【魔法陣グルグル】さっぱり妖精が出てくる条件は？歴代のアニメ声優も紹介

さっぱり妖精についてや、さっぱり妖精は召喚できるのか？など紹介していく前に、まずはさっぱり妖精の登場する『魔法陣グルグル』の作品情報を見ていきましょう。

『魔法陣グルグル』とは、月間少年ガンガンにて1992年から2003年まで連載されていた衛藤ヒロユキによるギャグファンタジー漫画です。『魔法陣グルグル』の単行本は全16巻発売されており、累計1600万部以上を発行する大ヒット漫画です。ガンガンONLINEにて、『魔法陣グルグル』の続編にあたる『魔法陣グルグル2』の連載が開始され、当時のファンはもちろん新たなファンも獲得し、再びヒットを記録しています。
 

『魔法陣グルグル』は1994年10月から1995年9月までの1年にわたりアニメ化されました。アニメ第31話までは原作を元に作られていましたが、第32話からはアニメオリジナルストーリーとして放送されています。アニメオリジナルストーリーと言っても、原作者の衛藤ヒロユキのアイデアを取り入れているのが特徴です。同じスタッフとキャストで1996年にアニメ映画化もしています。

そして2000年からは『魔法陣グルグル』の第二作品目である『ドキドキ伝説 魔法陣グルグル』が放送されました。1994年に放送されたアニメ『魔法陣グルグル』の続編にあたりますが、前作は32話以降がアニメオリジナルストーリーとなっているため話の整合性が取れなくなってしまいます。そのため、30話以降は無かったことにし、原作を元にした続編として放送されました。

原作連載25周年を記念して、2017年に3度目のアニメ化となる『魔法陣グルグル』も放送されました。この『魔法陣グルグル』は2000年放送の『魔法陣グルグル』の続編ではなく、スタッフ・キャストを一新して原作リメイクという形を取っています。

主人公の少年・ニケは勇者マニアのバドにより勇者になるように育てられてきました。ある日ニケたちの住む村に「勇者募集」の看板が立ったことで生活は一変。ニケはバドにより勇者として旅立たされることになるのです。ニケたちの住む村の掟では、旅立つときに魔法オババの元へ寄らなくてはなりません。

ニケも掟に従い魔法オババの元へ行くと、魔法使いのククリという少女と出会います。グミグ族だけが使うことのできる「グルグル」という魔法を使えるククリと勇者ニケは、世界征服を企む魔王ギリを倒すため旅に出ます。

ニケは『魔法陣グルグル』の主人公で10月21日生まれ、O型、13歳の少年です。父親により勇者として育てられ、勇者募集の際には本人の意志ではなく父親の意志により無理やり旅立たされます。魔法オババの元で出会ったククリには好意を持たれており魔王ギリを討伐後に気持ちを受け取りますが、本人は曖昧な態度を取っています。

1994年放送の『魔法陣グルグル』では瀧本富士子、『ドキドキ 伝説 魔法陣グルグル』では南央美、2017年放送の『魔法陣グルグル 』では石上静香がそれぞれニケの声優を担当しています。

ククリは『魔法陣グルグル』のヒロインで3月16日生まれ、B型、13歳の少女です。この世にただ一人残ったと言われる「グルグルの魔法使い」で、ミグミグ族の生まれです。幼い頃に魔法オババの元に預けられ、以来魔法オババと2人で生活してきましたが、ニケが訪ねてきたことで家を出て旅をすることになります。

1994年放送の『魔法陣グルグル』と『ドキドキ 伝説 魔法陣グルグル』では吉田古奈美、2017年放送の『魔法陣グルグル 』では小原好美がそれぞれククリの声優を担当しています。

『魔法陣グルグル』作中で、「さっぱり」な出来事が起こると「さっぱりさっぱり」とテンポよく言いながら登場するのがさっぱり妖精です。ツリ目の三白眼に三角帽子をかぶり、両手に扇を持っている特徴的な容姿をしています。セリフも「さっぱり」のみとなっているキャラクターです。

