美味しんぼの名言・名セリフ集!山岡や栗田などの名シーンをランキングで紹介

国内のみならず海外でも大人気のグルメ漫画『美味しんぼ』。主人公の山岡やその妻となる栗田、美食家の雄山など面白く魅力的なキャラクターが登場し、食に対する価値観や食についての問題など「食」への見方を大きく変える描写が描かれた作品です。本作には一度は口にしてみたい名言が数多く存在しており、そんなセリフを口真似して遊ぶゲームもあるとか。当記事では、『美味しんぼ』に登場する山岡や栗田などの名シーンをランキング形式で紹介つつ、名言・名セリフまでお届けします。

美味しんぼの名言・名セリフ集!山岡や栗田などの名シーンをランキングで紹介のイメージ

目次

  1. 美味しんぼとは?
  2. 美味しんぼの名言・名セリフ集~山岡編~
  3. 美味しんぼの名言・名セリフ集~栗田編~
  4. 美味しんぼの名言や名セリフ・名シーンランキングTOP20~11
  5. 美味しんぼの名言や名セリフ・名シーンランキングTOP10~4
  6. 美味しんぼの名言や名セリフ・名シーンランキングTOP3
  7. 美味しんぼに関する感想や評価
  8. 美味しんぼの山岡や雄山の名言・名セリフまとめ

美味しんぼとは?

1983年に『ビッグコミックスピリッツ』から連載が開始された後、1988年にテレビアニメ化、1994年には唐沢寿明さん主演でドラマ化、さらには2007年に松岡昌宏さん主演でドラマ化されるなど大人気のグルメ作品『美味しんぼ』。ここでは本作の概要やあらすじ、登場人物を交えた簡単な作品情報を紹介していきます。

美味しんぼの概要

『美味しんぼ』は雁屋哲の原作と花咲アキラの作画によるグルメ漫画です。1983年より『ビッグコミックスピリッツ』にて連載が開始され、その後第32回小学館漫画賞青年一般部門を受賞。東西新聞文化部社員の山岡士郎と栗田ゆう子を主人公とし、食に関する騒動を描いた作品となっており、これまでにテレビはもちろんのこと、テレビドラマや映画などさまざまなメディアで取り上げられ、日本のグルメブームの活性化に貢献しています。

美味しんぼのあらすじ

『美味しんぼ』のあらすじはプロローグをはじめ、究極のメニューVS至高のメニュー、ゆう子との結婚、日本全県味巡り、雄山との和解、と5編で構成されています。ここでは第一巻である「プロローグ」を紹介。東西新聞文化部の記者を務める山岡士郎と栗田ゆう子は、味覚が認められたことで、同社創立100周年記念事業とした「究極のメニュー作り」を任されることになりました。

2人は不満ばかりもらす文化部のお荷物(山岡士郎)と入社したての新人記者(栗田ゆう子)であったため、任せつつも不安の声が挙がっていました。しかしそれ以降は士郎の味覚と知識が優れ、さらには優れた調理技術も有していたため食べ物を通し。2人は周囲の信頼を勝ち得ていきます。

しかしそんなある日、美食倶楽部を設立した美食家・海原雄山と出会います。それによって山岡は雄山の実の息子であることが判明したのです。2人は長きに渡って母親をめぐる確執を残しており、絶縁状態にありました。山岡が作る「究極のメニュー」への対抗心を覚えた雄山は、「至高のメニュー」という企画を山岡のライバル紙である帝都新聞から立ち上げるなど、父子の意地の張り合い料理対決をすることになるのでした…。

美味しんぼの主な登場人物

登場人物①山岡士郎

山岡士郎は『美味しんぼ』の主人公です。東西新聞社文化部に努める27歳の男性。美食倶楽部を設立した世界的に知られる海原雄山の1人息子なのですが、父親との性が異なる理由には、関係を決裂し母親の姓を名乗り続けているという事情があります。

普段は怠惰な性格なのですが、それでも食に関する造詣が深く、それもあって「究極のメニュー作り」を任されていました。料理勝負においては父親を除く人物に負けたことがなく、作中序盤で敵対する関係の人間でも丸め込んで味方にするほどの実力を有しています。

