フェアリーテイル・ルーシィの強さ考察！恋愛の行方についても！

フェアリーテイルとは、真島ヒロ先生が描くファンタジーとバトルから織り成す週刊少年マガジンの顔とも言うべき作品です。火を纏う滅竜魔導士（ドラゴンスレイヤー）ナツと立派な魔道士を目指すルーシィがメインキャラクターでそのキャラたちが織りなす手に汗握る物語は読み進めるたびに新しい発見が出来ます。

フェアリーテイルは少年漫画の王道を行く熱いバトルと、ちょっと魅惑的なシーンが漫画が好きな人達から人気を集めています。今回はその中からメインヒロインのルーシィの強さの秘密と彼女を取り巻く恋愛模様の行方について解説していきます。

フェアリーテイル「ルーシィ・ハートフィリア」。17歳で好きなものは本・精霊。天真爛漫で誰に対しても明るく、年相応の恋愛ネタにも機敏に反応するのだが過去の生い立ちからか、たまに高飛車な面も見られます。将来の夢は小説家で、ルーシィ自らがギルドで経験した冒険を出版したいと思っていました。

自身の正体が大財閥ハートフィリアの令嬢だというのことは伏せて駆け出しの魔道士として旅をし、主人公のナツと出会うことで憧れのフェアリーテイルに入団することになります。彼女の能力は、特殊な鍵を使い黄道十二門のメンバーの力を現世に呼び出して戦う星霊魔法。限られた人にしか操ることのできない星霊魔法の担い手として、ナツたちと旅をすることになります。

星霊魔法とは、人間の世界とは別に星霊が存在している世界があり、ルーシィなどの星霊魔導士は人間界と星霊の世界をつなぐ門を作り、契約した星霊に対応した鍵で開門し召喚することを言います。

星霊界には88の星座をベースとした能力をもつ種族が存在し、星座によって姿形は様々で、元々の星座の姿の星霊はもちろんのこと、完璧な人型までいます。大きく分けると12星座の力を持つ黄道十二門と、それ以外の66の星座の力を持つものに分かれています。

黄道十二門のメンバーは最初からルーシィが所有していたわけではなく、ルーシィの母親のレイラの代からの縁で契約している星霊や別の星霊魔道士が所有していた後にルーシィと一緒に行動するようになったものもいます。最終的にルーシィは10体の星霊を操る立派な星霊魔道士になったのです。

星霊自体が意思を持つので、所有者の力量が高くないと満足に能力を使えないので初めのころのルーシィは失敗ばかりでしたが、フェアリーテイルに入団し数多くの強敵との闘いと修業を経たことで大きく成長していったのです。ルーシィの持つ才能は他の星霊魔導士を圧倒する実力をつけていきます。もともとは星霊に干渉すること自体が不可能だと思われていました。

霊を強制的に星霊界に帰還させる「強制閉門」でその片鱗を見せるようになります。そして物語が進むにつれ複数の星霊を同時に扱う「二体同時開門」そして「三体同時開門」まで使いこなす圧倒的な成長を見せます。これはひとえにルーシィと星霊たちとの信頼が深く結びついたことで所有者として認められたことが大きな要因で、彼女のフェアリーテイル作品内で成長する経過を見て取れるところです。

黄道十二宮の主要メンバー。ここではルーシィの強さを支える頼もしい星霊たち10体のうち物語に大きくかかわった2体の星霊を紹介いたします。まず始めはルーシィに絶大の信頼を寄せる宝瓶宮の星霊アクエリアス。本作で一番最初に登場した星霊で、みずがめ座がモチーフ。瓶を持った人魚の姿をしていて、ルーシィに対しては「小娘」呼ばわりし傲慢な態度と不愛想な態度をとることが多いのが特徴です。

黄道十二門の中では大波を起こして攻撃をする水の使い手で最強クラスの能力だが、ゆえにルーシィへの魔力の消費を要求することが大きく、水場でしか戦闘に参加できないのが問題です。ルーシィのことは契約者としてしっかりと認めており、その様子から一部の方からはカップリングとして見られることもあるぐらいの仲だといえます。

そして獅子宮のレオ。彼はフェアリーテイルのメンバー「ロキ」でもあります。以前に起こしたトラブルで星霊王から星霊界への帰還を禁止され人間界にとどまり正体を隠してフェアリーテイルに入団。ルーシィも彼の正体を知ったのは物語の中盤だったので驚いた読者も多かったようです。彼の能力は「王の光（レグルス）」という光を全身に纏った状態で主に体術を前面に発揮した戦闘スタイルです。

