2020年02月08日公開
2020年02月08日更新
【ぼくらの】コエムシの正体とは?妹がいる?最後や名言・声優も紹介
ぼくらのでは、特殊な役割を担っているコエムシの姿を見ることができます。一見かわいいぬいぐるみのような存在ですが、性格は意外と意地悪だったのです。そこで、ぼくらのでは見かけの可愛らしさに反して、口が悪く、性格も良くないコエムシの複雑な正体や、彼の妹について、原作とアニメ版では異なる最後、彼が発した生きていく上で心に響く名言、声優を務めている石田彰さんについてもご紹介します。
ぼくらのとは?
2004年1月号~2009年8月号にかけて、愛知県出身の漫画家である鬼頭莫宏(きとうもひろ)さんによって描かれた漫画が「ぼくらの」です。この漫画は、小学館から刊行されている月間の漫画雑誌・月刊IKKIによって連載されました。現在は全11巻の単行本が刊行されています。漫画で大人気となった「ぼくらの」は、テレビアニメとしても放送され大注目を集めました。
そんな「ぼくらの」では欠かせない特殊なキャラクターが登場しています。ほくらのでは、一見ぬいぐるみのようにかわいい雰囲気を醸し出している、とても重要な役割を担っているコエムシが姿を現していました。そこで、一見ぬいぐるみのようにかわいいのですが、意外と意地悪な性格のコエムシの複雑な正体や、心に響く名言、妹の存在、声優を務めている石田彰さんについてもご紹介します。
ぼくらのの概要
漫画として連載がスタートしたぼくらのでは、愛知県出身の漫画家である鬼頭莫宏さんが描く独特な雰囲気のSF漫画が描かれています。漫画として登場したぼくらのの作品はたちまち注目を集め大人気となりました。それゆえに、テレビアニメが放送されます。テレビアニメとしては、2007年4月~9月に全24話が、TOKYO MXやサンテレビ、テレビ愛知、tvk、AT-Xなどから放送され、多くの人から愛される作品となっていきました。
また、2007年5月からは、「ぼくらの〜alternative〜」というタイトルの小説版(ライトノベル)が全5巻刊行されます。ぼくらのでは、漫画をはじめ、テレビアニメ、ライトノベルと発展して大人気となったため、それらの努力が認められて、2011年2月1日には、第14回文化庁メディア芸術祭において漫画部門優秀賞を受賞しました。ぼくらのでは、少年少女たちが巨大ロボットに乗り込み地球を守るために戦っていきます。
ぼくらのでは、近未来の日本を舞台としており、1話ごとに1人の子供が主人公になって連作形式で作られていったため、他のSFロボット漫画とはまた異なる世界観を楽しむことができるようになっていました。巨大ロボットに乗って地球を守るために戦っているうちに極限まで追い込まれた少年少女たちの自分の人生や命の意味、社会とのつながりや家族の存在を見つめ直す姿が見事に描かれていきました。
ぼくらののあらすじ
15人の少年少女たちは、ただの遊びのコンピューターゲームだと思い込み、メガネをかけてひょろっとした不気味な男性(ココペリ)とゲームをするという契約を結びました。その晩、15人の少年少女たちの前には黒くて巨大なロボット(ジーアス)が姿を現し、彼らをコックピットに転送します。彼らの前には昼間出会ったココペリと口の悪いコエムシと名乗るマスコットがいたのです。彼らはその後戦闘を重ねることになります。
ぼくらののコエムシの役割や正体とは?
ぼくらのでは、ねずみのようなかわいいマスコットのような姿のコエムシが姿を現しています。ぼくらのでは、少年少女たちが巨大なロボットに乗って地球を守るために次々と戦っていきますが、その時に重要な役割を担っているのが、一見ぬいぐるみやマスコットのようにかわいいコエムシだったのです。しかし、見た目に反して性格が悪いコエムシは、そのものの名前ではありませんでした。
個体名ではなく、コエムシという役職名だったため、特殊な任務を受け持っているコエムシは一人ではなく、複数存在していのです。そのため、口調や性格はコエムシによってそれぞれ少しずつ異なっていましたが、総合的に性格は悪いという特徴があります。
また、外見的にはほとんど大差がないコエムシですが、髪が生えているコエムシもいれば、色が少し異なったコエムシも存在していました。そこで、コエムシたちの重要な役割や複雑な正体をご紹介しましょう。
コエムシの役割
ぼくらのでは、とても特殊で重要な役割を担っていたのがコエムシです。重要な役割を担っているコエムシは、巨大なロボットに乗って戦う子供たちにそれぞれその巨大ロボットであるジアースの機体の機能や戦いのルールを説明する必要がありました。また、少年少女をその巨大ロボットのコックピットに転送したり、彼らが邪悪な敵と戦って勝利するように戦いのサポートをしたりしていたのです。
性格が非常に悪いコエムシは、ぼくらのでは、少年少女たちの戦いをサポートして見事勝利を収めることが使命となっています。しかし、少年少女たちのサポート役を任されているものの、全てのルールを知っているわけではなかったのです。意地悪な性格のコエムシたちも先代から色々と伝え聞いた情報を元に指示をしていたため、基本的には少年少女たちのパイロットとしての能力に頼るしかないところもありました。
少年少女の戦いのサポートを任されているコエムシもその正体は、その仕事を依頼され各地に派遣されている存在に過ぎず、万能ではなかったのです。それゆえに、このゲームを操っている影の支配者の正体を知っているわけでもありません。さらに言えば、このゲームを作り出したと言っているココペリもコエムシと同じような役割を担っている存在であり、彼の正体も支配者ではなかったのです。
コエムシの正体は別の地球に生きている人?
