【とある魔術の禁書目録】垣根帝督と白いカブトムシの関係は？能力・強さや声優情報も

「とある魔術の禁書目録（インデックス）」は、電撃文庫から刊行されているライトノベルです。作者は鎌池和馬で、2004年の4月に第1巻が刊行されました。旧約として「とある魔術の禁書目録」が第22巻まで、「新約とある魔術の禁書目録」が第23巻まで刊行。イラスト担当は灰村キヨタカです。スピンオフとして「とある科学の超電磁砲」、「とある科学の一方通行」があります。

アニメ化されたのは2008年で、AT-X他で同年の10月から2019年の4月にかけて第3期まで放送されました。第1期が原作の第6巻までの内容で「とある魔術の禁書目録」。第2期が原作の第5巻や第7巻などの内容で「とある魔術の禁書目録Ⅱ」。第3期は原作の第14巻から第22巻までの内容で「とある魔術の禁書目録Ⅲ」。監督は錦織博、アニメーション制作はJ.C.STAFFです。

漫画化されたのは2007年です。「月刊少年ガンガン」で、漫画「とある魔術の禁書目録」の連載が始まり、ガンガンコミックから2019年の3月で第22巻が発売されています。2020年には新たなシリーズが刊行予定となっています。

「とある魔術の禁書目録」は、作者・鎌池和馬のデビュー作品です。ジャンルはSF・バトル・ファンタジーで、学園都市を舞台に超能力を駆使する「科学サイド」と聖書、魔術などを駆使する「魔術サイド」との戦いを描いた作品です。主人公が数々のバトルを経験し、困難に打ち勝つ様が描かれています。また、キャラクターの数も多く、それぞれのストーリーが描かれており、どのキャラクターも主人公級に活躍する姿が見られます。

ここで、「とある魔術の禁書目録」のあらすじを紹介します。科学によって超能力が解明された学園都市では、能力開発を目的としたカリキュラムが組まれています。学園都市に住む主人公の高校生・上条当麻は純白の衣服を着たシスターと出会いました。魔術師に追われているというこのシスターは、自らを「禁書目録（インデックス）」と名乗りました。インデックスは上条に、魔術の世界の存在を話します。

上条は初め、インデックスが言っていることを信じることができませんでしたが、インデックスを追っているイギリス清教のステイル・マグヌスという魔術師が突如襲ってきました。窮地に陥る上条ですが、インデックスが発動した「自動書記（ヨハネのペン）」によって上条は助かりました。ところが、神裂火織という魔術師が現れ、その恐ろしい力の前に上条は為す術もなく追い詰められてしまいました。

上条は神裂火織から、インデックスに関するある事実を知らされます。そして物語は第7話「三沢塾編」へと進んでいきます。インデックスは上条の家で暮らすことになったのですが、上条はインデックスを助けるために記憶を失ったのですが、そのことをインデックスには知らせず、周りにも気づかれないように振舞います。

ステイル・マグヌスが再び上条の前に出現しました。上条は、元ローマ正教の錬金術師・アウレオルス・イザードが三沢塾を占拠し、姫神秋沙を捕らえたことを知りました。上条たちは姫神秋沙を救出するため三沢塾に向かい、戦うことになりました。そして、第10話からは「妹達（シスターズ）編」となります。

これまでは「魔術」の物語でしたが、「妹達（シスターズ）編」では「科学」の物語です。学園都市では、2万体という大量の御坂美琴（超電磁砲・レールガン）のクローンが生み出され、それらを一方通行（アクセラレータ）が殺害することで、レベル5の超能力を超えるレベル6にしようとする計画が立てられました。上条は、この計画を止めるため学園都市で最強とされる一方通行に挑戦するのでした。

こうして「とある魔術の禁書目録」の主人公・上条当麻は、壮絶な戦いに身を投じていくのですが、今回注目のキャラクター、垣根帝督（かきねていとく）は、学園都市の暗部組織の間で起きる抗争で登場します。ここからは、垣根帝督の超能力、強さ、魅力などを紹介していきます。また、アニメ「とある魔術の禁書目録」で、垣根帝督の声を担当している声優は松風雅也で、声優・松風雅也についても紹介します。

