【青の祓魔師】藤本獅郎は燐と雪男のかっこいい養父！強さや声優・名言も紹介

藤本獅郎が登場する『青の祓魔師』とは、2009年から集英社のジャンプスクエアで連載されている漫画です。「青エク」の愛称で親しまれています。作者は『ロボとうさ吉』などの漫画でも知られる加藤和恵です。『青の祓魔師』は悪魔と人間との戦いを描いたダーク・ファンタジーで、悪魔のサタンと人間の間に産まれた奥村燐が主人公です。

『青の祓魔師』はアニメ化されており、第1作目が2011年に放送され、第2作目の「京都不浄王編」が2016年に放送されました。また、2012年には映画化されています。

藤本獅郎は正十字騎士團の聖騎士です。享年は51歳で、誕生日は5月10日、身長は177cmです。表向きは南十字聖堂院の神父をしています。雪男と燐の養父でもあります。燐には自分が祓魔師であることを秘密にしていましたが、幼い頃から悪魔が見えていた雪男は祓魔師として育てました。2人のことを本当の息子のように大切に想っています。

聖騎士だったので、正十字騎士團の祓魔師からは尊敬されていましたが、現在の聖騎士であるアーサーからはよく思われていませんでした。しかし明陀宗の勝呂達磨やメフィストなどの大物と知り合いで顔が広い人物でもあります。

シュラは小さい頃に、藤本獅郎から助けられてその後弟子になりました。シュラは幼少期から藤本獅郎に対して片思いをしていました。そのため、燐と雪男の母であるユリと出会うと「一生敵わない」と嫉妬心をむき出しにした場面もありました。ちなみにシュラは燐の師匠で、剣の使い方を教えました。

藤本獅郎は、正十字騎士團の聖騎士というトップの称号を与えられていたほどの強さを持っています。この聖騎士という称号は、正十字騎士團で一番強い人物で一人だけにしか与えられないものです。藤本獅郎は『青の祓魔師』の1話で死亡してしまいましたが、聖騎士に認められるほどの強さを持っていたことが分かります。

藤本獅郎は正十字騎士團の聖騎士であり、産まれた瞬間から大量虐殺をしたサタンの息子を育ててきたほどの強さの持ち主です。それでいて藤本獅郎の正体は悪魔のクローンなのでサタンに受肉されやすい身体でしたが、燐が中学を卒業するまでその強靭な精神力によってサタンに憑依されることはありませんでした。

それほどまでの精神力の強さを持っていましたが、『青の祓魔師』の1話ではサタンの受肉を許してしまいます。そのきっかけとなったのが燐の「二度と父親ぶんな!!」という言葉でした。雪男は、強靭な精神力を持つ藤本獅郎が亡くなったのは燐のせいだと言いました。聖騎士になるほどの強さを持つ藤本獅郎ですが、唯一の弱点が燐だったのです。燐のこの言葉によって藤本獅郎はサタンに憑依されてしまいました。

藤本獅郎はただの人間ではありません。その正体は『青の祓魔師』の22巻で描かれています。藤本獅郎の正体は、アザゼルのクローンです。ルシフェルは受肉している身体が劣化しており、身体を保つことが難しくなっていました。そこで正十字騎士團は、ルシフェルが受肉しやすいアザゼルのクローン体を作っていました。そのクローン体のうちの一人が藤本獅郎でした。

つまり藤本獅郎の正体は人造人間でルシフェルの受肉用の被検体だったのです。藤本獅郎は幼少期によく実験施設を抜け出していました。自分と同じ顔のクローン達と過ごすよりも、外で暮らしていきたいと思っていたのです。そこで藤本獅郎はメフィストに祓魔師の候補生にしろと言いました。クローン体に課せられる候補生としての訓練は厳しいものでしたが、藤本獅郎は難なくこなしていきます。

