【魔法科高校の劣等生】渡辺摩利は「三巨頭」の一人！強さや彼氏・声優も紹介

本記事で特集する渡辺摩利の話題に入る前に、彼女が登場する「魔法科高校の劣等生」の作品情報を紹介します。

佐島勤によるライトノベル「魔法科高校の劣等生」（公式略称：魔法科）。原作はWebサイト「小説家になろう」にて発表されたオンライン小説で、その後電撃文庫から単行本が出版され、発行部数は2019年9月の時点で1000万部超となっています。また、原作の大ヒットに伴い、漫画化やテレビアニメ化などメディアミックス展開も積極的に行われています。

歴史が分岐したとされる1995年を軸に、近未来の世界を描きます。物語の舞台となるのは『魔法科高校』。魔法科高校とは魔法を取り扱う魔法師養成を目的としたいわゆる職業訓練学校。そこで展開されるバトルアクションの描写が、物語の中心となります。

歴史分岐以前にも存在が確認されていた超能力とか忍術に対して、科学的な手法で開発・体系化し、一般的に普及したのが本作における魔法の定義。物理法則に則り現象を解説するため、物理学の表現が多用されています。

また、魔法を扱う学園ドラマで想起されるのが、イギリスの大ベストセラー作品「ハリー・ポッター」でしょう。本作もハリー・ポッターからの影響が指摘されています。事実、作者も文庫本のあとがきで、作中に登場する魔法競技大会・九校戦」は、ハリー・ポッターに登場する三大魔法学校対抗試合や架空のスポーツ・クィディッチを参考にしていると述べています。

主人公・司波達也と妹の司波深雪、2人が国立魔法大学付属第一高校に入学するところから物語は始まります。エリートである一科生の妹・深雪は、生徒会の一員となり、劣等生の二科生、兄・達也は風紀委員会の一員となりました。

ある日のこと、風紀委員として校内の見回りをしていた達也は、剣道部と剣術部の乱闘に出くわします。すぐさま達也は、争いを煽動していた剣道部の壬生紗耶香と剣術部の桐原武明を制圧します。一年生でしかも劣等生の二科生が武道の実力者をいとも簡単に取り押さえたことは、その後学校中で話題となりました。

ある時、「学内の差別撤廃を目指す有志同盟」という集団による放送室占拠事件が起きます。これは、二科生の待遇改善を求めた有志による争議でした。さっそく生徒会長の七草真由美が動きます。彼女は有志同盟との公開討論会を開催し、その場で同盟側を論破します。ところがその時、政治結社・ブランシュを名乗る集団が乱入してきます。

実はこの乱闘は、魔法大学の機密データを盗み出すための目くらまし作戦でした。有志同盟の残りのメンバーが、大学のデータが保管されている図書館を襲います。そのメンバーの中には壬生紗耶香の姿がありました。自分の理想とやっている事とのギャップに悩む紗耶香。彼女は催眠術によりブランシュに利用されていたのです。

図書館の襲撃メンバーたちは、間もなく司波達也と深雪により取り押さえられます。紗耶香は何とかその場からの逃げ出しますが、先回りしていた千葉エリカに捕まり、彼女との対戦で負傷し病院に運ばれます。司波達也は、学校生活を脅かすブランシュの壊滅を宣言。深雪をはじめ千葉エリカや西城レオンハルトらを引き連れブランシュのアジトに乗り込んでいきます。

達也の言葉通りブランシュはあっさりと壊滅状態に陥ります。リーダーの司一は、紗耶香を利用したことに怒る剣術部の桐原武明により右腕を真っ二つにされてしまいました。一方、痛めた腕の治療で入院していた紗耶香。エリカや桐原が毎日のように見舞いに訪れます。退院するころには紗耶香とエリカは親交を深め、それまで敵対していた桐原ともすっかり打ち解けるようになっていました。

ここからは本記事の主役、渡辺摩利について解説していきます。まずは、彼女のプロフィールから。国立魔法大学付属第一高校を卒業し、防衛大学校に通う大学生の渡辺摩利。身長168㎝、体重54㎏のスラリとした体形とショートボブの髪型特徴の女性です。

平安時代中期の武将・渡辺綱の末裔ともされる渡辺家の出身。十師族に次ぐ家柄の家系にあっても屈指の魔法の才能を持つ摩利。剣の魔術師との異名を持つ千葉家当主の門下生となり、千刃流剣術目録、圧斬り、ドウジ斬りなど実戦向きの技の数々を習得しています。