垣根帝督（かきねていとく）は、金髪超能力者としてのレベルは5で、このレベルは学園都市の中で7人しかおらず、実力的にはナンバー2の位置にいます。「スクール（暗部組織）」のリーダーでもあります。能力は「未元物質（ダークマター）」で、天使の羽のように背中に巨大な翼を出現させます。

「とある魔術の禁書目録」の中では、能力の高い者は人格に問題がある場合が多いです。垣根帝督はナンバー2という実力者ですが、一般の人や「スクール」に関係の無い人を巻き込んだり、むやみに攻撃を加えたりしません。ただし、敵に対しては冷酷で、徹底的に打ちのめします。

垣根帝督が登場するのは、旧約と呼ばれる「とある魔術の禁書目録」の第15巻・第19巻・第22巻です。ここでは主に一方通行（アクセラレータ）との戦いや、実験体になってしまったことなどが描かれています。第23巻以降の内容が描かれているのが「新約とある魔術の禁書目録」というタイトルで、垣根帝督は第4巻～第8巻（巻の数字はリセットされています）に登場します。

「新約とある魔術の禁書目録」では実験体から解放、再び一方通行との戦いの様子や、他の登場人物と様々に関わる姿などが描かれ、活躍シーンが多いのは「新約とある魔術の禁書目録」だと言われています。

垣根帝督は、能力「未元物質」で「白いカブトムシ」という自律行動兵器をいくつか作りました。このカブトムシが初登場したのは新約の第6巻でした。カブトムシそのものの形をしており、全長15mで全体に白く光沢のある色をしています。デザインの細かい所はそれぞれのカブトムシによって違っています。これらのカブトムシはすべて垣根帝督が支配しており、垣根は様々な指令を出します。

また、壊れても未元物質を使って修復することが可能です。さらにこのカブトムシは、高速に振動することによって声のようなものを出して会話することもできます。衝撃波を中和することができますが、撃破による二次的な破壊などには弱いということです。

「白いカブトムシ」の中の、カブトムシ05と呼ばれる兵器があります。このカブトムシ05は垣根帝督から指令を受けて浜面仕上（はまづらしあげ）たちを追いますが、垣根の本心とは違う行動を取るようになります。カブトムシ05の行動が、物語の鍵となっていくのでした。

垣根帝督は「未元物質（ダークマター）」という能力を持っています。これは、この世界に未だかつて存在したことがない、理論上でも存在しない、全く未知の物質（未元物質）を生み出し、操作する能力です。この未元物質には既存の物理の法則が当てはまらず、新たな独自の法則によって動きます。

また、「新約とある魔術の禁書目録」では、細胞も新たに生み出すことができるようになり、体を失った垣根帝督が自身の体を未元物質で作りました。戦闘で真剣勝負になると垣根帝督は、背中に天使のような羽が6枚、現れます。羽の大きさは、話が進むにつれて大きくなっていきます。旧約では数十メートルになり、新約では数百メートルという大きさになりました。

この羽で飛行し、敵の攻撃から身を守るなどの基本に加えて、攻撃面では打つ、斬る、風を起こす、衝撃波や光線など多彩な攻撃ができます。このように垣根帝督は、多くの超能力の中でもかなり特殊で強力な能力を持っているということです。

垣根帝督は、一方通行（アクセラレータ）に次いでナンバー2という強さです。このランキングは「能力研究の応用が生み出す利益」によって決定されます。垣根帝督の実力・強さは、ナンバー3の御坂美琴を大きく引き離しています。そのため垣根帝督はナンバー2ですが、ナンバー1の一方通行と共に超能力者として最強とされています。

垣根帝督とナンバー1の一方通行との戦いを紹介します。一方通行との戦いは2回あり、1回目は旧約の15巻でした。垣根帝督は、太陽光線を有害なものにして攻撃することで、一方通行の能力「反射」を破りました。戦いを優位なものにした垣根帝督ですが、一方通行が垣根帝督の未元物質を解析。現実の世界に未元物質が据えられたことで形勢は逆転します。

