銀河鉄道999のメーテルとは何者?謎多き美女の正体やエメラルダスとの関係も考察

「銀河鉄道999」で人気のキャラクター、メーテルの正体と秘密について考察していきます。メーテルとは、機械の身体を求める少年星野鉄郎と共に、機械の身体をくれるという星へ旅する謎めいた美女です。憂いに満ちた瞳と寂しさを感じさせる表情をするメーテルの正体とは?どのような秘密があるのか?さらに何故黒い衣装を着ているのか?について見ていきます。さらに「銀河鉄道999」に登場するもう一人のキャラクター、エメラルダスとの関係も考察していきます。

銀河鉄道999のメーテルとは何者?謎多き美女の正体やエメラルダスとの関係も考察のイメージ

目次

  1. 銀河鉄道999のメーテルの正体や秘密やエメラルダスとの関係に迫る!
  2. 銀河鉄道999とは?
  3. 銀河鉄道999のメーテルの秘密や謎を考察
  4. 銀河鉄道999のメーテルの正体
  5. 銀河鉄道999のメーテルの母とは?
  6. 銀河鉄道999のメーテルとエメラルダスはどんな関係?
  7. 銀河鉄道999のメーテルは母プロメシュームと同じ機械化人だった

銀河鉄道999のメーテルの正体や秘密やエメラルダスとの関係に迫る!

「銀河鉄道999」のメーテルは、機械の身体を求める少年星野鉄郎と旅する謎の美女です。「銀河鉄道999」のシリーズにはメーテルの歴史を描いた作品として、メーテルの母の物語「新竹取物語 1000年女王」から始まり、「銀河鉄道999」「メーテルレジェンド 交響詩 宿命」「宇宙交響詩 メーテル 銀河鉄道999外伝」という作品があります。これらの作品にはメーテルにとって深い関りを持つ女海賊エメラルダスも登場します。

「銀河鉄道999」のメーテルは、黒い衣装に身を包み、憂いを含んだ瞳、寂しさを感じさせる表情など謎めいた存在です。ここでは謎の美女メーテルの正体とは?と、どのような秘密を持っているのかなどを探っていきます。また、「銀河鉄道999」のもう一人の謎めいた女性、女海賊と言われるエメラルダスの正体や秘密、メーテルとの関係も探っていきます。

銀河鉄道999 - TOEI ANIMATION

銀河鉄道999とは?

「銀河鉄道999」について紹介します。「銀河鉄道999」は、松本零士作のSF漫画です。1977年から1981年にかけて週刊少年キングで連載されました。「銀河鉄道999」は、少年星野鉄郎が機械の体を手に入れるため、謎の美女メーテルとともに「銀河鉄道999」でアンドロメダ星雲まで旅をするという物語です。漫画の連載中にテレビアニメの放送が始まり、劇場版は2作品あります。

「銀河鉄道999」でメーテルは、機械になりたいと言う少年鉄郎を、機械の身体が手に入る星へと導きます。これを「アンドロメダ編」と言います。「アンドロメダ編」では、愚かで弱い人間の行為や経済格差、力による支配など昔から繰り返される人間の負の部分を描いている場面が、多くなっています。

また、メーテルとエメラルダスはライバル関係で、エメラルダスは病気であるとされています。アンドロメダ編の一年後という設定で描かれているのが、エターナル編という作品です。この作品はアンドロメダ編の続編ではありません。

鉄郎とメーテルが再び999号で旅をするのはアンドロメダ編と同じですが、ここではアルテメータ星系にある終着駅エターナルを目指します。アンドロメダ編よりも世界観が拡がり、「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」や「新竹取物語1000年女王」「クィーン・エメラルダス」という作品とリンクしています。エメラルダスについても病気という設定ではないようです。また、メーテルとの関係性も違う描かれ方をしています。

銀河鉄道999のメーテルの秘密や謎を考察

「銀河鉄道999」という作品について見てきましたが、ここからは主人公星野鉄郎とともに銀河の旅に出る美女メーテルの正体と秘密、さらにライバルとされたエメラルダスの正体と秘密やメーテルとの本当の関係を見ていきます。またメーテルがいつも黒い服を着ている理由と秘密について考察していきます。そしてテレビアニメ、劇場版でメーテルの声を担当している声優についても紹介します。

銀河鉄道999のメーテルとは?