ぼくらのでは、ぬいぐるみのようにかわいい見た目のコエムシの正体が明らかになっています。ぼくらのでは、見た目に反して性格が悪いコエムシの正体は、別の地球に生きている人という設定になっていました。口が悪いコエムシには、別の地球に生きている人の魂だけが入っている状態です。その魂の肉体は、別の地球に素粒子の状態でそのまま凍結せれ、保存されていました。
原作のぼくらのでは、戦いのサポート役を担っているコエムシは、少年少女の勝敗に関わらずゲームが終了することで、任務は終了し自分が本来存在していた場所に保管されている元の肉体に魂が戻れる保証がされています。しかし、当初無敵の巨大なロボットに乗って戦うと説明を受けていた少年少女たちの命は、実は保証されていません。どちらかと言えば、勝っても負けても命を落とす設定となっていました。
そんな恐ろしい状況の中で、別の地球に生きている人の魂が入っているコエムシは、唯一生きることが保障されている特別な存在だったのです。しかし、原作とアニメ版ではコエムシの設定が少し異なっています。そのため、口の悪いコエムシになる時点で死んでいるという設定になっているのです。その正体は魂のみということになり、いつまでも魂のまま存在し続けることになりました。
コエムシに妹がいる?
アニメ版と原作版のぼくらのでは、口が悪く性格も悪いコエムシが姿を現していますが、彼には妹がいることが明らかになります。そこで、意地悪な性格をしていながら、少年少女のパイロットを導いていく存在のコエムシに存在していた妹や、彼が人間だった時の本名などをご紹介しましょう。
コエムシの妹はマチ
アニメと原作のぼくらのでは、性格が悪いコエムシには、兄妹がいることが明らかになっています。口が悪いと評判のコエムシには、マチ(町洋子)という妹がいたのです。ぼくらのでは、メガネをかけてひょろっとした姿のココペリと命の保証がされているコエムシ、コエムシの妹として存在しているマチらの正体は、別の地球から引き継ぎをするためにやってきた人間ということになっていました。
さらに、白髪で頼りなさそうに見えるココペリと口が悪いと評判のコエムシ、その妹は、同じ地球にいた人間だったのです。そばかすがキュートな中学1年生のマチは、自然学校の少年少女たちを誘って、頼りない雰囲気のココペリが存在している洞窟へ行くための提案をしていた人物でもありました。彼女の両親は漁師をしており、パイロットとしての役割は免れながら、兄のコエムシと一緒に行動を共にしていたのです。
アニメのコエムシの本名は「町史郎」
ぼくらのでは、アニメ版と原作ではコエムシの役割や設定も少し異なっています。アニメ版の性格が悪いコエムシの正体は、「町史郎」となっていました。彼は、とても卑怯で臆病な性格をしていたため、何とかして生き延びる方法を模索していたのです。どんな手を使っても自分が優位に立てるのであれば構わないという考えの彼は、黒いコエムシにもさり気なく近づいては媚びていました。
それゆえに、悪知恵が働く町史郎は、少しでも優位に戦えるためにパイロットとしての順番を一番最後にしてくれるように黒いコエムシに頼んでいます。彼の悪知恵が見事に効果を発揮し、彼は戦いに勝利することができました。さらに、少年少女のパイロットたちは、勝っても負けても命を落とす運命になっているのですが、彼は、黒いコエムシに頼み、コエムシとして生存できるように新たな身体をもらったのです。
これによって、勝っても負けても死んでしまうはずの人間でも、性格の悪いコエムシになることで生き延びることができるということがわかります。アニメ版で姿を現しているマチという妹を持っているコエムシの過去の正体や、コエムシになるまでの経緯は、まさに生きるための執念から勝ち取ったものとも言えます。死ぬことを免れ、命の保証のあるコエムシとなった彼は、妹と共にコエムシとしての任務を遂行していくのでした。
ぼくらののコエムシの最後
マチ(町洋子)という妹を持っているコエムシの最後は、アニメ版と原作版では異なっていました。意地悪な性格だと言われているコエムシの性格もアニメ版と原作版、ライトノベル(小説版)では異なっていたのです。ライトノベルでのコエムシは、言葉遣いが非常に丁寧でした。さらに、原作やアニメでは男性がコエムシとなっていましたが、女性がコエムシとして任務を遂行していたのです。
