【犬夜叉】弥勒の魅力と初登場シーンは？風穴や珊瑚との関係・その後も紹介

不良法師であったり、エロ法師と言われている犬夜叉の弥勒。仏に仕える法師と思えないほどの言われようです。そこで、本当に弥勒は不良法師やエロ法師なのかを考察していきたいと思います。また、弥勒の初登場時はどのようなものだったのかや風穴の呪いについて、気になる珊瑚との関係やプロポーズまでの経緯、子供についてもご紹介します。

1996年から2008年まで11年7ケ月の間「週刊少年サンデー」で連載された高橋留美子原作による大人気漫画になります。コミックの累計発行部数は4,000万部を超えています。全56巻で最終回を迎えました。2000年からはテレビアニメシリーズも放映され、2009年からは深夜枠で第2期も放映されています。

平成13年度には第47回小学館漫画賞も受賞されています。また、東宝により劇場版も公開され4作品が公開されています。ゲーム化もされ、2000年には舞台化もされました。舞台は好演だったため、翌年には再演も行われるほどでした。

犬夜叉の主人公、日暮かごめは現代に住むごく普通の中学3年生の女の子になります。かごめはある日突然戦国時代にタイムスリップし、半妖の少年犬夜叉と出会います。タイムスリップした際にかごめの体の中から出てきた「四魂の玉」は、妖怪の力を強くすることが出来多くの妖怪たちが狙っていることを知ったかごめ。

50年前に犬夜叉を封印した巫女桔梗の生まれ変わりであるかごめは、四魂の玉の不思議な力を持っていると言われます。が、四魂の玉は妖怪との戦いで粉々に飛び散ってしまいます。この四魂の玉のかけらをさがすために現代からタイムスリップしたかごめと、50年間の封印から目覚めた半妖の犬夜叉との旅の物語になります。

元々は恋仲だった桔梗と犬夜叉は、奈落にだまされ仲たがいをしたまま桔梗は亡くなり犬夜叉は封印されていました。が、そんな桔梗がよみがえりかごめと犬夜叉との三角関係に陥ります。また、旅の途中で出会ったコギツネ妖怪七宝、不良法師弥勒、妖怪退治屋珊瑚にも出会い共に四魂の玉の行方を追っていきます。

弥勒は、妖怪退治専門の法師になります。50年前に犬夜叉と桔梗を罠にはめた奈落によって、弥勒の祖父である弥萢が風穴の呪いを受けました。弥萢の受けた呪いは一族に受け継がれ、弥勒にも引き継がれています。この呪いを解くために1人で旅をしていましたが、犬夜叉やかごめと出会い一緒に旅をすることになります。

初登場時には、妖怪退治屋を装い家中の金品を強奪するような不良法師だった弥勒。ですが、犬夜叉やかごめ、珊瑚に出会うことで少しずつ変わってきます。そんな弥勒の魅力についてや初登場シーンをご紹介します。以下の内容にはネタバレが含まれていますのでご注意下さい。

初登場時には、弥勒も四魂のかけらを集めていました。そして四魂のかけらを持っていたかごめを見つけ盗むことに成功します。が、犬夜叉に見つかり追いかけられてしまいます。四魂のかけらをめぐり対立する弥勒と犬夜叉でしたが、かごめが身を挺して弥勒の風穴を閉じさせることに成功します。そして、弥勒一族の呪いをかけ、犬夜叉と桔梗を罠にはめた奈落が同じ人物であることが判明します。

弥勒と言えば、女ったらしで有名なキャラクターになります。ゆく先々で出会う美しい娘に「私の子供を産んで下され」と言って口説くのがお約束のパターンとなっています。初登場の際も、初めて出会ったかごめを口説いていました。女性にセクハラ行為をするのも日常茶飯事になります。

が、実は珊瑚のことを口説いたことは無く、作中で珊瑚が「私は言われていない」と指摘したことがあります。珊瑚に対しすかさず弥勒は「すまなかった！」と言って謝りますが、珊瑚自身は弥勒にセクハラをされたかったわけではないようです。

