【暗殺教室】鷹岡明の正体とは？性格がクズ？アニメ声優や実写版キャストは

本記事のメインテーマ「鷹岡明はクズ教師」の話題に入る前に、まずは漫画・暗殺教室の作品情報を紹介します。

『週刊少年ジャンプ』で2012年から2016年にかけて連載された松井優征による漫画作品「暗殺教室」。併せて単行本も刊行され（全21巻）、2016年6月時点で累計発行部数2400万部を超える大ヒット作品となっています。

主人公たちが学校の担任教師を暗殺できなければ地球が滅亡するという荒唐無稽とも言えるストーリーをサスペンスタッチで描いた学園コメディ漫画となっています。また、アッと驚くようなストーリー展開に加えて斬新な表現や描写が多いのは、作者のデビュー作・魔人探偵脳噛ネウロに共通していると言われています。

一方、「暗殺教室」は、テレビアニメ、劇場版アニメ、実写版映画などメディアミックス展開も積極的に行われています。まずテレビアニメでは、2015年1月から6月にかけて第1期、2016年1月から7月まで第2期が放送されました。続いて同年3月には実写版映画第1作、2016年3月には実写版第2作が公開されています。また、2015年10月からスピンオフ作品として「殺せんせーQ!」が『最強ジャンプ』に連載されています。

進学校と評価の高い「椚ヶ丘中学校」の中の落ちこぼれ組、学業成績や素行の悪い生徒を集めた3年E組が物語の舞台となります。ある日の事、このクラスに防衛省の担当者と異様な姿かたちをした生物がやって来ます。マッハ20のスピードで飛び回った上、月を破壊して三日月にしてしまったという異星人と思しき生物。

3年E組の担任となることを希望し、「来年3月までに自分を殺せない時には月のように地球を破壊する」と宣言します。同行してきた防衛省の男は、生徒に向かって、「報酬百億円でこの化け物を来年の3月までに暗殺してくれ」と告げました。

こうして、椚ヶ丘中学校のお荷物学級は、全世界から注目を集める存在となりました。軍隊が総力を挙げても倒すことのできなかった化け物から地球を守るという大役を仰せつかった3年E組。タイムリミットは1年後の卒業式です。ここに地球存亡を賭けた3年E組生徒の戦いが幕を切って落とされました。

次に本記事で特集する鷹岡明のプロフィールを紹介します。鷹岡明（たかおかあきら）は、防衛省臨時特務部に所属する自衛官。椚ヶ丘中学校には、E組の副担任・烏間惟臣の補佐役として派遣されてきました。

次に紹介するのは鷹岡明の容姿について。まず髪は短くスポーツ刈り。丸顔にぽっちゃりした体型が特徴で、自衛官というイメージからは程遠い容姿をしていました。またリアクションを取る時、舌を出す癖があります。

続いて鷹岡明とE組副担任・烏間惟臣の関係について解説します。実は烏間とは自衛官時代からのつながりがありました。かつて所属していた空挺部隊の同期だったのです。ところが格上の実績を残していた烏間に対し軍人としては敵わないことを思い知らされ、その後は軍人を育てる教官となりました。

確かに軍人と評価はいま一歩の鷹岡でしたが、在任中優秀な隊員を多数育て上げたことでその後教官として一定の評価を得ています。今回E組の副担任補佐の座を射とめたことで、自衛官時代には敵わなかった烏間に一矢報いようと目論む鷹岡でした。

椚ヶ丘中学校3年E組に自らの居場所を確保した鷹岡明は、さまざまなクズなセリフを吐いています。以下に紹介します。

セリフの内容や傷つきやすい思春期の中学生に冷酷な言葉を浴びせる鷹岡。読者の間では彼のことを「クズ」と呼んでいるようです。中には、今の時代このような教師も居そうで恐いという意見までありました。

ここからは、鷹岡明の正体を探っていきます。人材育成に関しては防衛省でも高く評価されていた鷹岡。しかしその教育方針は、決して褒められたものではありませんでした。「ムチ9割、アメ1割」という極端な思想に基づくもの。その後E組に赴任してきてからも、その傾向はいささかも変わりませんでした。

生徒に10時間にも及ぶ猛特訓を強要したり、歯向かう生徒には容赦なく暴行を加えます。学校という閉鎖的な空間の中で、教育という名のもとに暴力行為を続けていたのです。これが鷹岡の正体でした。