登場人物②栗田ゆう子

栗田ゆう子は『美味しんぼ』のヒロインであり、のちに山岡と結婚した女性です。東西新聞社文化部の記者を務め、新入社員として配属3日目にして味覚を買われて山岡と共に「究極のメニュー作り」を任されることになっています。アニメ『美味しんぼ』の前半ではナレーションを担い、漫画版では話の進行を担っており、彼女の目を通してストーリーが展開されています。

雄山とは仲たがいをしつつも良き理解者同士となっており、たびたび雄山に相談する様子が描かれていました。山岡との結婚後は、社内及び仕事上で「栗田」を名乗っているのですが、それは山岡との仲が悪いのではなく、同じ部署に「山岡」が2人いるからです。

登場人物③海原雄山

海原雄山は『美味しんぼ』の主人公・山岡士郎の父親です。妥協のない厳しい性格であるためか陶芸を中心に絵画や書道にも秀でた芸術家であり、美食家でもあります。山岡と雄山の確執が全編を通して描かれているため、非常に存在感が大きいキャラクターとなっていました。食もまた芸術と捉えているため、それが嵩じて会員制の料亭「美食倶楽部」を設立しており、彼のモデルとなった陶芸家兼書家の北大路魯山人さんも料亭を経営しています。

都内における移動は運転手付きの「ロールスロイス」でおこなうというセレブ。外見も白髪交じりで杖を突いて歩くといった相応の見た目となっています。山岡がかなりの料理の腕を持っているとお伝えしたのですが、それは雄山が早くから山岡の味覚に対する感性を感じ取ったため、中学生の時から調理場に立たせて料理の基本を徹底的に教え込んだからこそ身についたもの。

しかし父としての厳しい面が強く、そんな雄山の行動が山岡の目に芸術と食のためには周りの不幸を厭わない人間として映った結果、その反発を招いています。

=VAP= 美味しんぼ

美味しんぼの名言・名セリフ集~山岡編~

『美味しんぼ』の主人公である山岡は、周りの不幸を厭わない父親・雄山に反発し、家を飛び出した人物です。そんな事情から彼が優しい性格をしているのがうかがえるのですが、それが名言や名セリフにも表れています。ここでは山岡の名言である「人間悲しい時には…」と「俺だけじゃないさ…」に続く名言や名セリフを紹介していきます。

山岡の名言①「人間悲しい時には…」

人間悲しい時には大声あげて泣くんだよ。そうやって発散しないから悲しみが内にこもって気が晴れずまわりの人間を暗い気持ちにさせてるんだ。誰でも必ずいつかは死ぬ。どうせ死ぬ短い人生なら思い切り生きなけりゃならない。自分が幸せになるために。そして、自分の愛する者を幸せにするために一生懸命生きるんだ。

こちらは『美味しんぼ』の山岡が言った名言です。「誰でもいつかは死ぬ」というセリフがとても心に響きますが、誰もがいつかは死ぬということを認識しながらも忘れてしまいがちなのではないのでしょうか?「死ぬ」という実感が沸かないから忘れてしまうのかもしれませんが、これを意識することによって思い切り生きることができると言えます。大切な人や物のために一生懸命生きることで、充実した人生を生きることが出来るのかもしれません。

山岡の名言②「俺だけじゃないさ…」

俺だけじゃないさ。みんなのおやつにはみんなの母親の思い出がこもっているんだ。だから母親がおやつを子供に作らなくなったら寂しいことになるね

こちらも山岡が言った名言です。今では世の中の大半が簡略化され、名言にあるお菓子だけでなく食事の面でも楽が出来るようになっており、近くのコンビニに行けば簡単にお菓子やご飯が手に入ります。共働きで働いているお母さんが多いためこのセリフが時代にそぐわないと言われるのかもしれませんが、やはり市販のお菓子を買って食べてもらうのか、それとも手作りのお菓子を食べてもらうのかでは思いの伝わり具合がかなり違ってきます。

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美味しんぼの名言・名セリフ集~栗田編~

『美味しんぼ』の主人公・山岡と後に結婚した栗田ゆう子は、頑固で厳しい雄山と込み入った経緯をたどりつつも、良き理解者同士となった女性。そんな事情から信念がありしっかりした性格だということがうかがえますが、どのような名言や名セリフを残したのでしょうか?ここでは栗田の「生まれつき高貴な猫と…」と「ヒラメがシャッキリポンと…」に続く名言を紹介していきます。

栗田の名言①「生まれつき高貴な猫と…」

下記の名言は栗田が述べたセリフです。栗田が務めている東西新聞社の編集長が言った言葉に対して残念がっている様子ですが、編集局長のセリフからは諦めのような思いが伝わってきます。これは生まれつき才能のある人間と無い人間がいるという言葉をネコに例えたのでしょうか?

