固でありながらも優しさとユーモアを備えた性格は、不思議な世界に迷い込んだ千尋だけでなく作中の登場人物にまで影響が及ぶこともあります。

【千と千尋の神隠し】に置いて、主人公の千尋を厳しくもどこか暖かく見守る釜爺(かまじい)ですが劇中に置いても釜爺(かまじい)自身が発するさまざまな名言や名セリフなどがあります。ここではそんな釜爺(かまじい)が話す名言や名セリフについてご紹介させていただきます。釜爺(かまじい)の言葉からいったいどのような名セリフや名言が飛び出してくるのでしょうか。

釜爺の名言①「えーんがちょ…」

【千と千尋の神隠し】で湯屋に訪れる神様のうちオクサレ様と呼ばれる神様が登場します。そのオクサレ様の体内にため込まれたゴミを取り出したのが、主人公でもある千尋です。この時千尋はそのお礼に【苦団子】と呼ばれるお団子を貰います。このお団子は千尋が口にすると固まってしまうほど苦いものではあります。しかしさまざまな症状を治療する薬効を持つ貴重なものなのです。

千尋を助けてくれたハクが傷ついて倒れてしまった際、千尋はこの苦団子をハクに食べさせます。するとハクの体内から虫が出てきます。千尋はうっかりこの虫を踏み潰してしまいますが、この時釜爺(かまじい)は「えーんがちょ!」と千尋に向って言います。周りのススワタリも巻き込んでちょっぴり愉快に描かれているシーンでもあります。

この時不安に駆られている千尋を安心させようとした、釜爺(かまじい)のユーモアが溢れる一面でもあります。この「えんがちょ」というものは、本来穢れを退けるおまじないでもあります。虫を踏んでしまい穢れを受けたであろう千尋を、穢れとの縁が切れるようにそして千尋が不安にならないように釜爺(かまじい)が優しさを施したのがわかる名セリフ、名言です。

ちなみに日本でもこの「えんがちょ」と言って円を切る内容は、たびたび子供たちの間に遊びとして行われていたようです。そのためこのシーンでは釜爺(かまじい)だけでなく部下であるススワタリ達も何だか楽しそうにしています。一見遊んでいるように見えて千尋に本来のおまじないを悟られないようにしていたのかもしれません。

釜爺の名言②「手ぇ出すならしまいまでやれ…」

千尋が仕事を見つけようとした際、ハクによってボイラー室に行くよう勧められます。そのボイラー室を管理しているのが釜爺(かまじい)です。釜爺(かまじい)の部下であるススワタリは炉に石炭を投げ込む仕事をしています。温度の管理と薬湯の調合で忙しい釜爺(かまじい)は千尋に構わず仕事を続けます。そんな千尋の前で石炭を運んでいたススワタリがつぶれてしまいます。

咄嗟に石炭を手に取った千尋はどうしていいのかわかりません。そんな時に釜爺(かまじい)は千尋に向って「手ぇ出すならしまいまでやれ!」と告げます。これは釜爺(かまじい)が如何に仕事に対して責任を持っているのか、そして千尋に対して今後仕事をしていくうえで大切なことを教えようとする釜爺(かまじい)の管理人としての責任感が伺える名言、名セリフでもあります。

「あんたも気まぐれに手ぇ出して…」

つぶれてしまったススワタリの仕事を引き受けることになった千尋ですが、他のススワタリも千尋に自分の仕事を押し付けようとします。その時に釜爺(かまじい)はススワタリ達に「ただのススに戻りたいのか!」と叱ります。そして千尋に「あんたも気まぐれに手ぇ出して人の仕事をとっちゃならねえ」と告げます。この世界で生きる者たちにとって仕事をするということは、自身の存在を維持するために重要なことなのです。

そのためその重大さを改めてススワタリ達に告げると共に、千尋に仕事をしていくうえで大切なことやこの世界で仕事をするということが如何に大切なことなのかを千尋に伝えます。釜爺(かまじい)が仕事に対しいかに重要なことか大切なことなのかを教える名言、名セリフでもあります。

「わからんか。愛だ、愛。…」

【千と千尋の神隠し】でハクは湯婆婆の命令で自身の姉妹である銭婆(ぜにーば)が持っている【魔女の契約印】を奪ってきます。直後ハクは千尋の苦団子によって、人間の姿に戻ります。ですがハクの意識は戻りません。千尋は銭婆に【魔女の契約印】を返してハクの代わりに謝ればハクの意識も戻ると考えたのです。千尋と一緒に仕事をするリンは、何故千尋がハクのためにわざわざそこまでするのか理由がよくわかっていません。

