2020年02月06日公開
2020年02月06日更新
【SAO】新川恭二はシノンが好き?デス・ガンとの関係や性格・本性は?
新川恭二は『ソードアート・オンライン(SAO)』のファントム・バレット編に登場するキャラクター。彼はファントム・バレット編のヒロインであるシノンこと朝田詩乃と関わりがあり、その関わりが彼を狂気へと駆り立てていきます。ここでは、そんな新川恭二について徹底紹介。新川恭二のシノンとの関係や、ファントム・バレット編の敵であるデス・ガンとの関わり、彼の最後やアニメでの担当声優について見ていきます。
新川恭二とは?
『SAO』のファントム・バレット編に登場するキャラクター・新川恭二。彼は一体どういうキャラクターなのでしょうか?新川恭二について気になるところを探っていく前に、まずは彼が登場する作品『SAO』の基本情報について押さえておきましょう。彼の情報を知っているかによって、ファントム・バレット編の楽しみ方が大きく変わってきます。
SAOの作品情報
SAOの概要
『SAO』こと『ソードアート・オンライン』は、川原礫が生み出したライトノベルシリーズです。2009年から電撃文庫にて刊行が開始され、本編の巻数は2020年1月時点で23巻。2012年にはテレビアニメ化され、第3期の2部までが放送されています。2017年には劇場アニメ化もされ話題となりました。『SAO』の世界は様々な形で広がり、今やライトノベルを代表する作品となっています。
SAOのあらすじ
2022年。世界初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」通称「SAO」のサービスが開始されました。主人公のキリトこと桐ヶ谷和人は、約1万人のプレイヤーたちと共にSAOの世界にダイブするのですが、自分の意思ではログアウトすることができない恐怖のデス・ゲームに巻き込まれてしまうことになります。
新川恭二のプロフィール
新川恭二(しんかわきょうじ)は『SAO』のファントム・バレット編で登場したキャラクターです。デス・ガンが起こした「死銃事件」当時の年齢は16歳。GGOプレイヤーで、敏捷力に特化したアバターを利用していました。アバター名はシュピーゲルです。彼は総合病院のオーナー院長を父親に持つ、裕福な家庭で育ったお坊ちゃん。上に兄が1人います。
父親から医者になることを強く望まれており、目下勉強中の医者の卵。しかしいじめが原因で不登校となり、勉強は予備校と自宅で行っています。2年後に大検に合格し、父親も卒業した有名私立大学医学部への入学を約束させられており、それが彼にとって大きなプレッシャーとなっています。
新川恭二はシノンが好き?関係を紹介
新川恭二とシノンは友人関係だった
ファントム・バレット編のヒロインであるシノンこと朝田詩乃と新川恭二は元同級生で、現実世界での友人という関係でした。2人が出会ったきっかけは、絡まれていたシノンを新川が見つけ助けたこと。実は詩乃には強盗犯を銃で撃ち殺したという過去があり、そのせいで学校ではいじめの標的となっていたのです。金持ちの息子ということでいじめに遭っていた新川と詩乃の間に友情が芽生えるのは、自然なことでした。
詩乃はかつての事件がトラウマとなっており、銃を見ただけで吐き気などの発作に苦しめられます。新川は詩乃のトラウマ克服のため、GGOを紹介しました。現実世界よりも情報量の少ない仮想世界で銃器に慣れれば、現実世界での症状が少しは緩和されるかもしれません。詩乃はそれを受け入れ、GGOでシノンとして活躍するようになりました。新川のこの提案が、ファントム・バレット編の最後に大きく関わっていくことになります。
新川恭二はシノンが好き?