時には獅子の姿に変化して敵に襲い掛かることもあり、能力は相当高いといえます。正体が明かされた後も変わらずギルドの一員として活躍していくことになります。ルーシィとの関係を縮めるために様々なアプローチを仕掛けており、「好みのタイプ」と公言しています。そのためフェアリーテイルファンからはロキルーのカップリングとして親しまれています。

フェアリーテイルのルーシィは強敵との戦いで魔法の特性上接近戦が得意ではなかったのです。なので旅をしているときに味方に守られることが多く、悩みの種でもありました。そこでフェアリーテイルが一度解散した際に弱点を克服するために会得したのがこの星霊衣（スタードレス）です。

技のモデルは、一緒に旅をしていたエルザの別空間に武器を格納して必要な時に取り出す換装魔法からヒントにしていて、その正体は星霊たちの持つ能力を一時的に借りるドレスを魔力によって作り出し身にまとうことで力を発揮します。この状態では、身体能力は大きく向上し星霊たちの能力系魔法を自身のものとして使用することができ、同時に出現している星霊と一緒に能力を発揮することもできます。

その正体は星霊界の中で最も権力を持つ司法をつかさどるものです。その出で立ちはとても大きく例えるなら戦隊もののロボットのようで、ルーシィからは「ヒゲオヤジ」と呼ばれています。ただその実力は本物で、ルーシィたちフェアリーテイルのメンバーが極限まで追い詰められた冥王獣との戦闘で登場します。ただその召喚方法が他の星霊と少し違い、黄道十二門の星霊の「鍵」の一つを破壊することで償還できるというものです。

しかも深い絆で結ばれた星霊でないと意味がなく、鍵は壊れてしまえば二度と会うことが出来ない可能性を覚悟して行うという強力な力を得る為の代償はその者にしか計り知れません。その時に犠牲に選んだ鍵はルーシィが絶大な信頼を寄せていたアクエリアス。決断した時のルーシィもそうですが、覚悟を決めたアクエリアスの想いも印象深いシーンとなっています。

代償が大きい分、星霊王の力は絶大で冥王獣との戦いではメテオブレイドという大剣で大地を真っ二つにする技を使い、メンバーが苦戦した冥王獣を一撃で倒すほどなので驚異的です。

真島ヒロ先生の作品では過去の作品でもそうですが、バトル要素を交えながら各キャラ同士の絆や恋愛描写を描くシーンがとても多く魅力的なのが特徴です。いわゆるカップリングも多く誕生しています。ルーシィも物語が進むにつれてフェアリーテイルのメンバーや黄道十二宮との信頼関係も作れてきたこともあり、読者が今後のカップリングの展開を期待する描写が多いのもフェアリーテイルの魅力だと言えます。

フェアリーテイルのカップリングで人気なのは主人公の火の滅竜魔導士・ナツとルーシィ。主人公とメインヒロインの王道の組み合わせです。最初の出会いからコメディチックな展開でしたが、ギルド入団後には力の差と理想、意見の違いから衝突の多かったです。

しかし数多くの戦いを経験する中で信頼出来るパートナーとしての認識、そして徐々にお互いをパートナーの存在以上に意識するようになっていきます。初めは恋愛感情ではないと想いつつも次第にその想いが変化していく様子は見ていて次の展開が楽しくなってきます。ナツルーと呼ばれるぐらいの素敵なカップリングの行方を見て行くのもフェアリーテイルの見所の一つと言えます。

ナツルーと同じぐらい人気のカップリングは氷の造形魔導士のグレイとルーシィ。作品中では直接的な恋愛模様を描いたシーンはありませんが、チームメンバーとして一緒に行動する上でパートナー関係がよく見受けられ支えあう様子が王道のカップリングと同じぐらい人気となっています。

ルーシィなしではフェアリーテイルの魅力の多くは語れません。メインヒロインだからではなく、物語の最重要人物でもあるルーシィの正体や彼女の祖先が計画した400年前の決断などと多くの伏線回収が展開されるラストまでの物語は手に汗握る展開なのは間違いないです。そしてナツとルーシィとの恋愛模様の終着点はぜひ皆さんの目で確かめてみてはいかがでしょうか？