葦木場拓斗は箱根学園エース！手嶋との関係は？身長・声優や謹慎の理由も紹介

「弱虫ペダル」は千葉県佐倉市の高校で自転車部のレースに青春をかける高校生たちを描いた作品で、漫画・アニメ・劇場版アニメ・テレビドラマ・舞台・ゲームなどあらゆるメディアで人気が高い作品である。今回取り上げる葦木場拓斗は、主人公たち総北高校がインターハイで競い合う神奈川県足柄下郡箱根町にある私立箱根学園に通う生徒である。

「弱虫ペダル」は秋田書店の「週刊少年チャンピオン」に2008年の12号から連載中の漫画である。2014年から週刊雑誌から月刊雑誌である「別冊少年チャンピオン」に2014年9月号から移った。2019年時点では、まだ連載中である。編集部と漫画家渡辺航が打ち合わせをした当初では、主人公小野田坂道に当たる役は女の子で書く予定だったが、初回のネームを見た編集長の一声で男の子が主人公となった。

漫画家が自分の作品のエピソードを単行本の中で語ることはよくあることで、この時の話は「弱虫ペダル」の単行本16巻の巻末描きおろし漫画として掲載されている。次の連載を決める時に漫画家の渡辺航のハマっている事を聞いた時に自転車だったことで、自転車競技部を舞台にしたスポーツ漫画になることが決まった。

「弱虫ペダル」のタイトルの名前は漫画家渡辺航が自転車をこぐときに、ギアを軽くしてその分回転数をあげて走る乗り方の事を渡辺航自身が勝手に名付けた乗り方であり、自転車競技などに弱虫ペダルという名称などはない。

「弱虫ペダル」は千葉県佐倉市を舞台に自転車競技部で自転車競技に青春をかける高校生たちの物語である。主人公は小野田坂道と言って本来は秋葉原が好きでオタクなゲームや漫画について語り合える友達が欲しいと高校に入学した。しかし総北高校ではその部活動は無くなっていた。そんな時高台にある高校に向かう自転車の列の中にママチャリで、どんどん他の生徒を抜いていく小野田坂道の姿があった。

「弱虫ペダル」は自転車競技なんて知らなかった小野田坂道が、その天から与えられた才能を伸ばし仲間たちと競い合い友情を深め合う物語である。今回のまとめに登場する葦木場拓斗は、総北高校のライバル校である神奈川県の私立箱根学園の自転車競技部の生徒である。

葦木場拓斗（あしきばたくと）は、「弱虫ペダル」の主人公坂道たちのいる総北高校のライバル神奈川県の私立高校箱根学園の自転車競技部の生徒である。テレビアニメでは第3期となる「NEW GENERATION」から葦木場拓斗は登場する。インターハイで千葉県代表の総北高校に奪われた王者の座を取り戻すために頑張っているメンバーのひとりである。

「弱虫ペダル」の今回のまとめで取り上げる葦木場拓斗の名前「拓斗」（タクト）の意味について取り上げる。親が子供に名前を付ける時何かの夢を託してつけることもある。2020年東京オリンピックのBMXの代表候補の中村輪夢（なかむらりむ）のリムは、自転車のタイヤが付いている部分のことである。ここの芯がしっかりしていなければいいタイヤがついても上手く走れない。

そんな大切な部分の名前を使って中村輪夢が生まれた時ちょうどオリンピックイヤーだったことから五輪の輪と夢を合わせた名前だそうだ。葦木場拓斗の場合は原作者がつけた名前なので、原作者の想いが葦木場拓斗の名前に現れている。葦木場拓斗は202㎝と身長が自転車競技部の中でも特別に高い身長である。その葦木場拓斗が自転車をリズミカルに走らせる仕草が、あるものに似ていることからつけられた名前である。

タクトというと多くの人が思い出すのがオーケストラなどで指揮者が振り回す指示棒を思い出すことが多い。葦木場拓斗は子供の頃からピアノを習っていて音楽に親しんで育った。自転車競技部に入部した時も手嶋に誘われた時の返事が「いい音がでるかな」だったくらいである。学校の音楽室のピアノの近くにはリズムを測るためにメトロノームが置いてあることが多い。

長身の葦木場拓斗が高身長の体で自転車をこぐ姿はまるでメトロノームのようにも見える走り方をする。これは高身長の葦木場拓斗が自転車で走るために身に着けたメトロノームのような体を左右にリズムをとるように右左に揺れる姿が似ているという。タクトという言葉を検索すると、ドイツ語の拍子という言葉が出てくる。指揮者がオーケストラのリズムをまとめるためのタクトも語源はドイツ語から来ている。

