【ベルセルク】ラクシャスの正体を考察！バーキラカ一族の出身？転生した理由は？

ラクシャスとは、新生鷹の団の指導者であるグリフィスの身を守るボディーガードの仕事をしているキャラクターです。ラクシャスは、素晴らしく柔軟性のある体を幼少期から持ち合わせていました。そのため、筋肉ムキムキで力が強い敵との戦いでも、相手の攻撃をさらりと簡単にかわすことができます。その戦いぶりは、まるでヨガのように滑らかで、つかみどころがありません。

また、闇に潜んで自分の気配を消すこともできるため、相手に気付かれずに暗殺することができるのです。さらに彼は、3つの目が描かれた奇妙な仮面をかぶり、黒いローブに身を包んでいるため、正体を知っているものはいません。そこで、おちゃめな魅力と多くの謎を持っているラクシャスの正体や以前一緒に戦っていたバーキラカ一族について、使徒に転生しなければならなかった経緯などをご紹介します。

中世ヨーロッパを舞台に、魔法と剣の世界を勇ましく激しく描いた物語です。主人公のガッツは、身の丈よりも大きな剣を携えて旅をしていました。その旅は、剣士ガッツの復讐心に燃える旅でもあったのです。この物語は、主人公をはじめ多くの登場人物に壮絶な不条理が次々と襲い掛かってきます。理不尽な事態に翻弄されながらも、その事態を克服しながら成長していく世界観が広がっているのです。

また、ベルセルクという題名は、キリスト教化される前の北欧神話に基づく、特有な能力を持った人達の伝説である狂戦士伝説に由来しています。この作品は、1989年10月～月刊アニマルハウスより不定期に連載されていました。20年以上続く長期連載の物語ですが、年単位で休載することもあったようです。キャラクターの内面の感情を緻密に表現しており、世界中で高い支持を得ている作品となっています。

主人公のガッツは、復讐心を心に秘めながら、身体よりも巨大な剣を担ぎ、ゴッドハンドを探し出す旅を一人で続けていました。彼の義手には、大砲が仕込まれており、様々な武器を手にしている黒い剣士でもあったのです。

旅の途中で妖精のパックに出会うことで、一人での孤独な旅は終了し、パックと共に旅を繰り広げることになります。ガッツは、旅の途中に出会った、人々を脅かしては悪さをする使徒などを次々と追い払っていきました。ガッツの特有の能力によって壮絶な戦いを繰り広げていきます。

ベルセルクに登場しているラクシャスは、新生鷹の団の戦魔兵です。新生鷹の団には、様々な普通とは異なった怪しい姿や形をした戦魔兵が多く存在していますが、その中でもさらに怪しくて、理解しようとしてもなかなか理解しにくい戦魔兵が、ラクシャスとなっています。インド神話にも登場しているラクシャスは、たたりをする鬼(悪鬼)を意味していますが、ベルセルクに登場しているラクシャスがそれに関係しているかは不明です。

ベルセルクに登場しているラクシャスは、新生鷹の団を率いている団長のグリフィスの身辺の護衛をしています。いわば、ボディーガードです。しかし、彼は、他の戦魔兵とは異なり、グリフィスの身の危険を案じて守っているわけではありません。グリフィスを守るのは、自分がいつか彼の美しい顔を手に入れるためです。グリフィスは、ラクシャスが手に入れたいほどの絶世のイケメンでした。

ラクシャスがグリフィスの美しい顔を狙う理由は、彼の強いコンプレックスが関係しているようです。インド神話に登場しているラクシャスは、男性、女性共に存在していますが、男性の方は、顔つきや見た目が醜いとされています。それが原因となっているのであれば、常に顔を仮面で隠しているのも頷けます。仮面で顔を隠し、姿形がよく分からないようにしながら闇にまみれて敵を暗殺するのが、ラクシャスです。

ラクシャスは、現在、グリフィスが率いている新生鷹の団に身を寄せています。主に、グリフィスを狙ってくる敵を暗殺することが任務です。彼は、暗闇に紛れることで自分の身体を自由に変化させることができます。そのため、闇夜では暗殺者としての力を存分に発揮することができるのです。そんなラクシャスは、以前は、バーキラカ一族に属していました。

