うしおととらの最終回をネタバレ!伏線やとらの最後の言葉を考察

うしおととらは1990年に連載し、1996年に最終回を迎えた少年サンデーの代表的漫画です。うしおととらは妖怪を倒す獣の槍を手にした少年うしおと、その槍に封印されていた大妖怪とらが封印から目覚め、人間のうしおとコンビを組み、数々の妖怪と戦っていく妖怪バトルが人気を誇り、人類・妖怪両方の敵「白面の者」とのバトルでは張り巡らされた伏線を見事に回収し、感動の最終回となりました。ここではうしとらの最終回をネタバレ紹介し、伏線回収やとらのラストの言葉を考察していきます。

うしおととらの最終回をネタバレ!伏線やとらの最後の言葉を考察のイメージ

目次

  1. うしおととらとは?
  2. うしおととらのラスボス「白面の者」とは?
  3. うしおととらの最終回についてネタバレ①白面の者復活
  4. うしおととら最終回ネタバレ②敗れた潮ととら
  5. うしおととら最終回ネタバレ③ある男の過去
  6. うしおととらの最終回についてネタバレ④因縁に決着!鏢VS紅蓮
  7. うしおととらの最終回についてネタバレ⑤獣の槍復活!
  8. うしおととらの最終回についてネタバレ⑥決着!うしおととらVS白面の者!
  9. とらは生きているのか?それは読者次第だった!

うしおととらとは?

うしおととらは1990年から1996年まで少年サンデーで連載された90年代を代表する漫画です。獣の槍に選ばれた少年うしおとその獣の槍に封印されていたとらとの出会いから物語はスタートし、迫りくる妖怪たちをうしおととらのコンビが全力で立ち向かっていく激アツ妖怪バトル作品です。

うしおととらはアニメ化もしている!

連載終了後も熱い人気作品のうしおととら。なんと19年の沈黙をやぶり2015年にアニメ化しました。原作の繊細な表情や描写を丁寧に再現し、全39話という短い期間でうまくまとめた作品といえます。残念ながら一部のエピソードは映像化されておらず、ファンからも悲しみの声が上がったが、原作者自ら編集に立ち会い、与えられた枠で制作したことを伝えるとファンも納得のいく作品となりました。

うしおととらのうしおとは?

うしおととらの主人公、蒼月潮(あおつきうしお)は家業の寺にある蔵から一本の槍と妖怪を発見し、物語の歯車を回した人物です。趣味は絵を描くことだが、あまりの天才的な表現に誰にも理解してもらえない少年であり、嘘や曲がったことが嫌いな真っ直ぐすぎる性格の青年です。槍を抜いた事によりラスボス「白面の者」との因縁の戦いに巻き込まれていきます。

うしおは獣の槍に選ばれた少年

うしおが蔵から抜いた槍は獣の槍とよばれる妖怪と対等に戦える唯一の槍でした。槍の力を開放することで空気中の妖力を吸収し、髪が異常なほど伸び、容姿が妖怪みたいになるのが特徴です。身体能力も大幅に上昇し、妖怪と戦うことができます。力を開放しすぎると体はどんどん妖怪へと変貌していきます。

うしおととらのとらとは?

とらは獣の槍に500年封印されていた大妖怪であり、うしおととらのもう一人に主人公です。「とら」という名称はうしおが「トラっぽい」という理由で呼び始めました。うしおにより封印から解放されたとらはうしおを喰うため、うしおに取り憑きます。この日からうしおととらのコンビが誕生し、白面の者との因縁の戦いが始まりました。

獣の槍とは?

うしおととらに登場する「妖怪」と対等に戦える唯一の霊槍であり、妖怪にしか効果のない槍です。なので人に取り憑いた妖怪を人間ごと貫いても妖怪にしかダメージはありません。その特徴ゆえに妖怪たちからは「意志ある妖器物」と恐れられています。獣の槍が潮を選び、とらと共に封印を解いた時より深い因縁の戦いが始まったのです。

TVアニメ「うしおととら」公式サイト

うしおととらのラスボス「白面の者」とは?

