2020年02月06日公開
2020年02月06日更新
【巨人の星】星明子は電柱から飛雄馬を見守る姉!結婚相手やモデル・声優は?
巨人の星に登場する星明子というキャラクターをご存知でしょうか?星明子は電柱などの物陰から見守り、辛い時には支えてきた心優しい星飛雄馬の姉です。涙ながらに見守るシーンが印象的な星明子ですが、心に響く名言を数多く残しています。そこで今回は星明子に注目し、性格やモデルについて説明していきます。また星明子を担当した2人の声優や結婚相手の花形満についても紹介していきます。
星明子が登場!巨人の星とは?
今回は主人公の星飛雄馬を支えてきた星明子というキャラクターについて掘り下げていきます。物陰から見守るだけの印象が強い星明子ですが、星一徹や星飛雄馬に的確な声をかけたり大胆な行動に出る事もありました。そこで意外に知られていない星明子の名言や花形満との結婚について紹介していきます。
巨人の星の作品情報
巨人の星は、梶原一騎の原作に川崎のぼるが作画を担当した少年漫画が原作です。1966年から週刊少年マガジンに連載されていた野球漫画で、その後のスポ根漫画の手本となった名作です。元々は「宮本武蔵の少年版」というコンセプトで、主人公の成長を描いた作品として制作されました。多くのファンから人気を集め、1976年からは続編の「新巨人の星」も連載されました。
大人気となった巨人の星は、1968年から3期にわたってアニメが放送されました。また2002年と2007年には、ライバルの花形満や父の星一徹の目線で再編した特別編のアニメも放送されました。アニメ以外にも1969年に舞台化されたり2003年にモバイルゲーム化されるなど、様々なコンテンツで人気を集めています。
巨人の星のあらすじ
元々プロ野球選手として活躍していた星一徹は、家族のために日雇いで生計を立てていました。しかし野球への未練は残っていて、次第に酒浸りとなっていきました。その後妻の星春江を亡くした星一徹は、息子の星飛雄馬に野球を教え始めます。養成ギブスの装着や千本ノックなど常軌を逸した星一徹の指導に、星飛雄馬は辛い野球漬けの毎日を送っていました。
はじめは後ろ向きだった星飛雄馬でしたが、ライバルの花形満の存在や長嶋茂雄などの活躍に影響されて野球を好きになっていきます。そして星飛雄馬は更に練習に打ち込み、高校時代には甲子園にも出場して星一徹と同じプロ野球選手になります。その後も星飛雄馬は数々の困難に立ち向かいながら、念願だった巨人の選手として活躍します。
星明子は飛雄馬の姉!電柱から弟を見守る
まずは巨人の星の作品情報とあらすじを紹介しました。ここからは星明子について掘り下げていきます。それでは早速、星明子のプロフィールや性格について説明していきます。星飛雄馬や星一徹という個性の強い家族を相手に、星明子はどのように接していたのでしょうか?
星明子のプロフィール
見守るシーンが印象な星明子は、主人公の星飛雄馬の姉です。端整な顔立ちは、死別してしまった母親の星春江とよく似ています。星一徹が太平洋戦争で徴兵されていた間に誕生したため、星一徹が帰ってきた時には父親だと分かっていませんでした。星飛雄馬の母親代わりとなり、星家を支えていました。
電柱から見守るシーンが印象的
星明子と言えば、電柱などの物陰から主人公の星飛雄馬を見守るシーンが印象的です。フィギュアやコースターなど数多くのグッズで、物陰から見守る姿が使われています。実際に作品の中でもよく描かれているシーンで、弟想いの星明子の奥ゆかしさが表現されています。
優しい性格
星明子は母親譲りの優しい性格をしています。星一徹が暴走する中、弟の星飛雄馬を慰め励ましてきました。星家のバランスは、星明子が保っていました。優しい性格の星明子の存在があったからこそ、常軌を逸した星一徹の英才教育に星飛雄馬が耐える事が出来たのです。
星明子の結婚相手
巨人の星の作品情報に続いて、星明子のプロフィールや性格を説明しました。続いては、意外に知られていない星明子の結婚相手について掘り下げていきます。幼少期に母親を亡くし星家を支えてきた星明子の心を射止めたキャラクターとは、一体誰なのでしょうか?結婚相手との馴れ初めについても紹介します。
結婚相手は花形満
見守るシーンが印象的な星明子は、弟のライバルである花形満と結婚しました。花形満は星明子と同じく、母親を幼少期に亡くしています。花形財閥の御曹司だった花形満は父親の意向でイギリスに留学し、沢山の習い事をして日々過ごしていました。
様々なスポーツでトップになった花形満は、帰国後の日本の様子に幻滅していました。しかし気紛れで始めた野球により、星飛雄馬というライバルに出会います。そして目標を見付けた花形満は、熱心に野球の練習に励むようになります。その後は星飛雄馬と切磋琢磨し、甲子園やプロ野球で活躍します。
結婚後の星明子
星明子と花形満は、星飛雄馬をきっかけとした腐れ縁でした。星飛雄馬が学費に困っていると知り、スタンドで応援していた星明子に花形満が学費を貸す話を持ち掛けました。また原作漫画では、星明子のアルバイト先であるガソリンスタンドで知り合っています。その後仲を深めていった星明子は、星飛雄馬と花形満の引退後にプロポーズを受けて結婚しました。
結婚後が描かれている続編では星飛雄馬と花形満が復帰したり、星一徹までもが野球に再び関わっていく事に悲嘆していました。アニメでは花形満との間に子供を授かっており、心臓病を患った星一徹が亡くなると同時に出産しました。その後再び引退した花形満と共に、野球留学のためにアメリカへと旅立つ星飛雄馬を見送りました。
星明子のモデル
見守るシーンが印象的な星明子について結婚相手の花形満、そして結婚後の様子を紹介しました。続いては巨人の星のキャラクターのモデルに注目してきます。巨人の星の主要キャラクターである星明子や花形満には、モデルとなった人物がいたのでしょうか?
