雄英高校の場所など設定は？超難関のヒーロー科やサポート科・普通科・経営科を紹介

「僕のヒーローアカデミア」、通称「ヒロアカ」は、2014年から週刊少年ジャンプで連載を開始した堀越耕平による少年漫画です。2016年4月にはアニメ化され、2018年9月までに3機が放送され、2019年10月からは4期目が放送予定です。2018年には劇場版「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 〜2人の英雄〜」が公開し、2019年12月には2作目も公開予定という、国内外に多くのファンを持つ人気作品です。

総人口の約8割が「個性」という能力を持ち、個性を悪用し犯罪を起こす犯罪者（ヴィラン）に対し、個性を発揮して犯罪者を取り締まるヒーローが活躍する世界。主人公の緑谷出久は無個性ながらも、偉大なヒーローオールマイトに憧れ、ヒーロー科を有する国立雄英高校への進学を目指しますが、幼馴染の爆豪勝己からは馬鹿にされていました。

しかしオールマイトとの出会いによりヒーローの素質を見出されます。そしてオールマイトからワン・フォー・オールの後継者として認められ、個性を受け継ぎ雄英高校に合格。個性的な教師やクラスメイトとともに様々な事件に巻き込まれながら成長を重ね、オールマイトのような平和を守るヒーローを目指します。

オールマイトに憧れヒーローを目指す主人公、緑谷出久が通う雄英高校とはどのような高校でしょうか？雄英高校は漫画のタイトル「僕のヒーローアカデミア」であり物語の舞台でもあります、正式名称は国立雄英高等学校。この世界では人口の約8割が「個性」という能力を持ち、その個性を悪用し犯罪に手を染める犯罪者と、その犯罪者に対抗するべく活躍するヒーローが存在していました。

この犯罪者勢力に対抗するためのヒーローを養成する学校のひとつが、雄英高校です。雄英高校は、圧倒的な人気を誇り犯罪者勢力からも恐れられているNo.1ヒーローのオールマイトや、ヒーローランキング上位のエンデヴァー、 ベストジーニストなど、多くのスーパーヒーローを養成してきた実績を持つ人気の名門校です。校訓に「Plus Ultra(更に向こうへ）」を掲げた雄英高校は、ヒーローを目指す中学生の憧れの場所です。

雄英高校の校舎は、4つの同じ高さのビルの中央に渡り廊下があり、どの方角からみても「H」に見えるように並んで建っています。特徴的な校舎を持つ雄英高校がどの場所に建てられている設定なのかを調べましたが、作中では明確に場所の記載はありませんでしたが、雄英高校の講師がヒーローとしての活動を両立していることや人口が多く犯罪も多い場所であることから、雄英高校がある場所は東京都ではないかと予想されています。

ヒーロー養成学校ということで個性が重要視され勉強はできない人が多いのでは、と思う人も多いかもしれません。しかし名門校の雄英高校入学は狭き門で、入試倍率は300倍という高さです。さらに主人公の緑谷は入学時の偏差値が79という高さだったことから、雄英高校に入るためには東大を目指す人並みの学力が必要なようです。

雄英高校には指定の制服とジャージがあります。制服は襟と袖にラインが入ったグレーのジャケットに朱色のネクタイと白いシャツで、男子は緑のズボンで女子は緑のスカートです。特徴的なのは学校内で使用している指定のジャージで、雄英をローマ字化した「U」と「A」がラインとして表されています。一目で雄英高校のジャージだと分かるデザインなことからコスプレにも人気で、そのための衣装も売られています。

雄英高校はヒーロー養成学校だと説明しましたが、ヒーローを目指すためのヒーロー科以外にも雄英高校には3つの科が存在しています。ここからは雄英高校の各学科について紹介していきます。

まずは雄英高校のメインでもあり主人公が入学したヒーロー科について説明していきます。ヒーロー科は主人公が所属しているA組とB組の2クラスがありそれぞれ定員が20名のため、ヒーロー科には1学年40名しか入れません。そのうち一般入試で入れる人が36名で、残り4名は推薦入学枠で合格した男女2名ずつです。ヒーロー科では一般教科以外に、戦闘訓練や救助訓練、ヒーロー基礎学の授業が行われます。