「生まれつき高貴な猫と、ダメな猫がいる」なんて発想を新聞社の編集局長ともあろう人が持っているなんてがっかりしたわね。

分からなくもないのですが、そんな偏見を持ってしまうと元も子もありません。これまでに多くの人が物事を諦めなかったからこそ今の便利で豊かな生活に繋がっているので、編集局長のセリフは現実逃避だと捉えることができます。

栗田の名言②「ヒラメがシャッキリポンと…」

栗田の名言に「ヒラメがシャッキリポンと、下の上で踊るわ!」がありますが、これは栗田がヒラメを食べた時の感想となっています。ファンの間では有名な名言となっており、「シャッキリポン」がとてもユニークな表現だと言われていました。栗田が食レポをすると美味しそうなので、『美味しんぼ』を見ると食べたくなってしまいます。

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美味しんぼの名言や名セリフ・名シーンランキングTOP20~11

ここでは『美味しんぼ』の登場する名言や名セリフ・名シーンなどランキング形式でTOP20~11位までを紹介していきます。ストーリーの中では、和食だけでなく洋食などを含めた「食」についての知識が得られ、価値観が大きく変わると言われています。登場する個性的なキャラクターの名言や名セリフは、果たして何位にランクインするのでしょうか?

20位:「客の社会的地位など関係ない…」

『美味しんぼ』の海原雄山が述べた下記の名言は、ランキング20位にランクインしました。雄山が美食倶楽部でアジア各国の首脳陣を招いて自らの腕を振るうことになっていたのですが、そんな矢先に交通事故に遭ってしまいました。それから病院で医者から安静にするべきだと言われているのですが、それを押し切って美食倶楽部に向かおうとしたのです。

客の社会的地位など関係ない。美食倶楽部で客をもてなすのは、その客が誰であろうと、私にとって真剣勝負なのだ。命にかかわらない真剣勝負はない。

もちろん医者は必死に説得を試みるのですが、それに対して上記のセリフを述べています。「命にかかわらない真剣勝負はない」というセリフから、雄山の食に対する覚悟が伝わってきます。食に限らず、命を顧みず取り組むことこそが真剣勝負だということなのでしょうか?真剣勝負で臨める物事に人生を捧げていれば、決意と覚悟が自然に身についてくるのかもしれません。

19位:「なんという混み方だ! 必要もない連中が…」

『美味しんぼ』の海原雄山が述べた下記の名言は、ランキング19位にランクインしました。雄山が車で移動している際、渋滞に巻き込まれた時のセリフとなっています。最近はあおり運転に関する法律が制定されていますが、それまでに悪質なあおり運転がニュースに取り上げられていました。さらに交通事故も減る傾向にはなく、過信した運転をする人が多いのかもしれません。

なんという混み方だ! 必要もない連中が車に乗るからだ!! 馬鹿どもに車を与えるなっ!

ただ、田舎では車が必需品となっているため、さすがにこのセリフは自分の意見を押し付けすぎだといえるのですが、渋滞にはまってしまったときは雄山の気持ちを考慮すると少し分かるような気がするのではないでしょうか?

18位:「まず究極側は、鍋料理の本質を…」

『美味しんぼ』の海原雄山が述べた下記の名言は、ランキング18位にランクインしました。『美味しんぼ』の作中にはすっぽん鍋やアワビのしゃぶしゃぶ、ハモとマツタケの鍋、フグチリ、カニ鍋など5種類の鍋が登場しています。

まず究極側は、鍋料理の本質を心得違いしている。鍋料理はいっしょに食べる人同士がくつろぎ、心を通い合い親しくなれる、またそのための料理だと言う。しかし、それならなにも、鍋料理に限ることではない。バーベキューでも、花見、月見の宴会でも、はたまた一本のヤキイモを分け合って食べても、心はなごみ親しくなる。だいたい人と人とが心を通い合うのに必要なのは、鍋料理がいいかバーベキューがいいかなどという技術論ではない。それこそもてなしの心なのだ!

