【ルパン三世】ルパン二世とは何者?原作漫画やアニメでの登場回は?

怪盗アルセーヌ・ルパンの孫というルパン三世を主人公にした、どたばたコメディーアクション漫画「ルパン三世」。1971年にテレビアニメ化されてから半世紀近く経った現在も、子供から大人まで幅広い層から支持を得ています。では、この作品に登場する「ルパン二世」のことはご存知でしょうか?原作漫画やアニメでの登場回数こそ少ないものの、作品の成り立ちに重要な意味を持つ人物です。この記事では、謎に包まれたルパン二世の正体やルパン三世との関係など気になる情報を詳しく解説していきます。この機会にぜひご覧ください!

【ルパン三世】ルパン二世とは何者?原作漫画やアニメでの登場回は?のイメージ

目次

  1. ルパン二世とは何者?
  2. ルパン二世の原作漫画での登場回
  3. ルパン二世のアニメでの登場回
  4. ルパン二世とルパン三世の関係
  5. ルパン二世に関する感想や評価
  6. ルパン二世とは何者?まとめ

ルパン二世とは何者?

ルパン三世の作品情報

本記事で特集するルパン二世の解説に入る前に、改めて皆さんお馴染みのアニメ作品「ルパン三世」の作品情報を紹介します。

ルパン三世の概要

フランスの怪盗アルセーヌ・ルパンの孫というルパン三世を主人公にした、どたばたコメディーアクション漫画「ルパン三世」。1971年にテレビアニメ化され一躍人気を博すと、その後映画やOVA、ゲーム化などの様々なメディア展開が行われ、半世紀近く経った現在も子供から大人まで幅広い層から支持を得ています。

概要のイメージ

凄腕の早撃ち拳銃使い、次元大介や伝説の泥棒・石川五右衛門の末裔、必殺斬鉄剣が冴えわたる石川五ェ門、そして紅一点の峰不二子と共に、大事件を引き起こす主人公のルパン三世。宿敵・銭形警部に追いかけられながらも、世界を股にかけての活躍が繰り広げられます。

モンキー・パンチの原作漫画では、ルパン三世は怪盗であると同時に冷徹な殺し屋という設定になっていました。ところがテレビアニメ化にあたり、声優の山田康雄の「ルパンにはあまり人を殺させないでほしい」という要望もあり、ルパン三世のキャラは大幅に修正されました。その後も回を重ねるに従い監督や脚本家の意思が反映され、ルパン三世にはギャグキャラや義賊としての面が強く表れるようになっていきます。

それは宿敵・銭形警部にも言えることでした。原作漫画では、銭形警部はルパン以上に有能で冷徹なキャラとして描かれていました。テレビアニメでは冷徹さが後退し、いつもルパン三世に出し抜かれて悔しがるユーモラスで憎めないキャラとなっています。ただし2010年以降は、逆に原点回帰のような動きがあり、極力原作に近い設定やシーンを入れることも多くなってきているようです。

また、1985年にテレビアニメ・PARTIII(第3シリーズ)が終了すると、1989年からは日本テレビで長編のテレビスペシャルが不定期で放送されています。記念すべき第1作は、土曜スーパースペシャル枠で放送された「ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!」。翌年からは金曜ロードショー枠で現在に至るまで放送が続けられています。

ルパン三世シリーズの特徴

特徴のイメージ

ルパン三世シリーズの特徴は、作品や話ごとにキャラクターの性格からデザイン、さらには物語の設定まで異なることです。物語の根幹にかかわる事以外、細かな設定が次回に持ち越されることはほとんどなく、一新されると言ってもいいほどです。

例えば五ェ門が斬鉄剣でコンニャクを切れなかったことや次元が帽子を被っていないと標的に命中させることができないなど、各キャラクターの弱点でさえその回限定のエピソードであることが多くなっています。

ルパン二世はルパン三世の父親

ここからは、本記事の主役である「ルパン二世」の話題に移っていきます。ルパン二世は、名前の通りルパン三世の先代、つまりルパン三世の父親ということになります。同時にルパン一世、つまり怪盗アルセーヌ・ルパンの息子でもありました。ただし、原作の中では「アルセーヌ・ルパンの子と言われている」とありますので断言はできないかも知れません。

斬鉄剣の持ち主?