原作では、ある理由によって彼は、パイロットとしての最終的な運命がわかっているのにも関わらず、自らパイロットとしての契約を結び、死の覚悟を持って戦いに挑みました。アニメでは、基本的に口が悪く、性格の悪いまま自らの任務を遂行しています。作品によって少しずつ性格が異なっているコエムシですが、それと同様に彼らの最後も異なっているため、アニメ版、原作版それぞれご紹介しましょう。
コエムシの最後①アニメ
アニメ版で少年少女たちを導いていくコエムシは、人間としてはすでに死亡している魂だけの存在となっていました。それゆえに、魂が死ぬと全てが消滅してしまいます。アニメ版で姿を現してるコエムシは、カナ(ウシロの妹)を無理やり巨大なロボットに乗って戦うパイロットとして契約をさせようとしました。しかし、その暴君的な状況を見ていて賛成できなかった妹のマチは、兄である彼を射殺してしまいます。
それゆえに、すでに人間として死亡してしまっている兄のコエムシは、最後を迎え、魂も含めすべてが消滅することになりました。アニメ版のコエムシは、命の保証がなく、あっけない最後を迎えることになってしまったのです。しかし、アニメ版では、性格の悪いコエムシの権力はかなり大きなものとなっていました。誰をパイロットに選ぶかをはじめ、パイロットの順番、転送も自由自在にすることができたのです。
しかし、他で登場するコエムシとは異なり、命の保証はなく人間の身体も保存されていませんでした。それゆえに、生き延びられたとしても、永遠にコエムシとしての仕事を全うしなければならないような悲惨な運命を背負っていたのです。まさに生き地獄のような状態でした。それゆえに、かなり外道な性格が設定されたのかもしれません。
コエムシの最後②原作
原作版での性格が悪いコエムシの最後をご紹介しましょう。原作版での彼の最後は、アニメ版の最後と大きく異なっています。アニメ版では彼の妹であるマチは、ある暗殺者によって頭を撃ち抜かれてしまいました。それゆえに、彼女は植物状態となってしまいます。このような状況になってしまった妹が再び戦いに参加しなくていいように兄は、妹のマチの命を最後は自分の手で終わらせるのでした。
それによってパイロットが足りなくなってしまいます。新たなパイロットを見つける必要があったのですが、なんとコエムシである彼が、パイロットとして名乗りを上げ、契約を結びました。そこには、かつての臆病で卑怯な人間だった彼の姿はありません。しかし、この戦いでは、対戦相手であるウシロが勝ったために、ゲームは終わり、彼は最後に元の人間に戻れるはずでした。
しかし、彼は幸せな道は選ばずに、かわいい妹の命を奪ってしまった償いをするかのように、引き続き戦う運命を自ら選びます。新たな地球では、ココペリとして任務を遂行することになりました。本来であれば、少年少女たちパイロットの最後は伏せて契約を結ばせるのですが、新たにココペリとなった彼は、パイロットはいずれにしても死ぬ運命、最後を迎えることになることをしっかりと伝えていきます。
ぼくらののコエムシの名言と声優
コエムシの名言「やることやっとかないと…」
この作品では、性格が悪いと評判のコエムシの名言を聞くことができます。彼は、さまざまな地球を渡り歩いているため、多くの少年少女たちの生き方や悩みなどを見続けてきました。口が悪く、性格も悪どいところがありますが、生きるということについてはかなり真剣に考えてきた人物と言っても過言ではありません。それゆえに、下記のような的確な名言を伝えています。
「やることやっとかないと、後悔すんぜ!お前はもうすぐ死ぬんだ!」
巨大なロボットに乗って戦う少年少女たちの運命を知っている彼だけに、言うことができる名言となっていました。彼は、生きることに貪欲だったため、パイロットとしての過去を持ちながらも現在まで生存することができています。そこには彼なりの努力があったのです。生きる執念に関しては誰にも負けない彼は、時に心に響く名言を発していました。
コエムシの声優
生きることに関しては強い執着心を持っていたコエムシの声を担当したのは、声優の石田彰さんです。彼は、少年の声をはじめ、大人の男性の声はもちろん、少女のような声も出せることから、とても有名な声優として大活躍されています。
それゆえに、石田ボイスとまで呼ばれており、業界で彼を支持している人は多くいました。また、キャラクターソングは歌わない主義のため、その旨も宣言しています。そんな、独特な魅力を持っている声優の石田彰さんのプロフィールや出演作品をご紹介しましょう。