普段は言葉も丁寧で紳士的な弥勒。法師の姿をしているので旅先の村人からの信用も厚いです。しかし、キレると言葉遣いが粗くなり、相手をタコ殴りにする場面もあり暴力的な一面も持ち合わせています。同じ旅の仲間である七宝からは不良法師と言われています。

舞台版「犬夜叉」では、俳優の滝口幸広が弥勒を演じられています。舞台版決定にも衝撃が走った犬夜叉でしたが、キャストの発表にも騒然となりました。個性あるキャタクラーに負けない大胆なキャストに驚きの声がたくさんありましたが、弥勒役の滝口幸広もその中の1人になります。

初登場時から、暴力的で口の悪さが目立つ「不良法師」の裏の顔を持つ弥勒。ですが、珊瑚と出会いそう言ったことが少なくなってきました。珊瑚と出会い、危険を顧みず行動したり、自分を犠牲にして仲間を助けたりと弥勒の仲間想いのシーンが多々あります。そんな弥勒を変えた珊瑚との関係やプロポーズのシーン、その後の子供についてご紹介します。

弥勒の最大の武器は右の手のひらにある「風穴」になります。普段は数珠で封印されていますが、封印を解けば右の手のひらにはブラックホールのように何でも吸い込む穴が存在します。物でも人でも何でも吸い込むことが出来る協力な技になりますが、邪気や毒、瘴気などを吸い込んだ場合は弥勒本人に悪影響が出てしまい寿命を縮めることになります。

この風穴は弥勒の祖父が奈落より受けた呪いになり孫の代まで続いているものになります。一見無敵と思われる協力な風穴ですが、実は少しづつ穴は大きくなっていっています。穴はどんどん大きくなっていき、最後は弥勒本人を食い尽くすと言われています。その呪いを解くには呪いをかけた奈落本人を倒すほか手立てがなく、弥勒は自身の呪いを解くためにも奈落の行方を追っていました。

奈落に家族を殺された珊瑚。珊瑚への想いは、自身も奈落の呪いによって苦しめたれていたため他人事とは思えず珊瑚のことを放っておけなかったことが始まりだったとも言われています。珊瑚もはじめはセクハラもする不良法師の弥勒のことを快くは思ってはいませんでしたが、一緒に旅をするうちに次第にお互い惹かれていくようになります。

女の子に対しては常にセクハラと子どもを産んでくれ発言がお約束の不良法師弥勒ですが、珊瑚への告白シーンは「すごく良いシーンだった」「感動した」と言った弥勒を称賛する感想がたくさんありました。女癖の悪さはなかなかなおらず珊瑚とは何度もけんかをしますが、珊瑚のため自分の死を覚悟して風穴を使ったシーンもありました。

旅の途中で弥勒は珊瑚のことを特別なおなごだと言い、だからこそ珊瑚のことをおなごとして好きにならないと言い切ります。それを聞いた珊瑚はショックを受けます。が、その後に弥勒は呪いが解けたら自分と共に生きて自分の子どもを産んでほしいと珊瑚にプロポーズをします。

プロポーズを受けた珊瑚は大喜びで返事をします。そして今後一切浮気はしないことを確認します。弥勒はそれを聞き複雑な心境で返事を濁していましたが、プロポーズまでもギャグに変えてしまうと言う弥勒のキャラクターの魅力を感じるプロポーズのシーンでした。

犬夜叉最終回で、現代に戻ったかごめは無事高校を卒業した後にまた戦国時代に戻ってきます。戻ってくると弥勒と珊瑚は祝言をあげ、既に双子の女の子が生まれていました。そして更に3人目になる男の子も生まれていて3人のパパ、ママになっていました。プロポーズの際に弥勒は珊瑚に、10人も20人も子供を産んでほしいと頼んでいます。これから何人の子供もが生まれるのか気になる所になります。

犬夜叉の中でも人気のキャラクターの弥勒。そんな弥勒を演じるのは声優であり、俳優や音響監督、ナレーターなど幅広く活躍されている辻谷耕史が演じられています。そんなベテラン声優の辻谷耕史のプロフィールや主な出演作品をご紹介します。