赴任してきたころは、おやつを差し入れするなど生徒思いの優しい先生を演じていた鷹岡。ところが、その後そんな鷹岡の仮面が剥がれ落ちる事件が起こります。それは、鷹岡が特製の時間割を持参した時の事。12時から21時まで訓練で埋め尽くされているスケジュール、それを見た生徒たちの間にざわめきが広がります。

先陣を切ったのは前原陽斗でした。「（こんなの）出来るわけない」と異論を唱えたのです。その一言を聞いた鷹岡の眉がぴくっと動きました。笑顔を浮かべながら前原陽斗の髪の毛を掴んだ鷹岡は、無抵抗の前原に膝蹴りをお見舞いします。「出来ないじゃない、やるんだよ」鷹岡の罵声が教室に響き渡り、和やかだった教室の空気が一瞬で凍りつきました。

静寂が支配する中、鷹岡は生徒の中でもか弱そうな少女・神崎有希子に近づき「お前は父ちゃんについてきてくれるよな？」と話しかけます。それに対する神崎の答えは「烏間の授業がいい」。最悪の答えでした。烏間を敵視してきた鷹岡の逆鱗に触れてしまったのです。次の瞬間、鷹岡の放った強烈なビンタが神崎の頬に炸裂しました。鷹岡は特製の時間割でも正体を顕わにしたのです。

鷹岡特製の時間割に従って厳しい訓練がスタートしました。苦痛に歪んだ女子生徒、倉橋陽菜乃の口から助けを求めて烏間の名前が漏れてしまいます。その言葉をキャッチした鷹岡は、「烏間は俺たちの家族じゃない。父ちゃんだけを頼ろうとしない子はおしおきだ」と言うと陽菜乃にグーで殴りかかろうとします。その時は烏間が間に割って入り、事なきを得ました。

しかし鷹岡の気持ちは納まりません。その後生徒たちに対する見せしめとして、烏間の同意を得た上で、本作主人公の潮田渚と差しの勝負をすることに。正体を現した鷹岡は、弱そうな見た目から渚を舐めてかかったことで墓穴を掘ることになりました。

潮田渚には「殺気を隠して近づく才能」や「本番に動じない才能」、「殺気で相手をひるませる才能」があったのです。鷹岡の威勢も最初だけ、あっさりと敗北を喫してしまいます。逆上し再度襲いかかる鷹岡に待ったをかけたのは、他ならぬ烏間。鷹岡を瞬殺してしまいました。その後、正体を顕わにした鷹岡には解雇処分が下され、防衛省へと戻っていきました。

ここからは、鷹岡明のその後について解説します。防衛省に戻された鷹岡明でしたが、E組での失敗から省内での評価も急落、同僚からも「中学生と対決して負けた」と陰口を叩かれる始末。その後ストレスから自傷行為まで現れ、鷹岡の精神は崩壊していきました。

ここで終わらないのが鷹岡の凄いところ。ウイルスを使って潮田渚や烏間らE組に対する復讐を企てます。防衛省の機密費を拝借してプロの殺し屋を雇うと、部下と共にE組に乗り込みます。潮田に土下座をさせ、ウイルスの治療薬の瓶を破壊してしまいます。憎き潮田を屈服させるのに成功と思いきや、潮田から必殺技を受け復讐は失敗に終わりました。

暗殺教室・鷹岡明特集、続いて彼の性格について解説します。人は皆、ある程度、裏表の性格を持っているものです。しかし鷹岡明の場合、裏表の差が極端にありました。

鷹岡明の表の性格は、人当たりがよく温厚で優しい性格です。E組に赴任してきたばかりの鷹岡はこの性格でした。その時、生徒たちは、「烏間先生と同僚なのに、随分違うっすね。何か近所の父ちゃんみたいです」と親しみを込めて鷹岡の印象を話していました。

先にも説明したように、裏表の性格の差が著しい鷹岡明。裏の性格は、極めて凶暴で冷酷無比な異常人格者です。防衛省内でも極めて危険な異常者として恐れられていました。

防衛省では教官を務めていましたが、「ムチ9割アメ1割」という言葉に表れているように彼の教育方針は行き過ぎたスパルタ主義。部下や生徒たちを家族と言い、自らを絶対的な権力者「父ちゃん」と呼んでいます。逆らうものには容赦しません。笑いながら暴行を加えるところは、正に異常性格者と言えるでしょう。

