スノークのおじょうさんとは誰?ノンノンやフローレンに名前が変わった理由とは?

トーベ・ヤンソン原作「ムーミン」に登場するスノークのおじょうさんに注目が集まっています。日本では「ムーミン」はアニメで広まり、作中にはスノークのおじょうさんは登場せず、「ノンノン」や「フローレン」というキャラクターが登場します。「ノンノン」や「フローレン」はスノークのおじょうさんの名前であり、原作では付けられていない名前がなぜ日本のアニメでは付けられているのか疑問の声があがっていたようです。本記事ではスノークのおじょうさんに名前があることや初代アニメとリバイバル版の異なる名前の真相に迫ります。

スノークのおじょうさんとは誰?ノンノンやフローレンに名前が変わった理由とは?のイメージ

目次

  1. スノークのおじょうさんとは誰?
  2. スノークのおじょうさんがノンノンやフローレン?
  3. スノークのおじょうさんの別名を原作者は認めていない?
  4. スノークのおじょうさんに関する感想や評価は?
  5. スノークのおじょうさんとは誰?まとめ

スノークのおじょうさんとは誰?

「ムーミン」に登場するキャラクター、原作名では特に名前がなく「スノークのおじょうさん」と呼ばれているスノーク族のおじょうさんがいます。スノークのおじょうさんは後に「ノンノン」や「フローレン」という名前がつけられています。

原作ではスノークのおじょうさんと呼ばれているのになぜ、後に名前が付けられ、そして改名されていったのでしょうか?本記事ではムーミンに登場する「スノークのおじょうさん」に注目して紹介してきます。

ムーミンの作品情報

ムーミンの概要

「ムーミン」はフィンランドの作家であるトーベ・ヤンソンが原作の小説及び漫画で、ムーミントロールという種族が主人公の物語です。本作はフィンランドを代表するような作品で世界的に知られ、日本ではテレビアニメで広まりました。アニメ化はフィンランドやポートランドでもアニメ化されています。

ファンタージな日常を描きつつも作風は独特で物事を遠回しに批判する内容も盛り込まれており、子供文学でありながら大人にも人気があります。因みに原作は原作者がスウェーデン系フィンランド人であるため、スウェーデン語で書かれています。

ムーミンの世界観

物語の舞台はムーミン谷という世間から離れた海と高山に挟まれた小さな谷です。人口は多くはありませんが、谷には町があって交番もあり、人間以外の様々な不思議な種族が共存しています。「ムーミン」は平和でゆったりととした生活を楽しく過ごせるのどかな田舎町を連想させます。

しかし、作中では異常気象、大洪水や干ばつなどが起こり触ると凍死する女お化け・モランや目にしたものを凍らせる氷姫に悪魔、触ると感電するニョロニョロなどがいて実際には安心とはかけ離れた、常に危険と隣り合わせのような場所です。しかしそんな谷でも毎日マイペースに楽しく生活をしている住人たちが魅力的となっているようです。

スノーク一族とは?

スノーク一族は、外見はほぼムーミン族と同じです。ムーミン族との違いは、スノーク族は感情によって体の色が変化します。「スノーク」はスウェーデンの言葉で、意味は「他人に指示や命令を下し、威張って自惚れたりする人」のことを指します。

スノークのおじょうさんとは?

スノークのおじょうさんとはスノーク族の娘で、主人公・ムーミンの彼女です。物知りでナルシストで周囲を見下す傾向のある「スノーク」の妹でもあります。外見は前髪があり、金のアンクレットを左足につけています。性格は一言で例えると「優しいお嬢様」という感じで、兄同様に少々ナルシストで自信過剰な面が見られますが、機転が利く夢見る少女です。

現実についてはどちらかというと楽観的で自分の感情と考えに沿って忠実に行動するキャラクターです。彗星の襲来で危機迫るときにも彼女の関心事は野外ダンス場のことでダンスの話しかしていない様子です。スノークのおじょうさんは周囲に優しく、特にムーミンには愛情を示します。

みんなのためにスープを作ったり、難破船の中では巨大なタコからムーミンを救っています。好奇心旺盛な彼女はムーミンたちと探検したり、花や貝殻を集めて過ごす姿が描かれています。

ムーミン公式サイト - Moomin Characters Official Website

スノークのおじょうさんがノンノンやフローレン?

