【銀河鉄道999】車掌の正体は何者？名前は？名言や声優・実写版俳優も紹介

松本零士による漫画「銀河鉄道999」は、テレビアニメとして1978年から1981年までフジテレビ系で放送されました。視聴率は最高で22.8パーセントを出すなど、大ヒット作品となりました。原作漫画「銀河鉄道999（アンドロメダ編）」は、週刊少年キングで1977年から1981年まで連載され、1996年からはビッグゴールドで「銀河鉄道999（エターナル編）」が、1999年まで連載されました。1977年には小学館の漫画賞獲得。

また、2018年には「銀河鉄道999」の実写版が製作され、2018年の6月18日、BSスカパーで生放送されました。実写版のキャストは、主人公の星野鉄郎は前田旺志郎、メーテルは栗山千明、車掌は森田ガンツが演じました。実写版のその他の配役を見てみると、クイーン・エメラルダスは凰稀かなめ、機械伯爵は染谷俊之、アンタレスは宇梶剛士などが出演し、実写版ドラマが60分、トークが30分という構成で生放送されました。

「銀河鉄道999」は、主人公の少年星野鉄郎が、無料で機械の体がもらえるというアンドロメダ星雲にある星を目指し、謎の美女メーテルと銀河鉄道999号に乗って旅をするという物語です。漫画版・テレビアニメ版共に、格差社会の中で人を支配する者と支配される者、人間の弱さや孤独、または希望、そんな人生の哀歓が描かれています。主人公の星野鉄郎は、停車駅の星々で様々な人と関わり、経験を重ね成長していきます。

「銀河鉄道999」のあらすじを簡単に紹介します。西暦2221年（アニメ版）、宇宙では人間が機械の体になり、永遠の命を手に入れています。金持ちは機械化人間になっていきますが、貧しい人たちは手に入れることができず、機械化人間に虐げられています。そんな中、機械化人間に母親を殺された少年、星野鉄郎は、黒い服に身を包んだ謎の美女メーテルと出会います。

メーテルは、無料で機械化人間にしてもらえる星があると鉄郎に教えます。メーテルに銀河鉄道999号のパスを貰った鉄郎は、メーテルと共に銀河鉄道999号に乗り込み、旅立ちました。鉄郎は銀河鉄道999号が停車する星で、様々な出会いと別れを経験し、成長していきます。ここまで「銀河鉄道999」のあらすじを簡単に紹介しました。次に「銀河鉄道999」の主な登場人物を紹介します。

「銀河鉄道999」の主人公は、星野鉄郎です。鉄郎は母親を機械化人間に殺され、自身も機械化人間になろうと決意し、銀河鉄道999号でメーテルと共に旅をします。鉄郎は怒りっぽい所もありますが、心根の優しい情に厚い性格です。999号の車掌とも旅を続けるうちに、車掌と客という関係以上に親しくなっていきます。

「銀河鉄道999」のヒロインはメーテルです。メーテルは鉄郎を宇宙の旅に誘った人物で、その正体を鉄郎に明かそうとしない、謎の多い美女です。銀河鉄道999号の終着駅である機械帝国には、プロメシュームという人物が登場します。プロメシュームは、機械帝国に君臨する女王で、終着駅に到着した鉄郎とメーテルの前に立ちはだかります。

「銀河鉄道999」の主な登場人物を紹介しましたが、ここからは銀河鉄道999号の車掌の正体について見ていきます。銀河鉄道999号で車掌と呼ばれているのはこの人物だけです。常に制服を着用し、帽子を被った車掌の顔の様子は分からず、ただ瞳が黄色く光っているだけです。

銀河鉄道999号の車掌の体はガスでできているため実態がなく、正体は「透明人間」の様なものです。車掌の正体が映像で描かれたのは、「銀河鉄道999」の劇場版第2作目「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」です。この作品では、車掌が風呂に入っているシーンがあり、鉄郎がどんなに頼んでも絶対に風呂のドアを開けませんでしたが、車掌が自ら正体を明かすシーンが出て来ます。

そのシーンで車掌は「生身の体に戻る」と発言。車掌は生身の体と機械の体の、どちらでもない状態だったというのです。制服を脱いで見せた車掌の体は、ガス体で透明でした。

アニメ版での車掌は絶対に裸（正体）を見られたくない、というシーンが出てきます。アニメ版「好奇心の星」で停車した際、星が、裸を見せろという命令を車掌に出しましたが、車掌は「私の裸は人に見せるものではない」と拒絶しました。また、「大暗黒星雲アフリカ」で、実験で車掌は裸にされましたが、メーテルの服を借りて着ていたため、その正体はわかりませんでした。