焦った垣根帝督は、一方通行を止めようとやってきた黄泉川愛穂に攻撃を仕掛けました。腹部を垣根帝督の羽で貫かれ、倒れた黄泉川を見て、理性を失くし暴走を始めた一方通行は、背中に黒い翼が現れました。一方通行がゆったりと手を動かしただけで垣根帝督は地面に強く押し付けられてしまいました。垣根帝督は一方通行に敗北したのでした。

旧約「とある魔術の禁書目録」の第15巻で、一方通行に敗れ、死亡したと思われた垣根帝督でしたが、彼の内臓や脳などが秘かにアレイスターによって保管されました。新約の5巻で垣根帝督は、自身の能力である「未元物質」で新たに肉体や内臓を製造し、復活を遂げました。垣根帝督はこの復活によって不死の身体を手に入れ、人間を超越した存在になりました。

そして新約の第6巻で、再び一方通行と戦うことになった垣根帝督は、自身の肉体や妹達（シスターズ）を増殖、自律兵器である「カブトムシ05」を繰り出しますが、「カブトムシ05」が自我を持ったことによって創造主である垣根帝督を乗っ取りました。そのため元の垣根帝督は消滅してしまいました。

麦野沈利（むぎのしずり）は、学園都市でナンバー4、レベル5の超能力者で、暗部組織の「アイテム」を率いるリーダーです。暗部組織の間で起こった戦闘で、「スクール」のリーダーである垣根帝督と2回戦いました。麦野沈利は垣根帝督と同じレベル5という強さでナンバー4ですが、攻撃力ではナンバー3の御坂美琴よりも上だと言われています。

そんな強さを持つ麦野沈利ですが、垣根帝督との戦いでは、2回とも彼の「未元物質」によって完敗しています。

垣根帝督の声優・松風雅也は1976年の9月9日生まれ、福島県出身です。声優だけでなく俳優、DJ、タレント活動などをしています。1997年に「電磁戦隊メガレンジャー」の、メガブルー（並樹瞬）役で俳優としてデビュー。その間に声優としても活動をしており、「地獄少女」（2005年）では実写版で俳優として出演し、アニメ版では声優として、一目連という役で出演しました。

松風雅也の、声優としての主な出演作を紹介します。2001年「ゾイド新世紀スラッシュゼロ」バラッド・ハンター、2002年「ヒートガイジェイ」ダイスケ・アウローラ、「ロックマンエグゼ」ブルース・ダークブルース、2003年「DEAR BOYS」藤原拓弥、2004年「Get Ride! アムドライバー」ラグナ・ラウレリア、2006年「ウィッチブレイド」斗沢祐介、「桜蘭高校ホスト部」鳳鏡夜、2007年「しおんの王」羽仁悟。

声優・松風雅也の主な出演作、2007年「DEATH NOTE」魅上照、2008年の映画「 Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪」ビター、「二十面相の娘」ケン、「BLASSREITER」ジョセフ、「北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王」ソウガ、2009年「宙のまにまに」草間望、「鉄腕バーディー DECODE:02」ナタル、2011年「神様のメモ帳」テツ、2012年「モーレツ宇宙海賊」ケイン・マクドゥガル。

声優・松風雅也の主な出演作、2012年「ヨルムンガンド」キャスパー・ヘクマティアル、2013年「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation」葉隠康比呂、2014年の映画「モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-」ケイン・マクドゥガル、2015年「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」ガエリオ・ボードウィン他、2016年「カードファイト!! ヴァンガードG シリーズ」鬼丸カズミ。

声優・松風雅也の主な出演作、2016年「斉木楠雄のΨ難」才虎芽斗吏、「ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園- 未来編 / 希望編」葉隠康比呂、2017年「ID-0」リック、2018年「博多豚骨ラーメンズ」新田巨也、「はたらく細胞」化膿レンサ球菌、「ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士」ブルターニュ公、2019年「ワンパンマン」スイリュー、「彼方のアストラ」フィン・ツヴァイク、「星合の空」新城涼真、などです。

旧約の「とある魔術の禁書目録」の第15巻で、垣根帝督は一方通行と戦いますが、敗北。地面に押し付けられて瀕死の状態となりました。死亡したかに思えた垣根帝督ですが、実はアレイスター・クロウリー（学園都市の統括理事長）の意向で、脳は3部分に分けられ粘り気のある液体にそれぞれ漬けられました。

