【魔法陣グルグル】魔王ギリの正体と封印された方法は？歴代のアニメ版声優も紹介

「魔法陣グルグル」は、月刊少年ガンガンで連載されたギャグ満載のファンタジー漫画です。作者は衛藤ヒロユキで、連載期間は1992年から2003年まで、コミックは全16巻が発売されました。2012年からは「ガンガンONLINE」で「魔法陣グルグル2」が連載中で、コミックは第12巻まで発売されています。

「魔法陣グルグル」がアニメ化されたのは1994年で、全45話がABCテレビで放送され、2000年には、アニメ「ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル 」の全38話がテレビ東京で放送されました。1996年にアニメ「劇場版 魔法陣グルグル」が公開されました。また、2017年にはアニメ「魔法陣グルグル」のリメイク版がテレビ東京系で放送されました。

「魔法陣グルグル」は、勇者ニケと、ミグミグ族に伝わる闇魔法「グルグル」を操る少女ククリが旅をするのですが、彼らが旅する舞台は、中世のヨーロッパを模した様な世界観となっています。5つに分かれた各大陸にはそれぞれ一人ずつ魔力を取り仕切る魔神がいます。また、「魔法陣グルグル」は、メインの世界として人間界があり、その周りに天界、魔界、妖精界があります。

「魔法陣グルグル」は、主人公の勇者・ニケとミグミグ族の末裔である少女・ククリと共に、魔王ギリを倒す旅に出るところから始まります。旅の途中、様々なモンスターがニケとククリの行く手を阻みます。ククリは魔法陣グルグルを操り、ニケと協力してモンスターを倒していきます。

勇者ニケとククリが目指す魔王ギリとはどのようなキャラクターなのでしょうか？その正体とは？ここからは、魔王ギリの正体や強さに迫ります。さらに、魔王ギリの配下のモンスターについても見ていきます。

「魔法陣グルグル」の魔王ギリは多くの魔物たちを支配し、世界の征服を目論むラスボスです。魔王ギリには謎が多く、はっきりとその正体が明らかになったことはありません。魔王ギリは、300年前にミグミグ族によって封印されました。300年後、封印が解けた魔王ギリはミグミグ族に復讐するため魔物（モンスター）の軍団を作り、「最後のミグミグ族」であるククリに襲いかかります。

魔王ギリは多数のモンスターを従えているのですが、失敗をしたモンスターに対する処遇を見てみると、戦いが終わったダンジョンの見張り役の仕事を与えています。閑職とはいえ失敗した部下を殺すこともなく、見放すわけでもない魔王ギリには、優しさがあると言われています。

「魔法陣グルグル」のラスボス、魔王ギリのプロフィールを紹介しましたが、魔王ギリの正体は謎に包まれています。ここからは、魔王ギリの正体に迫ります。さらに「魔法陣グルグル」の終盤、勇者ニケとククリが魔王ギリと対決しました。そこで魔王ギリは再び封印されてしまったのですが、その封印された方法についても見ていきます。

「魔法陣グルグル」のラスボスである魔王ギリの正体についてですが、「魔法陣グルグル」の初めのほうで、魔王ギリは闇の魔導師だとされています。しかし、その姿をはっきりと目撃した者はいません。配下の魔物たちと会話するシーンはありますが、魔王ギリの姿は影で描かれています。最終決戦では、魔王ギリはローブを身にまとった老人の様なたたずまいで描かれていますが、その正体ははっきりとは分かっていないということです。

魔王ギリは「魔法陣グルグル」の最終決戦で再び封印されてしまいました。その封印の方法について見ていきます。いよいよ魔王ギリと対決することになった勇者ニケとククリ。魔王ギリを封印するためには、ミグミグ族に伝わるグルグル「恋するハート」を発動しなければなりません。

この「恋するハート」は、ミグミグ族に伝わる魔法の中で最強とされています。「恋するハート」とは、恋する気持ちを基にした魔法です。恋する気持ちが不十分だと効力が発揮されず魔王ギリに封印をかけることができません。

