【キン肉マン】 テリーマンは良きライバルであり親友！新幹線アタックの名シーンも

大人気漫画「キン肉マン」に登場するテリーマンは、主人公のキン肉マンの良きライバルであり、親友でもあります。額の「米」の文字と両肩のスター・エンブレムがトレードマークのテリーマンは、心優しいエピソードが沢山聞かれる、魅力たっぷりの正義超人です。そんなテリーマンの強さや必殺技とはどのようなものなのでしょうか？

今回は、「キン肉マン」の人気キャラクターであるテリーマンの強さや必殺技、声優や、「キン肉マン」ファンに好評の新幹線アタックの名シーンをまとめて紹介していきます。

まずは、テリーマンが登場する、「キン肉マン」の漫画の基本情報についてまとめて紹介していきます。

「キン肉マン」は、作者ゆでたまごによる作品で、「ダメ超人」と馬鹿にされていた主人公のキン肉マンが仲間の正義超人と共に強敵と戦うという、プロレス系の格闘漫画です。「キン肉マン」は、1979年22号から1987年21号まで、「週刊少年ジャンプ」にて掲載されていました。戦いの中で生まれる、キン肉マンと仲間たちの熱い友情も描かれています。

キン肉マンの本名である「キン肉スグル」は、読売ジャイアンツの江川卓に由来して付けられました。シリーズ累計発行部数7500万部以上の大ヒット作品となった「キン肉マン」は、アニメ化もされています。

「キン肉マン」の作中に登場する超人・怪獣の大多数は、「超人募集」の読者応募によって構成されており、「ラーメンマン」「ロビンマスク」「ウォーズマン」などの「キン肉マン」の主要キャラクターたちも、読者の意見を元に生まれました。

「キン肉マン」のあらすじは、大きく分けると8つに分かれています。「キン肉マン」の一つ目は、落ちこぼれの超人だったキン肉マンがキン肉星の王子であることが分かり、テリーマンとのタッグマッチや、ライバルとなるキン骨マンとの関係を描いた「怪獣退治編」です。

二つ目の「キン肉マン」は、世界各国から選ばれた超人の中から世界一を決する大会でのキン肉マンの活躍を描いた「第20回超人オリンピック編」、三つ目の「キン肉マン」は、「アメリカ遠征編」では、超人オリンピック・チャンピオンのキン肉マンがアメリカに遠征し、テリーマンと二人でザ・マシンガンズを結成して戦うストーリーです。

四つ目は、「キン肉マン」の主要キャラクターである、ビビンバやブロッケンJr.が登場し、読者からはラッカ星防衛編、宇宙野武士編、キン肉星帰還編とも呼ばれている「第2次怪獣退治編」、更に、キン肉マンが超人オリンピック・チャンピオンの権利をはく奪されてしまい、再度優勝を目指すために参加した様子を描く、五つ目の「第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイト編」へと続きます。

六つ目は、残虐なファイトを繰り返し閉じ込められていたバッファローマンたち悪魔超人が復活し、正義超人との戦いに挑む「7人の悪魔超人編」、そこから、悪魔超人たちに奪われた友情パワーを取り戻すため、キン肉マンが1億4000万年ぶりに開催された超人タッグの世界一を決する大会に出場する七つ目の「夢の超人タッグ編」へと繋がります。

そして、クライマックスとなる最後は、運命の5王子と呼ばれる5人の王位継承候補者とキン肉星の王位継承を巡って戦う、八つ目の「キン肉星王位争奪編」で「キン肉マン」のあらすじが終焉を迎えます。

今回注目するテリーマンは、「キン肉マン」に登場する、キン肉マンの親友であり良きライバルでもある正義超人です。正式名称は「ザ・テリーマン」で、「キン肉マン」の中では、怪獣退治編の「アメリカからきた男の巻」で初登場しています。

銀のブロンドヘアーに青い目で、外見は普通の人間と変わらないテリーマンは、額の「米」の文字と、愛国心とファイティングスピリットの象徴であるとされる両肩のスター・エンブレムが特徴です。「キン肉マン」初登場当初はキザな性格で、無償で人助けなどしないビジネスライクなキャラクターでしたが、キン肉マンに影響され、終盤は誠実な正義超人になりました。

自分を犠牲にしても仲間を大切にできる心優しいテリーマンは、仲間が危機に陥ると、いつも不思議とリングシューズの紐が切れます。「キン肉マン」のあらすじでは、週刊HEROの女性記者である翔野ナツコに告白して、恋仲になったというエピソードもあります。

「キン肉マン」開始当初は、テリーマンの登場によって人気が無くなり、お払い箱になってしまった悲しいキン肉マンとテリーマンの関係は良くありませんでした。しかし、無償の正義で怪獣に立ち向かう、キン肉マンの熱い魂の姿勢にテリーマンが感銘を受けて、自身も進んで無償で戦いに参加するようになりました。それをきっかけに、熱い想いを共有した二人は、「キン肉マン」内で1番の親友となったのでした。

「キン肉マン」のあらすじでは、最終的に、テリーマンは、キン肉マンの為には自身の立場を捨ててでも迷いなく助けようと思えるほど、深い友情で結ばれることとなりました。

「キン肉マン」に登場するテリーマンのモデルは、全日本プロレスの旗揚げシリーズに参加していた、アメリカ人のプロレスラー「テリー・ファンク」であるとされています。テリーマンの必殺技も、テリー・ファンクの得意技だった「スピニング・トーホールド」などをモチーフにしたものが多いです。

