【かぐや様は告らせたい】伊井野ミコがザコちゃんになった理由は？石上との関係も

『かぐや様は告らせたい』の作品情報です。『かぐや様は告らせたい』は赤坂アカ先生による学園ラブコメディー漫画です。「ミラクルジャンプ」にて2015年から連載され、2016年からは「週刊ヤングジャンプ」に移籍し、2019年11月現在までに16巻を発売する大人気作品で、累計発行部数は800万部を突破しています。

『かぐや様は告らせたい』の概要です。『かぐや様は告らせたい』は「週刊ヤングジャンプ」での連載の他にもスピンオフ作品として「となりのヤングジャンプ」で『かぐや様は告らせたい 同人版』が茶菓山しん太先生作画の元連載されており、「週刊ヤングジャンプ」でもG3井田先生作画の『かぐや様を語りたい』も連載されています。

2019年1月にはテレビアニメ化され、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』として全12話が「TOKYO MX」にて放送されました。さらに2019年9月には実写映画化され、橋本環奈さんと平野紫耀さん（King&Prince）がW主演を務め大きな話題となりました。

『かぐや様は告らせたい』のあらすじです。『かぐや様は告らせたい』の舞台は秀才達が集う名門校の秀知院学園（しゅうちいんがくえん）です。秀知院学園の生徒会副会長である四宮かぐや（しのみやかぐや）と会長の白銀御行（しろがねみゆき）は互いに惹かれ合っていました。しかし、かぐやと白銀は秀才故にプライドが高く、想い合って半年も経つものの告白する事もできていませんでした。

かぐやと白銀にとって告白する事は「負け」を意味し、如何にして相手に告白させるかを考えるようになります。こうしてかぐやと白銀の「恋愛頭脳戦」が開幕し、2人の秀才による恋の駆け引きがギャグテイストで面白可笑しく描かれています。

伊井野ミコ（いいのみこ）のプロフィールです。伊井野ミコは『かぐや様は告らせたい』の裏ヒロインと言われているキャラクターで秀知院学園の1年生です。身長147㎝と小柄な体格で、おさげの先端を結んだ髪型をしています。伊井野ミコの父親は高等裁判所裁判官をしており、母親は国際人道支援団体職員をしているエリート一家に生まれました。

伊井野ミコは入学当初から学年1位をキープする程の秀才ですが、真面目な性格故に融通が利かないところもあり、極度のアガリ症です。坊主頭フェチで、イケメンボイスの男性がひたすら励ましてくれる怪しげなBGMを聞いているなど少し変わった趣味を持っています。当初はかぐやや白銀、石上に対し反感を持っていましたが、幼い頃からピアノの腕前で尊敬していた藤原に関しては好意を抱いています。

しかし藤原は伊井野ミコの事を「新しいオモチャ」として認識しており、伊井野ミコを数々のひどい目に合わせていますが、伊井野ミコは藤原に対して絶対的な信頼を寄せており、まるでDVの被害者のような精神状態に陥っています。その反面、石上の事を不登校から救ったりするなど行動力も見せ、石上は影ながら伊井野ミコの事を手助けしています。

しかし石上の助力は伊井野ミコは気付いておらず、2人は自分達の知らないところで助け合うという奇妙な関係になっています。その後、伊井野ミコは生徒会長選の対立候補として白銀と対戦しますが落選し、白銀の計らいもあって白銀2期目の生徒会で会計監査を任せられました。承認欲求の強い伊井野ミコはナンパなどにも付いて行ってしまう傾向があり、いいカモにされると石上に心配されています。

『かぐや様は告らせたい』の新レギュラーとして加入したものの、特に目立った働きもなく、基本的にはギャグ回のオチを担当するキャラクターとして登場する事が多い伊井野ミコですが、そんな伊井野ミコが「ザコちゃん」という新たなキャラクターを確立したのは『かぐや様は告らせたい』8巻に収録されている第75話の「かぐや様は集めたい」のエピソードからでした。

伊井野ミコは「皆でベルマークを集める」と提案します。伊井野ミコの提案でベルマークを集める事になった生徒会ですが、元々お嬢様のかぐやは中々ベルマークが集まらず、使用人の手も借りてやっと10点を集めます。しかし提案者である伊井野ミコが9点しか集められなかったというオチのエピソードですが、この回から伊井野ミコのダメキャラぶりが発揮され始めました。