しかし、バーキラカ一族の指導者であるシラットからは、正統な思考を持ち合わせていないことから嫌われることになります。ラクシャスは、バーキラカ一族の中でも上の位にいたようですが、狂気的な思考を持っていたことから追放されたようです。彼は、本来は繊細で暗殺者に向いていない性格の持ち主でした。しかし、暗殺を繰り返すうちに心が壊れ、ついには何も感じなくなり、暗殺者をもてあそぶようになってしまったのです。

ラクシャスは、元はバーキラカ一族に所属していました。バーキラカの指導者であるシラットとは、昔からの知り合いでもあります。闇に紛れることで身体を自由に操ることができた彼は、次々と敵を暗殺をしていきました。闇に紛れて自分の気配を消して相手を確実に葬ることができたラクシャスは、次第に夜魔として恐れられます。闇に潜むことでより一層正体が掴みにくいため、相手を混乱させていたのです。

しかし、優秀な戦いをする彼は異常な思考の持ち主であったことからバーキラカ一族からは見放されてしまいます。最終的には、追放されてしまったのです。現在は、新生鷹の団でグリフィスを守っています。

ラクシャスの身体は、とても柔らかく暗闇では自由に変化させることができます。彼の戦い方はまるでヨガのようにしなやかで柔軟です。ふわふわと漂っているようでつかみどころがないため、パワーで押しきることはできないでしょう。人間から使徒に変化を遂げているラクシャスですが、見た目の変化はありません。ただ、飛行する際には大きくなるようです。また、飛行する際は高速なため、すばやく空中移動することができます。

人間から使徒に変化することを放魔と言います。放魔した後のラクシャスは、普段の雰囲気とは変わって、高速で空中移動をしたり、顏の位置すら自由に移動することができたり、さらに得体のしれない使徒になっています。身体を大きくしたり、小さくしたり伸縮自在なため、敵の不意を突いて攻撃することもできるのです。身体全体を黒い影のような物質で覆っているため、使徒になったラクシャスの弱点を見出すのは難しいでしょう。

ラクシャスの肉体や技能は、かなり優れています。どれくらい優れているのかというと、彼一人に対してバーキラカの指導者であるシラットや複数の下部達(ターパサ)と戦っても負けません。ラクシャスに、肉体同士の激しい戦いは通用しないのです。常にサラリと身をかわし、軟体動物のようにくねくねしているため、かなり手ごわく、違う意味で恐ろしい使徒と言えるでしょう。

ラクシャスは、幼少期の辛い経験によって早い時期から使徒に転生していたようです。それによって、正統な感情や思考とは逸脱した狂気的な思考を持つようになりました。必要以上に美しいものに憧れたり、執着したりするのはそのためなのでしょう。歪んだ感情によって、刺客としても非常に残虐で、殺しを楽しむようになってしまったのです。

シラットが、惨い殺し方をするラクシャスに対して戒めるように言った言葉です。ラクシャスとシラットは、幼い頃からの知り合いでした。2人の話しぶりからラクシャの方が年上だったことが伺えます。シラットが彼のことを忌み嫌うのは、幼い頃に使徒への転生を余儀なくされてからでしょう。

幼い頃から使徒に転生していたとされる彼にはどのような辛いことがあったのでしょうか？人間としての感情や正統性を失ってしまったラクシャスの過去は、非常に複雑です。相手のことを思うあまりに、心を傷つけられ、酷い仕打ちを受けてきたことで、正反対の感情を抱くようになってしまった彼の過去を見ていきましょう。

ラクシャスは、現在では殺戮を楽しむまでの狂気的な歪んだ思考になってしまいました。しかし、その背景には、複雑なものがあったようです。彼は、生まれつき身体が柔らかく、力もなかったゆえに刺客としては向いていませんでした。また、優しい性格だったために、刺客として生きるのが苦しみでもあったようです。しかし、自分の運命に従って、生きるために刺客の道を歩むことになります。