それからの鍋料理では、高級さや食材が大切ではなく作り手が持つ料理へのこだわりや仕方が料理そのものを変える、ということを伝えたいことがセリフからうかがえます。料理には「おもてなし」が大切だと言われるのですが、これは布施の精神に基づくものが日本の文化として知られ、よい行いだと言われています。

17位:「いいかい学生さん…」

『美味しんぼ』のとんかつ屋のおじさんが述べた下記の名言は、ランキング17位にランクインしました。とんかつ屋のおじさんは「トンカツ慕情」の回に登場した里異の回想シーンで登場しており、しっかりお勉強して偉くなってね、という主人の妻に対しとんかつ屋のおじさんが述べたものです。里井はこのセリフを糧にし実業家として急成長を遂げていました。

いいかい学生さん、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ。それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ。

また、日本テレビにて放送された『人生が変わる1分間の深イイ話』でも取り上げられたセリフとなっています。山岡の名言である「人間はいつか必ず死ぬ」ということなので、やはり身の丈にあった人生を生き、自分が得意なことに時間を費やしたほうが有意義な時間を送れるといえるでしょう。このセリフが自分と周りを大切にする第一歩なのかもしれません。

16位:「人の心を感動させることが出来るのは…」

『美味しんぼ』の海原雄山が述べた名言「人の心を感動させることが出来るのは、人の心だけなのだ。」はランキング16位にランクインしました。この時に京極の退院祝いということで、士郎が最高の鮎と最高の方法でもてなし、一方で雄山がごく普通の鮎を出しています。早速、2つの料理を食した京極ですが、彼は雄山が出した普通の鮎を食べて涙したのでした。実は、雄山が出した鮎は京極の地元にある四万十川の鮎だったのです。

彼にとって生まれ育った故郷の鮎を食べられるというのは特別なことであり、心まで温かい気持ちにさせてくれたのでしょう。やはり、どんなにお金を積んで高い食材を出したとしても、食べる人の心に響かなければ人の心を感動させることができないといえます。これも前述した「おもてなし」の心だといえるのではないでしょうか?

15位:「事の本質を忘れては…」

『美味しんぼ』の山岡が言われた下記の名言は、ランキング15位にランクインしました。日本のパスタ対決で、山岡は日本風にこだわっていたのですが…。山岡があまりに日本風の外形へと執着したため、本質を忘れてしまったということに対して叱咤されていました。

事の本質を忘れてはうまいもまずいもない。お前は日本人のくせに日本人の好みをわからぬ愚か者だ。

日本風にこだわったということなのですが、日本の料理文化は素材がもっている美味しさを引き出すというもの。今の日本は洋食が入ってきたため、それに伴い考え方が変わりました。しかし、日本人としても日本料理の文化と味を忘れずにいたいものです。

14位:「こんな器で料理が…」

『美味しんぼ』の海原雄山が述べた名言「こんな器で料理が食えるか、不愉快だ!」はランキング14位にランクインしました。和食や洋食では味へと注目しがちなのですが、やはり器が汚れていたりするとその店自体の評価がかなり下がります。良い素材で思いが込められた料理であれば気持ち的にテンションが上がり、料理の味もワンランク上の評価になるのかもしれません。これもまた「おもてなし」の心が必要だといえるでしょう。

13位:「ワインと豆腐には…」

『美味しんぼ』の山岡が述べた名言「ワインと豆腐には旅をさせちゃいけない」はランキング13位にランクインしました。「旅をさせない」とはワインと豆腐の本来の味を引き立たせるために言ったセリフなのでしょうか?前述でも触れていましたが、好きなものと嫌いなものなど味覚は人それぞれです。

ワインと豆腐がどんな料理に合うのか、人によって違うので必ずしもこのセリフが正しいとは言い難いです。もしかすると、本来の味を引き立たせるために工夫を凝らすべきという意味を込めて言ったのかもしれません。