うしおととらに登場する最大の大妖怪であり、ラスボスの名にふさわしく最強の強さを誇ります。白面の者には9つの尾がありますが、一般的いう妖狐とは別の存在といわれています。白面の者はこの世の憎しみ(陰の気)から生まれた存在で、陽の世界、まぶしいものに対し、激しい憎悪をいだいています。

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うしおととらの最終回についてネタバレ①白面の者復活

潮の母「須磨子」により結界の力で封印されていましたが、白面の者の使いにより破られ、復活します。そしてうしおととら、白面の者との最終決戦がはじまります。

最終回あらすじ:消されたうしおととらの記憶

最終回では、白面の者が婢妖という妖怪を使い、うしおととらの記憶を人間・妖怪たちから消すところから既に戦いははじまっていました。白面の者は希望の象徴である獣の槍とうしおととらの存在を人々・妖怪たちから消すことで、自分の糧にしようと試みます。(白面の者は人の恐怖を糧とします)

うしおととら最終回ネタバレ②敗れた潮ととら

最終回では、白面の者が復活してしまい、母と逃げようする潮ですが、母須磨子に叱咤されてしまいます。潮はなぜ自分だけ…という絶望から白面の者に対し憎しみの力で対抗しようとします。白面の者は憎しみを糧とする妖怪なので、潮の放った一撃は通じず、獣の槍は粉々になってしまいました。

最終回あらすじ:亀裂が入ったうしとらコンビ

最終回で、怒りに囚われている潮。駆けつけけたとらに「いつもらしくない」と言われるも白面の者の狡猾な囁きがあります。「流はどうした?」と仲間だった秋葉流を相棒のとらに殺されたことを知り、潮の憎悪はさらに増し、相棒のとらでさえも「あばよ、バケモン」と突き放しました。

最終回あらすじ:白面の者の牙に散ったとら

潮にかけられた言葉にどこか詰まる思いのとら。単身で白面の者に戦いを挑みます。稲妻も炎も白面の者にダメージを与えることが出来ず、白面の者の牙により胸に穴を空けられ、とらも沈んでしまいました。

うしおととら最終回ネタバレ③ある男の過去

白面の者に敗れた潮、そしてとら。場所は変わり、須磨子と真由子、紫暮たち僧侶の力でも白面の者は抑えることができず、白面の者は沖縄から本島へと破壊を尽くすため動き出します。そして潮は夢の中へと誘われていきます。それは一人の男の中。その男は白面の者と深い因縁があったのです。

伏線回収:シャガクシャとは何者なのか?

流れ星が落ち、壊滅した村に一人生き残った赤子がいました。赤子は成長しても他の人間からは呪われた子として忌み嫌われていました。その子の名は「シャガクシャ」、世界全てに対し憎しみをいだいている人物です。潮はシャガクシャの意識に入り、シャガクシャの過去を見ています。ここにうしおととらのラスボス白面の者の伏線がここにあったのです。

シャガクシャは戦闘が得意で一部では英雄と呼ばれていましたが、忌み嫌われている事実はかわりませんでした。恨みを抱く旅に右肩がうずくシャガクシャ。そんなある日、ある姉弟との出会います。その姉弟はシャガクシャを恐れず、英雄として心から感謝していました。二人と共に暮らすシャガクシャに少しずつ暖かい心が芽生えます。

伏線回収:白面の者誕生

シャガクシャと2人の姉弟との幸せは長くありませんでした。人間同士の戦争が始まり、シャガクシャは自国が勝てないと分かっていたため、2人と一緒に逃げようと試みますが、敵国の待ち伏せに合い、姉が打たれます。憎悪が高まるシャガクシャ。そこに右肩に異変が起こり、シャガクシャの右肩から白面の者が飛び出してきたのです。

白面の者曰く、たまたま生まれたシャガクシャに取り憑き、成長を待っていました。白面の者の影響か、「恨み」は尽きることなく得ることができたので、成長は早かったのでしょう。生まれた白面の者は一瞬で町を破壊しました。その際に弟も犠牲になったのです。この日よりシャガクシャと白面の者との因縁が始まったのです。

伏線回収:シャガクシャと獣の槍について

シャガクシャは白面の者と共生していたので、同じ体質、つまり永遠に生きる体質へと変わっていました。シャガクシャは長い時をかけ、白面の者と対峙する唯一の存在「獣の槍」を探す旅へ出ます。そしてついに獣の槍を発見したシャガクシャ。中にいた潮は外へとはじき出されますが、外へ出る瞬間シャガクシャは潮の存在を知っていて、また会おうといいます。

伏線回収:シャガクシャの正体とは?