テリーマンのモデルのテリー・ファンクは、闘志むき出しの粘り強いファイトスタイルやスター・エンブレムをモチーフにしていた所から、「テキサス・ブロンコ」の愛称で親しまれていました。「テキサス・ブロンコ」はテキサス魂という意味が込められている為、テキサスを舞台にテリーマンの正義の心情を描いたテーマソングも「テキサスブロンコ」と名付けられています。

ここからは、「キン肉マン」ファンには有名な、新幹線アタックの名シーンや、「キン肉マン」内でのテリーマンの強さについて検証していきます。

アメリカ代表として「第21回超人オリンピック・ザ・ファイト」に出場していたテリーマンは、新幹線を押して到達した距離を競うという「新幹線アタック」の競技に参加していましたが、自身の順番の時に、線路に子犬が迷い込んだことに気が付きます。自身の勝利よりも迷いなく子犬を助けることを選んだテリーマンは、残念ながら失格に…。

この判断により、結果的に予選敗退となってしまったテリーマンでしたが、勝負よりも大切な物があるということを身をもって示してくれたとして、この心優しいエピソードは、テリーマンの伝説回として「キン肉マン」ファン達に代々語り継がれています。

ここからは、「キン肉マン」の正義超人、テリーマンの強さや必殺技や対戦戦績について、まとめて紹介していきます。

アメリカ代表として「第20回超人オリンピック」に出場していたテリーマンは、キン骨マンに狙われたキン肉マンを助けようと止めに入り、足をライフルで打たれてしまいました。それでもリングに上がったテリーマンでしたが、ロビンマスクに敗退してしまいます。三位決定戦でのラーメンマンの反則負けにより、ギリギリ三位の座を獲得できたテリーマンでしたが、傷の具合があまりにも悪く、足を切断して義足になってしまいました。

キン肉マンの為に撃たれたテリーマンでしたが、親友のキン肉マンの為に、「ザ・マシンガンズ」として再びリングに上がり、義足でもキン肉マンと共に戦う事を選びました。このエピソードから見ても、テリーマンは、肉体的な強さは勿論のこと、人の為に自身が不幸になっても負けないという、心の強さも持ち合わせているということがわかります。

ここからは、「キン肉マン」の中でのテリーマンの対戦成績について検証していきます。「キン肉マン」のストーリーの最初では、キン肉マンに負けない程強いキャラクターであるとされていたテリーマンでしたが、中盤から敵が強くなるにつれ、血だらけになることや腕をもがれることなど、段々と目に見えての負傷が多くなり、読者達から強さを疑われるようになりました。

しかし「キン肉マン」内でのテリーマンを検証してみると、実際のところは、3分の2程度は勝ち越している為、間違いなく、十分な強さを持ったキャラクターであったと言えます。

「キン肉マン」のテリーマンの必殺技と言えば、父親のシニアマンから受け継いだ「スピニング・トゥーホールド」や、キン肉マンとの合体技「マッスルドッキング」などが有名です。「マッスルドッキング」は、キン肉マンとの固い絆があるからこそ生み出せる、テリーマンのみが出せる強い必殺技だとされています。

ここからは、「キン肉マン」のアニメで、テリーマン役を演じた声優についてまとめて紹介していきます。

「キン肉マン」でテリーマンの声を演じたのは、声優の田中秀幸です。田中秀幸は、1950年11月12日生まれの東京都出身のベテラン声優です。深みのある声が好評で、落ち着いた男性役や悪役をはじめ、キザなキャラクターやオカマ役、コミカルな役までも演じ分けることが出来ます。

高校卒業後に本格的に演技の勉強を始めた田中秀幸は、1974年に「科学忍者隊ガッチャマン」で声優デビューを果たしています。アニメ声優としてだけではなく、洋画吹き替えやナレーションでも幅広く活躍する田中秀幸は、「聖闘士星矢」や「SLAM DUNK」など、キャラクターとナレーターの両方を一人で担当する作品に出演することも多いです。開園当初の東京ディズニーランドでは、ミッキーマウスの声を担当していました。

田中秀幸は、「キン肉マン」のテリーマンの他にも、「キャプテン翼」のロベルト本郷役や「SLAM DUNK」の木暮公延役、「ONEPIECE」のドンキホーテ・ドフラミンゴ役などの有名キャラクターを演じています。2019年8月からは、増岡弘の後任として「サザエさん」のマスオさん役を引き継いだことで話題となりました。

洋画吹き替えでは、キーファー・サザーランドやピアース・ブロスナンの声を担当しています。その他にも、「王様のブランチ」などの多数の情報番組やバラエティ番組、ラジオやCMでも活躍しています。

ここからは、「キン肉マン」のテリーマンに関するTwitter上での感想や評価をまとめて紹介していきます。

「キン肉マン」では負傷が多く、本当に強いのか？と読者に疑われる事もあるテリーマンですが、外見は普通の人間にしか見えなくても、アシュラマンやジャスティスマン相手に勝負ができる時点で、テリーマンの超人としての凄さが見えるという感想も見られました。

「キン肉マン」のストーリーでのテリーマンは、派手な必殺技は持ち合わせていないけれど、ひたすらに正義の為に泥臭く戦う姿がかっこいいという声もありました。

「キン肉マン」の中では、テリーマンとキン肉マンの友情を描いたシーンが一番好きだという感想も見られました。

今回は、「キン肉マン」に登場する、テリーマンのの強さや必殺技、声優や、「キン肉マン」ファン一押しの新幹線アタックの名シーンなどをまとめて紹介していきました。キン肉マンと固い絆で結ばれ、心優しく強いテリーマンは、外見も中身もかっこいい正義超人でした。

まだ、「キン肉マン」を見たことが無いと言う方も、この機会に、テリーマンの活躍に注目しながら、「キン肉マン」のアニメや漫画を見てみてはいかがでしょうか？