この「ダメキャラぶり」が発覚した以降は伊井野ミコの「ザコキャラぶり」は明確になっていきます。とにかく承認欲求が強く、性格もお子ちゃまで単純とマイナスな面が露呈していき、ヒーリングミュージックとしてラクダの鳴き声やイケメンボイスの乙女CDを愛用していたり、シンデレラコンプレックスがバレてしまったりと「ザコキャラぶり」は次々と浮き彫りになっていきます。

『かぐや様は告らせたい』の「ダメキャラ」伊井野ミコが「ザコちゃん」と呼ばれるようになったのは、『かぐや様は告らせたい』第85話の「大仏こばちは取り締まりたい」で伊井野ミコの親友である大仏こばち（おさらぎこばち）が「ミコちゃんは基本的にザコです」と発言した事から伊井野ミコは親しみを込めて「ザコちゃん」とファンから呼ばれるようになりました。

大仏こばちは「ザコちゃん」伊井野ミコの親友で、ミコの応援の為に生徒会を見守っている存在です。今回のエピソードでは大仏こばちの視点で、生徒会の面々を紹介し、石上の過去を掘り下げていく回ですが、その中で伊井野ミコがいとも容易く騙され、手玉に取られている姿を見て「ミコちゃんはザコ」と紹介しました。

この「ミコちゃんはザコ」という大仏こばちの言葉から「ザコちゃん」という呼び名が生まれ、現在に至るまで伊井野ミコの愛称としてファンの間で親しまれるようになりました。これは何かしらの欠点を抱えている生徒会のメンバーに新入りとして加入した伊井野ミコが「ザコちゃん」という欠点によって正式に生徒会へ仲間入りした証拠でもあると言われています。

伊井野ミコと生徒会会計の石上は中等部から付き合いのある関係です。しかし、その仲は決して良好な関係ではありませんでした。生徒会会計の石上は中等部時代に1人の女の子を救う為行動を起こしましたが全てが裏目に出てしまい、最終的にその女子生徒をストーカーしていると濡れ衣を着せられてしまいます。この事件によって石上は同級生だけでなく、教師からも疎まれる存在となり、学校に居場所がなくなってしまいました。

しかしそんな石上を救ったのが伊井野ミコでした。伊井野ミコは正義感が強い為、事件を起こし停学中の石上をフォローし影ながら手助けをしていました。これは伊井野ミコの信じる信念である「正義は見返りを求めない」という美学から来る行動で、石上にも伝えていません。しかしその一方で石上も中等部時代に周囲から虐げられていた伊井野ミコに対し匿名で「君の努力はいつか報われる」と手紙を贈りました。

この匿名の手紙は伊井野ミコの心を救い、伊井野ミコにとってかけがえのない物になりました。その後も石上は危なっかしい行動ばかりをしている伊井野ミコを影ながら何度もフォローしています。これは石上の信念である「押し付けがましいのは趣味じゃない」という美学によるもので石上の行動は伊井野ミコには伝えていません。

こうした伊井野ミコと石上のそれぞれの信念から「表向きではいがみ合っても裏では支えっている」という側から見たら分からない複雑で奇妙な関係が築き上げられていきました。

表向きではいがみ合っていても裏ではフォローしあっている伊井野ミコと石上ですが、そんな2人の関係が大きく動いたエピソードがあります。第137話「秀知院は後夜祭」で、幼少期からキャンプファイヤーに思い入れのあった伊井野ミコは文化祭でキャンプファイヤーを企画し、実行することに尽力していました。そしてそんな伊井野ミコの努力の甲斐もあり、キャンプファイヤーは無事に達成されました。

しかしそんなキャンプファイヤーの最中、文化祭実行委員である伊井野ミコはキャンプファイヤーを楽しむ事もなく、1人安全確認の見回りに勤しんでいました。そんな伊井野ミコの前に石上が姿を現しました。石上はキャンプファイヤーを楽しんでいる生徒達の様子を撮影し、それを伊井野ミコに見せに現れました。伊井野ミコの努力が報われたことを知らせに来てくれた石上に思わず伊井野ミコの顔も緩みます。

これまではお互いの事を思いやり、助け合いながらもその真実は一切表に出す事はなかった伊井野ミコと石上ですが、この石上の優しい行動に伊井野ミコはいつものように反発する事なく石上に素直にお礼と、笑顔を向けました。