ちなみに、藤本獅郎の正体でもあるルシフェルのクローンはたくさんいましたが、藤本獅郎のように自分の意思をちゃんと持っているクローン体はまれな存在でした。そんな数多くのクローン体から候補生に選ばれた以上、もう祓魔師としての道から逃げられません。しかし藤本獅郎は候補生時代からその強さには一目を置かれていました。祓魔師になってからはその強さを発揮し、どんどん出世していきます。

アニメ『青の祓魔師』では、藤本獅郎役の声優が2人います。第1作目のアニメと劇場版の藤本獅郎役を演じたのは藤原啓治です。第2作目の「京都不浄王編」では藤原啓治が休業していたので、声優の平田広明が代役を務めました。ここでは、藤本獅郎の声優について紹介します。

第1作目のアニメと劇場版の藤本獅郎役の声優を務めた藤原啓治は、1964年10月5日生まれの男性声優です。AIR AGENCYという声優事務所の代表取締役でもあります。2016年8月から病気療養のため休業していましたが、現在は少しずつ復帰されています。

藤原啓治の出演作品には、『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし役、『ほのぼの』のアライグマくん役、『ヒカルの碁』の緒方精次役、『ケロロ軍曹』のナレーション、『Dr.STONE』のナレーション、『だがしかし』の鹿田ヨウ役、『血界戦線』のデルドロ・ブローディ役、『うたわれるもの 偽りの仮面』のハク役、『うしおととら』の蒼月紫暮役、『PSYCHO-PASS サイコパス 2』の東金朔夜役などがあります。

藤原啓治の代役として第2作目のアニメで藤本獅郎の声優を務めた平田広明は、1963年8月7日生まれの男性声優です。ひらたプロダクションジャパンという声優事務所を設立しています。アニメ作品の声優だけでなく、吹き替えでも人気俳優の声優を担当しています。

平田広明の出演作品には、『金田一少年の事件簿』のいつき陽介役、『最遊記』の沙悟浄役、『ONE PIECE』のサンジ役、『怪談レストラン』のお化けギャルソン役、『宇宙兄弟』の南波六太役、『逆転裁判 〜その「真実、異議あり!」〜』のゴドー役、『恋は雨上がりのように』の近藤正己役、『夜丿ヤッターマン』のボヤッキー役、『TIGER&BUNNY』の鏑木・T・虎徹役などがあります。

『青の祓魔師』は2012年・2014年・2016年・2017年に舞台化されました。藤本獅郎は2012年から2016年の舞台に登場します。ここでは、歴代の藤本獅郎の舞台版キャストを紹介します。

2012年版の舞台に藤本獅郎役で出演したのは今井靖彦です。今井靖彦は、1965年11月22日生まれの俳優です。スタントマンとしても活動されているので、舞台やドラマのアクションや殺陣指導などをすることもあります。出演作品には、『コードギアス反逆のルルーシュ』のシャブロル役、『ミュージカル 忍たま乱太郎』の山田伝蔵役などがあります。

2014年版の舞台に藤本獅郎役で出演したのは和興です。和興は1960年5月14日生まれの俳優です。舞台だけでなくテレビドラマや映画などでも活躍されています。出演作品には、『俺はおまわり君』の中山順役、『電撃戦隊チェンジマン』の疾風翔役、『特捜ロボジャンパーソン』のジョージ真壁役などがあります。

2016年版の舞台に藤本獅郎役で出演したのは唐橋充です。唐橋充は1977年5月30日生まれの俳優です。イラストレーターとしても活動されています。出演作品には、『仮面ライダー555』の海堂直也役、『仮面ライダーゴースト』の宮本武蔵役、『侍戦隊シンケンジャー』の腑破十臓役、『鉄神ガンライザー』の鬼羅宗嗣役、『刑事ゼロ』の荒巻寛司役などがあります。

藤本獅郎には「こいつは俺の息子だ…!返してもらおうか…!!!!」という名言があります。これは『青の祓魔師』の1話の名言です。藤本獅郎は、燐がサタンの息子として覚醒しつつあることに危機感を持っていました。燐に悪魔の子供であることを伝えますが、燐は信じず「二度と父親ぶんな!!」と怒ります。するとその言葉に動揺した藤本獅郎は、サタンに受肉を許してしまいました。