ラクシャスは、心が優しいゆえにある任務に失敗します。彼は、一族の仲間からは見捨てられ、囚われの身となって拷問を受けました。ラクシャスは、死ぬ寸前にベヘリットが発動して、ゴッドハンドが降臨し、使徒に転生することになります。彼は、愛情や人間性を捧げることで、使徒に転生しました。それ以来、ラクシャスは、使徒の力を使用して敵を異常なまでにもてあそぶようになったのです。

使徒として転生したラクシャスは、刺客としては優秀になりましたが、危険な思想に身を委ねてしまったことから、最終的に一族から追放されることになります。狂気的な思考を持つようになってしまったのは、優しくて繊細な心を持っていたからとも言えるのです。ラクシャスは、刺客として孤独に放浪するうちにあるお告げをゴッドハンドより受けます。それにより、グリフィスの元へ行ったのです。

ラクシャスの声を担当していたのは、声優の野川雅史さんです。ラクシャスの独特なカタコトの話し方が注目を集めました。野川雅史さんは、世界的にも有名な声優さんで、日本のテレビアニメ、ゲーム、ドラマ、吹き替えはもちろん、海外映画やドラマの吹き替えでも大活躍されています。そこで、彼のプロフィールや出演作品をご紹介します。

• 本名：野川雅史(のがわまさし)
• 出身地：埼玉県
• 誕生日：5月25日
• 血液型：A型
• 職業：声優
• 事務所：プロダクション・エース(以前はメディアフォースに所属)

野川雅史さんは、声優として日本や海外の作品で大活躍されており、あまりにも多くの作品に出演されているためすべてをご紹介するのは難しいですが、その中でも代表的な出演作品をご紹介します。2010年～声優の仕事をスタートさせた野川雅史さんは、学校の校長や教頭、数学教師、音楽教師など先生役が多いですが、その他にも漁師、ラーメン屋の大将、チンピラ、医師、ロシア基地司令官など幅広い役柄も見事に演じてきました。

日本のテレビアニメでは、金田一少年の事件簿Rで医師役、ドラえもんでは青果店主役や作業員役、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズでは2015年～2016年にかけて、ササイ・ヤンカス役やノブリス部下役、ギャラルホルン兵士役、歳星整備長役に挑戦しています。銀魂シリーズでは、2015年～2018年にかけて百駄流虎A役や池田朝右衛門の父役、左近役、春雨役、獅嶺役など1つの物語で多くの声優を担当しました。

また、海外映画やドラマの吹き替えで多くの作品に出演されています。アイス・アルマゲドンでは、ニール役、ワイルドカードではジェイソン・アレクサンダーが演じたピンキー役、リベンジ・チェイス 決着の荒野ではルイス・ガスマンが演じたガスパル役を見事に演じました。その他、美女と野獣やビバリーヒルズ・コップなど、多数の作品に出演されている人気の声優さんです。

バーキラカ一族出身のラクシャスは、物語の中で異様な雰囲気を漂わせていますが、そこがどうにも可愛いという人が多いです。ヨガのようなしなやかな戦いぶりやカタコトでの話し方も魅力なのでしょう。また、仮面に真っ黒ないで立ちは真似しやすく、ハロウィンなどの仮装でも大人気です。

ラクシャスは、常に仮面をかっぶり、黒いローブで身を包むという謎めいた見た目や、リーダーであるグリフィスの美しい顔が欲しいがために、ボディーガードとしての仕事をしているというイカレた思想に興味を示している人は多いです。また、くにゃくにゃとした刺客らしからぬ戦い方もまた魅力なのでしょう。

ラクシャスは、知れば知るほどその魅力に虜になってしまう人は多いようです。「以前読んだ時はそれほどでもなかったけれど、何度か読み返すうちにファンになってしまった」という人もいます。独特な思想や振る舞いがツボにはまると抜け出せない、強力な魅力を持つキャラクターなのです。

ラクシャスは、一族からも見放された異常な思考を持ち合わせている戦魔兵です。しかし、彼の能力は非常に高く、他の戦魔兵とは異なるヨガのような戦いをします。3つ目の仮面に黒いローブを身にまとい、暗闇では身体を自由自在に変化させることができるなど謎めいたところが多いゆえに、多くのファンを持っているのでしょう。