2019年09月09日公開
2019年09月09日更新
【NARUTO】 猿飛ヒルゼンの強さや忍術は?三代目火影の魅力を考察
大人気漫画『NARUTO -ナルト-』には、三代目火影の猿飛ヒルゼンというキャラクターが登場します。猿飛ヒルゼンはかつて木ノ葉隠れの里のトップで、主人公のナルトからは「三代目のじーちゃん」と呼ばれて親しまれていました。三代目火影として実力も高く、歴代火影最強といわれるほどの強さを持っています。この記事では、猿飛ヒルゼンの魅力や作中に使っている口寄せなどの術を詳しく紹介します。
猿飛ヒルゼンとは?
NARUTOの概要
『NARUTO -ナルト-』は1999年から2014年まで週刊少年ジャンプで連載されていた少年漫画です。忍者を題材としたバトル漫画で、全72巻あります。現在はナルトの子供・ボルトを主人公とした続編の、『BORUTO -ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』が連載されています。
『NARUTO -ナルト-』は『ONE PIECE』と共に長年週刊少年ジャンプを支えてきた看板漫画で、アニメ化・映画化などもされており、あらゆるコンテンツで親しまれています。
猿飛ヒルゼンのプロフィール
『NARUTO -ナルト-』には猿飛ヒルゼンが登場します。猿飛ヒルゼンは三代目火影で、木ノ葉隠れの里を束ねていました。忍びの一族としても歴史が古く、戦争中は千手一族と早い段階から手を組み、共に木ノ葉隠れの里を作った猿飛一族の子孫にあたります。父は猿飛サスケ、妻は猿飛ビワコ、息子に猿飛アスマ、孫に猿飛木ノ葉丸と猿飛ミライがいます。二代目火影の千手扉間の弟子で、若い頃は扉間小隊で最前線で戦っていました。
暗部を束ねる志村ダンゾウ、ご意見番の水戸門ホムラとうたたねコハル、うちはシスイの先祖のうちはカガミとは同じチームで任務についていました。年齢は69歳で、高齢ながらも火影の座についていたのは、ナルトの父であり四代目火影の波風ミナトが殉職してしまったからです。一度はその座を降りたものの、後継が見つからなかったため、三代目火影として再び里を束ねていました。
出典: https://festy.jp
猿飛ヒルゼンは五大性質変化だけでなく、あらゆる忍術を自在に操ることができることから、「忍びの神」や「プロフェッサー」と呼ばれるほどの強さを持っています。天才的なその忍術のセンスから、「猿飛一族歴代最強」、「火影歴代最強」といわれています。ただ火影としての手腕は賛否両論で、平和を守りつつもその平和のためにダンゾウに里の闇の部分をほぼ全て任せていました。
そのことにより、ダンゾウは暴走してしまいます。猿飛ヒルゼン自身もまた、自分のことを甘い火影だと語っていました。実際に猿飛ヒルゼンが三代目火影として就任している間、里内では様々な事件が起こりました。九尾が暴走した事件ではうちは一族が疑われ、その後上手くフォローすることができませんでした。その結果うちは一族の反骨心は膨れ上がり、その対策としてうちは一族暗殺事件を引き起こすことになります。
一見扉間の政策に問題があったとも捉えられますが、時代の動きによって政策方針を変えなかった猿飛ヒルゼンにも問題があったとされ、自身も扉間の政策を上手く引き継げなかったことを後悔しています。またミナトとクシナの死亡後、ナルト一人を贔屓できない立場というのもあり、ナルトが里の皆から迫害されていたことにフォローすることができませんでした。
猿飛ヒルゼンの保護者としての愛情不足は、大蛇丸が里抜けをしてしまう原因にもなりました。ただ、ナルトに関しては愛情を与える役割を、後にうみのイルカに一任しています。愛情表現は苦手だったものの後世の教育は素晴らしく、自来也や五代目火影の綱手などの優秀な弟子を育てています。また里の皆からは支持が高く、慕われていました。
猿飛ヒルゼンの強さや忍術
猿飛ヒルゼンの強さ①最強の火影
猿飛ヒルゼンはうちは一族のような血継限界など目立った忍術は使いませんが、作中で歴代最強の火影といわれています。理由は秘伝や幻術など習得に難しい忍術までマスターした天才だったからです。しかし初代・千手柱間の登場により、忍術の実力は実質柱間が最強であることが分かりました。火影歴代最強ではありませんでしたが、優秀な父・猿飛サスケを上回る強さを持っており、猿飛一族最強には違いありません。
猿飛ヒルゼンの強さ②口寄せ・猿魔
出典: https://festy.jp