銀河鉄道999号の車掌の体は透明だということが分かりましたが、名前は不明のままです。車掌は「銀河鉄道」という会社の職員で、常に「車掌さん」という役職名で呼ばれており、名前で呼ばれるというシーンはありません。このように、物語の中で車掌の名前は明かされていません。

「銀河鉄道999」の車掌について、その正体と名前について見てきました。ここで、「銀河鉄道999」の車掌の名言をいくつか紹介します。

こちらの車掌の名言は、アニメの第12話「化石の戦士」（前・後編）での名言です。何者かによる妨害によって999号が故障し、「化石の星」で修理をすることになりました。鉄郎が化石の星を散策していると、美しい姿をした少女の化石を発見。鉄郎が化石を見ていたところ、化石を監視する番人がいきなり鉄郎に斬り掛かりました。鉄郎の背中を斬りつけた番人は鉄郎が持っている銀河鉄道999号のパスを奪っていきました。

こちらの名言は、銀河鉄道999号のパスを奪われてしまった鉄郎に対して車掌が言った名言です。銀河鉄道999号の「車掌」という職務を確実に遂行しようとする車掌の真面目さがよく分かるエピソードです。

こちらの車掌の名言は、銀河鉄道999の劇場版、第2作「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」での名言です。この作品は、アンドロメダから地球に戻った鉄郎が再び999号に乗り、メーテルと再会します。到着した終着駅では、機械化帝国の現状、メーテルとメーテルの母の過去が明かされます。そんな中で、車掌がその正体を明かすシーンがあり、そこで車掌が語った名言です。

このように語った車掌はこれまで生身と機械、どちらでもない体でしたが、生身の体に戻ることを決意しました。

こちらはアニメの第68話「好奇心という名の星」で車掌が語った名言です。銀河鉄道999号は惑星「好奇心」に強制的に停車させられました。意思を持つ惑星「好奇心」は、人間を観察することに異常な執着を見せます。メーテルの中身に興味を持つなど、鉄郎たちは惑星「好奇心」に振り回されます。そんな中、命の危険にさらされた車掌。それを鉄郎たちに救われ、車掌は鉄郎とメーテルに感謝の言葉を述べました。それが次の名言です。

車掌はこの名言と共に何種類かのフルーツを、お礼として鉄郎とメーテルに差し入れたのでした。こうして車掌は、二人とより親しくなっていったのでした。

「銀河鉄道999」で、車掌の声を担当しているのは声優の肝付兼太（きもつきかねた）です。肝付兼太は、2016年に80歳で逝去されています。「銀河鉄道999」の車掌役の他、「それいけ！アンパンマン」のホラーマン役などで活躍した声優・肝付兼太のプロフィールや主な出演作を紹介します。

肝付兼太は1935年の11月15日生まれ、鹿児島県出身です。声優事務所の「81プロデュース」に所属。1956年に俳優として映画デビュー。海外ドラマの吹き替えなどを経て、声優としてアニメでの仕事が増えていきました。1965年のアニメ「オバケのQ太郎」のゴジラ役が初のレギュラー作品です。その後も藤子不二雄の作品で声優としてキャリアを重ね、アニメ「ドラえもん」（テレビ朝日系）のスネ夫役を26年間演じました。

声優・肝付兼太の主な出演作を紹介します。1976年「ドカベン」殿馬一人、1979年「ドラえもん」（テレビ朝日）スネ夫、1981年「忍者ハットリくん」ケムマキ・ケムゾウ、1983年「パーマン」パーマン4号、1987年「キテレツ大百科」刈野勉三など、1990年「それいけ！アンパンマン」ホラーマン（初代）、1996年「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」堀中正、2014年「結城友奈は勇者である」義輝、などです。

「銀河鉄道999」の実写版がBSスカパーで、2018年の6月に放送されました。この実写版「銀河鉄道999」で、車掌役を演じたのは俳優の森田ガンツです。1965年生まれで東京都出身の森田ガンツは、ドラマ・映画・舞台と、活動範囲の広いベテランの俳優です。「銀河鉄道999」の車掌は透明人間で、謎の多いキャラクターです。このような役を森田ガンツは実写版で演じたのですが、高い演技力を見せ、好評だったということです。

「銀河鉄道999」の車掌の性格について見ていくと、車掌は自身が勤める株式会社「銀河鉄道」の、膨大な数の規則をすべて暗記しています。銀河鉄道999号での車掌としての職務にも忠実で、鉄郎が999号のパスを盗まれ、携帯していないと分かったとき、999号から下車するよう告げました。このように車掌は非常に真面目な性格だと言われています。

