この世界の片隅にの周作とすずの最後や結婚した理由は?リンとの三角関係も?

戦争中の広島を舞台にしたこの世界の片隅にという作品をご存知でしょうか?この世界の片隅にでは主人公のすずと夫の周作を中心に、困難を乗り越えながら力強く生きていく人々の生活が描かれています。また日常生活の合間に描かれているすずと周作を取り巻く恋愛事情にも注目です。そこで今回はこの世界の片隅にの周作について、原作漫画との違いやリンとの三角関係にも触れながらすずとの最後をネタバレします。

この世界の片隅にの周作とすずの最後や結婚した理由は?リンとの三角関係も?のイメージ

目次

  1. この世界の片隅にの周作とは?
  2. この世界の片隅にの周作とすずの最後
  3. この世界の片隅にの周作が結婚した理由とリンとの関係
  4. この世界の片隅にの周作やリンの名言集
  5. この世界の片隅にの周作に関する感想や評価
  6. この世界の片隅にの周作まとめ

この世界の片隅にの周作とは?

今回はこの世界の片隅にという作品の中でも、主人公すずの夫である周作にスポットを当てました。素朴な青年の周作とは、一体どんな人物なのでしょうか?まずはこの世界の片隅にの作品情報と周作のプロフィールを紹介し、あらすじをネタバレしていきます。

この世界の片隅にの作品情報

この世界の片隅には戦争中の広島を舞台に、主人公のすずと夫の周作を中心に困難を乗り越えながら力強く生きていく人々の生活を描いた作品です。空襲から逃げ惑う人々や不発弾の様子など戦争の恐ろしさも描かれています。こうの史代の原作漫画が評価されて、後に実写ドラマ化されアニメ映画も公開されました。

この世界の片隅にの原作漫画情報

この世界の片隅にの原作漫画は、2007年1月から2009年1月にかけて漫画アクションで連載されていました。その後、双葉社から単行本も発売されています。原爆作家で知られるこうの史代が、広島の原爆だけでなく戦争全体をテーマにして描いた作品です。

こうの史代はこの世界の片隅にの前に、幼い頃のすずを描いた「冬の記憶」「大潮の頃」「波のうさぎ」という読切3部作を連載していました。この読切3部作の内容も、この世界の片隅にの単行本の冒頭部分に収録されています。このようにすずの半生という形でテーマである戦争を描き、この世界の片隅にの単行本は累系130万部を超える大ヒットとなりました。

この世界の片隅にのドラマ情報

この世界の片隅にの実写ドラマは、スペシャルドラマと連続ドラマが放送されています。2011年には日本テレビ系でスペシャルドラマが放送され、2018年にはTBS系の日曜劇場枠で連続ドラマが放送されました。異なる脚本家とキャストにより、どちらも原作漫画とは一味違った作品に仕上がっています。

2011年に放送されたスペシャルドラマでは北川景子がすず役を、小出恵介が周作役を演じました。2018年に放送された連続ドラマでは松本穂香がすず役を、松坂桃李が周作役を演じました。松本穂香と松坂桃李は、約3000人集まったオーディションを突破して出演を勝ち取りました。

この世界の片隅にのあらすじネタバレ

この世界の片隅には、広島の軍港の呉を舞台に描かれています。18歳になったすずの元に、呉に住んでいる4歳年上の周作との縁談が舞い込みます。2か月後には婚儀を挙げて、すずと周作は一緒に生活する事となりました。戦争中なので食料の調達さえも困難な状況ではありましたが、すずも周作も明るく暮らしていました。

子宝に恵まれず悩んでいたすずは、ある日闇市でリンという遊女と出会います。リンと親しくなったすずは、リンが周作の元恋人だと気付きます。更にすずの幼馴染の水原が訪ねて来て、恋愛事情は複雑になっていきます。その後原爆が投下され、終戦を迎えます。広島を訪れたすずは孤児と出会い、周作と共に孤児を連れ帰ります。

周作のプロフィール

この世界の片隅にのメインキャラクターの周作は、すずより4歳年上の22歳の青年です。呉鎮守府で軍法会議録事(書記官)をしており、不器用なところはありますが素朴で優しい性格をしています。幼少期に一度だけ出会ったすずの事を覚えていて、すずを探し出して結婚の申し入れをしました。

すずが闇市で出会ったリンとは元恋人同士でしたが、家族に反対されてすずと結婚する事となりました。しかし周作はすずを心から愛しており、すずと幼馴染の水原の関係に心の内では納得していません。初めは周作の一方的な申し入れではありましたが、すずと相思相愛となり支え合っていきます。