猿飛ヒルゼンの扱う術に口寄せがあります。猿飛ヒルゼンの口寄せは猿猴王・猿魔です。口寄せされた猿魔は、猿飛ヒルゼンの数倍体が大きく、長い白髪で白い尾を持っています。格好は忍者と同じような服装をしており、ヒョウ柄のちゃんちゃんこを着ています。口寄せされた猿魔は、人間の言葉を喋り、如意棒に変化することができます。
口寄せの猿魔が如意棒に変化すると、かなりの硬度となり神樹をも引き裂くことができます。猿飛ヒルゼンの口寄せは、敵となった大蛇丸も警戒していました。また、力が抑えられた状態とはいえ穢土転生された柱間や扉間に対しても戦い抜きました。弟子の自来也・綱手・大蛇丸の三忍も口寄せを得意としており、これは猿飛ヒルゼンの口寄せが影響していると考えられています。
猿飛ヒルゼンの強さ③最盛期の活躍
猿飛ヒルゼンの最盛期の強さは明確に描かれていません。本編では大蛇丸を追い詰めるほどの強さが描かれていますが、あの時点では69歳とかなりの高齢でした。また、マダラによって暴走化した九尾を里から追い出したという活躍もありますが、これは四代目に火影の座を明け渡した後の活躍です。全盛期に近い活躍を見せているのは、火影になる前の若い頃の猿飛ヒルゼンが描かれたシーンです。
扉間との任務中、雲隠れの里の金角・銀角に追われた時は率先して「自分が囮になる」と申し出ました。この勇気と元からの実力により、扉間からは直接次の火影に指名されています。その時は木ノ葉隠れの里に扉間以上の実力者はいないと語っていたのですが、それから火影として最強といわれるほどの実力をつけていったとなれば、全盛期は相当の実力者であったことが予想できます。
猿飛ヒルゼンの強さ④性質変化
猿飛ヒルゼンの忍術の強さは性質変化にあります。元々術に自分が持っている性質以外の性質変化をすること自体かなり難しいことです。特に難易度が高い術ほど性質変化をするのが難しく、螺旋丸もミナトが開発した時点では性質変化をすることができていませんでした。それほど高難易度なのですが、猿飛ヒルゼンは5人に影分身して5つの性質変化を同時に行ったのです。到底普通の忍びにはできることではありません。
猿飛ヒルゼンの忍術
猿飛ヒルゼンは、口寄せの術や五大性質変化の他にも様々な忍術を習得しています。『NARUTO -ナルト-』本編では、猿飛ヒルゼンがどのような忍術を使っていたのかを紹介します。
忍術①多重影分身の術
猿飛ヒルゼンは、穢土転生された柱間と扉間を屍鬼封尽するために多重影分身の術を使いました。多重影分身の術は、大量のチャクラを持っていないとできない技で、禁術に指定されていました。ナルトは九尾のチャクラがあるので、大量の影分身を作ることができていました。しかし、猿飛ヒルゼンが69歳と高齢だったため、チャクラの量が少なくこの術を使うことに抵抗感を抱いていました。
忍術②火遁・火龍炎弾
火遁といえばうちは一族のイメージもありますが、猿飛一族も火遁使いとして有名で、猿飛一族秘伝の火遁忍術などもあります。猿飛ヒルゼンが大蛇丸との対戦で使ったのは、火遁・火龍炎弾です。術の会得難易度はBの上忍レベルで、火力が強いだけでなく吹きかけた炎をチャクラで操ることができます。そのため、簡単に炎を避けることはできません。
忍術③土遁・土流壁
猿飛ヒルゼンは、穢土転生された扉間との戦いで土遁・土流壁を使いました。土遁・土流壁は、足元から壁のように土を持ち上げることができる技です。扉間の水遁は、水のない場所からでも大量の水を生み出し、攻撃に利用してきます。完全な穢土転生ではなく、力を制限された状態の扉間とはいえ、強力な術を土遁・土流壁で防ぎました。
忍術④手裏剣影分身の術
猿飛ヒルゼンは、影分身の術を応用した手裏剣影分身の術を使います。一つの手裏剣からたくさんの影分身の手裏剣を出現させ、広範囲に攻撃を仕掛けることができます。影分身の術は通常の分身の術とは違い実体を持っているので、影分身させた手裏剣での攻撃をすると相手にダメージを与えることができます。手裏剣影分身の術は大蛇丸との戦いで使用されました。
忍術⑤封印術・屍鬼封尽
封印術・屍鬼封尽は、自分の命と引き換えに対象の人物を封印することが出来る封印術です。猿飛ヒルゼンは、穢土転生された柱間と扉間を封印術・屍鬼封尽で封印し、死亡しました。ちなみに封印術・屍鬼封尽で封印してしまうと穢土転生をすることができなくなります。しかし、後にこの封印術・屍鬼封尽を破ったことで、再び柱間と扉間、そして猿飛ヒルゼンも穢土転生されてしまいます。
猿飛ヒルゼンの三代目火影の魅力
魅力①妻の猿飛ビワコとの関係
猿飛ヒルゼンの妻、猿飛ビワコは医療忍者でした。うずまきクシナの出産にも立ち会うほど実力のある医療忍者です。うずまきクシナは当時、九尾を封印されていました。出産によってその封印が弱まってしまうということで、限られた医療忍者と護衛の暗部と一緒に里から離れた洞窟の中で出産することになります。