それでは、魔王ギリとの決戦の様子を見ていきます。勇者ニケはこれまでにない鋭く強い攻撃を繰り出し、魔王ギリを翻弄します。そんな頼もしいニケの姿を目の当たりにしたククリは、ニケへの恋心を一層強く実感します。今までにない強さを見せるニケですが、ニケはトイレに行きたかったので、少しでも早く戦いを終わらせたかっただけなのでした。

そんなニケの状態を知らないククリは、恋する気持ちを基に「恋するハート」を繰り出します。魔王ギリは封印されたのですが、「恋するハート」を完全なものにするためククリはニケに恋心を告白しようとします。

しかし、話を聴いて欲しいと迫るククリに対してニケはククリの気持ちを感じながらも、トイレに行きたくてどうしようもないため、うろたえます。ニケに恋心を告白できない状況のため、「恋するハート」の効力が不十分になり、一時は封印されたはずの魔王ギリが顔を出したり、また、引っ込んだりする様子が描かれています。最終的にククリはニケに恋心を告白することができ、魔王ギリは完璧に封印されました。

魔王ギリが封印された様子を記すため、天界の天使がいつの間にか一部始終を見ていました。そして、勇者ニケが早くトイレに行きたかったから魔王ギリを封印したと記録書に書いたので、ジュジュがそれを制しました。そんな内容を記録しないでと言うジュジュに天使は、記録書は訂正できないと言いました。それなら追加して欲しいとジュジュが言いました。

ジュジュが考えているそばでキタキタおやじ（アドバーグ・エルドル）が「魔王ギリはキタキタ踊りによって封印されたのだ」と呟きました。実は、ククリが「恋するハート」を発動している時、キタキタおやじが踊っていたのでした。キタキタおやじの呟きを聞いたジュジュが、思わず同じ言葉を口に出してしまいました。天使はそのまま記録書に「魔王ギリ、キタキタ踊りによって封印」と書いてしまいました。

こうして魔王ギリは再び封印されたのですが、本当は勇者ニケに恋するククリが、グルグル「恋するハート」を発動したことによって魔王ギリを封印できたのですが、キタキタおやじと天使によって間違った情報が記録されてしまいました。

ここまで、「魔法陣グルグル」のラスボス、魔王ギリの正体と魔王ギリを封印した方法を紹介してきました。ここからは「魔法陣グルグル」のアニメ版で魔王ギリを演じた声優を紹介します。アニメ「魔法陣グルグル」は3作品あり、魔王ギリの声優は3人の方が演じられています。ここでは、魔王ギリの歴代の声優を紹介します。

アニメ「魔法陣グルグル」の魔王ギリの初代声優は、笹岡繁蔵（ささおかしげぞう）です。1948年生まれ、福島県出身です。笹岡繁蔵は1998年の8月31日に50歳で逝去されました。声優として洋画の吹き替えやアニメに出演し、主に悪役を演じることが多かったということです。1994年の10月から1995年の9月まで放送されたアニメ「魔法陣グルグル」で、魔王ギリを担当しましたが、病気のため途中で降板することになりました。

魔王ギリの声優・笹岡繁蔵の主な出演作を紹介します。1987年「機甲戦記ドラグナー」ガナン、「ミスター味っ子」甲山繁蔵、1988年「魔神英雄伝ワタル」シュワルビネガー、ザン・ギャック将軍、「鎧伝サムライトルーパー」妖邪帝王阿羅醐、1993年「忍たま乱太郎」風鬼（初代）、黒古毛般蔵（初代）、常光寺与ヱ門（2代目）、1996年「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」千両山、などです。

アニメ「魔法陣グルグル」の魔王ギリの2代目声優は、大友龍三郎（おおともりゅうざぶろう）です。1952年生まれ、東京都出身です。「魔法陣グルグル」の1作目の途中から交代し、2000年の4月から12月まで放送された「ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル」で魔王ギリを演じました。重厚でシリアスな悪役を演じることの多い声優です。また、亡くなった声優の後任になることも多いということです。

魔王ギリの2代目声優・大友龍三郎の主な出演作を紹介します。1994年「モンタナ・ジョーンズ」ゼロ卿、「勇者警察ジェイデッカー」冴島十三、1998年「忍たま乱太郎」風鬼（2代目）、黒古毛般蔵（2代目）、2003年「ガングレイヴ」ベア・ウォーケン、「プラネテス」ハキム・アシュミード、2004年「金色のガッシュベル!!」デモルト、2014年「東京喰種トーキョーグール」黒磐巌、2017年「魔法使いの嫁」ネヴィン、などです。