新川恭二は、シノンこと朝田詩乃に対して好意を抱いています。それはシノンと急速に距離を縮めたキリトへの嫌悪感から見ても明らかでしょう。実際に告白まで済ませていましたが、詩乃には解決すべき問題があったため、恋愛に乗り気ではありませんでした。
彼女は新川の告白への返事を保留にしていたのですが、結局最後までその気持ちに応えることはありませんでした。行き場を失った詩乃への想いは消えることはなく、ファントム・バレット編最悪の最後に繋がっていくのです。
新川恭二とデス・ガンとの関係や性格・本性
正体①GGOではシュピーゲル
先に少し触れましたが、新川恭二もGGOプレイヤーであり、仮想空間ではシュピーゲルという名前の銀髪のアバターを使用しています。GGO歴はシノンよりも長く、その腕前はBoBの予選準決勝まで進出できるほど。
しかし、メキメキと上達したシノンにゲームの腕は抜かれてしまいました。現実世界で受験勉強をしなくてはいけないという理由から、GGOの世界からは半引退状態となっており、第3回BoBでは参加せずシノンの応援のみとなっています。
正体②新川の兄が主犯格のデス・ガン
GGOプレイヤーを恐怖に陥れた「死銃事件」。実は事件の主犯は新川の兄・昌一でした。そして新川も兄と共にこの事件に関わっていたのです。実はデス・ガンは1人のプレイヤーを指す言葉ではありません。
仮想空間で銃撃を行うアバター「ステルベン」を操るプレイヤーと、仮想空間での銃撃を合図に現実世界で殺人を行う者がおり、彼らの総称がデス・ガンなのです。昌一はステルベンを操るプレイヤーで、デス・ガンの主犯格でした。新川は兄の片腕として動いており、そのため彼もデス・ガンの一部なのです。
正体③デス・ガンの片腕になった理由
新川兄弟は非常に仲の良い兄弟でした。兄の昌一はSAO事件の被害者で、デスゲームから還ってきた兄のことを、新川は尊敬すらしています。しかし兄弟仲は良好でしたが、2人共両親との間には確執がありました。元々、医者になることを期待されていたのは長男である昌一でした。しかし身体が弱かったこと、SAO事件に巻き込まれてしまったことで完全に両親から見限られてしまい、性格に歪みが生じます。
長男への期待は次男である新川に向けられました。新川は学校でのいじめ、親の期待に沿うことができない自身の頭脳に苦悩します。唯一逃げることができるのは、GGOの世界だけ。ところがその唯一の逃げ場であるGGOの接続料が稼げない状態になってしまい、新川は兄に相談。2人で話し合っている内にデス・ガンの計画が生まれ、結果兄の昌一を主犯格とし、新川はデス・ガンの片腕として動くことで「死銃事件」が発生しました。
正体④本当の性格や本性
当初、新川恭二は穏やかな物腰の少年といった印象でした。詩乃もそんな新川だからこそ、友人関係を築いていたのでしょう。しかしその本性は嫉妬深く独善的です。シノンと親しいからといってキリトのプレイヤーキルを計画していることから、カッとなって極端な手段に手を染めやすい、自制心の弱い性質であることがわかります。
自分のものにならない詩乃を自らの手で殺害しようとしたことからも、彼の自制心の弱さがわかるでしょう。また思い込みも激しく、彼は強盗犯を銃殺した詩乃にヒーローのような憧れを抱いていましたが、それは詩乃の望むところではありませんでした。結果、自分の理想と異なる詩乃の考え方に絶望し、手に掛けようとしたことから、彼の身勝手さが透けて見えます。
新川の最後やその後は?
新川恭二は現実世界で詩乃と無理心中を図りましたが、間一髪のところで現れた和人に阻止され、和人と取っ組み合いになったところ、最後は詩乃にステレオ機器で殴られて気絶。警察に逮捕されました。逮捕後、新川はしばらくの間完全黙秘を貫いていました。新川は医療少年院に収容されることになるのですが、GGOの料金未払いによってアバターが消えてしまって以降、彼に変化の兆しが見え始めます。
GGO世界での自分であるアバター消滅によって何かが吹っ切れたのか、徐々に現実に目を向けるようになってきたようです。新川の両親も、息子たちが凶行に走ったことへの責任を感じ反省しているようなので、新川家は少しずつ前に進んでいるのでしょう。しかしシノンにとっては、自分のことで精一杯で新川と向き合えなかったという後悔が残る、後味の悪い最後になってしまいました。
新川恭二の声優
花江夏樹のプロフィール
アニメ『SAO』で新川恭二の声を担当したのは、声優の花江夏樹です。花江夏樹は1991年6月26日生まれ、神奈川県出身。所属事務所はアクロスエンタテインメントです。アニメ『桜蘭高校ホスト部』を見たことがきっかけで、声優を志すようになりました。仲の良い声優に、斉藤壮馬、石川界人などがいます。
アニメ『ソードアート・オンライン』のファントム・バレット編で、花江夏樹は一見穏やかながらも実は狂気に満ちたキャラである新川恭二を見事に演じてみせました。物語の最後で見せる狂った新川恭二の演技は、多くのファンに恐怖を与えた名演技として知られています。新川恭二は、脇役でありながら声優・花江夏樹を多くの人に印象づけた重要なキャラクターとなりました。