クシナの出産に立ち会った時は、おどおどする四代目を叱咤する場面もありました。しかし、封印のほころびを狙ったマダラによって九尾が暴走してしまい、その時にマダラの手によって猿飛ビワコは暗部と共に殺害されてしまいます。
魅力②辛い過去
猿飛ヒルゼンは妻をマダラに殺害されるなど、辛い人生を送っています。元々、猿飛ヒルゼンが全盛期で活躍していた時代は木ノ葉隠れの里ができて間もなく、まだ他の里と確執が強く戦争が勃発していた時代でした。戦いのさなかでは雲隠れの里の金角・銀角兄弟に追い詰められ、師である扉間が囮となり死亡しています。このように猿飛ヒルゼンは、数々の死を目の当たりにしながら生きてきた過去があります。
魅力③悲しい最後
大蛇丸は中忍試験を狙い、木ノ葉崩しを企みました。それを止めるために、猿飛ヒルゼンはかつての愛弟子だった大蛇丸と戦うことになります。最期は、封印術・屍鬼封尽によって柱間と扉間を封印したことで死亡してしまいました。大蛇丸に直接殺されたわけではありませんでしたが、大蛇丸が禁術を改良して作り上げた術を封じて死亡してしまうという悲しい最期となりました。
猿飛ヒルゼンのアニメ声優
柴田秀勝のプロフィール
猿飛ヒルゼンの声優を担当したのは、柴田秀勝です。柴田秀勝は1937年3月25日生まれの青二プロダクションに所属する声優です。俳優やナレーターとしても活動しています。また、声優のマネージメントをする芸能事務所「RME株式会社」の代表取締役会長でもあります。「人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間スペシャル」というテレビ番組では、13位に選ばれているほど業界でも人気の声優です。
柴田秀勝が演じた主なアニメキャラ
柴田秀勝の出演作品には、『マジンガーZ』のあしゅら男爵役、『ダンガンロンパ3』の天願和夫役、『仮面ライダーストロンガー』のジェネラルシャドウ役、『ONE PIECE』のモンキー・D・ドラゴン役、『鋼の錬金術師』のキング・ブラッドレイ役などがあります。
猿飛ヒルゼンに関する感想や評価
ナルトとドラゴンボールをかじったくらいしかアニメ分からんのだけど、google開く度にナルトのスレみたいのあって三代目火影の評価がめっちゃ低い気がするんだけど、ヒルゼン程里の長がしっくりくる歴代火影っていない気が……
— イサミ@ゲーム (@isaminoob1) March 27, 2019
人として甘いところは火影と言えど不完全ってのもまた良いと思う。
猿飛ヒルゼンの生前の評価は分かれています。しかし、先代の扉間が感情を表に出さない忍びらしい忍びだっただけに、自分に甘いところがあるのは人間らしくて良いという評価もありました。猿飛ヒルゼンが一番火影らしかったという意見もたくさんありました。
個人的にヒルゼンの猿魔が口寄せの中で一番すき
— アホ毛大魔神 (@itinenjuuhima) October 5, 2017
猿飛ヒルゼンの口寄せの猿魔はとても人気です。『NARUTO -ナルト-』に登場する口寄せ達の中でもかっこよく、一番好きだという方がたくさんいました。そのため、猿飛ヒルゼンと猿魔の登場が少なかったのが残念だった、もっと見たかったという意見もありました。
歴代最強
— 魔疑愛 (@MagiaNyxA) July 6, 2018
他の影が苦戦する中 老体で神樹を蹴散らす(ヒルゼン厨 pic.twitter.com/E0nlFSoKTj
柱間の登場により実質歴代最強ではなくなりましたが、穢土転生された時は全盛期の柱間と扉間とは違い、69歳の老体のままマダラと戦闘することになりました。マダラとの戦争では老体とはいえ、上忍をしのぐほどの実力を発揮していました。このシーンだけでも、猿飛一族最強といわれる猿飛ヒルゼンの強さを再確認できたという方もいたようです。
猿飛ヒルゼンの強さや忍術まとめ
猿飛ヒルゼンは、猿飛一族最強といわれるほどの実力を持っており、69歳でも他の忍者達には負けないほどの強さを見せていました。大蛇丸との対戦で封印術・屍鬼封尽をしたことで死亡してしまいましたが、忍界大戦でも穢土転生をされて再び戦う姿が描かれています。火影としての手腕は甘い部分もありましたが、木の葉の里の皆からは愛され、慕われる火影でした。
猿飛ヒルゼンの活躍は、大蛇丸との対戦や忍界大戦で見る事ができます。ぜひ、猿飛ヒルゼンの活躍に注目しながら『NARUTO -ナルト-』を読んでみてください。