文化祭の後夜祭での出来事で距離の縮まった伊井野ミコと石上ですが、石上にはすでに子安つばめ（こやすつばめ）という片思いをしている先輩がいました。伊井野ミコも石上の片思いは知っている為、2人の関係が急接近するという展開にはなりませんでした。しかしこれまでの石上に対する思いから、伊井野ミコの中で明らかに大きな変化があった事は間違いないと言われています。

伊井野ミコの好きなタイプは「いつも自分の事を見てくれて、困った時に助けてくれる人」となっており、伊井野ミコは匿名の手紙をくれた人に対し淡い思いを抱いています。その自分を救ってくれた手紙の送り主が石上である事を伊井野ミコが知った時、そこから恋心が芽生える可能性は大いにあると言われています。

「ザコちゃん」こと伊井野ミコが生徒会に入った経緯の1つ目は伊井野ミコが極度のアガリ症であった事です。今でこそ「ザコちゃん」と言われているダメキャラとして定着した伊井野ミコですが、登場当初は「入学以来ずっと学年1位」をとっているとても優秀な生徒でした。その為、生徒会に立候補した際も選挙予測速報では白銀に続く票数を集める程健闘を見せていました。

しかし伊井野ミコには白銀の対抗馬としては決定的に劣る弱点がありました。それは極度のアガリ症であるという事です。普段は口煩い程に饒舌な伊井野ミコですが、人前に出ると極度の緊張でうまく発声する事ができなくなってしまいます。このアガリ症が原因で、これまでに幾度となく生徒会に立候補するものの、選挙演説でまともに話す事ができずに落選していました。そして落選する度に伊井野ミコのアガリ症は悪化していました。

「ザコちゃん」こと伊井野ミコは生徒会選挙の演説で極度のアガリ症の為、声が詰まってしまい演説する事ができない状況に陥ってしまいました。そんな伊井野ミコに救いの手を差し伸べたのは同じく生徒会選挙立候補者の対抗馬白銀でした。白銀は言葉が詰まってしまった伊井野ミコを挑発して、煽ります。この白銀の挑発によって伊井野ミコに変化が起こりました。

白銀の挑発を受けた伊井野ミコは生徒からの視線が気にならなくなり、自分の意見をアガらずに話す事ができるようになります。こうして2人はそのままそれぞれの意見をぶつけ合いました。結果、伊井野ミコは白銀に僅差で敗れてしまい、会長当選は逃しましたが、白銀のスカウトによって伊井野ミコは生徒会へ加入する事になりました。こうして「ザコちゃん」伊井野ミコは白銀2期目生徒会の会計監査として新規加入する事になりました。

「ザコちゃん」こと伊井野ミコが新しく生徒会へ加入する事になった際に、一部のファンからは伊井野ミコの加入を不安視している声も上がりました。それは今までの雰囲気や生徒会の空気が伊井野ミコの加入によって変わってしまうのではないかと懸念したからではないかと言われています。特に伊井野ミコの性格は生真面目で融通が利かないという特殊な性格の為、生徒会の空気感には異質な存在となると考えられました。

特に伊井野ミコが登場するまでの回で生徒会のメンバーは結束を固め、それぞれのキャラクターやポジションを確立していました。そして1期目の生徒会が終わってしまう事を惜しむ姿も描かれ、4人の結束は強固なものへと成長していました。そこへ新キャラクターの伊井野ミコが加わる事で「この4人が好きだった」というファンからは拒絶の声が上がりました。

さらに伊井野ミコが加入した時期は『かぐや様は告らせたい』がアニメ化されると発表された頃と重なっており、認知度や人気も急上昇している時期でした。そんな大注目されている時期に新キャラクターの加入という事で、ファンの関心も一際高く向けられ、さらに加入に対するハードルもかなり高くなっていました。

このような偶然が重なり、伊井野ミコの新規加入は全てのファンに歓迎されたものではなく、賛否両論がある環境での加入となりました。人気絶頂の時に「ゲストキャラでなくメインキャラ」として加入する過酷な環境下で伊井野ミコは生徒会新メンバーとして自分のポジションを確立する為の苦悩の日々が始まる事になりました。

アニメ2期の制作が発表された『かぐや様は告らせたい』ですが、そんなアニメ『かぐや様は告らせたい』で伊井野ミコを演じる声優として名前が上がっている1人目は鬼頭明里（きとうあかり）さんです。鬼頭明里さんは愛知県出身の声優で、「プロ・フィット」に所属されています。1994年10月16日生まれで2019年11月現在で25歳の若手声優です。