石田彰のプロフィール
かわいい見た目に反して、口が悪く性格が悪いキャラクターとして活躍しているコエムシの声を担当しているのは、声優の石田彰さんです。彼は、声優以外に俳優としても活躍されています。声優の石田彰さんは、機動戦士ガンダムを子供の頃に夢中になって見ていました。その影響から声優になりたいという夢を抱くようになります。中学生になると声優の真似事的なことができると考え演劇部に入部しました。
- 名前:石田彰(いしだあきら)
- 愛称:あー様、あーさん
- 血液型:O型
- 生年月日:1967年11月2日
- 出身地:愛知県日進市
- 所属事務所:ピアレスガーベラ
- 職業:声優、俳優
- 声優デビュー:1988年
- 身長:163cm
日本大学藝術学部演劇学科在学中に江崎プロダクション付属養成所に入った彼は、声優業もスタートすることになります。声優としてデビューする1年前位から参加していたのです。おやゆび姫の王子様役が声優としての初仕事となりました。正式に声優デビューを果たした彼は、機動戦士ガンダムSEED DESTINYのアスラン・ザラ役で2007年に、第1回声優アワードサブキャラクター賞男優部門を受賞します。
石田彰の主な出演作品
生きるための心に響く名言を残しているコエムシの声を担当した石田彰さんの出演作品には、新世紀エヴァンゲリオンの渚カヲル役や、最遊記シリーズの猪八戒役、テイルズ オブ エターニア THE ANIMATIONのリッド・ハーシェル役、NARUTO -ナルト- 疾風伝の我愛羅役、ケロロ軍曹のサブロー役、遊☆戯☆王デュエルモンスターズGXのエド・フェニックス役、戦国BASARA シリーズの竹中半兵衛役などがあります。
ぼくらののコエムシに関する感想や評価
「ぼくらの」を知っていた友人(アニメのみ)に漫画を貸していて、感想を言い合っていたんですが、やっぱりコエムシがマチの生命維持装置を切るところはしんどいよなぁと思いました。
— 小春 (@somei_8) July 30, 2017
自分の妹が愛した世界と人を救うために、自分の手で妹の生命維持装置を切るとか……😢
生きるための執着心がとても強い彼は、心に響く名言を多く残しています。そんな彼は、植物人間になってしまった妹をもう戦いの場に送らなくて済むように自らの手で、彼女の命を絶ちます。そのシーンがとても切ないと感じている人は多いようです。それゆえに、命が尽きる前にやれることをやりぬけるような名言が飛び出していました。
ああああ真横に大好きな石田彰さんがおるじゃんなんでええええって思いながら生アフレコ(なぜかぼくらののコエムシをやっていた)見てたら、石田さん近づいてきて感想求められたのでめちゃくちゃ早口のオタクになったら、ふふって笑われてありがとうって言われてあぁ〜今死んでもええんじゃ〜ってなった
— はづき (@haduki_0723) May 4, 2019
心に響く名言を残している彼の声を担当していた石田彰さんに夢中になっている人も多くいました。石田彰さんは声優としては有名なゆえに、彼と話ができて感激してもう死んでもいいという心境になるくらい幸せな時を過ごしている人もいたようです。また、口は悪いですが、時々胸を突く名言が飛び出すぼくらのコエムシとして、そのキャラクターを高く評価している人もいました。
ぼくらの最終巻読了。う、うお、うおおおお(´;ω;`) 感想は言わないけどとりあえず主人公はコエムシ様。
— JOE (@JOE_aki) December 26, 2009
命の大切さを十分に理解している彼からは、悔いのないように生きるための名言が残されていました。そんな彼を、主人公だと評価しコエムシ様と言っている人も意外と多くいます。彼の名言をはじめ、彼の生き方に感動して様々な共感も生まれているようです。
ぼくらののコエムシの正体まとめ
ぼくらのでは、心に響く名言を残しているコエムシには、別の地球に生きている人の魂が入っていました。そのため、彼が導くパイロットが勝っても負けても命の保証はされていたのです。彼らの肉体は、かつて生存していた別の地球に保存されていたため、ゲームが終了すれば無事に戻ることができます。しかし、原作では、彼の心にも変化が現れ、感動するような行動を取るようになっていきました。