斬鉄剣といえば石川五ェ門を思い浮かべる人も多いでしょうが、元の持ち主はルパン二世でした。示刀流の総帥と決闘した際、ルパン二世は斬鉄剣で総帥の刀を斬って勝利します。ところが、敗れた総帥はルパン二世の元から斬鉄剣を盗み出します。それが後に五ェ門の手元に渡り、彼のトレードマークになったのです。

映画『ルパン三世 THE FIRST』公式サイト

ルパン二世の原作漫画での登場回

原作漫画での登場回①健在ルパン帝国

ここからは、原作漫画におけるルパン二世の登場回を解説していきます。ルパン二世は、原作漫画「ルパン三世」で3回登場しています。すなわち第11話「健在ルパン帝国」と第40話「ジャリ」、そして最終話となる第155話「さらば愛しきルパン!」です。

まず第11話「健在ルパン帝国」では、タイトルにあるルパン二世が築いたルパン帝国が物語の中心になります。この回にルパン三世の幼なじみとして登場したのが次元大介でした。ところが、キングがルパン二世から帝国を奪い取ると次元はその部下となり、ルパン三世と敵対する関係になります。

その後、ルパンがキングを倒し帝国を奪還したことで次元が仲間になりました。ルパン三世の相棒との印象が強い次元大介ですが、最初は敵対する間柄だったのです。

原作漫画での登場回②ジャリ

次にルパン二世が登場したのは、第40話「ジャリ」でした。前回の11話で死亡したと思われていたルパン二世ですが、40話で死刑囚として生きていることが確認されました。

その後監獄から脱出し、帝国の継承権を賭けて何と息子のルパン三世と対決することになります。この時ルパン三世は、目の前にいるのが本物のルパン二世だとは思っていませんでした。

原作漫画での登場回③さらば愛しきルパン!

原作漫画でルパン二世が最後に登場したのは、最終回となった「さらば愛しきルパン!」。クーデターによって殺されたとされていたルパン二世ですが、同じく死んだはずのルパン一世とともに登場していました。

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ルパン二世のアニメでの登場回

アニメでの登場回①狼は狼を呼ぶ

次に、テレビアニメでのルパン二世の登場回を紹介します。テレビアニメでのルパン二世のお目見えは2回ありました。最初は、テレビ第1シリーズの第7話「狼は狼を呼ぶ」に登場します。

ルパン二世は初代アルセーヌ・ルパン譲りの大泥棒という設定です。外見もアルセーヌ・ルパン流を受け継ぎ、シルクハットにモノクル、髭を蓄えたダンディないで立ちです。一代で帝国を築き上げたルパン二世。揺らぎない自信に裏打ちされた、逞しい行動力を持っていました。また、彼は日本人女性と結婚したのでルパン三世はハーフという事になります。

第7話「狼は狼を呼ぶ」の要旨は、ルパン二世との決闘に敗れた示刀流の総帥が盗み出したとされるルパン家伝来の「示刀流斬鉄剣の秘伝書」をルパン三世が取り返しに行くというもの。その後五ェ門がルパン一家の仲間入りをし、彼に斬鉄剣が手渡されました。

さらにルパンの仲間に加わった重要人物がいます。それが次元大介。ルパン帝国の構成員にして生き残りの次元は、原作漫画の欄で述べたように、ルパン二世の遺志を受けてルパン三世と行動を共にする決意を固めます。当初は刑事として登場した次元でしたが、最終的にルパン三世の相棒という地位に落ち着きました。

アニメでの登場回②ナポレオンの辞書を奪え

アニメでのルパン二世の登場回、2つ目はテレビスペシャル「ルパン三世・ナポレオンの辞書を奪え」です。ルパン一世からナポレオンの辞書を相続したルパン二世。この書物には、ルパン一世が集めた財宝の隠し場所が記されていました。ところが、派手に遊ぶルパン二世が酒代の代わりに巻き上げられてしまったのです。

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ルパン二世とルパン三世の関係

ルパン帝国を築いたルパン二世

ルパン帝国とはルパン二世が築いた組織で、彼の命令一つで自由自在に動かすことができたと言います。しかし、キングの謀反でルパン二世が殺されると、主を失った帝国は崩壊寸前に陥ってしまいます。ルパン三世が次元大介らの力を借りて再建しました。

ところが、前述のアニメ「ナポレオンの辞書を奪え」では、ルパン一世が中世のフランスで作った組織だとされており、作品ごとに設定が異なる「ルパン三世」の特徴がここにも表れています。

ルパン帝国の所在地についても同様で、原作漫画第11話では日本の北海道・浜中町立診療所近辺となっていますが、第91話「我が盗争(その1)」では先祖代々伝わる島にあるとされています。

ルパン三世は父親を知らずに育った?