そんなリンに釜爺(かまじい)は「わからんか。愛だ、愛」と告げます。この不思議な世界で生きるキャラクター達は人間に対して差別意識を抱いており、どこか人間の感情に乏しい一面もあります。そんな中で人間に対しての差別意識もない釜爺(かまじい)は、愛というものをわかっている様子でした。唯一と言っていいほど千尋の行動に理解を示した、釜爺(かまじい)の名セリフ、名言でもあります。

釜爺の名言⑤「グッドラック…」

【千と千尋の神隠し】において、千尋のことを「孫」だとリンに紹介した釜爺(かまじい)ですが、湯婆婆(ゆばーば)の元に連れていくよう頼みます。その際リンは千尋に対し「世話になったんだろ?」と釜爺(かまじい)へのお礼を促します。千尋は釜爺(かまじい)に対しお礼を告げると釜爺(かまじい)は親指を立てながら「グッドラック」と告げます。

千尋のこれからが良いものでありますように、と願わんばかりの言葉です。非常に気難しく頑固な職人気質でもあった釜爺(かまじい)ですが、やはり千尋に対しては何か思い入れがあったようです。そんな釜爺(かまじい)の見守るような暖かい優しさがにじみ出ていた名セリフ、名言でした。

ここまで【千と千尋の神隠し】に登場する釜爺(かまじい)の正体やモデル、そして名セリフや名言についてご紹介させていただきました。次はそんな釜爺(かまじい)の魅力をより引き出した釜爺(かまじい)の声を担当した声優さんについてご紹介させていただきます。

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釜爺の声優

スタジオジブリ作品はキャラクターの声に俳優を起用することが非常に多いことで有名です。【千と千尋の神隠し】においても例外ではありません。不思議な世界で生きるキャラクターは、湯婆婆役の声優として女優の夏木マリさん、千尋の両親には内藤剛さんや沢口靖子さんが声優を担当しています。湯婆婆の息子、坊の声を担当したのはこの後もジブリ作品のキャラクターの声を担当することになる神木隆之介さんが参加しています。

こちらではそんな【千と千尋の神隠し】に登場した釜爺(かまじい)の声を担当された声優、菅原文太(すがわらぶんた)さんのプロフィールや経歴についてご紹介させていただきます。厳しくもユーモアあふれる釜爺(かまじい)の声優を担当された菅原文太(すがわらぶんた)さんは、いったいどのような人物なのでしょうか。

菅原文太のプロフィール

菅原文太(すがわらぶんた)さんは、1933年8月16日生まれで宮城県仙台市のご出身です。幼少期は戦時下で疎開したり、中学校卒業まで仙台で過ごされたそうです。ファッションモデルをしながらスカウトによって映画俳優になることを決意されます。2014年11月に81歳でお亡くなりになられるまで、さまざまな活動を繰り広げられてきました。

俳優のお仕事だけでなく先ほどお話した【千と千尋の神隠し】の釜爺(かまじい)などキャラクターの声優や、ナレーション、ラジオパーソナリティなど活動の場は多岐に渡っていました。菅原文太さんが出演された映画の中で【仁義なき戦い】や【トラック野郎シリーズ】でも菅原文太さんの名セリフや名言がだくさん出てきます。是非ごらんになってください。

菅原文太の主な出演作品

菅原文太さんの主な出演作品として代表に挙げられる映画作品が、先ほどお話した【トラック野郎】シリーズや【仁義なき戦い】シリーズです。菅原文太さんは昭和から平成にかけて、駆け抜けた俳優でもあります。また声優としては【千と千尋の神隠し】の釜爺(かまじい)だけでなく、【ゲド戦記】にも 大賢人・ハイタカの声優として出演されています。ハイタカの名セリフ、名言も是非チェックしてみてください。

2014年11月に惜しまれつつも亡くなられた俳優でもあり声優でもある菅原文太さんですが、そんな彼の遺作は細田守監督による長編アニメーション映画【おおかみこどもの雨と雪】でした。正体がおおかみおとこだった男性との間に子を儲けた花を見守る寡黙な優しい老人、韮崎(にらさき)の声優を担当されていました。そしてこの韮崎(にらさき)のモデルは、他でもない菅原文太さんご自身だったそうです。

ここまで【千と千尋の神隠し】で釜爺(かまじい)の声優として活躍された菅原文太さんのプロフィールや経歴についてお話させていただきました。さまざまな映画で名言や名セリフを生み出した菅原文太さんですが、ご自身がモデルになってしまうほどまさに男の生き様のような名俳優、名声優だということがわかりました。次は再び【千と千尋の神隠し】に登場する釜爺(かまじい)についてお話させていただきます。