「弱虫ペダル」の葦木場拓斗のタクトはメトロノームの真ん中にある指示棒（タクト）が右に左に等間隔のリズムで揺れる様をあらわしている。音楽が好きな葦木場拓斗の家族が息子に音楽に関する名前を付けると考えても符合する名前である。

音楽家の両親を持つ葦木場拓斗と手嶋純太は幼なじみだった。お互いを「シキバ」「純ちゃん」と呼び合う仲であったが、さらに仲良くなったのは中学生の頃だった。親が音楽家だったことでピアノが得意だった葦木場拓斗は、手嶋純太から自転車の魅力を教えられる。そして葦木場拓斗と手嶋純太の二人はロードを走るようになった。ロードを走る爽快さを手嶋純太から教わった葦木場拓斗に手嶋純太はある告白をする。

「自転車で世界を取りたい」中学生の中では実力者だった手嶋純太は自分の夢を葦木場拓斗に語る。「すげーな」と言って葦木場拓斗のピアノを褒めてくれただけでなくロードを走る爽快感を教えてくれた手嶋純太に葦木場拓斗は「純ちゃんならできる」と言って手嶋純太の夢を応援する。

少し天然な所はあっても素直でその思いのままに手嶋純太の自転車の実力を褒める葦木場拓斗は手嶋純太の大切な親友だった。けれど高校を選ぶ段階になって二人は別々の学校に行くことになってしまった。手嶋純太は千葉県の「総北高校」へ。葦木場拓斗は神奈川県の「私立箱根学園」にそれぞれ入学した。

お互いにライバル高校に入って自転車競技部で争うことになるのだが、葦木場拓斗は、手嶋純太が総北高校の自転車競技部のキャプテンになった時も素直に喜び「純ちゃんはそう言う器だ」と素直に手島純太に告げた。「葦木場拓斗の謹慎の理由と復帰」のところで詳しく説明するが、謹慎から復帰した時に久しぶりに葦木場拓斗が手嶋純太と競っている時も自分にくらいついてくる手嶋純太を嬉しく思いながら葦木場拓斗は走った。

スポーツをするのには身長が高い方がいいと思われがちだが、スポーツの種類によっては風の抵抗などもあることから、競馬などは身長が小さい方が馬への負荷も少なくなり外国人選手であっても身長の低い騎手もたくさんいる。自転車競技に関しては競馬ほどではないが、葦木場拓斗のように20２㎝の選手の場合はマイナスの要因になってしまう。

男子の場合高校入学後に身長が伸び続けることも多い。千葉県の中学から自転車競技の強い私立箱根学園に入学した葦木場拓斗だったが身長はどんどん伸び続けた。そして202㎝という高身長になってしまった。高身長であることで自転車の上でのバランスがとりにくくなり走ることに支障をきたすようになってきたのだった。そんな葦木場拓斗に福富と新開は葦木場拓斗なりのスタイルとを作るように助言する。

葦木場拓斗はフォーム改善を目指して自転車に乗るがすぐに改良出来て結果が出るものではない。思うようにいかない自分、それは葦木場拓斗を謹慎処分に追い込むような暴走を起こさせてしまった。葦木場拓斗の私立箱根学園の自転車競技部は全国的にも名門と呼ばれる高校である。その箱根学園の名前を汚すようなコースの逆走を葦木場拓斗はしてしまった。

自分ではコントロールできない高身長というハンデに加えて謹慎処分という処罰をうけた葦木場拓斗。それでも自分の欠点と向かい合い、謹慎処分中に自分が走りやすいフォーム「メトロノーム走法を発見したのだった。メトロノームに着いたタクトが左右に揺れるように葦木場拓人は走る時の抵抗を交わすように体を左右に動かす走法を身に着けた。

謹慎処分中という暗闇の中でやはり手を差し伸べてくれたのは、チームメイトであり先輩の新開だった。何気ない話の中からフォーム改善の話になり葦木場拓斗は自分の好きな音楽であるベートーヴェンの交響曲第9番のリズムに合わせて体をメトロノームの長いタクトのように左右に動かすメトロノーム走法を確立してゆく葦木場拓斗。謹慎処分中だったからこそ頭を冷やしてこの技に向き合う事が出来た。

「弱虫ペダル」のライバル高校の登場人物葦木場拓斗の魅力はカッコいいだけではない。コミックスを読んでいて思わず多くの読者が笑ってしまうような天然ぶりがかわいいとも言われている。例えばこの天然である葦木場拓斗の性格を指摘された時、葦木場拓斗は「自分は天然ではない」と否定されるのだが、「総務省の調査では9割の天然の人は自分では気が付いていない」と切返された時の反応がまさに天然だった。