ルパン三世が少年期を過ごしている頃、ルパン二世は監獄に囚われの身となり刑期を務めていました。ルパン三世には自らがクーデターで殺害されたと思い込ませ、刑務所で生存している事実をひたすら隠します。

そのような事情から、少年時代のルパン三世は、父親の存在を知らずに育ちました。彼が影響を受けたのも父ルパン二世ではなく、祖父である怪盗アルセーヌ・ルパンからでした。ルパン三世は、祖父の遺産として彼の手になる「盗術」という書物を授かります。

そんな祖父アルセーヌ・ルパンもこの世を去り、原作漫画では少年・ルパン三世は祖父の遺した「盗術」を通じて盗みや殺しのノウハウを修得しました。アニメや劇場版映画とは違い、原作のルパン三世は祖父の著作から学んだ殺人も厭わず実行します。

スマートで義賊のようなキャラは、アニメ作品になってからルパン三世に与えられた設定でした。当初、モンキー・パンチは原作漫画の設定を踏襲し怪盗ルパン三世としてデビューさせようとしましたが、制作担当者からの注文もあり初代アルセーヌ・ルパンの孫というシンプルな設定に変更したそうです。

祖父の影響を受けたルパン三世

祖父である怪盗アルセーヌ・ルパンの影響を強く受けていたルパン三世。初代ルパンの孫であることに高いプライドを持っていました。しかし、そのプライドが時として裏目に出ることがありました。それが如実に表れたのが、アニメ第2シリーズ第66話・射殺命令でしょう。

ルパン三世を追うインターポールは、切れ者の刑事ビューティに射殺命令を下します。ビューティは、ルパンを殺ると息巻いています。ビューティの実力を知っていた次元大介は、ルパン三世に逃げることを勧めます。しかし、ルパンのプライドがそれを許しませんでした。ビューティと対決に向かうルパン三世。しかし、乗っていたベンツを撃たれてしまいピンチに陥ります。

ルパン三世愛用の銃とビューティの銃とではあまりにも大きさ・破壊力が違いすぎ不利な状況でした。案の定、ビューティに撃ち抜かれ瀕死の重傷を負うルパン。射殺寸前のところで次元に救われます。次元はルパン三世が用意していた水銀弾を使ってビューティを吹き飛ばしてしまいました。このように祖父アルセーヌ・ルパンに心酔していたルパン三世。父ルパン二世か影響を受けた節は見当たりません。

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ルパン二世に関する感想や評価

ルパン二世っているの?

ここまで、「ルパン三世」に登場する謎多き人物ルパン二世の特集をお届けしてきましたが、最後に彼に関する感想や評価を紹介します。

ルパン二世に関する感想や評価、最初に紹介するのは、ルパン二世の存在を知らないナギサさんのツイートからです。アニメ「ルパン三世」というタイトルからルパン二世もいるのでは?と考えたようです。このようにルパン二世は、知る人ぞ知る存在のようです。

ルパン二世ってどんな人?

次に紹介するルパン二世に関する感想や評価も、ルパン二世の知名度の低さを表わしている新感覚なごたくさんのツイートからです。アルセーヌ・ルパン(ルパン一世)とルパン三世は有名なのですが、真ん中のルパン二世に至っては何をしていた人物なのかも思いつかないようでした。

ルパン二世のオマージュ?

続いてお届けするルパン二世に関する感想や評価は、ルパン二世のオマージュを発見したと言うmuさんのツイートから。ルパン二世のオマージュとされているのは、まじっく快斗の盗一です。マジシャンということで職業は違いますが、主人公・黒羽快斗の父親で死んだと見せかけて生存したとされているところが共通しています。興味深い比較ではないでしょうか?

設定がいい加減!

ルパン二世に関する感想や評価、最後に紹介するのは、設定がいい加減だと言うへんちゃんさんのツイートからです。この記事でも紹介しましたが、話ごとに設定を変えるのがモンキー・パンチ流。原作漫画では、次元大介はルパン二世の相棒となっています。

一方、アニメでは、ルパン三世のほぼ同世代にして相棒と務めている次元。設定がコロコロと変わってしまうのも、「ルパン三世」の魅力の一つかも知れません。

ルパン二世とは何者?まとめ

ここまで、「ルパン三世」に登場するルパン二世にスポットを当て、彼の素性からルパン三世との関係、さらには原作漫画やアニメでの登場回の解説までお届けしてきました。

まとめのイメージ

ルパン二世はルパン三世の父親で、怪盗アルセーヌ・ルパンとして有名なルパン一世の息子でもありました。原作漫画でもアニメでも登場回数は少なく知名度も低いのですが、一代でルパン帝国を築いたり、五ェ門の代名詞ともなっている斬鉄剣の元の持ち主であったりと、大変興味深い人物であることは間違いないでしょう。

この記事でルパン二世に興味を持った方は、紹介した登場回で実際に確認してみてはいかがでしょうか?新たな発見があるかも知れません。

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