星明子にはモデルがいない
まずは主人公の星飛雄馬の姉である星明子について説明します。巨人の星のキャラクターは、1人を除いてモデルとなった人物が存在しません。残念ながら星明子にはモデルがいませんが、元々主人公の名前にするはずだった「明」を使用して名付けられたという逸話があります。
花形満にはモデルが存在
続いては星明子の結婚相手である花形満について説明します。花形満は、巨人の星のキャラクターの中で唯一モデルが存在します。花形満のモデルは、2代目ミスタータイガースの異名を持つ村山実です。巨人のライバル球団である阪神の英雄が、巨人の星のライバルのモデルとなっていたのです。
村山実は1936年12月10日生まれで、兵庫県神戸市北区の出身です。住友工業高校のエースとして活躍していましたが甲子園への出場を逃してしまい、関西大学商学部商学科の卒業後にプロ入りしました。その後ザトペック投法を駆使し、史上3人目となる沢村栄治賞を3回獲得するなど大記録を樹立しました。
星明子の声優
見守るシーンが印象的な星明子について、結婚相手の花形満やモデルを説明してきました。続いては巨人の星の重要キャラクターである星明子の声優について掘り下げていきます。コンテンツによって異なっているので、今回はアニメ版と漫画ビデオ版の2人の声優を紹介します。
星明子の声優1人目!白石冬美のプロフィール
アニメ版で星明子の声優を務めたのは、女優やラジオパーソナリティとしても知られている白石冬美です。白石冬美は1936年10月14日に中華民国北平市で誕生し、父親の仕事の都合で日本の静岡県で育ちました。ミッションスクールの静岡雙葉学園へ進学後、時代劇に憧れて東宝芸能高校の演技科に進みました。
卒業後は日劇ダンシングチームなどで芸能活動をしていましたが、肺炎を患い一時は地元に戻って療養していました。その後再び芸能界に戻った白石冬美は、独特の声質を活かし声優として活動を始めました。2015年には第9回声優アワードの功労賞を獲得しています。
声優・白石冬美の後年
1960年から声優の第一線で活躍してきた白石冬美ですが、後年は現場からは遠ざかっていました。肝付兼太に誘われて専門学校の講師として声優の後進の育成に取り組んでおり、俳優の技術も含めて指導を行っていました。2014年には嘉悦大学のビジネス創造学部で特別講師もしています。その後2019年3月26日に虚血性心不全で亡くなっています。
声優・白石冬美の出演作品
1963年に「鉄人28号」でナレーターを務めました。その後1966年には「パーマン」のパーマン5号役や「リボンの騎士」のサファイア役など主要キャラクターに起用されました。1968年には本人も思い入れの深かった「怪物くん」の怪物太郎役を熱演しました。
1970年には昭和を代表するスポ根漫画の1つである「あしたのジョー」でサチ役を演じています。1979年には「機動戦士ガンダム」のミライ・ヤシマ役に抜擢されました。1982年には本人も気に入っていた「パタリロ!・ぼくパタリロ!」のパタリロ・ド・マリネール8世役を好演しました。
星明子の声優2人目!佐久間レイのプロフィール
漫画ビデオ版で星明子の声優を担当したのは、女優や歌手としても活動している佐久間レイです。佐久間レイは1965年1月5日生まれで、東京都世田谷区の出身です。夢の1つだった芝居の世界に進もうと、日本テレビの「スター誕生!」に応募して合格しました。第36回大会で審査員奨励賞を獲得し、第38回大会でスカウトされました。
1982年のデビュー当初はアイドルとして活躍し、1983年にはレコードを発売しました。1985年に声優デビューを果たし、声優としても活躍の幅を広げました。猫撫で声が得意で、腹黒キャラクターなどの悪女役に定評があります。少女から老婆まで幅広い役柄をこなす実力派となりました。
声優・佐久間レイの出演作品
佐久間レイは1985年に「夢の星のボタンノーズ」のピアス役で声優デビューしました。1987年には「愛の若草物語」で主要キャラクターのエイミー・マーチ役を演じました。その後1988年には「それゆけ!アンパンマン」のバタコ役に抜擢されて、佐久間レイの代表作品となりました。1989年には「らんま1/2」のシャンプー役を熱演しています。