12位:「旨いのはトマト自身の…」

ふっ、旨いのはトマト自身の手柄じゃないか、作った人間が偉い訳じゃない。

『美味しんぼ』の海原雄山が述べた上記の名言は、ランキング12位にランクインしました。「トマト自身の手柄」というセリフから食材を大切にしていることがうかがえます。また、トマトに限らず素材が良いものであればそのまま食べてもおいしいはずです。ただ、作った人の技量とセンスも料理の味が違ってくるので、食材だけの手柄だとは言えませんが…。結局、過信しがちな人間に対し、反省の意味を込めたものだといえるでしょう。

11位:「高価で珍貴な食材を…」

『美味しんぼ』の海原雄山が述べた下記の名言は、ランキング11位にランクインしました。雄山が山岡と栗田の結婚披露宴でおこなったスピーチで述べたセリフです。その時、雄山が至高のメニューとして出したものが、ごはんとみそ汁、漬物、豆腐など質素な料理でした。実は、このメニューは雄山がまだ貧乏だった頃に妻が出してくれたものだったのです。

高価で珍貴な食材を用いた下衆極まる料理もあれば、安価で平凡な食材を使って至高の口福と感動を与えるものもある、ということなのだ

見栄っ張りで贅沢好きな雄山なのですが、それでも妻が出してくれた質素な料理に胸を打たれています。かつての雄山は高級食材を使うのが美食の追求だと考えていたのですが、これを期に大切なのが感動であると気づきました。これまでに数々の貴重な食材を食べてきた雄山。しかし、そんな彼が至高の料理だとするものは、妻が作ってくれたみすぼらしい料理であり、その料理を山岡と栗田に送ったのでした。

美味しんぼの名言や名セリフ・名シーンランキングTOP10~4

10位:「訂正しよう…」

『美味しんぼ』の海原雄山が述べた下記の名言は、ランキング10位にランクインしました。人にはそれぞれの味覚があり、すき焼きとしゃぶしゃぶの食べ方が好きな人はこれらの食べ方が一番おいしいと感じるのかもしれません。すき焼きとしゃぶしゃぶは鍋料理のように、皆で料理を囲み心を通い合い親しくなれる料理だと捉えることもできます。

訂正しよう。牛肉をまずく食べる料理法はスキヤキだけじゃない、このシャブシャブもだ。

しかし、本当においしい牛肉であればすき焼きなどの食べ方で食べたいと思う人はどれほどいるのでしょうか?やはり、高くておいしい牛肉はしっかりと味付けして食べたいはずです。ただ、雄山のように食通の人であれば、牛肉を活かす食べ方を考えているようなので、また違った視点で料理を見直すきっかけになるかもしれません。

9位:「日本人でトリュフの真価を…」

『美味しんぼ』の大原社主が述べた名言「日本人でトリュフの真価を知っている者は、めったにいない」はランキング9位にランクインしました。「トリュフ」と聞くだけでも高級料理だと感じ、なかなか庶民が手を出しにくい料理。セレブだからこそいえる言葉なのですが、元々日本人がトリュフを食べていた習慣がないため、雄山のセリフは正しいと言えるのかもしれません。

『美味しんぼ』のキャラ設定の観点からみるとこのセリフは正解です。よほどのトリュフ通か美食家でなければ、どのトリュフを食べても「高級」という先入観だけで美味しいと感じ、どれもが同じ味になるはず。

8位:「考えてみろよ…」

『美味しんぼ』の山岡が述べた下記の名言は、ランキング8位にランクインしました。この名言はことわざ「机上の空論」に似た言葉だと捉えることができ、やはりただ文章を見て想像力を働かせて学んだとしても、経験が伴わなければ理解することができないといえるでしょう。もちろん、文章を読んで得る知識も大切なのですが、実践を通して得る理解と比較すると理解の深さに大きな違いが出るといえます。