そもそも大学の心理学関連の学部ならまだしも総務省が天然ボケと呼ばれる人の調査をするわけがない。それなのにチームの仲間の黒田に言われた総務省がはじき出した9割の天然ボケの中の一人に自分が入っている事にひどくショックを受けてしまったのだ。それは黒田が「嘘だ、冗談だ」と言っても葦木場拓斗の耳には入ってこない。総務省という言葉に打ちのめされてしまったのだ。

葦木場拓斗の天然エピソードは上げると名言よりも多い。「弱虫ペダル」の木場拓斗のページを確認すると落ち込んだ心が晴れやかになるという感想もあった。葦木場拓斗が真面目で真剣だからこそ「思わず電車の中で笑ってしまった」という声もあった。天然と言われて落ち込むところも含めてすべてが葦木場拓斗の魅力ともいえる。

テレビアニメ版「弱虫ペダル」の葦木場拓斗を演じる前の2015年に公開された「劇場版 弱虫ペダル」にも出演している。劇場版ではオリジナルキャラクターである熊本台一高校のエース・吉本進の声優を担当している。声優にとっては同じアニメで複数のキャラクターの声優を担当することはよくあることなので、テレビアニメ版の葦木場拓斗の声が気になった人は劇場版を見て違いを楽しむことが出来る。

葦木場拓斗の声を担当する宮野真守（みやのまもる）は1983年6月8日埼玉県生まれの声優・俳優・ナレーター・歌手である。デビューは子供の頃から劇団ひまわりに所属し、小学校1年生の時に大型スーパー西友のCMに出演している。俳優としては第1シリーズの「15歳の母」で浅井雪乃が産んだ「宮沢歩」が15歳になって桜中学に入学し坂本金八が担任になることが話題になった第4シリーズの生徒役で参加している。

その他「ニュースな女」では現在ジャニーズの副社長になった滝沢秀明の同級生役で出演するなど子役時代は俳優として様々な役を演じてきた。宮野真守が高校3年生の頃NHKの海外ドラマ「私はケイトリン」の吹替を担当することになった。この作品とは1年間の長丁場での仕事となり、この時に声優としての技術をたたき込まれたと宮野真守は言っている。

高校卒業後は劇団ひまわりの全日制で学びながら、俳優・声優の仕事をしていたという。俳優としても声優としてもまだ不安定だった時期なのでアルバイトもしていたとこの時期を一番きつかった時期とのちに語っている。その後2000年代後半になって、声優の仕事が増え声優として安定してきた。

声優としての仕事も安定してガンダムシリーズの「ガンダム00」の主演の刹那や「デスノート」の主役の八神月など宮野真守が声優として認識されるようになった。そんな時期でも俳優として「テニスの王子様」の舞台に立ちキャラクターソングを歌ったりもしている。宮野真守のこれまで演じてきた作品のアンケートを取ると甲乙つけがたくほぼ数字が変わらないという結果が出た。

下記引用では女子が好きな宮野真守のアニメ作品をでアンケートを募ったのだが、TOP3だけ見ても同率で同じものがたくさん出てTOP10どころか、TOP5をきめるだけでも作品数が多すぎてしまう結果となった。とりあえずTOP3を以下の引用で紹介する。

高校に入って背が伸びすぎて重心がふらつく葦木場拓斗、記録も伸びずにいっそのこと高いところに洗濯物を干すことが出来るマネージャーになろうかと悩んでいた。福富と新開は悩んでいる葦木場拓斗に高身長を生かした走り方があるはずだとアドバイスしてくれるのだが、その答えを見付けられないままに出場したレースで事もあろうに逆走してしまう葦木場拓斗だった。

自転車競技部の選手たちのスピードは50キロから60キロぐらいのスピードで走る。一般道を自動車が逆走するとニュースになるが、葦木場拓斗のしたことはそのくらい危険なことだったのだ。この事から新開キャプテンは、葦木場拓斗に無期限の謹慎を命じる。退部になってもおかしくなるくらいの危険行為だったが、福富キャプテンは葦木場拓斗が悩んでいたのを知っていたからこその決断だった。

「選手として頑張って早い選手になりたい」葦木場拓斗の願いと可能性にかけてあえて無期限謹慎にした。それは賭けでもあった。謹慎期間中に自暴自棄になってしまうケースもある。自分の早く走れるフォームを見付けることは容易なことではない。インターハイ制覇を目指す学校での選手としてならなおさらである。けれど葦木場拓斗は、峰が山ヒルクライムレースで、福富ャプテンたちの期待に応え自分の走りを見せる事ができた。