さっぱり妖精が出てくる条件とは、前述した通り「さっぱり」な出来事が起こったときです。「さっぱりわからない」というようなときに使う「さっぱり」はもちろん、お風呂に入ったり、髪の毛をバッサリ切ったりしたときに使う「サッパリ」のときにもさっぱり妖精は登場していました。

さっぱり妖精の初登場シーンを見ていきましょう。さっぱり妖精が初登場したのは原作1巻でのことです。ククリがグルグルを使うために魔法陣を描くのですが、上手くいきません。ククリが描いていた魔法陣が間違っていたことがわかったとき、このさっぱり妖精が登場したのです。さっぱり妖精と言えば両手に扇を持っている姿が印象的ですが、初登場時には花の付いたお盆を持って登場していたそうです。

1994年に放送された『魔法陣グルグル』と、2000年に放送された『ドキドキ伝説 魔法陣グルグル』の二作でさっぱり妖精の声優を務めたのが神代知衣さんです。1994年放送の『魔法陣グルグル』では神代知衣さん以外にも何名かの声優がさっぱり妖精を務めましたが、メインとなるのは神代知衣さんでした。2000年の『ドキドキ伝説 魔法陣グルグル』では神代知衣さんのみがさっぱり妖精の声優を務めています。

神代知衣さんの主な出演作品を紹介します。神代知衣さんは『魔法陣グルグル』内でさっぱり妖精の他にトマ役も演じています。『魔法陣グルグル』以外の作品ですと、「おぼっちゃまくん」の御坊茶魔役、「勇者エクスカイザー」の星川フーコ役、「爆走兄弟レッツ＆ゴー！！」の三国藤吉役、「ジャングルはいつもハレのちグゥ」のダマ役、「デジモンセイバーズ」のファルコモン役などが挙げられます。

2017年に放送されたアニメ『魔法陣グルグル』でさっぱり妖精の声優を務めたのは大地葉さんです。大地葉さんはさっぱり妖精の他にも、今作のジュジュ・クー・シュナムル役も演じています。さっぱり妖精は脇役と言えるキャラクターなので、『魔法陣グルグル』の出演声優が兼任しているようです。

大地葉さんの主な出演作品を紹介します。「恋愛ラボ」の水嶋沙依理役、「愛・天地無用！」の鬼ノ城紅役、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」の東方仗助（少年時代）役、「ベイブレードバースト」の蒼井常夏役、「僕だけがいない街」のケンヤ役、「ゼロから始める魔法の書」のアルバス役、「プリンセス・プリンシパル」のドロシー役、「フルーツバスケット」の草摩燈路役などが挙げられます。

ここからはさっぱり妖精の魅力に迫っていきます！まず1つ目の魅力はさっぱり妖精はブラック企業の要素がある点です。アニメ『魔法陣グルグル』内で、「さっぱり妖精の1日」が放送されたことがありました。さっぱり妖精は『魔法陣グルグル』の中で「さっぱり」な出来事があると必ず登場します。それは朝昼晩関係ありません。

「さっぱり妖精の1日」で描かれたさっぱり妖精は、規則正しい生活をおくりまるでサラリーマンのようだったと言います。規則正しい生活を送ってはいますが、「さっぱり」なことが起こると出動しなければならないため、この様子がブラック企業のようだと言われているようです。

さっぱり妖精の魅力2つ目はさっぱり王子の存在です。さっぱり王子は『魔法陣グルグル』の終盤、ニケとククリが魔王ギリを封印するときに現れました。魔王ギリを完全に封印するためにはククリの恋する気持ちを安定させなければなりませんが、そんな時ニケはトイレに行きたくて仕方なかったのです。

そわそわするニケが気になるククリは集中できず、その隙をついて魔王ギリが復活しそうになります。この絶体絶命のピンチに現れたのがさっぱり王子です。さっぱり王子はニケのお腹を「さっぱり」させると帰っていきました。

さっぱり妖精の魅力3つ目は召喚できる点です。さっぱり妖精が普段登場する際は召喚しているわけではなく「さっぱり」な状況になったら勝手に登場しているのですが、実は召喚できるというのです。大前提として、普段のさっぱり妖精は一般人に見えることはありません。