花江夏樹の主な出演作品
アニメ『SAO』で新川恭二を演じた声優・花江夏樹の主な出演作品その1は『鬼滅の刃』です。花江夏樹はこの作品で、主人公の竈門炭治郎を演じました。竈門炭治郎は、鬼になってしまった妹を人間に戻す方法を探すため「鬼殺隊」に入隊。鬼と戦う宿命を背負うことになります。声優・花江夏樹の代表作の1つになりました。
アニメ『SAO』で新川恭二を演じた声優・花江夏樹の主な出演作品その2は『ダイヤのA』です。花江夏樹はこの作品で、主人公の親友である小湊春市を演じました。小湊春市は青道高校野球部に所属する選手。ポジションは二塁手です。
アニメ『SAO』で新川恭二を演じた声優・花江夏樹の主な出演作品その3は『四月は君の嘘』です。花江夏樹はこの作品で、主人公の有馬公生を演じました。有馬公生は母の死をきっかけにピアノから遠ざかってしまった天才ピアニストです。
アニメ『SAO』で新川恭二を演じた声優・花江夏樹の主な出演作品その4は『東京喰種』です。花江夏樹はこの作品で、主人公の金木研を演じました。金木研は、喰種に捕食されかけ瀕死になるも、喰種の臓器を移植することで半喰種となり生き延びたキャラクターです。
新川恭二に関する感想や評価
ところでみなさんはご存知でしょうか?新川恭二さん役を演じている花江夏樹さんは、「東京喰種」 で金木研さん「アルドノア・ゼロ」 で界塚伊奈帆さん「凪のあすから」 で先島光さんの声を担当しているすごい方なんですよっ!アサダサンアサダサンアサダサンの所の演技は迫真でしたね…
— シリカ/綾野珪子 (@Pina_Silica) September 29, 2014
『SAO』ファントム・バレット編の最後、詩乃に迫る新川恭二は狂気に満ちていました。狂ってしまった新川を見事に声で表現してみせた声優・花江夏樹の実力に、ファンからの称賛の声が集まっています。
今一番SAOで印象に残ってるの新川だな
— ダークネスbotろろん (@RRN_LT2) December 3, 2019
数多くのキャラクターが登場する『SAO』で強く印象に残る所業を犯した新川恭二。ファントム・バレット編の彼の最後が頭から離れないという人は多いです。新川恭二は見事な悪役であったと言えるでしょう。
SAO見返してたら止まんなかった
— ギタリストむらい (@seren08230919) November 13, 2019
やっぱ新川くんは最高でした
最後に狂気的な姿を見せる新川恭二が、逆に最高だったというコメントです。徹底的に行き過ぎた狂気が、キャラクターとしては秀逸だったと高評価の向きもありました。声優・花江夏樹の高い演技力も、高評価のポイントです。
今朝からずっとSAOアニメの2期?見てるけど…新川くん…こわ
— ソラト (@sora_onigiri) September 22, 2019
ファントム・バレット編で新川恭二が最後に見せる狂った一面は、アニメを見た多くのファンに恐怖を与えました。それだけ詩乃とのシーンは衝撃的ですので、興味を持った人はぜひアニメで新川恭二の最後の狂気的シーンをチェックしてみてください。
新川くん、アサダサンアサダサンネタが1人踊りしてるけど境遇が
— ささみ (@sasamin_min) October 28, 2019
「裕福な家育ちが原因でいじめ(恐喝)受けた後不登校になってから精神を病み始めて、しかもSAO事件で兄がエリートコースから外れたので今度は自分が親からプレッシャーを受ける」
っていう劣悪な家庭環境を絵に書いた感じでやばい
デス・ガンの片腕として取り返しのつかない事件を起こした新川恭二。彼の家は裕福でしたが、取り巻く環境は決して恵まれているとは言えませんでした。親からの過度な期待と同級生からの理不尽ないじめにより、精神を病んでしまったのです。だからといって彼の行いが正当化されるわけではありませんが、事件の背後に劣悪な環境があったことは把握しておくべきでしょう。
新川が朝田詩乃を襲うシーンがSAOで一番好き
— 玉君 (@pa_mnns) January 17, 2018
新川恭二が朝田詩乃を襲うシーンは、多くの視聴者に恐怖を与えるものでした。しかし恐怖を与えられるということは、それだけ完成度が高いということでもあります。的確に見た者に恐怖や不快感を与える作り込まれたシーンを高く評価しているファンも少なからずいるようです。
新川恭二についてまとめ
『ソードアート・オンライン』のファントム・バレット編で登場するキャラクター・新川恭二のシノンとの関係やデス・ガンとの関係、担当声優や性格、彼の最後について触れてきましたがいかがでしたでしょうか?新川恭二は一見大人しそうですが、実はデス・ガンの片腕で詩乃に対し狂気的な想いを抱いている恐ろしいキャラクターでした。
悪役ポジションですが、彼がいたからこそファントム・バレット編のクライマックスが盛り上がったことは間違いなく、そういった意味では評価の高いキャラクターの1人と言えます。『SAO』ファンの間でも話題となった狂気のシーンを、ぜひアニメでチェックしてみてください。想像以上の恐ろしさに、大きな衝撃を受けることでしょう。