一般入試の入学試験は筆記試験の他に、実技演習試験があります。実技演習試験は雄英高校の敷地内にある都会の市街地を模した会場で行われ、市街地で暴れる4種類の仮想敵ロボットと戦います。受験者は仮想敵ロボットを倒した時に得られるポイントと、受験生には知らされていない救助活動への評価ポイントの合算で成績が決まります。仮装の市街地とはいえ、街が壊れるという試験内容のスケールの大きさに受験生も驚きです。

一方主人公が入学した年に行われた推薦入試組の実技試験は、個性を駆使しないと完走することができない3kmマラソンでした。この推薦実技試験でA組には、男子が轟焦凍、女子が八百万百が入学しました。

優秀な人材が集まる雄英高校の教師は、プロの一流のヒーローが務めています。そのため何かあればヒーローとして活動することもあります。教師には自由で大きな裁量権があり、ヒーローの見込みが無いと判断された生徒を除籍することも可能です。実際、緑谷の担任の相澤消太は前年1クラス全員を除籍処分にしていました。また緑谷が入学した年、伝説的ヒーローのオールマイトも新人教師として雄英高校に赴任しました。

雄英高校敷地内には救助訓練を目的としたとても広い「USJ」という名の演習場があります。「USJ」は「ウソの災害や事故ルーム」という意味で、教師のスペースヒーロー「13号」が作った演習場です。大阪のテーマパークではありません、と作中にもコメントが付けられています。内部は水難ゾーン、倒壊ゾーン、土砂ゾーン、山岳ゾーン、火災ゾーン、暴風大雨ゾーンという事故や災害を想定したエリアに分かれています。

ヒーロー科の授業には、コードネームを考える授業もあります。コードネームとは、ヒーローが活動するときに用いる名前であり、将来自分がなりたいヒーロー像をイメージして付けた名前です。また、人々に認知されやすい名前を付けるために、自身の個性をコードネームにつける人も多いようです。A組担任の相澤消太はイレイザーヘッド、B組担任の管赤慈郎はブラドキングというコードネームを付けています。

緑谷たちも授業で仮のヒーロー名を考えることになりましたが、担当教師のミッドナイトから学生時代に付けたヒーロー名がプロ名になっている人が多く、適当な名前を付けると地獄を見る、というアドバイスがあったことから、生徒たちが自分で付けたコードネームをミッドナイトに添削してもらうこともありました。

ヒーロー科の授業のひとつに職場体験というものがあります。職場体験とは、プロヒーローの活動を実際に体験する制度で、1週間行われます。体験先は、後述する雄英高校体育祭での活躍を見たヒーローからの指名で決めたり、指名が無かった場合も学校側が用意した体験先に行くことになります。体験内容はさまざまで、指名を受けた緑谷は、オールマイトの師匠グラントリノの元で個性の使い方を学びました。

ここからはサポート科について紹介します。サポート科はF、G、H組の3クラスに分かれており、ヒーローに必要なサポートアイテムやコスチュームなどの開発、調整、改造を行う技術者を養成するためのコースです。学校の敷地内には工房もあり、優良企業からのスカウトを得るため、サポート科の多くの生徒はオリジナルのアイテム制作に励んでいます。作中ではサポート科代表として、H組の発明狂と言われる発目明が登場します。

ここからは普通科について紹介します。雄英高校には進学や就職を目指すための一般的な普通科コースがあり、C、D、E組の3クラスに分かれています。普通科へはヒーロー科との併願が可能なため、入試でヒーロー科を落ちた生徒の多くが普通科に入っています。そのため、ヒーロー科ほどではないにしろ、普通科も必要偏差値は高いと予想されます。