しかしグルグルの魔法使い、すなわちククリなら召喚することができるのです。ククリがさっぱり妖精を召喚したのは対レイド戦です。苦戦するニケとククリは泉にある魔法陣を見つけ使ってみることにします。するとさっぱり妖精を3匹召喚することに成功します。

ククリに召喚されたさっぱり妖精はレイドへ向かっていき、レイドの頭の周りを「さっぱりさっぱり」言いながら回ります。召喚されたさっぱり妖精は、相手を「さっぱり」な状況にしてしまうようで、レイドも「さっぱり」な状況になってしまいました。作中でさっぱり妖精を召喚したのはこの1度きりのようです。

他アニメのキャラクターを見て「さっぱり妖精を思い出した」方の感想です。さっぱり妖精の特徴である両手に扇子を持って踊っている姿がこのアニメキャラクターとかぶって見えたようです。この方のように、両手に扇子やウチワを持っている人を見ると「さっぱり妖精を思い出す」という感想を持つ方は多く見られました。

『魔法陣グルグル』には、さっぱり妖精の他にもどさくさ妖精という大根を両手に持ち「ダイコンランです」と話しながら登場する妖精も存在します。さっぱり妖精は「さっぱり」な時に登場しますが、どさくさ妖精は「大混乱」な時に登場するという違いがあるものの、混在してしまうファンは多くいるようです。

この方はたった1日で何が起こっているかさっぱりわからなくなったようで、「さっぱり妖精状態」だとツイートしています。この方のように、「さっぱりわからない」状態になったときなどに「さっぱり妖精」だと比喩している方も非常に多く見られ、さっぱり妖精の認知度の高さがうかがえます。

「さっぱりわからない状態」の他にも、お風呂に出て「さっぱり」した際に「さっぱり妖精！」とツイートしている方も見られました。『魔法陣グルグル』に登場するさっぱり妖精も同じように二種類の「さっぱり」したときに登場します。

『魔法陣グルグル』を見ていた世代には「は～さっぱりさっぱり」とさっぱり妖精のセリフを言っても伝わることが多いようですが、世代ではない人や見ていなかった人には当然ながら通じません。こちらの方は家族にさっぱり妖精のセリフを言ったところ通じなかったと落ち込んでいるようでした。

「髪の毛を切ってサッパリした」とツイートしている方に対し、さっぱり王子の画像を貼り付けている方のツイートです。さっぱり王子は本来「さっぱりさせるため」に現れる妖精ですが、さっぱり妖精と同じような意味でさっぱり王子をネタとして使っている方は多く見られます。

こちらの方も、「よりさっぱり」という意味で「さっぱりわからない。まじさっぱり王子だわ」とツイートしています。さっぱり王子はさっぱり妖精に比べて見た目のさっぱり度が上のため、このように「よりさっぱり」した状況の時に「さっぱり王子」を使う方が多いようです。

さっぱり王子は「さっぱりさせるため」に現われるため、トイレには小まめに行ったという方のツイートです。仕事中や試験中、長時間車に乗るときなど行きたいときにトイレに行けない状況の時に「さっぱり王子を召喚してさっぱりさせてほしい」と思う人は少なからず居るようです。

ここまでさっぱり妖精について、またさっぱり妖精が出てくる条件についてまとめてきましたがいかがでしたでしょうか？さっぱり妖精は「さっぱりわからない」ような状況、もしくはお風呂などに入り「さっぱりした」時に両手に扇子を持ち「さっぱりさっぱり」と言いながら登場します。

さっぱり妖精の上の存在であるさっぱり王子が存在することも紹介してきました。さっぱり王子はさっぱり妖精とは少し違い「さっぱりした状態」にしてくれることから、さっぱり王子はファンの間ではネタにされることもしばしばあるキャラクターです。

アニメ放送から20年経った今でもネタにされ愛され続けるさっぱり妖精について気になった方は、今まで3回アニメ化されている『魔法陣グルグル』をチェックしてみてはいかがでしょうか？