菅原文太 | NHK人物録 | NHKアーカイブス

釜爺の職業や湯婆婆との関係・性格

ここまで【千と千尋の神隠し】に登場する釜爺(かまじい)のモデルや正体、名言や名セリフ、そして声優を担当された菅原文太さんについてお話させていただきました。昭和と平成という時代に駆け抜け、活躍された名俳優であり、名声優でもあった菅原文太さんの演技があってこそ、釜爺(かまじい)というキャラクターがより際立ったのではないかと言われています。

ここからはふたたび【千と千尋の神隠し】に登場する、不思議な世界に迷い込んでしまった主人公の千尋をそっと見守っていた釜爺(かまじい)の職業や千尋たちが働く「油屋」の女主人である湯婆婆(ゆばーば)の関係性、釜爺(かまじい)の性格などについてもう少し詳しくお話させていただきます。

釜爺の職業

【千と千尋の神隠し】で主人公の千尋が仕事をするのが「油屋」という名前の銭湯です。釜爺(かまじい)はその「油屋」のボイラー室でお風呂の温度調整や薬湯に使用する薬の調合を担当しています。先述したとおり宮崎駿監督の願望が正体であり、ザトウムシがモデルの釜爺(かまじい)は、6本ある腕を駆使して仕事をこなします。

そのため釜爺(かまじい)の名言や名セリフは、仕事にまつわる内容が非常に多く見受けられます。仕事に一切妥協せず現場の教育もきちんとこなす釜爺(かまじい)は厳しいながらも上司として理想的だと言う意見もあるようです。自身の仕事に向き合いつつも自身をないがしろにしていない釜爺(かまじい)はある意味【千と千尋の神隠し】において一番不思議な存在だと言えます。

釜爺と湯婆婆の関係

【千と千尋の神隠し】で「油屋」の主人を務めるのが湯婆婆(ゆばーば)です。千尋に対し助言をしたり発言の内容から釜爺(かまじい)は湯婆婆のことを良く知っている雰囲気が見て取れます。実際のところは映画では判明しませんが、「油屋」にとって温度を調整するボイラー室はある意味重要な場所です。そのためその重要な場所を釜爺(かまじい)に託す辺り、大なり小なり信頼関係があったのではないかと思われます。

湯婆婆(ゆばーば)の声優は女優の夏木マリさんが担当しています。釜爺(かまじい)の声優を担当した菅原文太さんもですが、非常に貫録のあるキャラクターに仕上がっているところが【千と千尋の神隠し】の見どころでもあります。湯婆婆(ゆばーば)の「お客様とて許せぬ!」は【千と千尋の神隠し】が放送されるたびネットで話題になる名言、名セリフとして有名です。

釜爺の性格

ボイラー室の管理を任されている釜爺(かまじい)ですが、仕事に対する姿勢から非常に厳しい性格と思われがちですが、疲れ果て眠ってしまった千尋に布団を掛けてあげたりと優しい一面もあります。また千尋にはやんわりと助言などをしたり時にはユーモアの溢れる名言や名セリフを発したりと、どこか人間じみた性格をしています。

宮崎駿監督の願望がモデルになったり、ザトウムシが正体と言われている釜爺ですが、非常に愛されやすいキャラクターのため、名言や名セリフが溢れたキャラクターになったのではないかと言われています。声優を担当された菅原文太さんの演技が、より釜爺(かまじい)のキャラクターを引き立てています。

釜爺がラピュタにも登場?

ジブリ作品には、さまざまなキャラクターが別のジブリ作品に登場することで話題になることがあります。ジブリファンの方の中には、ジブリ映画の別作品キャラクターが登場してるかどうかを探している方もいらっしゃるくらいだと言われています。そんな中で【千と千尋の神隠し】の釜爺(かまじい)が【天空の城ラピュタ】に登場していたという話があります。

宮崎駿監督の願望が正体と言われ、菅原文太さんが声優を務めた釜爺(かまじい)ですが、果たして【天空の城ラピュタ】にも釜爺(かまじい)は登場していたのでしょうか。ここでは実際に【天空の城ラピュタ】の作中で【千と千尋の神隠し】に登場したキャラクター釜爺(かまじい)が本当に登場していたかどうかお話させていただきます。