規則に忠実で真面目な性格の車掌には、暴力的な一面もあるということです。そんな性格が窺われるエピソードを紹介します。銀河鉄道999号が鉄郎たちを乗せて、地球から発車した直後に一人の中年女性が突然パニックを起こしました。銃で脅し、地球に戻るよう要求する女性を、車掌が取り押さえました。そして車掌はそのまま女性をデッキに連行し、扉を開けて女性を999号の外（宇宙空間）に叩き出してしまいました。

このように、暴力的なやり方ではありますが、999号の車掌として、規則と秩序、乗客の安全を守るためには仕方のないことだったと言われています。

車掌は真面目な性格で、少々手荒なことをしても職務を完全に遂行しようと努めますが、そんな一見堅苦しいイメージの車掌ですが、情け深い一面もあります。一例として、高等な知能を持つ人型の昆虫「インセクター」が、999号で大量の卵を産み落としました。インセクターが生きる惑星では食糧不足のため、他の星に移住することになったのです。

ところが、その大量の卵から孵化した赤ちゃんたちは、慣れない宇宙に適応できず一匹を残して死んでしまいます。車掌は、赤ちゃんのためにインセクターの惑星に戻ることを999号に進言しますが、999号は拒絶します。激怒した車掌は999号に、情けはないのかと迫りますが、そんな言葉は記録されていないと冷たく突き放されます。真面目で規則遵守を何より大切にしていると思われていた車掌が見せた人情深いエピソードでした。

鉄郎が銀河鉄道999号で旅を始めた頃は、車掌は鉄郎やメーテルに対して職務に徹した対応をしていました。鉄郎がパスを盗まれた時も、どんな理由であれ、パスを持っていないものは999号に乗車できないと、きっぱりとした態度で宣言しました。

そんな車掌ですが、二人と旅を続けるうちに親しくなり、呼び方も「お客さん」と呼んでいたのに、鉄郎さん、メーテルさんと呼ぶようになりました。さらに物語が進んでいくと、二人の身の安全を何よりも優先するようになりました。

「銀河鉄道999」の原作漫画でもアニメ版でも、車掌は風呂に入ることを拒絶してきました。それは、風呂が嫌いだからではなく、正体を見せたくないためでしたが、実は車掌は鼻歌混じりで風呂に浸かるなど、風呂が好きなのだと言われています。

「銀河鉄道999」の劇場版第1作で、車掌がソフトクリームを食べているシーンがありました。そのシーンは、銀河鉄道999号がトレーダー分岐点に停車する前、車掌はソフトクリームを食べながら999号のウェイトレスのクレアと会話している、というものです。車掌の正体のところで、車掌の体はガス体で透明だと紹介しましたが、食べ物をどのように消化しているのか謎とされています。

アニメ「銀河鉄道999」の第42話「フィメールの思い出」で、車掌にはかつて将来を約束した恋人がいたことが分かりました。車掌がまだ銀河鉄道に入る前、マーベラスという名前の恋人がいました。車掌はマーベラスに、銀河鉄道に入ったら車掌になってお金を貯めるから、それまで待っていて欲しいとマーベラスに言いました。するとマーベラスは機械人間の整備士を目指す学校に入学すると言い、二人は将来を約束し、別れたのでした。

「銀河鉄道999」の車掌は、真面目で職務に対してとても忠実ですが、旅を続けるうちに鉄郎やメーテルとも親しくなり、鉄郎たちを救うために規則を破ることもするようになります。そんな車掌が好きだという感想です。

「銀河鉄道999」のテレビアニメ版を観て、大好きになったという方です。中でも車掌が好きなキャラクターだということです。

「銀河鉄道999」の車掌は真面目で、鉄郎やメーテルに対してもよそよそしい面が見られました。しかし、旅が進むにつれて、車掌は人情味のある行動を取るようになりました。そんな車掌が好きだという感想です。

いかがでしたか？「銀河鉄道999」の車掌について紹介しました。車掌の名前は明かされておらず、中身は透明人間で、その正体は生身でもなく機械でもないという状態でした。車掌の性格は真面目で規則に忠実でしたが、情け深い面もあり、鉄郎やメーテルと親しくなるうちに規則よりも二人の安全に全力を注ぐようになりました。また、車掌の名言やちょっとした小ネタなども紹介しました。

さらに、アニメ版・劇場版で車掌の声優を務めた声優・肝付兼太と、実写版の俳優・森田ガンツについて紹介しました。名前も明らかになっていない、透明人間の車掌ですが、将来を約束した恋人がいたり、鉄郎やメーテルとの旅の中でとても人情に篤い面を見せたりします。そんな車掌に注目して「銀河鉄道999」をお楽しみください。