ここからは経営科について紹介します。経営科は、ヒーローを支えるための会社の設立や運営、プロデュース業務を行う経営者を養成するためのコースで、I、J、K組の3クラスに分かれています。経営科の生徒の登場シーンは少ないですが、体育祭のシーンで経営科の雰囲気を知ることが出来ます。活躍した生徒をプロデュースするならば、という議論を白熱させている姿や、飲み物を販売している経営科の生徒の姿が描かれています。

雄英高校には普通の高校と同じような年間イベントがありますが、中でも最も盛大で人気があるのが雄英体育祭です。スポーツの祭典と呼ばれたオリンピックに代わり、テレビ放送もされる日本最大のスポーツイベントです。雄英高校の敷地内にある専用施設で行われ、体育祭開催中は一般開放されます。収容可能人数が12万人という大規模な体育祭会場には、一般人以外に企業やプロのヒーローもスカウト目的で観戦に来ます。

学年ごとに会場が分かれて行われるため、卒業間近な3年生ゾーンが人気ですが、主人公が入学した年は話題性があったことで1年生ゾーンにも多くのプロのヒーローが観戦に来ていました。そのため、体育祭に出場する生徒にも力が入ります。体育祭で活躍した生徒は多くのヒーローや企業の目に留まることで、今後の進路が有利になることが多く、ヒーロー科の生徒にとっては自分の個性のアピール場所にもなるイベントです。

また、サポート科にとっても自分の開発した発明品に興味を持ってもらおうと、企業へのアピールの場でもあります。そして普通科の生徒は、成績次第でヒーロー科へ年次編入することが可能な制度があることから、体育祭は普通科からヒーロー科への編入を希望する人にとって絶好のアピール場です。経営科にとっては興味が無いイベントのようですが、結果次第で道は開けるという「Plus Ultra」の校訓に相応しいイベントです。

体育祭は個性がぶつかりあうことに加え、爆発や破壊によりステージ自体が損壊することも多く、修理のため競技が止まることも負傷者が出ることもあります。しかし雄英高校の教師の中には、触れたコンクリートを意のままに操ることが出来るヒーローのセメントスや、治癒力を活性化させ重傷を治す癒しの個性を持つヒーローのリカバリーガールがいるなど、裏方のフォローも万全です。

雄英高校の学科に関する感想です。ヒーロー養成学校ではありますが、ヒーローが社会で活躍していくためのサポートを行う技術者や経営者も養成するサポート科や経営科があることに対し、職業専門高校のようなイメージを持っています。普通科もありますが、ヒーロー科を落ちてやむなく普通科に入った人も多いことを考えると、ヒーロー専門高校という位置づけでも間違いではなさそうです。

ヒーロー養成学校ではありますが、一般カリキュラムもあり、普通に定期テストも行われます、「ヒロアカ」でもテストに関して普通の会話をしている光景がありますが、偏差値79で入試倍率300倍を勝ち抜いて合格した集団です。授業内容も難しく、大学授業並みとも言われています。普段の姿や言葉からは超エリートという感じがしないのが面白い、と言う意見の人もいました。

「ヒロアカ」の体育祭シーンは、多くの人が面白いと評価しています。ヒーロー科がメインのイベントではありますが、普通科、サポート科、経営科全てが参加し、それぞれの学科の特性を知る事も出来たシーンです。また、単純な個性のぶつかり合いだけではなく、生徒が抱える悩みや環境にもスポットが当てられ、成長する姿を見ることができます。

「僕らのヒーローアカデミア」の主人公が通う雄英高校について、高校がある場所や入学時の必要偏差値などの設定について紹介してきましたがいかがだったでしょうか？主人公の緑谷出久が所属するヒーロー科が物語のメインではありますが、ヒーロー科への編入を目指す普通科の生徒の存在や、自身の発明品をアピールするサポート科や社会でヒーローを支える経営術を学ぶ経営科がヒーロー科とどのように絡むのかも楽しみです。

2019年10月からはアニメの4期目が放送されます。評価の高い体育祭シーンを含め、登場人物たちの成長を感じるためにも、「僕らのヒーローアカデミア」の名シーンを今のうちに見直してみてはいかがでしょうか？