犬夜叉の弥勒を演じたのは、声優であり俳優でもある辻谷耕史になります。他にも音響監督やナレーターとしても活躍されていました。犬夜叉の弥勒役はオーディションを受けたわけではなく、他人からの推薦で決まったそうです。辻谷耕史自身は実はオーディションを受けてはいません。

様々なキャラクターを演じてこられた辻谷耕史ですが、2018年10月17日に脳梗塞で突然自宅で倒れ、そのまま亡くなりました。14日には都内でライブを行うほどに元気だったため、あまりの突然の死に関係者は驚きを隠せなかったそうです。また、様々な方面で活躍されていたため、声優仲間やアニメ関係者など多くの方々から追悼のコメントが寄せられています。

犬夜叉の弥勒役を演じた辻谷耕史は舞台芸術学院で演劇を学び、舞台俳優としても活躍していたそうです。そんな舞台俳優としての活躍中、1986年に声優デビューを果たされます。主な出演は1991年の映画「機動戦士ガンダムF91」の主人公・シーブック・アノーや「無責任艦長タイラー」で、主人公のジャスティ・ウエキ・タイラーも演じられています。

このジャスティ・ウエキ・タイラーを演じてから、所属していた劇団が解散し転機が訪れます。それまで舞台俳優をしながら声優業もこなしていましたが、以降は声優業のみに専念するようになります。2003年に放送されたテレビアニメ「ダイバージェンス・イヴ」以降、音響監督業も兼務され、テレビアニメ「昭和元禄落語心中」でも音響監督を務められていました。

犬夜叉とかごめのカップルも人気の「犬夜叉」でしたが、弥勒と珊瑚のカップルもとても人気です。弥勒が珊瑚にプロポーズするシーンはファンから歓喜の声が沸き起こりました。エロ法師の弥勒ですが、珊瑚と出会い良い意味で少しずつ変わってきました。このまま浮気をせず珊瑚一筋でいてほしいと言った声がたくさんあります。

奈落の呪いで空いた風穴によって、最期は自分も飲み込まれてしまうと言った壮絶な人生を背負っている弥勒。ですが、そんな壮絶な人生を思わせないほどの弥勒の軽薄なキャラクターには驚いた読者もたくさんいたはずです。

いつも子供を産んでほしいと言っているのも、自身がいつ死ぬかわからないためだと言っていますが、あながち嘘は言っていないのかもしれません。いつもセクハラばかりでエロ法師と言われている弥勒ですが、その素顔は実は誰も知らないのかもしれません。

弥勒演じる辻谷耕史の突然の死には、ショックを受けたファンがたくさんいたと言われています。様々なキャラクターを演じてこられ、俳優や音響監督業など声優にとどまらず様々な方面で活躍してきた辻谷耕史。突然の死を悼むコメントが後をたたなかったそうです。

犬夜叉に登場する弥勒の魅力についてはいかがでしたか？犬夜叉に匹敵するほど実は人気がある弥勒。初登場時から、女の子を見れば自分の子供を生んでほしいと言いセクハラ行為も数知れない弥勒ですが、無事珊瑚にプロポーズし、夫婦となりました。その後の弥勒のセクハラや子供を生んでくれ発言がどうなったのかは疑問ですが、3人の子供に恵まれそう言った心配も無いのかもしれません。

10人でも20人でも子供をうんでほしいと、プロポーズの際に珊瑚にお願いをしそれを承諾していた珊瑚だったので、もしかしたら3人と言わず本当に10人や20人の子供がたくさんの大家族を築きあげるかもしれないと言われています。初登場時には、他人の金品を奪うような不良法師な弥勒でしたが、珊瑚と出会い徐々に変わってきました。それも珊瑚の魅力ならではだと言われています。

代々の風穴の呪いからも解放され、今まで苦しんできたぶん弥勒や珊瑚には幸せになってほしいと言ったファンの声がたくさんあります。一見不良でエロ法師な弥勒ですが、実は情に厚く仲間のためであれば自身を犠牲にしてまで守ると言った男前な行動も起こします。そんな魅力ある弥勒についてもっと知りたいと思われた方は、是非「犬夜叉」を手に取って見て下さい。