サタンは藤本獅郎の身体を使って燐をゲヘナへと連れて行こうとします。しかし意識を取り戻した藤本獅郎は自分の胸を刺し、この名言を言いました。その後藤本獅郎は死亡してしまいます。

藤本獅郎には「闇に怯えて生きるより強くなって人や兄さんを守りたくないか…?」という名言があります。これは『青の祓魔師』の2話の名言です。雪男はサタンの青い炎を受け継いだ燐の影響で、生まれた時から悪魔が見えていました。悪魔に怯えて泣く雪男に、藤本獅郎は祓魔師としての道を勧めました。この名言はその時のセリフです。

藤本獅郎には「何かの…誰かのためにもっとやさしいことのために力を使え」という名言があります。これは『青の祓魔師』の11話の名言です。燐は幼稚園で「アクマ」「ばけもの」と言われ、相手に怪我をさせるほど暴れまわっていました。そんな燐を藤本獅郎は抱きしめてなだめます。感情が制御できない燐を落ち着かせ、その後の燐に大きく影響をもたらした名言でした。

藤本獅郎には「…お前はさ…人間が大好きだったんだろ?」という名言があります。これは『青の祓魔師』の8話の名言です。藤本獅郎が死亡したことを聞いてしまった使い魔のクロは、大暴れしていました。燐は唯一クロの言葉が聞こえていたので、クロに「仲直りしようぜ」と言って説得しました。

藤本獅郎がクロを手懐けた時も、この名言の後に「仲直りしよう」と声をかけていました。他の祓魔師では手に負えないクロを、説得で手なづけた藤本獅郎のかっこいいシーンでもあります。

藤本獅郎にはたくさんのかっこいいグッズがあります。名シーンが描かれたかっこいいクリアファイルやデフォルメ化されたかわいいキーホルダーなどがあります。その他にもピンバッチやミニクッションなどが販売されています。

藤本獅郎はコスプレもかっこいいと人気です。特に神父のような衣装が人気ですが、『青の祓魔師』の22巻からは藤本獅郎の幼い頃や候補生、祓魔師の衣装なども描かれています。藤本獅郎のコスプレ衣装はamazonなどでも購入できます。藤本獅郎のコスプレをされている方は、燐や雪男、シュラと一緒に写真を撮っている方が多いようです。

『青の祓魔師』の漫画を読んでいる方は、藤本獅郎の正体に驚いていました。まさかその正体が、悪魔の受肉に使われるクローンとして作られた人造人間だとは思わなかったという方がたくさんいました。作中では雪男もこの事実を知った時には、周りに当たり散らすほど動揺していました。

アニメ『青の祓魔師』の「京都不浄王編」は、原作の内容に沿ってストーリーが進むのでとても好評でした。藤本獅郎も少しだけ登場しますが、とてもかっこいいと評判です。ちなみに「京都不浄王編」の藤本獅郎の登場回は後々のストーリーにも繋がる重要なシーンなので、まだ見たことがない方はぜひ見てみて下さい。

こちらの方は、アニメ『青の祓魔師』の藤本獅郎役の藤原啓治の声も合っててかっこいいと評判でした。藤本獅郎が物語開始早々に死んでしまったことにショックを受けている方もたくさんいました。

藤本獅郎は燐と雪男の養父であり、表向きは教会の神父をしていました。実は正十字騎士團の祓魔師で、聖騎士の称号を与えられるほどの強さを持っています。そんな藤本獅郎の正体はルシフェルのクローン体でした。藤本獅郎の正体を知った『青の祓魔師』の読者の多くは、とても驚いたという方がたくさんいました。

藤本獅郎は『青の祓魔師』の1話で死亡してしまいますが、過去編や回想などで何度も登場しています。『青の祓魔師』の22巻からは藤本獅郎の正体について描かれたり、ユリやサタンとの関係性が明らかとなります。ぜひ『青の祓魔師』を読んでみて下さい。