鬼頭明里さんの主な出演作品です。『鬼滅の刃』の「竈門禰豆子」役や、『安達としまむら』の「安達」役、『まちカドまぞく』の「千代田桃」役、『虚構推理』の「岩永琴子」役、『ナカノヒトゲノム【実況中】』の「更屋敷カリン」役、『ひとりぼっちの〇〇生活』の「本庄アル」役、『Re:ステージ！ ドリームデイズ♪』の「月坂紗由」役、『私に天使が舞い降りた！』の「姫坂乃愛」役などを務めています。

「ザコちゃん」こと伊井野ミコを演じると予想されている声優2人目は内田真礼（うちだまあや）さんです。内田真礼さんは東京都出身の声優で1989年12月27日生まれの2019年11月現在で29歳です。「アイムエンタープライズ」に所属しており、声優の他には女優や歌手としても活躍されている大人気声優です。

内田真礼さんの主な出演作品です。『ブレイブウィッチーズ』の「三隅美也」役や『あっくんとカノジョ』の「荘千穂」役、『ハンツー×トラッシュ』の「萩原千聖」役、『この素晴らしい世界に祝福を！この真夏の海に騒乱を！』の「めぐみん」役、『今日のケルベロス』の「ロゼ」役、『聖剣使いの禁呪詠唱』の「百地春鹿」役、『りりくる』の「椎名真衣」役、『さんかれあ』の「散華礼弥」役などを務めています。

『かぐや様は告らせたい』アニメ2期で伊井野ミコを演じると予想されている声優の3人目は悠木碧（ゆうきあおい）さんです。悠木碧さんは1992年3月27日生まれの2019年11月現在で27歳の声優です。千葉県出身で現在は「プロ・フィット」に所属されています。悠木碧さんは声優業の他にも女優や歌手、タレントなどの多方面で活躍されています。

悠木碧さんの主な出演作品です。『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』の「相沢梓」役や、『PERSONA5 THE NIGHT BREAKERS』の「佐倉双葉」役、『あっくんとカノジョ』の「片桐のん」役、『ひまわりさん』の「南亜美」役、『聖剣使いの禁呪詠唱』の「漆原静乃」役、『らいか・デイズ』の「春菜来華」役、『魔法少女まどか☆マギカ』の「鹿目まどか」役などを演じています。

こちらは『かぐや様は告らせたい』の中でヒロインのかぐやの影に隠れてしまっている伊井野ミコが可愛いという方の投稿です。『かぐや様は告らせたい』の中でかぐやは一際可愛いキャラクターですが、伊井野ミコもとても可愛らしい容姿をしており、かぐやと並んで人気のあるキャラクターになっています。

こちらは『かぐや様は告らせたい』のアニメ2期で動いている伊井野ミコを早く見たいという方の投稿です。伊井野ミコは「ザコちゃんの」愛称で親しまれ、そのザコっぷりがファンから愛されているキャラクターです。アニメ2期では待望の初登場となる伊井野ミコの登場を待ち望んでいるファンは多いようです。

こちらは石上にだけ態度を変えている伊井野ミコが可愛いという方の投稿です。伊井野ミコは石上を気にかけている反面、自身の美学によって決して表には出そうとしません。それ故に石上に対してとても冷たい態度を取ってしまいます。そんないじらしい伊井野ミコの姿をファンは可愛いと思っており、応援している声も多く寄せられていました。

『かぐや様は告らせたい』の裏ヒロイン・伊井野ミコに関するまとめいかがだったでしょうか？伊井野ミコは生徒会の新メンバーとして加入し、当初は風当たりの強いキャラクターでしたが、「ザコちゃん」というキャラクターを確立する事で見事に生徒会のメンバーに溶け込む事に成功しました。そして同じく生徒会のメンバーである石上とのもどかしい関係もファンの中では関心が多く集められていました。

伊井野ミコは数々の困難を退けて生徒会のメンバーとなり、トラブルメーカーとして愛されているキャラクターとなりました。『かぐや様は告らせたい』をご覧になった事がない方は、ぜひこの機会にそんな愛されキャラの伊井野ミコが登場する『かぐや様は告らせたい』をご覧になってみてはいかがでしょうか？