アニメ「魔法陣グルグル」の魔王ギリの3代目声優は、銀河万丈（ぎんがばんじょう）です。1948年生まれ、山梨県出身です。2017年のリメイク版アニメ「魔法陣グルグル」で魔王ギリを演じました。銀河万丈もまた、悪役を多く演じる声優です。また、吹き替えではシルヴェスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーなどを担当しました。

魔王ギリの3代目声優・銀河万丈の主な出演作を紹介します。1979年「機動戦士ガンダム」ギレン・ザビ、「サイボーグ009（1979年版）」005 ・ ジェロニモ・ジュニア、2009年「銀魂」鳳仙、2014年「HUNTER×HUNTER（第2作）」アイザック＝ネテロ（2代目）、「モモキュンソード」邪鬼王、2015年「北斗の拳 イチゴ味」サウザー、「血界戦線」ギルベルト・F・アルトシュタイン、2018年「バキ」ドリアン、などです。

ここまで「魔法陣グルグル」のラスボスである魔王ギリの正体と、封印された方法について見てきました。また、アニメ版の「魔法陣グルグル」で魔王ギリの声を担当した声優、笹岡繁蔵、大友龍三郎、銀河万丈について紹介してきました。ここからは、魔王ギリに仕える配下のモンスターと、魔王ギリの強さについて見ていきます。

魔王ギリはミグミグ族の魔法によって300年もの間封印されていました。その封印が解けたとき、魔王ギリはミグミグ族を倒すためにモンスターたちを集め、自身の配下にしました。魔王ギリはミグミグ族のたった一人の末裔であるククリに復讐をするために、各モンスターにククリ襲撃を命じました。ここからは、魔王ギリの配下のモンスターを紹介します。一人目は「魔界のプリンス」（自称）のレイドです。

レイドは魔王ギリのモンスターの中でも位が高く、ギリに仕えるカヤはレイドのことを「坊ちゃま」と呼んでいます。レイドの強い魔力を持っており、ニケとククリに何度も攻撃を仕掛けるレイドですが、敵であるはずのククリを「ピンクボム」と呼び、ニケに対しては「ラッキースター」と呼ぶなど、お調子者で悪になりきれないキャラクターです。

魔王ギリの配下には、カヤという「顔が怖い」と言われている高齢の魔法使いがいます。コーダイ王の部下として潜入していたところ、ククリが放ったグルグル「長い声のネコ」によって正体を暴かれ、ニケに退治されます。その後レイドに付き添って登場し、ククリとニケに勝負を挑みます。初めは魔王ギリの命令に従っていましたが、次第に自らの魔法でグルグルを操るククリを倒したいと思うようになります。

魔王ギリの配下、サタナチアは「きりなしの塔」のボスモンスターで、武器は一つだけある目からビームを発する「あくまのいかずち」です。このサタナチアやカヤに仕えているのがチクリ魔です。

チクリ魔は集めた映像を保存、映し出す任務のサーチアイと共にあらゆる情報を集めて分析し、報告します。しかし、チクリ魔という名前の通り、敵にまで情報を喋ってしまう癖があり、ニケから「いい奴」などと喜ばれることもあります。

魔王ギリの配下には、ザコキャラクターと言われるタテジワネズミがいます。彼らは主に雑用をするモンスターですが、志だけは高く持っています。言葉遣いに特徴があり、「御意」や「笑止」、「しからずんば」などの古い言葉をよく使います。しかし、重い言葉遣いをしていても内容は薄いもので、彼ら自身でも意味が分からないということです。

魔王ギリの配下、カセギゴールドはノコギリ山のボス・モンスターで、火を噴く攻撃をするなど、高い戦闘能力を持っていますが、台本を書いてもらわないとうまく話せないという特徴があります。

魔王ギリの弟子と言われるモンスター、ドンカマーは強力な魔法使いで、相手を石に変えてしまう魔法の使い手です。

魔王ギリの配下、ギザイアは人間を犬化させるガスを出します。ジュジュも犬化させられますが、最終的にギザイアはジュジュが呼び出した「腕輪の主」に食べられてしまいました。