戦闘においては、集団戦でも個人戦でも威力を発揮する対人戦闘のエキスパートとして知られる渡辺摩利。上に挙げた技の他に、気流操作や意識操作など強力な技を身に付けていました。

また、正義感も人一倍強い渡辺摩利は、国立魔法大学付属第一高校入学早々、1年次から風紀委員に任命され、2年次になると風紀委員長という重要な役職に就いています。生徒会長の七草真由美や部活連会頭の十文字克人と並び三巨頭と称されるようになります。その後、3年次になると後輩の千代田花音に風紀委員長の座を譲ります。

ここからは、魔法に長けた渡辺摩利の強さについて解説していきます。並外れた魔法の腕前の摩利ですが、前述したように彼女の能力は対人戦闘において発揮されました。魔法以外にも化学兵器。刀剣や銃の扱いもお手の物でした。

源氏の秘剣として伝わる古式魔法に「ドウジ斬り」というものがあります。手に持つ刀と遠隔操作する二本の刀、合わせて3本の刀で敵を囲い込むようにして同時に攻撃する離れ業です。

古文書を参考にして試行錯誤で再現したため、加重系の魔法と圧斬りが入り込んでしまっていると言われています。ただ、かなりの破壊力を持つ技だということに間違いないようです。

また上でも簡単に触れましたが、気流を利用して揮発性薬物を相手に吸い込ませる気流操作や精神に直接働きかける作用を持つ香水を複数嗅がせることで相手から自白を引き出す意識操作をすることも渡辺摩利には可能でした。

さらに、二科生でありながらも魔法の才知に長けた司波達也にも興味を示した摩利。さらなる技の修得を期待したのか、積極的にアプローチしていました。

ここからは渡辺摩利の人間関係を探っていきます。まず摩利が付き合っている彼氏からです。渡辺摩利の彼氏は、百家本流の家系、千葉家の次男・千葉修次です。

”千葉の麒麟児”とか”イリュージョン・ブレード”（幻影刀）と呼ばれることもある千葉修次は、千刃流剣術免許皆伝という凄腕の猛者でもありました。接近戦を得意としており、3m以内の間合いでは向かうところ敵なしの状態でした。

摩利と彼氏・千葉修次との関係は、彼女が千葉道場の門を叩いた時に始まります。お手合わせしてもらった千葉修次には敵わず、妹の千葉エリカにも惨敗してしまった摩利。しょげ返っていた彼女に、そっと手を差しのべてくれたのが後に彼氏となる千葉修次でした。

千葉修次を彼氏とする渡辺摩利ですが、彼の腹違いの妹・エリカとの関係はどうなのでしょうか？実は摩利はエリカに目の敵にされていました。そこには、兄・修次に悪影響を与えたとの彼女の思い込みがありました。

千葉家の次女エリカは、千刃流剣術印可、山津波、薄羽蜻蛉、形状記憶棍刀など多彩な能力を持つ魔法師。また、魔法師の条件である想子光の認識を短期間でマスターし、陰と影の形を把握する技を修得。800m先の想子光の輪郭まで識別できると言われています。

そんな千葉エリカですが、極度のブラザーコンプレックス。かつて摩利との対戦で完勝したが兄・修次と摩利を結びつけてしまったと考えていました。千葉家の中で孤立していたエリカにとって、唯一の心の支えとなってくれたのが異母兄・修次。渡辺摩利に兄を取られてしまうという恐れからでしょうか？どうしても渡辺摩利のことを好きになれない千葉エリカでした。

千葉修次や千葉エリカの実家である千葉家は、自己加速や自己加重魔法を使う白兵戦技で知られる魔法界の名門。十師族に次ぐ家柄である由緒正しき百家本流の家系です。当主は剣の魔法師の名を継ぐ千葉丈一郎。川崎市に近い都内海沿いの土地に本家道場を構え、白兵戦の武器の製造・販売も手掛けていました。

家族構成は、当主・千葉丈一郎の他、妾のアンナ・ローゼン・鹿取、正妻との間に生まれた長女・早苗と長男・寿和、次男・修次に、妾との間に生まれた次女エリカの6人です。

魔法科高校の劣等生は、テレビアニメ化されは2014年4月から9月にかけて第1期全26話が放送されました。アニメ版で渡辺摩利の声を担当したのは、声優の井上麻里奈です。以下に井上麻里奈のプロフィールや略歴を紹介します。