内臓は潰れていたので、それを補うように巨大な冷蔵庫のような機材が取り付けられました。このような外見から「冷蔵庫」といういじりが生まれたのでした。

新約の8巻で、オティヌス率いる魔術組織の「グレムリン」は、垣根帝督の未元物質を利用しようとします。それに反発する垣根帝督は、自身に繫げられていたコンピューターに未元物質を逆に送り込み、コンピューターの内部を侵食。さらに垣根帝督は、背中の羽を「船の墓場」を覆う程の大きさに伸ばしました。

当然勝てると確信した垣根帝督ですが、オティヌスに捕まり、バレーボールのような球状のものに変えられてしまったということがありました。

垣根帝督は一方通行との戦いで敗北。脳は3つに分けられ、内臓は潰れるなど瀕死の状態になった垣根帝督は「未元物質」を生み出すためだけの工場のような存在になりました。その後、「新約とある魔術の禁書目録」の第5巻で垣根帝督は復活を果たします。

垣根帝督は、未元物質から人間の肉体や内臓を新たに作り上げる方法を知り、自身の身体を作り上げ、復活することができたのでした。復活した垣根帝督は、不死身の身体を手に入れ、人間を超越した者となりました。

カブトムシ05は、垣根帝督から「作戦を実行する際、障害となる要素を排除しろ」と命令され、浜面、フレメア、滝壺、打ち止め、芳川らを追います。ところが、カブトムシ05は、浜面たちから障害となる要素を感じなかったため、浜面やフレメアたちを殺すのではなく護る方になっていきました。

フレメアたちと行動することによってカブトムシ05が垣根帝督の内面を支配するようになります。そして垣根帝督はキーホルダーへと変化し、常にフレメアの身辺を保護し、見守るようになります。このような垣根帝督は「白垣根」と呼びます。

2018年の10月から2019年の4月まで放送された、アニメ「とある魔術の禁書目録Ⅲ」は、原作の第14巻から第22巻までの内容で、「神の右席編」となっています。学園都市にある暗部組織間の抗争が描かれており、そこに垣根帝督も登場します。初登場は第4話で、暗部組織「スクール」のリーダーである垣根帝督は、未元物質を使用し、圧倒的な強さを見せます。

一番の見所は、一方通行との戦いのシーンで、アニメならではの迫力ある映像で描かれています。一方通行の勝利で終わりますが、物語のキーマンとしての活躍を見せました。

「とある魔術の禁書目録」の旧約15巻で初登場しました。学園都市の暗部組織は「スクール」、「ブロック」、「グループ」、「アイテム」などがありますが、垣根帝督は「スクール」のリーダーとして登場します。暗部組織間の抗争で戦う垣根帝督が戦いに挑みますが、その姿がかっこ良いと言われています。

「とある魔術の禁書目録」に登場するキャラクターは、美形なキャラクターが多く登場しますが、特に垣根帝督の顔が良いという感想です。垣根帝督は関係のない者を巻き込むことはしませんが、敵に対しては徹底的に打ちのめします。そんな垣根帝督の悪い顔がとても素晴らしいと言われています。

「とある魔術の禁書目録」の垣根帝督は、強さでは一方通行に負けますが、垣根帝督はかっこ良いということで、もう少し出ていて欲しかったという感想です。

いかがでしたか？電撃文庫から刊行されているライトノベル、「とある魔術の禁書目録」に登場する垣根帝督について紹介しました。垣根帝督の能力は「未元物質（ダークマター）」で、この世に無い新たな物質を生み出す能力を持っていました。この能力で自律行動兵器「カブトムシ」を作り出した垣根帝督は、レベル5という強さを持ち、学園都市のナンバー2とされていました。

垣根帝督が作り出したカブトムシ05やフレメアとの関係も見てきました。さらに、アニメ「とある魔術の禁書目録」の、垣根帝督の声優・松風雅也について紹介しました。ツイッターでもかっこ良いキャラクターとして人気の垣根帝督に注目して、「とある魔術の禁書目録」をお楽しみください。