【Dグレ】神田ユウの衝撃の過去とは？アルマとの関係は？かっこいい名言や声優も紹介

『D.Gray-man』はAKUMA(悪魔)と戦うエクソシストを描いたストーリーです。この記事で紹介する神田ユウは、『D.Gray-man』のメインキャラクターでもあります。ここでは、『D.Gray-man』について詳しく紹介します。

『D.Gray-man』は、星野桂によって連載されているダーク・ファンタジー漫画です。ファンの間では「Dグレ」と略されています。2004年から2009年までは週刊少年ジャンプで連載され、その後赤マルジャンプの2009SUMMERで1話掲載され、2009年から2013年まではジャンプスクエアで連載していました。

その後長期休載を経て2015年から2018年までジャンプSQ.CROWNで連載し、現在はジャンプSQ.RISEで連載しています。

主人公のアレン・ウォーカーは、AKUMAを倒すエクソシストになるべく、黒の教団を訪れます。しかし、アレン・ウォーカーは黒の教団に入ることを拒まれてしまいます。アレン・ウォーカーは育手の親をAKUMA化し、自分で破壊したことで呪いを受けていました。その呪いが反応し、黒の教団の門はアレン・ウォーカーが建物内に入るのを拒んだのです。

しかし、アレン・ウォーカーは元帥であるクロス・マリアンの紹介状を持っていたため、彼の弟子として黒の教団に招き入れられます。アレン・ウォーカーは、黒の教団のエクソシストとしてAKUMAと戦うことになります。

神田ユウは『D.Gray-man』に登場するエクソシストの一人です。身長は、連載初期は175cmでしたが現在は180cmまで成長しています。体重も61kgから63kgに変化しました。その他にも年齢や血液型、国籍などのプロフィールはあるのですが、このプロフィールはエクソシストに入団するために偽装されたプロフィールです。

偽装されたプロフィールの設定では、年齢が18歳、血液型はAB型、国籍は日本となっています。好きなものは蕎麦と天ぷらで、作中ではよく蕎麦を食べている姿が描かれています。神田ユウの外見は作者公認の美形で、長い髪の毛をひとくくりに結んでいます。顔は美形ですが性格は短気で切れやすく、よくアレン・ウォーカーと喧嘩します。

クールで寡黙な印象があるのですが、実はそこまで賢くはなく挑発に乗りやすい性格でもあります。反りが合わないアレン・ウォーカーに対しては辛辣ですが、昔からの馴染みであるリナリー・リーやマリ達には少し砕けた印象になります。服装はロングコート型の団服を好んで着ることが多く、腰にはイノセンスである六幻を差しています。

神田ユウの過去編は、『D.Gray-man』の第190夜「徒花(あだばな)の庭」から始まります。これまでも何度か過去に繋がる蓮の花や、「あの人」の後ろ姿が登場しました。これらはすべてこの過去編の伏線でした。過去編では、神田ユウが探す「あの人」が誰なのかが判明します。ここからは、神田ユウと「あの人」とアルマ=カルマの過去に何があったのかを紹介します。

アジア支部ではセカンドエクソシスト計画が行われていました。セカンドエクソシストとは、亡くなったエクソシストの脳を移植して造られる人造人間のことをいいます。セカンドエクソシスト計画で人造人間として目を覚ましたのが神田ユウでした。しかし、神田ユウの他にもう一人、セカンドエクソシストとして目を覚ました人物がいます。

それがアルマ=カルマです。アルマ=カルマは多くの実験体が眠る水槽を眺めていました。すると、水槽の中から神田ユウが出てきます。神田ユウはセカンドエクソシスト計画で目覚めた2人目の実験体でした。

セカンドエクソシスト計画の実験は、アジア支部の第6研究所で行われていました。実験体として神田ユウは第6研究所で過ごしますが、もう一人の人造人間のアルマ=カルマとは喧嘩する毎日でした。人造人間の神田ユウとアルマ=カルマは、人間よりも身体能力や再生能力が高く造られています。そのため、喧嘩するたびに実験施設を破壊し、お互いに血を流すまで殴り合います。