自分の走りを見つけた葦木場拓斗は、1年生としてインターハイに出ることは謹慎中だったため出場出来なかった。インターハイが終わり3年生は次の世代にバトンを託す時期である。その時に新しいキャプテン・副キャプテンを指名していく。そして次のエース候補として謹慎していて何の実績もない葦木場拓斗を選んだのだった。

伝統ある私立箱根学園のエース候補に選ばれた葦木場拓斗には福富キャプテンの期待に応えなければという思いと、大きな不安もあった。そして復帰レースには、懐かしい幼なじみ手嶋純太の姿もあった。総北高校も参加するこのレースには私立箱根学園はインターハイの屈辱を挽回したいという思いもあり頑張ったが、結局このレースでリベンジする事は出来なかった。

けれどこのレースで自分の高すぎる身長を生かしたレースが出来た葦木場拓斗は、来年自分たちが中心になるインターハイを目指して実力をつけることを決めた。そして総北高校のキャプテンに選ばれた手嶋純太との友情と好敵手としての存在を認め合って謹慎からの復帰レースを終えた。

「弱虫ペダル」などの2.5次元舞台が話題になっている。アニメや漫画を実際の人間が演じることで人気がでている2.5次元俳優もファンが身近に感じ舞台人気も高い。今回まとめでとりあげた葦木場拓斗は、高身長ゆえの悩み、悩みからくる暴走により謹慎処分を受け、復活するまでと盛り上がりもある。それでいて天然でかわいいところもある葦木場拓斗を演じる東啓介について説明する。

2016年9月から10月にかけて上演された東啓介主演の「弱虫ペダル」は葦木場拓斗が主人公となったシリーズ9作目に当たる。主演の東啓介は1995年7月14日生まれの俳優であり、ワタナベエンターテインメントののD-BOYSのメンバーである。のD-BOYSはこれからの芸能界の俳優として大きく踏み出す逸材たちが集まる芸能集団である。

現在のメンバーには瀬戸康史・志尊淳などもいる。東啓介のデビューは2013年2.5次元舞台として一番人気の「テニスの王子様」である。その後舞台で順調に経験を重ねる。メジャーなテレビドラマなどにはまだ出演していないが、瀬戸康史や志尊淳がそうであるように求められた役をこなすだけの実力が備わっていると評判の俳優である。葦木場拓斗ほど身長は高くないが187㎝と高身長である。

プロフィールでも説明したが、出演作品は、2.5次元舞台と呼ばれる作品が多い。趣味にピアノ弾き語りとあるように音楽と一緒に演技が楽しめるミュージカルに興味があるようである。「テニスの王子様」「薄桜鬼」「刀剣乱舞」など2.5次元舞台ファンが駆け付けるようなものから本格的ミュージカル「マタ・ハリ」「ダンス・オブ・ヴァンパイア」など世界を広げている。

弱虫ペダルにはたくさんの出会いがあり、葦木場拓人と悠人との出会いも大切なものだった。出場枠をかけての勝ち負けもあるが、お互いを高め合う事もある。その中で仲間としてのお互いの成長となる関係も弱虫ペダルの楽しみの一つである。

高すぎる身長が悩みでその悩みが謹慎処分を引き起こしてしまうエピソードのある葦木場拓斗。その一方で葦木場拓斗の魅せる天然な一面が周りを和ませていると話題になっている。天然ではあるけれど、きちんと魅せるべき顔の時にはきちんと魅せている。

アニメ作品を好きになるきっかけは、いろいろあるが声優ありきで作品を見てその作品を好きになるという事は意外によくあることである。好きな絵柄でなくても物語の良さを感じられることもある。

「弱虫ペダル」だけでなく、多くのスポーツ作品はフェアに闘う相手チームの魅力にハマる人も多い。今回取り上げた葦木場拓斗は、「弱虫ペダル」の主人公たちの総北高校のライバルである。ライバルではあるが総北高校のキャプテン手嶋純太の中学時代の親友の葦木場拓斗との関係性を見るだけでも、ピュアに自転車競技に打ち込む者たちの熱い思いが感じられると評判である。

進学した学校は違っても葦木場拓斗と手島純太の友情は変わらないままある。謹慎処分を受け、復帰した葦木場拓斗と手島純太の戦いも見どころと言われている。気になる人は「弱虫ペダル」をチェックしてみてはいかがだろうか。