• 名前：井上麻里奈（いのうえ まりな）
• 愛称：マリーナなど
• 性別：女性
• 出生地：東京都
• 生年月日：1985年1月20日
• 年齢：34歳（2019年11月現在）
• 身長：162㎝
• 職業：声優、ナレーター、歌手
• 事務所：シグマ・セブン

学習院初等科から学習院大学へ進み法学部政治学科を卒業した井上麻里奈。大学1年生だった2003年、ソニーミュージックSDグループ声優オーディションで見事グランプリに輝きます。翌2004年「コゼットの肖像」のコゼット役で声優デビューを飾ります。その後2007年には、大ヒットドラマ電車男に登場する架空のテレビアニメに基づくスピンオフアニメ「月面兎兵器ミーナ」に出演。主人公の佃美奈役を演じました。

少年から可愛らしい少女まで幅広くこなす声優・井上麻里奈。2014年には、カナダ・バンクーバーで開かれた国際アニメ祭典で、「INTERNATIONAL VOICE ACTOR AWARD」を受賞しています。

• 2007年 天元突破グレンラガン（ヨーコ・リットナー）
•   〃  　 みなみけ（-2013年、南夏奈）
• 2008年 図書館戦争（笠原郁）
• 2009年 戦場のヴァルキュリア（アリシア・メルキオット）
• 2011年 僕は友達が少ない（-2013年、三日月夜空）
• 2012年 スマイルプリキュア!（-2013年、緑川なお・キュアマーチ）

• 2014年 魔法科高校の劣等生（-2020年、渡辺摩利）
• 2015年 進撃!巨人中学校（アルミン・アルレルト）
• 2016年 3月のライオン（-2018年、幸田香子ほか）
• 2017年 縁結びの妖狐ちゃん（清瞳）
• 2018年 ゆるキャン△（各務原桜）

アニメ・魔法科高校の劣等生には、渡辺摩利のキャラクターソングがありました。アニメのDVDの特典として制作されたCD「放課後Twilight」で、摩利（声優・井上麻里奈）と七草真由美（声優・花澤香菜）のデュエットを聞くことができます。このキャラソンでは、生徒会活動における風紀委員の心意気が歌われています。

ここまで魔法科高校の劣等生の渡辺摩利特集をお届けしてきましたが、最後に彼女に関する感想や評価を紹介します。

最初に紹介する感想・評価は、魔法科高校の劣等生の渡辺摩利と僕のヒーローアカデミアの八百万百が好きなキャラだと言う由美さんのツイートです。判明した2人の共通点は、同じ声優・井上麻里奈さんが演じていたと言う事実。声優の声質と演じるキャラの間に相関関係があるということなのでしょうか？

続いて紹介する渡辺摩利に関する感想や評価は、司波兄妹と千葉兄弟が鏡に映したように同じだと言う籠原スナヲさんのツイートから。

千葉兄弟の場合には、兄の千葉修次が渡辺摩利の彼氏となったことが妹・千葉エリカの幼稚な嫉妬心を刺激してしまい、エリカと摩利の間に軋轢を生んでしまったのでした。

渡辺摩利に関する感想や評価、最後に紹介するのは、原作小説の本文とイラストの相違が気になると言う泉信行さんのツイートです。

摩利の髪型が、小説本文ではショートボブなのに、イラストだと単なるショートヘアになっていたと言います。当初はそれほど気にならなかったのに、キャラクターに思い入れが強くなるとちょっとした齟齬でも見過ごせなくなるのでしょう。

ここまで、魔法科高校の劣等生に登場する三巨頭の一人、渡辺摩利を特集し、強さや彼氏・千葉修次との馴れ初めから彼氏の妹・千葉エリカとの関係、さらには摩利を演じる声優の情報などをお届けしてきました。

国立魔法大学付属第一高校を卒業し、防衛大学校に通う大学生の渡辺摩利。身長168㎝、体重54㎏のスラリとした体形とショートボブの髪型特徴の女性です。渡辺綱の末裔ともされる由緒ある渡辺家の出身で、千葉家の門下生となると、千刃流剣術目録やドウジ斬りなど実戦向きの技を次々に習得。対人戦闘のエキスパートとして知られるようになります。

高校では1年次から風紀委員に任命され、2年次になると風紀委員長という役職に就き、七草真由美や十文字克人とともに三巨頭と呼ばれるようになりました。この記事で渡辺摩利に興味を持った方は、劇場版アニメでは登場シーンが少ないようなので、原作小説やテレビアニメの九校戦編を中心に鑑賞してみてはいかがでしょう。本記事で紹介した彼女の強さやキャラの魅力を実感できるかも知れません。