第6研究所でアルマ=カルマと神田ユウの面倒を見ていたトゥイは、再生能力は喧嘩のためにあるのではないと二人を叱りました。

二人が喧嘩する理由はもう一人の人造人間であるアルマ=カルマにもありました。アルマ=カルマは、ここ最近感情のコントロールをすることができなくなっていたのです。アルマ=カルマはただ神田ユウと仲良くしたかっただけですが、神田ユウは自分のあとを付いてくるアルマ=カルマを鬱陶しく思っていました。

神田ユウがあまりにも汚い暴言を吐くので、アルマ=カルマは泣きわめき、そしてまた喧嘩が始まります。アジア支部の研究者達は二人の喧嘩にあきれていました。後に人類を救済する使徒となるのだから、感情で行動しないようにと博士はアルマ=カルマを叱りました。

神田ユウはエドガーと共に実験施設を見て回っていました。神田ユウは穴の水槽を見て、人間も水槽から生まれてくるのかと尋ねます。そんな神田ユウに、エドガーは人間はお母さんのお腹の中から生まれてくるのだと説明しました。例えば支部長のトゥイはお母さんであると言うと、神田ユウはトゥイからエドガーが生まれてきたのかと誤解します。

エドガーはトゥイが自分の母親ではなく、自分とトゥイとの間に子供がいるのだということを慌てて説明します。そこにアルマ=カルマがやってきます。アルマ=カルマも一緒に話に加わりたそうにしますが、神田ユウは無視して走り去ってしまいました。アルマ=カルマは悲しくて泣き出します。

研究所では人造人間を作ることに成功していましたが、人造人間がイノセンスの適合者であるかはまだ分かっていません。そのため、神田ユウやアルマ=カルマに対してイノセンスの適合実験が行われていました。しかし、その適合実験は非人道的なものでした。神田ユウは体にコードをたくさんつけられ、イノセンスと同調させられるたびに体が裂けて出血します。

このイノセンス適合実験に失敗してしまうと、人造人間は咎落ちしてしまいます。しかし、神田ユウとアルマ=カルマは咎落ちしませんでした。初めて咎落ちしなかった人造人間ができたことに、サーリンズは興奮します。神田ユウは無茶な実験をするサーリンズのことが好きではありませんでした。

イノセンスの実験を繰り返している頃、神田ユウはある幻覚を見るようになります。その幻覚が「あの人」です。神田ユウは、水槽のある実験施設で「あの人」の姿を追いかけようとして水槽に落ちてしまいます。神田ユウの後を付いてきていたアルマ=カルマが引き上げ、「あの人」とは精霊さんの事なのではないかと言います。しかし、その精霊と「あの人」は別人でした。

神田ユウとアルマ=カルマは、話しているうちにまた喧嘩になります。実験を繰り返して体がボロボロになっているのにまた殴り合いをしてしまい、二人の体からは血が吹き出ました。神田はちょっとタンマと言い、アルマ=カルマもそれに賛成します。しばらく横になっていましたが、やがてアルマ=カルマが吹き出し、それにつられて神田ユウも笑い出しました。

神田ユウとアルマ=カルマは喧嘩することがなくなっていました。しかし神田ユウは以前よりも濃く「あの人」の幻覚を見るようになり、ついに気絶してしまいました。神田ユウの幻覚症状を見て、トゥイは正気を失う前に凍結処分をする決断をしました。しかし、その会話をアルマ=カルマが聞いていたのです。アルマ=カルマは神田ユウを背負って研究所から脱出しようとします。

しかし鴉が現れ、二人を攻撃して脱走を阻止しました。アルマ=カルマは捕まる寸前に神田ユウを用水路に落として逃します。神田ユウは、この騒動の中でイノセンスに適合します。それが六幻です。このイノセンスを使って、アルマ=カルマと一緒に研究所から脱出しようと考え、研究所に戻ります。しかし、アルマ=カルマの元へ戻ると、研究員達が惨殺されていました。

アルマ=カルマは本体の記憶を取り戻して絶望していました。自分をも破壊しようとしていましたが、再生力が高く死ぬこともできません。アルマ=カルマは自分たちを生きている限り道具として扱われ続けると思い、神田ユウと一緒に死のうと考えていました。それでも神田ユウは「あの人」に会うために生きることを選び、アルマ=カルマを動かなくなるまで斬り続けました。