鷹岡がE組に派遣されたばかりの頃、いち早く彼の裏の顔に気付いた者がいました。英語教師のイリーナ・イェラビッチです。生徒たちに対する異常な接し方を見て、副担任の烏間に「なんかわざとらしいのよあの男」と警鐘を鳴らしていました。

鷹岡特集の最後に、アニメ声優と実写版キャストを紹介します。まずアニメの声優から。アニメ暗殺教室で鷹岡明の声を演じたのは、声優の三宅健太（みやけ・けんた）。1977年8月23日沖縄県に生まれた三宅は、2019年11月現在42歳、81プロデュースに所属する声優です。

ある女優の熱烈なファンで、彼女に一目会いたい、できれば共演してみたいと思ったことが声優を目指すきっかけとなったと言います。声優になることを決意した三宅は、アミューズメントメディア総合学院の声優学科に入学。卒業後は声優事務所81プロデュースに入り、アニメ「子供（ガキ）の領分」の茅野大地役で本格的に声優デビューを果します。

声優としての主な出演作には、パンプキン・シザーズのランデル・オーランド役やジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダースのモハメド・アヴドゥル役、メタルファイト ベイブレードの花輪ベンケイ・マスクドブル役、タイムボカン24のスズッキー役、イナズマイレブン アレスの天秤の岩戸高志役、僕のヒーローアカデミアのオールマイト役などがあります。

次に実写版のキャストの紹介です。実写版・暗殺教室では、俳優の高嶋政伸（たかしま・まさのぶ）が鷹岡明役を演じました。1966年10月27日東京都に生まれた高嶋政伸は、2019年11月現在53歳の俳優です。父は高島忠夫、母は寿美花代、芸能一家の三男として生を受けました。

1993年のダブル・キッチンなど好青年の役を演じることが多かった高嶋ですが、近年では本作・実写版暗殺教室の鷹岡のように悪人役や敵役が増え、演技の幅が広がったと言われています。主な出演作は、ダブル・キッチンの他、こちら本池上署の椎名啓介役、臨場の立原真澄役、株価暴落の二戸哲也役、DOCTORS〜最強の名医〜の森山卓役など多数あります。

ここまで暗殺教室・鷹岡明の特集記事をお届けしてきましたが、最後に鷹岡明に関する感想や評価を紹介します。

暗殺教室・鷹岡に関する感想や評価、最初に紹介するのは、自身の学生時代のことを思い出してしまった長香さんのツイートからです。

学校には鷹岡のような先生しかいなかったと嘆いています。殺せんせーのように接してくれる先生がいたら、その後の人生が変わっていたかも知れないとも。敵役・鷹岡のキャラ作りは大成功しているのではないでしょうか？殺せんせーの存在が引き立っているのですから。

次に紹介する暗殺教室・鷹岡に関する感想や評価は、最初の感想とは逆に鷹岡の存在が仇となったジーナさんのツイートから。鷹岡が嫌いすぎて鷹岡が出る話は1度読んでそれきり。読み返す気にもなれないと言います。敵役も度を超すと、人によってはこのような結果を招いてしまうのでしょう。

暗殺教室・鷹岡に関する感想や評価、最後に紹介するのは、こちらも鷹岡先生に強烈なインパクトを受けたリンゴさんのツイートです。その影響度は凄まじく、初めて恐怖と殺意を覚えたキャラだったと言います。しかし、その鷹岡の存在が結果的に暗殺教室の価値を高め、人に語り継ぎたい作品と考えるようになったそうです。

ここまで暗殺教室の中でも特異なキャラ鷹岡明を特集し、彼の正体や渚との決闘とその後、さらにはアニメ声優や実写版映画俳優の情報などをお届けしてきました。

赴任当初こそ人あたり良く優しそうに見えた鷹岡でしたが、彼の性格には極端な表と裏がありました。冷酷にして極めて暴力的、多感な中学生の心にトラウマを残してしまい兼ねない存在、それが鷹岡の正体でした。

しかし一方では、彼の存在が、E組生徒の結束を促したり生徒を守ろうとする烏間先生の株を挙げたりと、暗殺教室の魅力を高めるのに一役買っているのもまた事実でしょう。2度と見たくないとの感想を持った方もいましたが、様々なアニメキャラの中でも強烈なインパクトを放つ稀有の存在、鷹岡の正体に注目して暗殺教室を鑑賞してみてはいかがでしょうか？