「銀河鉄道999」で主人公星野鉄郎と銀河の旅に出る美女メーテルの正体と、その秘密や謎に迫ります。メーテルの容姿は上の画像にあるように、腰まで届くような長い金髪に、長い睫毛とブラウンの瞳が美しい切れ長の目、というのが特徴です。そして知的で落ち着いていて、大人の女性といった雰囲気です。しかし、ふと見せる憂いの表情や寂しそうな佇まいは、まさに謎めいた美女です。

メーテルの声は池田昌子

「銀河鉄道999」の謎めいた美女メーテルの声優は池田昌子です。メーテルのイメージである知的で大人の女性、謎めいた雰囲気を出せる声優ということで、洋画やアニメなどキャリア豊富な池田昌子になりました。池田昌子は1939年生まれ。1950年ごろから声優として活動を始め、アニメ、洋画、海外ドラマなどあらゆる役柄の吹き替えで活躍。洋画ではオードリーヘップバーン、メリル・ストリープの吹き替えで有名です。

池田昌子は、作者松本零士がフランス映画を観ていたところ、そのヒロインの吹き替えをしている池田昌子の声を、メーテルの声にイメージしていたところ、実際に池田昌子がメーテルに決まって驚いたという話があります。池田昌子は声優を、単なる役者の副業ではなく、声の演技者という専門の技能として信念を持っているそうです。2007年には、第1回声優アワード功労賞を受賞しています。

メーテルの謎とは?

「銀河鉄道999」のメーテルは、黒い衣装に謎めいた表情を見せる美女です。機械の身体を求める少年星野鉄郎を、999号で無料で機械の身体を手に入れられる星へ連れて行きます。しかし、メーテルが鉄郎を機械の星へ連れて行くには他に理由があり、秘密があります。メーテルが、陰りある謎めいた表情を見せるのは何故なのか?何故黒い衣装を着ているのかなど、メーテルの正体や秘密を考察していきます。

メーテルの衣装の秘密

メーテルの秘密に迫るためにはまず、黒い衣装について見ていきます。メーテルがいつも着ているのは、膝下までの長袖のワンピースの上に、首と袖口と裾に毛皮のファーの付いたコートを着て、ロングブーツに頭にはアストラハン帽子を被っています。この衣装の色はすべて黒となっています。では、メーテルはいつから黒を着るようになったのでしょうか?黒にはどのような意味、または秘密があるのでしょうか?

メーテルが15歳の頃を描いた作品に「メーテルレジェンド」があります。その頃はまだ白い衣装でした。表情にも憂いや寂しさはありません。その後「コスモウォーリアー零」では青、「宇宙交響詩メーテル」では赤を経て、黒を着るようになりました。メーテルはこの黒の衣装を喪服として着ているそうです。それは機械の体を無料で手に入れられる星に、少年たちを次々と送り届けるメーテルの使命と関係があるということです。

メーテルが少年を機械の星に連れていくのは母の命令だったのです。メーテルの母は機械帝国の女王で、機械化人プロメシューム。父はドクター・バンと言い、機械帝国を倒す活動をしています。メーテルは母の命令で、機械帝国を強くする部品として、鉄郎の様な機械の身体を求めている若者を集めています。しかしメーテルは母の命に従っているように見せて、実は、父ドクター・バンの反機械化作戦のために少年を集めているのです。

黒い衣装は喪服

父ドクター・バンは少年たちを使って反機械化活動をさせています。父とメーテルは母の野望を打ち砕こうとしているのです。メーテルが常に喪服として黒の衣装を着ているのは、反機械化作戦によって命を落としてしまった少年たちを悼むためなのです。メーテルの憂いに満ちた瞳、寂しさを感じさせる微笑みなど謎めいた表情なのは、父と母との板挟みと、自分の使命により少年たちを犠牲にしてしまったという想いからだったのです。

銀河鉄道999のメーテルの正体

次にメーテルの正体について考察します。原作者の松本零士氏は、劇場版第1作「銀河鉄道999」の後、「メーテルは人間です。」と言っています。そのことは、劇場版第2作「さよなら銀河鉄道999」で、大暗黒彗星サイレンの魔女による機械化人への影響を受けていないことで、メーテルは機械化人ではないと証明されました。しかし、一方でメーテルの身体は仮のものだというようなエピソードがあります。

メーテルの身体の秘密とは?

劇場版第2作「さよなら銀河鉄道999」で、メーテルの正体は、惑星ラーメタル出身で数万年もの寿命を持つと言われるラーメタル人ということが分かりました。そして「銀河鉄道999」の原作、テレビ版、劇場版に共通していることは、メーテルの身体は冥王星の氷の下に閉ざされているということが描かれています。メーテルは冥王星で、自分の身体を見て涙を流しました。

メーテルの今の身体については劇場版第1作で、鉄郎の母の身体が「宇宙一美しい身体」として母・プロメシュームからメーテルに与えられたとなっています。メーテルは、老化すればまた新しい身体と入れ替わるのだと言いました。そのように永い時を旅して来たのだということでした。物語のラストで、メーテルは冥王星にある元の身体に戻ると言っていて、鉄郎にもし再び会ったとしても私だと分からないだろうと言っています。