惨劇から9年が経ち、アルマ=カルマと神田ユウは再開します。アルマ=カルマは目覚めると、また神田ユウもろとも自爆しようとしたのです。これは、自分たちが生きていると人間は過ちを悔い改めないからだという、9年前と同じ理由で自爆しようとしたのです。

しかしこの時アルマ=カルマは、AKUMAになってしまっています。AKUMAになったことを知られたくなくて神田ユウを殺そうとしたと考察している方もいました。そしてその後、アルマ=カルマと神田ユウの本体が実は恋人同士であることが判明しました。神田ユウが追い求めていた「あの人」とは、アルマ=カルマの本体のことだったのです。

『D.Gray-man』の2巻の表紙には神田ユウが描かれています。この時すでに神田ユウの過去編の伏線があったといわれています。神田ユウを縛る赤い糸は「あの人」との繋がりを意味しており、さらに六幻を握りしめているのはエクソシストとして生きる覚悟を示していると考察されています。そして団服が破けているのは、教団の命令に従わないことを意味しているといわれています。

「俺達は破壊者だ…救済者じゃないんだぜ」というのは、人形・ララとの戦闘を終えた神田ユウがアレン・ウォーカーに言った名言です。この名言に対してアレン・ウォーカーは、「それでも僕は誰かを救える破壊者になりたいです」と答えています。このアレン・ウォーカーの言葉も名言だといわれています。

「人は死ぬものだ、人で在る限りな」という名言は、スキン・ボリックとの戦闘後に言った名言です。スキン・ボリックは、人類最古の使徒であるノアの一族の一人です。神田ユウは、AKUMAよりも頑丈なスキン・ボリックに何度も殺されます。その度に再生して生き延びました。

神田ユウはスキン・ボリックを倒した後、「ノアは不死」という噂を思い出しながら「人は死ぬものだ、人で在る限りな」と呟きました。

「聞いてりゃいちいちめんどくせぇ。テメー何の為に教団に入ったんだよ」という名言は、神田ユウがコムイ・リーに言った言葉です。これは教団がレベル4から襲撃された時のワンシーンです。頭を踏みつけられたリナリー・リーは、自分のイノセンスに手を伸ばします。イノセンスはリナリー・リーと共鳴し始めます。

それを見たラビは、コムイ・リーに側に居てやれといいました。しかし、コムイ・リーはどうしてやればいいのか分からないと消極的になります。そんなコムイ・リーを後押ししたのがこの名言でした。

「礼を言うアレン・ウォーカー。お前がいてくれて助かった」は、神田ユウがアルマ=カルマと共に逃してくれたアレン・ウォーカーに対して言った名言です。アレン・ウォーカーのおかげで、アルマ=カルマと最期のお別れをすることができました。このシーンでは、初めて神田ユウがアレン・ウォーカーの名前を言ったことでも話題になりました。

『D.Gray-man』のアニメで、神田ユウの声優を担当したのは櫻井孝宏です。櫻井孝宏は1974年6月13日生まれの男性声優で、インテンションという声優事務所に所属しています。幼い頃に見た声優へのインタビュー番組をきっかけに、声優を目指すようになりました。声優としてデビューしたのは1996年からで、1999年にレギュラー出演が決まったことで有名になりました。

声優の櫻井孝宏の出演作品には、『金色のガッシュベル!!』の高瀬清磨役、『今日からマ王!』の渋谷有利役、『名探偵コナン』の比護隆佑役、『コードギアス反逆のルルーシュ』の枢木スザク役、『モノノ怪』の薬売り役、『おそ松さん』の松野おそ松役、『〈物語〉シリーズ』の忍野メメ役、『鬼滅の刃』の冨岡義勇役、『モブサイコ100』の霊幻新隆役などがあります。

『D.Gray-man HALLOW』で、神田ユウの声優を担当したのは佐藤拓也です。佐藤拓也は1984年5月19日生まれの男性声優で、賢プロダクションという声優事務所に所属しています。2015年から声優として活動しており、現在は歌手としても活躍しています。