釜爺とハラ・モトロがそっくり

【天空の城ラピュタ】で釜爺(かまじい)が出ていると話題になったキャラクター、実はパズーとシータが共に行動することになった海賊ドーラ一家の海賊船タイガーモス号を管理している「じっちゃん」ことハラ・モトロが釜爺(かまじい)にそっくりということだったのです。たしかに「じっちゃん」と呼ばれるだけあって年齢だけでなく貫録や、仕事に対する姿勢もどこか釜爺(かまじい)に似ています。

そのため【千と千尋の神隠し】を見た方の中で「釜爺(かまじい)はラピュタに出ていたキャラクターではないか」と話題になったのかもしれません。正体は全く別のキャラクターではありますが、どちらも仕事に対する姿勢やユーモアあふれるところが類似しているところがあるあたり、人気のあるキャラクターだというのは伝わってきます。

ハラ・モトロはベテラン技師

【天空の城ラピュタ】に登場する「じっちゃん」ことハラ・モトロは海賊ドーラ一家で機械に関するすべての業務を担当する技師です。もともと海賊船【タイガー・モス号】はドーラの夫が作成したものですが、夫亡き後のメンテナンスを担当しているのも、ハラ・モトロです。作中の出番はあまりないので、経歴や正体など謎な部分が多いです。

ハラ・モトロはドーラの父親の代から技師として働いているようなセリフを作中で発言しています。ドーラは海賊のボス的存在でありドーラのことを良く知るハラ・モトロの関係性と、【千と千尋の神隠し】において「油屋」の主人湯婆婆と釜爺(かまじい)の関係性も共通した部分があります。ジブリ作品において仕事に対して熱意を注ぎながら面倒見が良くちょっぴりユーモアにあふれたおじいちゃんは大事なキャラクターだと言えます。

釜爺に関する感想や評価

ここまで【千と千尋の神隠し】に登場するボイラー室の管理人、釜爺(かまじい)の正体やモデル、声優でもある菅原文太さんのご紹介などをお話させていただきました。【千と千尋の神隠し】において釜爺(かまじい)は非常に人気のあるキャラクターだと言われていますが、あらためてどのようなところが人気なのでしょうか。

【千と千尋の神隠し】に登場するボイラー室の管理人、釜爺(かまじい)の名言や名セリフは仕事をしている人達だけでなく一生懸命子育てをしているお母さんたちにも響くフレーズのようです。【千と千尋の神隠し】に登場する釜爺(かまじい)はきっと子育てをがんばるお母さんたちのことも応援してくれるだろうし、中途半端な対応しかしないお父さんには喝を入れてくれるでしょう。

家のことや子育てなどをされている奥さんやお母様方は、心の中に【千と千尋の神隠し】に登場する仕事人釜爺(かまじい)が棲んでいるのかもしれません。確かに仕事に対して非常に厳しい釜爺(かまじい)が傍にいるだけで何だか心が強くなるような気がします。家のことなどで少々しんどくなってしまった時や悩んでいる際は釜爺のこのセリフを思い浮かべると良いかもしれません。

宮崎駿監督の「仕事をもっとこなせるようになりたい」という願望が正体の釜爺(かまじい)ですが、仕事をしているときに心の中に釜爺(かまじい)を思い浮かべるだけで仕事が進む気がするという感想です。名言や名セリフから釜爺(かまじい)が職場の上司にしたいという意見があがり人気が高いのもうなずけるキャラクターだというのがわかります。

ここまで【千と千尋の神隠し】に登場する釜爺(かまじい)の感想や評価についてまとめさせていただきました。仕事に対しては厳しく中途半端は絶対に許さないという職人気質な釜爺(かまじい)ですが、一生懸命頑張っている千尋には見守る優しさを見せていました。そういう性格に非常に好感を持った方が多いようです。

釜爺についてまとめ

今回は長編アニメーション映画スタジオジブリ制作の【千と千尋の神隠し】に登場する「油屋」のお風呂の温度を管理する、ボイラー室の管理人であり主人公の千尋を優しくそっと見守る【釜爺(かまじい)】についてお話させていただきました。釜爺(かまじい)の正体は宮崎駿監督の仕事に対する願望であり、モデルはザトウムシという生き物でした。

また【千と千尋の神隠し】に登場する釜爺(かまじい)の声を担当した声優、菅原文太さんについてもお話させていただきました。名言や名セリフから仕事に対する姿勢、そしてユーモアと優しさの溢れる魅力的なキャラクターだというのが伝わるでしょう。是非【千と千尋の神隠し】をご覧の際は釜爺(かまじい)の魅力もチェックしてみてください。

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