ムーミンに登場するキャラクターたちはみんな個々のキャラクターの名前ではなく、種族の名前で呼ばれています。ムーミンというのも「ムーミン種族」から取られてムーミンと呼ばれ、その主人公の父は「ムーミンパパ」、母は「ムーミンママ」と呼ばれています。

スノークのおじょうさんもスノーク族の娘であるためそう呼ばれていました。しかし、スノークのおじょうさんだけが「ノンノン」や「フローレン」と名前を持つようになります。それは一体なぜなのでしょうか?スノークのおじょうさんの名前について迫ります。

スノークのおじょうさんの名前がノンノンになった理由

原作ではスノークのおじょうさんと呼ばれているキャラクターは、1969年に日本でアニメ放送された「ムーミン」ではじめて「ノンノン」という名前がつけられ登場しました。この名前はアフレコの際に、音響監督が「ノンノン」と名付けたのがきっかけのようです。

脚本では原作同様に「スノークのおじょうさん」だったと考えられますが、物語には兄・スノークも登場しており、アフレコの際も恐らく声優陣やスタッフが聞いていて「よく分からない」と伝わりづらさを感じたのかもしれません。誰が誰だか視聴者が混乱しないように急遽名前が付けたのではないかと考察されています。

ノンノンからフローレンに名前が変わった理由

「ノンノン」で親しまれていたスノークのおじょうさんですが、1990年に放送されたアニメ「楽しいムーミン一家」では「フローレン」に改名されています。「ノンノン」から「フローレン」に改名されたはっきりとした理由は定かではないようですが、一説には原作者のトーベ・ヤンソンが「NO」を連想する言葉が使用され否定的だと言ったことが名前変更の理由であると言われているようです。

元々、トーベ・ヤンソンは1969年の日本アニメ「ムーミン」の出来栄えを快く思っていなかったようで、その作品とは違うと区別をしたかったのではないかとも言われています。

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スノークのおじょうさんの別名を原作者は認めていない?

1969年に日本でアニメとなった「ムーミン」ですが、その出来栄えを原作者のトーベ・ヤンソンは認めておらず激怒したと言われています。原作者が激怒した理由には一体に何だったのでしょうか?その理由などに迫ります。

アニメに激怒した原作者

19696年アニメ「ムーミン」を目にした原作者のトーベ・ヤンソンは激怒し「これは私のムーミンではない」とクレームがあったそうです。初代のアニメ「ムーミン」のキャラクターたちは原作とは違って丸みを帯びた可愛らしい印象を受けます。おまけに「スノークのおじょうさん」にも名前がオリジナルで「ノンノン」つけられており、そのことにトーベ・ヤンソンはひどくショックを受けていたようです。

公式の呼び方はスノークのおじょうさん

「ムーミン」作品は、日本ではアニメで広く知れ渡っており「ノンノン」や「フローレン」という名前に馴染み深い人も多いようですが、トーベ・ヤンソンはそれらを認めていません。従来の原作通りに「スノークのおじょうさん」が公式の呼び名となっており、それ以外に呼び名はないようです。

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スノークのおじょうさんに関する感想や評価は?

スノークのおじょうさんの名前がアニメで改名されたことでキャラクターが新たに出来た、または変わってしまったのではないかと心配する人も中にはいたようです。スノークのおじょうさんのファンの間では少しざわつきがあったことがうかがえます。

名前が変更されたスノークのおじょうさんの「フローレン」という名前がドイツ由来であるということが分かる感想がアップされていました。スノークのおじょうさんに可愛いというコメントが多く寄せられています。

みぃのお姉さんとムーミンが握手しているだけなのに側にいるスノークのおじょうさんの顔が嫉妬の表情を浮かべ、今までに見たことがない表情に注目が集まっていたようです。名前が変更されたことについてはスノークのおじょうさんの最終的な呼び方に悩むという声もあがっていました。

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スノークのおじょうさんとは誰?まとめ

「ムーミン」に登場するスノークのおじょうさんの日本アニメ版には名前があり、年代ごとに名前が変更されている真相などについてをまとめて紹介してきました。スノークのおじょうさんは優しいお嬢様というキャラクターで見た目も可愛いと多くのファンに愛されているようです。

普段はお花や貝殻集めに興じているスノークのおじょうさんですが、ムーミンの物語のエピソードの中にはスノークのおじょうさんがムーミンを大タコから救ったり、相手と対峙した際には彼女なりに加勢したりと勇敢な姿を見せています。ムーミンと恋人同士になってムーミンを愛しているスノークのおじょうさんの姿も良いと評されているようです。

名前の呼び名が変わったことについては、それぞれの年代で「ノンノン」や「フローレン」と呼び方が変わり、登場人物のキャラクターが別になったのかと戸惑う人もいたようで、名前が変わっただけだということにほっとしたという感想を漏らしている人もいました。

本を読み返してスノークのおじょうさんの可愛さを再認識した人もいることが感想からうかがえます。まだ、ムーミンを見たことがないという方は原作やアニメをご覧になってみるといいかもしれません。

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