1995年には「あずきちゃん」の榊原ヨーコ役や「アリス探偵局」のアリス役を演じています。2006年には「ああっ女神さまっ それぞれの翼」のペイオース役に起用されています。また劇場版の作品への出演も多く、1989年には「マイメロディの赤ずきん」のマイメロディ役や「魔女の宅急便」のジジ役も好演しています。
星明子の名言
見守るシーンが印象的な星明子について、結婚相手の花形満や声優を説明してきました。それでは意外に知られていない星明子の名言を紹介していきます。家族に振り回されてきた星明子ですが、星飛雄馬や星一徹にどのような発言をしているのでしょうか?
名言①「今の飛雄馬に…」
1つ目の星明子の名言は「今の飛雄馬にせめて姉としてこの言葉を贈ります。」です。この後に星明子は、プルーストの「見出されし時」の「幸福は肉体の健康によろしい。だが精神力を発達させるのは心の悲しみである。」という言葉を続けます。星飛雄馬を励ます手紙の一文なのですが、星明子の聡明さと強さが表れています。
名言②「お父さんって鬼ね…」
2つ目の星明子の名言は「お父さんって鬼ね。怖くてやさしい鬼ね。」です。こちらは星明子が、亡き母親の星春江に対して話し掛けているセリフです。常軌を逸した行動ばかりの星一徹ですが、星明子はそんな父親の優しさや凄さにも気付いています。
星明子に関する感想や評価
主人公の星飛雄馬の姉である星明子について、意外に知られていない結婚相手や名言を説明してきました。それでは最後に、星明子に関する世間での感想や評価を紹介します。見守るシーンが印象的な星明子ですが、世間からはどのような感想や評価が寄せられているのでしょうか?
星明子のように…
— ニャルラトホテプ (@Nyarlathotep684) January 14, 2020
でも、あれって
一歩間違うとストーカー😱🙀
こちらは星明子の見守るシーンについて書かれているツイートです。他のツイートでも星明子は、静かに見守るという動作に例えられています。そして物陰から見守る様子は奥ゆかしさもありますが、傍から見ると不審者のように映ってしまうとネタにされています。
星明子の存在はものすごく奥が深かったわけね。子供の時にはわからなかった。
— tomoyuki1215 (@tomoyuki12151) January 8, 2020
こちらのツイートは作中での星明子の重要性について書かれているツイートです。星明子は星飛雄馬だけでなく花形満や伴宙太に対しても𠮟咤激励したり、他のキャラクターに大きな影響を与えていました。多くのファンから評価されている巨人の星のストーリーに、星明子の存在は欠かせません。
この「時々」というところに、星明子の慧眼がある。だから弟・飛雄馬の良き女房役、良き友人の伴宙太よりも、良き友人・良きライバルの花形満を選んだのだなあ。男は時々バカになるものだが、伴がバカになると絶対に飛雄馬か一徹のコピーになるから。花形なら独自路線を歩む。でも事前に相談はしない。 https://t.co/KH6BXIlMTm
— サーキットのうが犬(´w`▽ (@ugar0) December 24, 2019
こちらは星明子を見る目があると評価しているツイートです。星明子は、花形満と伴宙太から想いを寄せられていました。しかし元柔道部主将の伴宙太では、星飛雄馬や星一徹と根本的な部分が似ています。これまで家族に振り回されてきた星明子だからこそ、伴宙太の本質を感じ取れたのかもしれません。
星明子の見守る姿や結婚相手まとめ
見守るシーンが印象的な星明子について結婚相手や名言を紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?巨人の星は星明子以外にも魅力的なキャラクターが沢山登場します。また元祖スポ根漫画で、懐かしさ溢れるストーリーも面白いと評判です。この機会に巨人の星を、ご覧になってみてはいかがでしょうか?