【キン肉マン】ウルフマンの強さと戦績は？アニメでリキシマンに改名した理由は？

ウルフマンについて紹介する前にウルフマンが登場するキン肉マンについても簡単に紹介していきます。

キン肉マンは1979年から週刊少年ジャンプ、プレイボーイ、webコミックと掲載媒体を移動し続けながらも2019年12月現在まで連載が継続しているプロレス格闘漫画です。派生作品や続編も含めると、100巻を超える大作ながら時に過去の設定を捨ててでも現在面白くする事を優先する荒唐無稽な展開と、その展開から生み出される面白さで高い人気を獲得している作品です。

キン肉マンは超人オリンピックで優勝しチャンピオンになりますが、チャンピオンに義務付けられた遠征を怪獣対峙の為に途中で放棄する事になってしまいチャンピオンを返上する事になってしまいます。キン肉マンのチャンピオン返上に合わせて開催が決定された超人オリンピックでキン肉マンと日本代表の座を争う事になったのがウルフマンです。

ウルフマンは身長190cm、体重102kgを誇る相撲技を得意とした日本を代表する超人の1人です。超人相撲において最高位である横綱の称号を持っています。誕生日は6月1日の20歳で超人強度は原作では80万パワー、リキシマンとなったアニメでは98万パワーとなっています。相撲の技を得意としたパワーファイターですが策士な一面も持っています。

超人オリンピックビックファイトこそ4位と優秀な成績を残したウルフマンですが、7人の悪魔超人編移行はアイドル超人に含まれながらも展開的に先行して敵と戦っては死亡させられ、シリーズラストでそのシリーズで死亡したキャラと共に復活するような展開が1つのお決まりになっています。ただ死亡した後も霊体の状態で活躍する場面もあるなど死亡してもただでは死なない存在です。

ウルフマンが最初に死亡したのは7人の悪魔超人編、キン肉マンの代わりに悪魔超人の1人スプリングマンと戦った時の事です。この時は身体をバラバラにされて死亡しシリーズ最後、バッファローマンに100万パワーを与えられて復帰しました。黄金のマスク編では戦う事なく、スニゲーターと戦って死亡したキン肉マンを蘇生するべく自らの命を差し出して死亡するという死に方をしています。

1番可愛そうな死亡の仕方が夢の超人タッグ編で、当初は完璧超人に敗れて気を失っていただけのはずでその後ロビンマスクをかばってカメラマンを撃退するようなシーンも描かれていたにも関わらず、なぜかその後死亡扱うを受けて死者から腕を奪い取るアシュラマンに腕を奪われてしまいました。結果的に作中で3回に渡って死亡する事になります。

ウルフマンは王位争奪編までで勝利を描かれているのは超人オリンピックザ・ビックファイトでのキューブマンとの1戦だけでその後アニメで追加された試合を含めても勝ち星を上げていません。ウルフマン2勝目となったのは番外編「キン肉マン超人列伝ウルフマンの巻 －土俵上の士もののふ－」でのブラック・シップ戦で、さらに新シリーズにてルナイトを破り、本編でも2勝目、通算して3勝目を上げています。

ちなみに本編では勝利する場面が描かれる機会は少ないですがリキシマンとして出演している劇場版アニメでは反対に勝利している場面も多くなっています。

ウルフマンは王位争奪編後、長年の怪我が原因で引退する事を余儀なくされてしまいます。紋付羽織袴姿のウルフマンの引退式ではかつて戦った相手であるキューブマンなどもその髷にハサミを入れるなど感動的なシーンも多いです。しかし引退式に突然の乱入者が現れます。それは世界超人相撲のチャンピオンブラック・シップです。ウルフマンが永世横綱の称号を与えられる事が許せないというのでした。

既に引退したウルフマンを戦わせるわけにはいかないとする周囲が傷つけられたのを見てウルフマンも正義超人魂に火がつきます。ウルフマンは引退の原因になった左足を執拗に攻めてくるブラック・シップに苦戦しますが、最後には得意技である合掌捻りで逆転勝利を収めるのでした。紛れもないアイドル超人としての強さを発揮してウルフマンは引退する事になるのでした。

れっきとしたアイドル超人の1人に数えられるウルフマンですが、アニメではリキシマンという名前に改名されています。これは元々ウルフマンが当時人気の相撲取り、千代の富士のあだ名であったウルフから命名されていた為です。千代の富士からクレームが入る事を恐れた当時のアニメスタッフの判断で自主規制する形でウルフマンはリキシマンに改名されたのでした。

余談ですがこの改名に関しては後年、原作者のゆでたまごが千代の富士に会った際に、「なぜアニメで改名してしまったのか」と残念がっていたという事が明らかになっています。千代の富士はウルフマンがお気に入りだったのでリキシマンへの改名は結果的にアニメスタッフの行き過ぎた自己防衛になってしまいました。

自主規制という形でウルフマンからリキシマンへと改名されたリキシマンですがそんなリキシマンの声優を務めたのが広瀬正志さんです。

広瀬正志さんは1973年から声優として活躍する声優さんです。アニメはもちろん、洋画の吹き替えなどでも幅広く活躍し悪役や暴力的なキャラ、権力欲の高いキャラクターから高潔な人物まで演じる事ができ、シリアスな役が多めではありますが、ギャグ色が強い作品にも出演するなどしています。2014年に病気の療養の為に長期入院する事が決まり、現在も療養中です。

広瀬正志さんがこれまでに出演した作品としては、「機動戦士ガンダム」でのランバ・ラル役、「ポケットモンスター」のガンテツ役、「ワンピース」でのリク・ドルド3世（リク王）役などがあります。またキン肉マンにおいてはリキシマンの他、ザ・ニンジャやケンダマンなど複数の役どころを演じています。

ここからは既にキン肉マンを視聴している人のウルフマンに関しての感想を紹介していきます。ウルフマンは新シリーズが展開されるまでアイドル超人の1人でありながら他のアイドル超人と比較しても活躍する場面があまりにも少ないキャラクターでしたが、新シリーズにて引退を撤回し戦い勝利を収めるなどようやくその強さが描かれたと言われることが多いです。

キン肉マンは既に前シリーズの最終シリーズであるキン肉王位争奪戦までがアニメ化されている事からぜひアニメ化してほしいという声も多くなっています。ウルフマンも既に千代の富士からの了承も得られている事からリキシマンに改名する必要もなく、アニメ化してほしいという声も非常に多くなっています。

ただリキシマンの声優を務めた広瀬正志さんが療養中など仮にアニメ化できても声優は別の方が務める事になるのではないかという声も多いです。リキシマンの声が好きという声も多く、アニメ化するのに声優が1つの枷になっている可能性も否定出来ない状態だとする声もあります。

ウルフマンは本編では直接的な試合こそ勝ち星はそこまで多くないものの、アイドル超人の1人としてキン肉マンや他の正義超人の勝利に貢献してきた正義超人です。外伝とはいえわざわざ特別編で引退式が描かれる程のキャラクターでもありキン肉マンに欠かす事が出来ないキャラクターだと言われています。

キン肉マンはどうしてもメインで活躍するキャラクターに注目が集まりがちですが、ウルフマンやその他の正義超人のように要所要所でキン肉マン達を支える存在として活躍する超人も欠かす事が出来ません。まだキン肉マンを視聴していないという人はウルフマンの活躍にも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？