しかし本当に戻ったかどうかは不明。この話は鉄郎の母、加奈江とメーテルの接点が分からないという謎となっています。また、ある星では生身の人間かどうかを明らかにするため、レントゲン写真を撮られてしまいますが、そのときは人間の骨格が写ったということです。それは、カモフラージュ機能のついた下着によるものだということでした。また、特殊なペンダントの機能によって、骨格が写し出されたという説もあります。

次のようなエピソードもあります。惑星メーテルという星に機械化人の母・プロメシュームの生首があり、その後ろにメーテルの顔があります。その顔をメーテルは自分の「分身」と呼び、「分身」は同じ心だとメーテルは言っています。プロメシュームは、そのメーテルの「分身」を通してメーテルの心を把握しているというのですが、メーテルは自分が心を閉ざせば母に届くことはない、と言っています。

また、プロメシュームが生身の人間だった頃の容姿を、メーテルが受け継いでいるという解釈があります。またメーテルは、常に冷静沈着、知的で大人の女性として描かれていますが、命を軽視する者や傲慢な者、虚勢だけの者などには怒りをあわらにする時があります。重力サーベルや鞭などの武器も巧みに扱い、その戦闘能力は女海賊エメラルダスにも引けを取らないということです。

銀河鉄道999のメーテルは機械化人

メーテルの正体は、生身の人間なのか?それとも機械化人なのかという事を見てきましたが、様々なエピソードがあり正確なことは分かりませんでした。ただし、メーテルは機械帝国の女王である母・プロメシュームを倒すためには、自分も機械化人とならなければ闘えないと思い、身体を機械にしたのではないかという解釈があります。

銀河鉄道999のメーテルの母とは?

「銀河鉄道999」のメーテルの母・プロメシュームとはどのような人物なのでしょうか?ここではメーテルの母・プロメシュームの正体について見ていきます。「メーテルレジェンド」で、メーテルの母・プロメシュームの正体は「1000年女王のラー・アンドロメダ・プロメシューム」で、地球名を雪野弥生ということが分かりました。

プロメシュームには夫ドクター・バンの間に双子がいて、それが姉エメラルダスと、妹メーテルです。母・プロメシュームの物語は「新竹取物語 1000年女王」で描かれています。「新竹取物語 1000年女王」は、「かぐや姫伝説」を基にした物語です。1000年に一度地球に接近する回遊惑星ラーメタルから遣わされ、秘かに地球を治める1000年女王の雪野弥生。彼女は地球で暮らすうち、地球人に対して愛情を持つようになります。

後にプロメシュームと結婚する雨森始(ドクター・バン)は爆発事故により両親を失くすという悲劇に見舞われ、自身も入院します。そこで雨森始は謎の女性、雪野弥生と出会います。やがて地球に惑星ラーメタルが近づいて来ます。弥生は母国からの指示に反抗し地球を守る決意をします。そしてラーメタルに帰ってきた雪野弥生ことラー・アンドロメダ・プロメシュームは、ラーメタルの女王になりました。

プロメシュームが機械化人に

プロメシュームが帰還したラーメタルは、暗黒太陽と言われるラーの重力によって、アンドロメダ星雲に引き寄せられてしまい、太陽系から遠く離れてしまいました。ラーメタルの大地は凍り付き、民衆は飢餓に苦しんでいます。プロメシュームは、民衆を救うためには機械化人になるしかないと考えます。プロメシュームは機械化人となり、民衆にも機械化人となることを義務づけます。

しかしプロメシュームの娘、メーテルとエメラルダスは、機械化人科学者のハードギアが、機械化人となったラーメタル人を支配しようとしていることに気づきます。メーテルとエメラルダスは、機械化を阻止する闘いを決意します。機械化人となったプロメシュームは、機械となる過程で人間の心を失ってしまいます。そして、機械化帝国ラーメタルの建国者、および最高権力者として君臨することになるのです。

機械化母星の女王・プロメシューム

機械化帝国の女王として君臨するプロメシュームは、人間を捕らえては機械にしてしまいます。プロメシュームは、今はラーメタルから脱出しているメーテルに自分の後を継がせようとラーメタルに呼び寄せます。しかし、メーテルはエメラルダスとともに、今や人間としての心を完全に失ってしまっている母、女王プロメシュームの野望を阻止するために帰ってきます。

「銀河鉄道999」のアンドロメダ編では、機械帝国の女王となり、冷酷な機械化人となってしまった母・プロメシュームを倒すためには、メーテル自身も機械の身体にならなければ倒せないと考えたという解釈もできるということです。双子の姉エメラルダスは徹底的に母を倒すと考えていたようですが、メーテルは母の心を取り戻すことができるのでは、と考えていたかもしれないと、言う解釈もあります。