考えてみろよ、中国の文学を読んだ時より、中華料理のうまさを胃袋で感じた時の方がじかに身体で中国人を理解したと思える。

それと同じように中国文化をどんなに詳しく知ろうとも、料理を出す見えない相手への「おもてない」がどれほどのものなのか、作った人の人物像もうかがうことが出来るのかもしれません。また、中国料理そのものにおいても、かつてはどんな風に料理をだべていたのか、はたまたどんなふうに料理をしていたのかなど、よりその国の文化を感覚で感じることが出来ると言えるでしょう。

7位:「よい材料でなるべく…」

『美味しんぼ』のクリ子の先生が述べた下記の名言は、ランキング7位にランクインしました。名言のとおり確かに良い材料を使いなるべく簡単に、つまりその素材本来の味だけで美味しい料理がが作れるはずです。

よい材料でなるべく手をかけず簡単に。これが美味しい物を作るこつです。

これは料理全般で通用するものだといえますが、せっかく良い素材があるのにも関わらず、あまり手をかけてしまうと素材の味が死んでしまい良い素材の味を引き出すことが出来ません。やはりあまり手をかけてしまわずにシンプルな料理に仕上げると、素材本来の味を楽しむことができ、美味しい料理が作れるのかもしれません。

6位:「用意した料理が…」

『美味しんぼ』の栗田ゆう子が述べた下記の名言は、ランキング6位にランクインしました。ちょっと驚きのセリフとなっているのですが、この名言は栗田が結婚後に出産するという大義を成し遂げた後、山岡と喧嘩した時に仲直りをする条件として提示したものです。言葉を一目見た時はかなりきついものとなっているのですが、実際は本気で恨んだり憎んだりしている者ではありません。結果、山岡は栗田を満足させ、仲直りをしていました。

じゃ、こうしましょう。用意した料理が美味しければ許す。まずかったら死刑。

ただ、栗田が「死刑」という言葉をサラッといったので、話題になっていました。やはり、赤ちゃんを産んだ後に母親としての責任は重く、不安でいっぱいなので、妊婦に限らず産後にも誠意のある行動と優しい言葉をかけなければなりません。栗田のように上手くコミュニケーションが取れれば問題ないと考えられますが、なかなか上手くはいかないのが現実。

5位:「作った人間が嫌いでも…」

『美味しんぼ』の海原雄山が述べた下記の名言は、ランキング5位にランクインしました。この正論はまさに雄山が言いそうなセリフとなっています。しかし人間は感情的な生き物なので、大嫌いな人が使った料理に対して悪感情を持ち込みがちでいい気持ちで食べることが出来ないのも事実。

作った人間が嫌いでも食べ物には敬意を払え。悪感情を食べ物に持ち込むな。

ただ、食べ物に罪はありません。たとえ嫌いな人が作った料理であっても悪感情を持ち込込まない、といった意識が大切でありそれが食事のマナーでもあると言えるでしょう。

4位:「ありがとう 父さん…」

『美味しんぼ』の山岡が述べた名言「ありがとう 父さん」はランキング4位にランクインしました。山岡と雄山は長年いがみあってきただけに、2人が和解するシーンは屈指の名シーンとなっています。その時にいった山岡のセリフが感動を生みました。山岡と栗田が結婚したことをきっかけに、山岡と雄山は少しずつ和解への意味を歩み始めています。

そして決定的な和解へと至ったのが雄山が福島で栗山への想いを打ち明け、自らの非を認めた時でした。それから雄山は栗田との思い出が詰まった皿を山岡に渡し、受け取った山岡は自分と雄山、栗田の3人が写った写真を雄山に贈りました。雄山は感動し「私とお前、2人の宝物だ」と言い、息子に対して穏やかな表情を向け、それを受けた山岡は感謝の言葉としてこの名言を述べたのでした。

美味しんぼの名言や名セリフ・名シーンランキングTOP3

3位:「人間同士仲良くなるには…」

『美味しんぼ』の山岡が述べた下記の名言は、ランキング3位にランクインしました。この名言は普段知り合った人と交友を深めるためにも、政治の外交においても通用するものです。生活を共にした親しい仲間を例えたことわざ「同じ釜の飯を食う」がありますが、同じご飯分け合うことによって仲間意識が芽生える、ということからこのことわざが誕生したとのこと。