声優の佐藤拓也の出演作品には、『ジョジョの奇妙な冒険』のシーザー・アントニオ・ツェペリ役、『アイドリッシュセブン』の十龍之介役、『キャプテン翼』の日向小次郎役、『ナナマルサンバツ』の笹島学人役、『NORN9 ノルン+ノネット』の遠矢正宗役などがあります。

神田ユウがかっこいいところは、誰とも群れず一匹狼なところです。これは過去や「あの人」を探しているからという理由も大きく関係しており、わざと他人とはあまり関わらないようにしているような描写もありました。基本的に単独行動が多く他人に厳しいため、教団の人々から距離を置かれることもあります。

神田ユウは六幻という刀型のイノセンスを使ってAKUMAと戦います。刀身を指で触るとイノセンスが発動し、六段階の技を解放することができます。「三幻式」と「五幻式」は術者の命を吸い取って身体能力を向上させるという危険な技です。

このように、普通の人間よりは丈夫にできている人造人間の神田ユウだからこそ使える技もあります。またイノセンスの能力を使えば、斬るだけでなく蟲を出現させたり、爆発させることも可能です。ただ、アルマ=カルマの件以降、六幻は使用不能の状態になっていました。しかし神田が六幻に触れたことで復活し、現在では結晶型になっています。

神田ユウは、ティエドール元帥の弟子です。ティエドール元帥とは、教団の管理・統制をする元帥のうちの一人で、膨大な力を持っています。ティエドール元帥は、メーカー・オブ・エデンというイノセンスを使い、AKUMAを撃破します。神田ユウは、9年前の惨劇でアジア支部から脱出した後、ティエドール元帥の元へ行って事情を話し、弟子としてエクソシストへと入団することになりました。

神田ユウはリナリー・リーが幼い頃から教団にいるため、幼馴染のような関係です。神田ユウはリナリー・リーのことを「リナ」と呼んでいます。実は、神田ユウがリナリー・リーのことを「リナ」と呼ぶことには、作者自身も驚いたと語っています。作者もリナリー・リーのことを「リナ」と呼んだことがなかったからです。しかし描いていてしっくりきたので、「リナ」呼びを採用したそうです。

神田ユウは基本的に一匹狼で、誰の指図も受けないというようなタイプです。しかし、リナリー・リーには弱く、逆らえないこともあります。

神田ユウとアレン・ウォーカーはとても仲が悪く、口を開けば喧嘩します。しかしたまに意見が合致することもあり、なんだかんだ性格が似ている者同士でもあります。神田ユウはアレン・ウォーカーのことを「モヤシ」と呼んでいましたが、アルマ=カルマとの一件で初めて名前を呼びました。

現在神田ユウは、教団を抜けてアレン・ウォーカーを追うジョニーを護衛しています。ただ、教団を抜けてアレン・ウォーカー側に付いているような状況なので、咎落ちする危険性があります。

神田ユウは、とにかくかっこいいと『D.Gray-man』のキャラクターの中でも人気です。公式でも顔が美形という設定はありますが、顔だけでなく戦闘スタイルにも惹かれている方がたくさんいました。また、神田ユウにはアルマ=カルマとの悲しい過去があるのですが、それを乗り越えて強くなっていく精神力も評価されていました。

神田ユウのかっこいいところは群れないところです。一匹狼でストイックなところが好きという方もいました。神田ユウの過去に関しては、思わず泣いてしまったという方が多かったようです。

『D.Gray-man』のアニメは2006年から2008年に放送されたものと、2016年に放送された『D.Gray-man HALLOW』があります。『D.Gray-man HALLOW』では新しい声優がキャスティングされました。神田ユウも櫻井孝宏から佐藤拓也に変わったのですが、昔からの『D.Gray-man』ファンの中には違和感を感じる方もいたようです。

神田ユウとアルマ=カルマの間には悲惨な事件がありました。神田ユウが探す「あの人」の正体はアルマ=カルマの本体であることが分かり、このストーリーには多くの方が泣いたという感想を寄せていました。現在神田ユウは、教団を抜けてアレン・ウォーカーを追っています。今後神田ユウはどうなってしまうのか、ストーリーの展開に注目です。