獣の槍を手にしたシャガクシャ。その姿は潮の相棒「とら」でした。獣の槍を使い続け、限界を超えると人は字伏という妖怪になります。シャガクシャは人間でしたが、獣の槍を手にしたことで字伏、つまりとらになったのです。白面の者を生み出したとら、そして獣の槍を使い最初の字伏になったのもシャガクシャであるとらだったのです。

その他伏線:獣の槍誕生について

うしおととらのラストを語る上で必要なのが獣の槍のあらすじです。それはうしおととらが全国を旅している種版に妖怪時逆によって過去へ行った時の話です。昔、とある中国大陸に白面の者によって両親と国を滅ぼされた兄妹、兄ギリョウと妹ジエメイの残酷な物語でした。

その他あらすじ:絶望から生まれた素材

刀匠を営んでいた兄ギリョウは父と邪法で作った神剣を白面の者に折られ、さらに両親を奪われ絶望の中にいました。そんな中傍らにいた潮にある暗黒の邪法を話ます。その話を聞いた妹ジエメイは自ら炉に身を投げ出し、一握りの鉄となりました。「よい剣をつくってくださいましね。」という優しい言葉を残し、この世を去ったのです。

その他あらすじ:復讐の念で誕生した槍

妹ジエメイを失った兄ギリョウは鬼と化し、剣を鍛えました。白面の者を憎み憎み、憎み抜きながらも打ち続け己の体を柄に変えることで、一本の「槍」が誕生しました。それが獣の槍です。本来であれば妹の鉄から神聖な神剣ができるのですが、白面の者への憎悪から神剣ではなく、一本の槍が誕生しました。

その他伏線回収:獣の槍に刻まれている文字

槍に変わる瞬間、兄は全てを見ていた潮に「自分たちの事を忘れないでほしい」と想いを残し槍に変化しました。その証拠として獣の槍誕生を目にしていた潮の名を柄に刻んだのです。そう。獣の槍には潮の名前が彫られているのです。 我屬在蒼月胸中到誅白面者 -我らは、白面の者を倒すまで蒼月の心の内に在る-

その他あらすじ:字伏について

獣の槍についている赤いボロボロの布を破ると、凄まじい威力を解放します。しかし獣の槍は所有者の魂を奪う者です。魂を削りすぎた所有者は限界を超え、字伏とういう妖怪となります。ちなみにシャガクシャに発見されるまでは、獣の槍は単体で飛び回り、白面の者を追っていました。

うしおととらの最終回についてネタバレ④因縁に決着!鏢VS紅蓮

うしおととらVS白面の者のラストバトルの前に因縁の決着がここにもありました。鏢VS紅蓮です。紅蓮に強い恨みを持ちずっと追いかけてきた鏢。紅蓮の攻撃に苦戦しながらも民家で会った母娘を守りながら戦い、最後は片腕と霊力が強い義眼を失いながらも紅蓮に勝利しますが、鏢も限界でした。倒れこみ、そばにいた母娘の姿が自分の家族とリンクし、家に帰る夢を見ます。「ただいま」と帰っていきました。

うしおととらの最終回についてネタバレ⑤獣の槍復活!

潮は獣の槍の破片に包まれ海に浮いていました。相棒の過去を見た潮に恨みの感情はありません。戦意を取り戻した潮は再度白面の者と戦うことを母須磨子に伝えます。その時、上空からとらが落ちてきました。胸には負傷した傷があり、潮はとらを抱えたままとらに対し謝り、自身の腕をとらの口へねじ込み、血を与えます。潮は白面の者と戦うため、再度槍を呼びます。すると獣の槍の破片がとらの体の中に吸い込まれ、新しい獣の槍として復活しました。

最終回あらすじ:獣の槍の破片によって蘇った人と妖怪の記憶

白面の者によって粉々になった獣の槍の破片はとらの体へ戻る前に、日本中を飛び回り、人と妖怪の頭に憑依している婢妖を対峙しました。忘れていたうしおととらの記憶。それが泉のようにあふれ出し涙を流す麻子と忘れていた事を後悔している妖怪たち。獣の槍を扱う潮と相棒のとらがいなければ白面の者には勝てないことを悟る人間と妖怪たちが一眼となり潮の元に駆け付けます。今最高のボルテージで最終決戦が始まろうとしています。

最終回あらすじ:とら復活!