メーテルとエメラルダスによりラーメタルは崩壊してしまいますが、プロメシュームは何度倒されても復活を果たすという、驚異の修復力を持っています。ただし「銀河鉄道999」の原作や劇場版第2作目「さよなら銀河鉄道」では、メーテルへの愛情を示し、亡くなっていきます。しかし、テレビ版では、娘といえども自分の邪魔をするものは倒す、という冷酷さを見せています。

ここで、プロメシュームの夫だったドクター・バン(地球人の雨森始)について見ていきます。ドクター・バンはラーメタルの機械化に反対する活動家でした。つまり妻・プロメシュームに敵対する活動をしていたのです。その活動の中で、機械化人科学者ハードギアによって、魂をペンダントに封じ込められてしまいます。そのペンダントはメーテルが持っていて、父の魂とペンダントを通じて交信していると言われています。

銀河鉄道999のメーテルとエメラルダスはどんな関係?

ここまで「銀河鉄道999」のメーテルの母・プロメシュームの正体を見てきましたが、プロメシュームには双子の娘がいて、姉がエメラルダス、妹がメーテルということが分かりました。メーテルは機械化人ではないかということが分かりましたが、姉・エメラルダスの正体は機械なのか?それとも生身のままなのか?また、ラーメタルから脱出してから何をしていたのか?メーテルとはどのように関わっているのかを見ていきます。

銀河鉄道999のエメラルダスとは?

エメラルダスは、メーテルの双子の姉とされています。そして宇宙船「クィ―ン・エメラルダス号」で旅する海賊となっています。テレビ版ではメーテルと同じ金髪でしたが、劇場版第1作より栗色となっています。衣装は全体的に赤で統一されている戦闘服で、マントも赤です。瞳はエメラルド色で、メーテルよりも鋭い目をしています。顔には刀傷があります。エメラルダスは、「誇り高き女海賊」「プロの殺し屋」として宇宙で恐れられる存在です。

エメラルダスの恋人とは?

宇宙で恐れられるエメラルダスですが、エメラルダスには恋人がいました。大山トチローという天才科学者です。トチローは宇宙海賊キャプテン・ハーロックの親友で、ハーロックの戦艦アルカディア号の設計者です。トチローは亡くなってしまいますが、その彼を看取ったのが星野鉄郎で、トチローの帽子と戦士の銃(コスモドラグーン)を受け継ぎました。エメラルダスはその鉄郎のため、鉄郎が探し求める、母の仇の情報を教えます。

メーテルとエメラルダス

劇場版第2作「さよなら銀河鉄道999」で、エメラルダスはメーテルとともに、今は機械化人として冷酷な女王となってしまった母・プロメシュームと闘います。苦難の末、闘いはメーテルとエメラルダスが勝利しますが、メーテルは、母・プロメシュームがまだ優しい母だった頃のこと、エメラルダスと仲良く過ごしたときなど、家族と過ごした懐かしい日々を思い出します。

メーテルは機械化人だと思われますが、女海賊エメラルダスは機械化人ではなく人間だと思われます。メーテルとエメラルダスは、機械帝国の女王となってしまった母を倒すという辛い運命をともにする姉妹なのです。メーテルにとって、姉・エメラルダスは良きライバルとしてともに宇宙を旅する同士なのでした。

銀河鉄道999のメーテルは母プロメシュームと同じ機械化人だった

いかがでしたか?「銀河鉄道999」のメーテルの正体や秘密について見てきました。メーテルの母・プロメシュームについてと、女海賊エメラルダスについても見てきました。さらにメーテルの黒い服の意味についても考察しました。メーテルは機械化人だと、はっきりとした答えはないのですが、いろいろな解釈のもと母・プロメシュームと同じ機械化人だと言えます。女海賊エメラルダスは双子の姉ということも分かりました。

メーテルは、冷酷な機械化人となってしまった母・プロメシュームの野望を阻止するために、機械帝国に少年たちを連れてきていたのでした。メーテルの黒い衣装は喪服という意味があり、それは自分が連れて来た少年たちが、機械帝国のために命を落としたことを悼む気持ちから、着ているのでした。メーテルは双子の姉・女海賊エメラルダスとともに母・プロメシュームを倒すため力を合わせ闘い、ついに母を倒すことに成功します。

この記事では「銀河鉄道999」の人気キャラクターであるメーテルとその母・プロメシュームや双子の姉・女海賊エメラルダスについて紹介してきました。メーテルの正体、秘密についての疑問が少しは解消されたのではないでしょうか?また「銀河鉄道999」をご覧になったことのない方も、この記事をきっかけに「銀河鉄道999」に興味を持ってみましょう。

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