コパール王国で、王国の大臣に取り憑いたモンスターがいます。そのモンスターは、願いを叶えるバナナムーンというアイテムの魔力によって、最強のモンスターになるという夢を叶えましたが、ニケに倒されました。

魔王ギリの配下、ヤンバンは、妖精の村に住み着いていた犬のモンスターで、手に持っている斧を投げる、噛みつく、じゃれるなどの攻撃技があり、遠吠えした際、仲間が101匹も集まりました。しかし、ククリがグルグルで召喚した「ベームベーム」により、全員倒されました。ここまで魔王ギリの配下のモンスターを紹介しましたが、この他にも様々なモンスターが登場します。

魔王ギリの強さについて見ていくと、多数のモンスターを従えていることから、魔王ギリは強大な力を持っていると言われています。「魔法陣グルグル」の最終決戦で、ニケとククリは魔王ギリと対決します。魔王ギリが放つ「闇魔法」は、キタキタおやじが纏う「最強の防具」を、瞬く間に砕いてしまうほどの強さがあります。

さらに、魔王ギリは「ギリガストム」という呪文を唱えて最大・最強の攻撃を行います。このように、魔王ギリは「魔法陣グルグル」のラスボスとしてふさわしい強さを持っています。

「魔法陣グルグル」の魔王ギリは、最終決戦でククリのグルグル「恋するハート」によって再び封印されました。この先、魔王ギリが復活することはあるのでしょうか？ここでは、魔王ギリの復活の可能性について見ていきます。

「魔法陣グルグル」は、続編として「魔法陣グルグル2」が「ガンガンONLINE」で連載されています。しかし、「魔法陣グルグル2」では魔王ギリとは違う魔王が登場しています。魔王ギリはククリのグルグル「恋するハート」によって封印されており、魔王ギリの登場の可能性は極めて低いと言われています。

魔王ギリを封印したのは、ミグミグ族のたった一人の末裔であるククリのグルグル「恋するハート」でした。勇者ニケを恋しく思う気持ちを基にククリが発動した「恋するハート」は、300年もの間封印が解けません。そのため、続編の「魔法陣グルグル2」で、魔王ギリが復活することはないと言われています。

「魔法陣グルグル」のラスボスである魔王ギリは、配下のモンスターが失敗しても殺したり、重い罰を与えることがありません。また、憎い敵であっても「殺す」ことが目的ではなく、呪いかけるなどの方法をとるなど、冷酷な悪役ではありません。衛藤ヒロユキの作品には優しさがあり、そこが好きだという感想です。

「魔法陣グルグル」の魔王ギリは主人公のニケやククリにとって悪役で、ラスボスとして描かれていますが、魔王ギリは部下に対して冷酷になりきれない面があります。また、キタキタおやじを主人公にした「魔法陣グルグル」の外伝「舞勇伝キタキタ」では、かつて魔王ギリの弟子だったという魔法使いが登場し、魔王ギリから直接魔法を教えてもらったということです。たとえ悪役であっても優しさを感じることができるという感想です。

こちらの方は、3代目の魔王ギリの声が、声優の銀河万丈だということに対する感想です。声優の銀河万丈は、2017年放送のリメイク版アニメ「魔法陣グルグル」で、魔王ギリを演じました。銀河万丈は、洋画の吹き替えやアニメ作品など、数多くの作品で声優として活動しています。

いかがでしたか？「魔法陣グルグル」のラスボスである魔王ギリの正体は闇の魔導士で老人の様な姿をしていることが分かりましたが、まだ謎が多く、本当の正体は明確に分かっていないということでした。魔王ギリは最強のグルグル「恋するハート」で封印されたのですが、間違ってキタキタ踊りで封印されたことになってしまいました。

また、アニメ版「魔法陣グルグル」で、魔王ギリを担当した3名の歴代の声優を紹介しました。ラスボスとしてニケたちの前に立ちはだかった魔王ギリですが、実は優しい面もあるということが分かりました。そんな魔王ギリの悪役になりきれない面にも注目して「魔法陣グルグル」をお楽しみください。