潮が新しい獣の槍を手にし、白面の者と戦いに向かいましたが、まだ白面の者に勝てる様子ではありません。相棒のとらがいたら。真由子は潮の母と共に結界を張りながらも霊体化し、とらの元へ向かいます。胸にすっかり穴があいたと憔悴しきっていたとらでしたが、真由子の懸命な励ましにより、復活します。「うしお、お前なら出来るだろう、お前とわしならっ!」というとらが潮を認めているセリフは心が熱くなります。

その他ネタバレ:うしおととら共にパワーアップ

最終局面を迎えるうしおととら。潮はハマー機関の強力により妖怪の鎧に獣の槍に巻かれていた赤い布を全て取り、獣の槍を100%解放。そしてとらは字伏たちが鎧となりとらに装着。共に鎧を装備しての戦いとなりました。ただし、ただ防御力を上げるのではなく、攻撃できる鎧のため、防御ではなく、攻撃のアシスト用といえるでしょう。

うしおととらの最終回についてネタバレ⑥決着!うしおととらVS白面の者!

戦いは激しさがまし、最後はうしおとら、白面の者の一騎打ちになりました。白面の者は8本目の槍の尾と9本目稲妻の尾を出し、うしおととらを追い詰めます。字伏たちの捨て身の攻撃や去っていった仲間たちの助けによりピンチを脱します。槍に恐怖した白面の者は己の光を奪い、気配だけを察し攻撃を仕掛け、うしおととらを尚も追い詰めます。そしてうしおととらは最後の一閃を白面に放ったのです。

最終回ネタバレ:白面の者が自分の目を潰したわけは?

優勢にみえた白面の者の攻撃。しかし、字伏たちの攻撃や散っていった鏢、流、徳野、さとりが冥界の門から駆け付け、潮に力を与えます。そんな仲間と協力し合い、手と手をつなぐ潮に対し白面の者は眩しいと感じ、恐怖し、槍しか見ていないことに気づき、自分の目を潰したのです。うしおととらの気配だけを感じて攻撃をしかけてきました。

最終回ネタバレ:とらの考え

気配だけを感じ、攻撃してくる白面の者にうしおととらは追い詰められていきます。そこでとらは考え、自分と白面の者が同じ匂いをしているので、とら自身に獣の槍を刺し、相手からは感知できないようにすることでした。とまどう潮。しかし「他の奴がやられるのと今倒すのとどっちが大事だ。目的を忘れるな」と潮を励まします。潮も「お前にだけかっこつけさせねえ」と認め、二人で白面の者に突っ込み、見事白面の者を倒すことができました。

その他ネタバレ:白面の者の最後の尾

白面の者は散り際まで最後の尾を使用しませんでした。最後の尾が消え、人間の赤ちゃんのようになり、白面の者は消えていきました。白面の者は光に対し激しい嫉妬を抱きつつも、心のどこかでは憧れがあったのでしょう。それが最後赤子というビジュアルで消えました。真相は潮ととらにもわかりません。

その他あらすじ:とらの最後を考察

白面の者を倒した潮ととらでしたが、潮、とらのダメージも深刻でした。とらは最後獣の槍を自身に刺しながらも最後の一撃を放ったのです。消えゆくとらの体に潮は「オレを喰うんだろ!」と問いかけますがとらの返答は「もう、喰ったさ」と笑顔で答え、空へ消えていきました。

その他あらすじ:潮の最後は?

獣の槍の力を全て解放した潮は体がほぼ字伏に変化していました。「とらと同じになる」という想いが潮にはありましたが、ギリョウとジエメイの魂が潮の中に入ることで、潮は妖怪にならずにすみました。潮が気絶している時、妖怪たちは白面の者によってダメージを受けた日本列島を救うべく岩となり、日本列島を支えることを決意します。こうして長い憎しみの戦いは終わりを告げました。

とらは生きているのか?それは読者次第だった!

長い戦いから1年の歳月が過ぎ、潮たちは卒業の時期を迎えます。潮の家には母須磨子が戻ってきて父紫暮と共に暮らしています。最後に絵はありませんが、うしおととらの会話と思われるカットがあります。「行っくぞーっ、とらーっ」「うるっせーんだよっ、うしおーっ」とらが生きているのか、それともこれは潮の心の中の一コマなのか、それは読者次第とのことです。

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