人間同士仲良くなるには美味しいものを一緒に食べるのが一番だ

やはり、人それぞれ育った環境や食べてきたもの、使ってきた言葉など違うのですが、それでも美味しいと感じるのはみな同じです。そんな感覚を共有することで仲間意識を感じることができ、それが仲良くなる第一歩になるのかもしれません。この名言はプライベートでもビジネスでも通用しそうなので、覚えておくとよいかもしれません。

2位:「人の心を感動させることが…」

『美味しんぼ』の海原雄山が述べた下記の名言は、ランキング2位にランクインしました。この時に京極の退院祝いということで、士郎が最高の鮎と最高の方法でもてなし、一方で雄山がごく普通の鮎を出しています。早速、2つの料理を食した京極ですが、彼は雄山が出した普通の鮎を食べて涙したのでした。実は、雄山が出した鮎は京極の地元にある四万十川の鮎だったのです。

人の心を感動させることが出来るのは、人の心だけなのだ。


彼にとって生まれ育った故郷の鮎を食べられるというのは特別なことであり、心まで温かい気持ちにさせてくれたのでしょう。やはり、どんなにお金を積んで高い食材を出したとしても、食べる人の心に響かなければ人の心を感動させることができないといえます。これも前述した「おもてなし」の心だといえるのではないでしょうか?

1位:「大事なのは一回の食事自体が…」

『美味しんぼ』の海原雄山が述べた下記の名言は、ランキング1位にランクインしました。このセリフは食への類まれなこだわりを持つ美食家・海原雄山だからこそ持つ説得力があります。毎日の食事の時間は、意識しなければ何気なく過ぎていくものですが、人が産まれてから死ぬまでにとる食事の時間はどのくらいなのでしょうか?一般的に1日で食事をとる回数が1日三食だとすれば、それを年単位に換算すると360日×3食で1,095回。

大事なのは一回の食事自体が人生そのものだということだ。

そして平均寿命の80歳を基準にして1,095をかけると87,600回もの食事をとることになります。生まれてから死ぬまでに約9万回もの時間を食事にあてるので、雄山が言う「一回の食事自体が人生」というのはある意味正解なのかもしれません。せっかくの食事であれば美味しいものを食べたいと思ったのではないでしょうか?

美味しんぼに関する感想や評価

こちらは食について考える上でおすすめする本が『美味しんぼ』がと言われています。食についての本を読んできて一番おすすめだと言われ、食の問題、食の安全、食に対する価値観の変化、などが漫画で分かりやすく理解できると。当記事にて名言について触れてきましたが、どれも食に対する価値観が変わるものだといえるでしょう。名言だけでも大きな影響を与えるので、ぜひこれを期に『美味しんぼ』をご覧になってみてはいかがでしょうか?

こちらは『美味しんぼ』の海原雄山について上げられた感想です。大人になると雄山の魅力と愛情、やさしさが伝わってくると言われているのですが、それは大人になるにつれて信念や覚悟、決意が伴ってきたからなのではないでしょうか?

雄山の名言を見る限り、頑固さゆえのセリフもありましたが、料理のみならず食材への想いまでも伝わってきましたので、やさしさと愛情が表面に出ていないだけで、根はやさしくて愛情深い人物だということが分かります。

『美味しんぼ』のセリフを、娘(11歳)が名前を出した人物のセリフを真似するというゲームをしているようです。『美味しんぼ』の魅力に目覚めたと言われているのですが、それが口真似をするという行為に現れているので、名言が強烈な印象を与えているのがうかがえます。

美味しんぼの山岡や雄山の名言・名セリフまとめ

1993年から『ビッグコミックスピリッツ』にて連載されていた、いまさら説明が必要無いと言えるほど有名なグルメ漫画『美味しんぼ』。映画やドラマはもちろん、海外でも話題になった作品です。作中では一度は口にしてみたい名言が数多く描かれており、そのセリフを見た途端に食に対する姿勢がガラッと変わることでしょう。

名言のほとんどは哲学的ではなく、素直でシンプルに料理の美味しさを表現するものとなっているのですが、ほっこりと温かい気持ちにさせてくれるものとなっていました。『美味しんぼ』には当記事で紹介した名言のほかにも心響く言葉がありますので、これを期に本作を読んで名言を見つけてみてはいかがでしょうか?

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