この世界の片隅に【映画】

この世界の片隅にの周作とすずの最後

この世界の片隅にの原作漫画や実写ドラマなどの作品情報、そして周作のプロフィールを紹介しました。それではここからは、更に深く周作について掘り下げていきます。まずは周作とすずがどんな最後を迎えたのか、原作漫画と実写ドラマを比較しながらネタバレします。

原作漫画での周作とすずの最後

この世界の片隅にの原作漫画やアニメ映画では、周作と結婚したすずは苦労しながらも明るく楽しく生活していました。しかし次第に戦況が悪化し、周作やすずの周りにも悲劇が訪れます。ある日義姪の晴美と外出していたすずは、爆発に巻き込まれしまいます。その後原爆が投下され、終戦を迎えます。

すずは家族の安否を確かめるために、単身で広島に向かいます。そして周作もすずの後を追いかけ、人で溢れかえっている広島ですぐにすずを見付け出します。そんな周作にすずは、心から感謝を伝えます。その後すずを母親と勘違いして、1人の孤児が近付いてきます。そして周作とすずは、孤児を連れ帰り育てる事にします。

ドラマでの周作とすずの最後

この世界の片隅にの実写ドラマも、基本的には原作漫画やアニメ映画と同じ流れになっています。終戦後に広島で出会った孤児を、周作とすずは連れ帰り育てる事にします。しかし実写ドラマでは、原作漫画やアニメ映画では描かれなかった周作とすずのその後が明らかとなります。

呉に孤児を連れ帰った周作とすずは、亡き晴美の服を着せて我が子のように大切に育てました。そして周作とすずと元孤児の節子は仲良く暮らし、丘の上で「負けんなさんなよ、広島!」と叫びます。そして時は経ち、2018年となります。そこには球場で「負けんなさんなよ、広島!」と広島カープを応援している若い頃の面影を残したすずの姿がありました。

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この世界の片隅にの周作が結婚した理由とリンとの関係

この世界の片隅にの作品情報や周作のプロフィールに続いて、原作漫画と実写ドラマを比較しながら周作とすずの最後をネタバレしました。どちらも心温まる最後で、それぞれの良さがありました。続いては周作とすずを取り巻く恋愛事情をネタバレしていきます。

周作がすずと結婚した理由

まずは周作とすずの結婚した理由をネタバレします。周作からの一方的な申し入れで結婚する事にはなりましたが、実はすずを選んだ理由が存在しています。幼い頃海苔を配達していたすずは、化物に攫われてしまいます。すずと同じく化物に捕まっていた周作と出会い、2人は協力して化物を眠らせて逃げ出しました。その出来事を覚えていた周作は、すずを探し出して結婚を申し込みました。

そして物語の終盤では、2人が初めて出会った橋での会話シーンが描かれています。周作は人の溢れ返った広島ですずを見付け出し、すずに語り掛けます。2人が初めて出会った場所で、周作とすずは固い絆で結ばれ本当の夫婦となりました。

周作とすずの結婚初夜の「傘」の意味

この世界の片隅にの原作漫画やアニメ映画で、すずが祖母から結婚初夜の会話を教わるシーンがあります。結婚初夜に夫から「傘を持って来たか?」と聞かれたら、「新な(にいな)のを持ってきました。」と答えます。そして夫から「差してもいいか?」と聞かれたら、「はい。」と答えるという流れです。

すずの祖母は詳しく説明していませんでしが、これは床入り作法と呼ばれるものです。日本各地にあった慣習で、地域によっては柿の木や馬に例えられています。傘に例えたこの形式は実際に広島県で使われていた作法で、「傘問答」と呼ばれています。

周作とすずとリンの三角関係

周作達と明るく暮らしていたすずは、闇市から帰っていると道に迷ってしまいます。すると困っていたすずに、リンという遊女が声を掛けてくれました。すずはすぐにリンと親しくなりますが、途中でリンと周作の関係に気付いてしまいます。

すずに結婚を申し込む前の周作は、リンに想いを寄せていました。しかし家族の反対もあり、周作とリンの恋が実る事はありませんでした。そんな周作とリンの関係に気付いてしまい、すずはリンの代用品でしかない自分の居場所なんてないと感じてしまいます。

周作とすずと水原の三角関係

周作とすずの家に一晩だけ泊めてほしいと、すずの幼馴染の水原が訪ねてきます。水原はすずが小学生時代に親しくしていた友人の1人です。当時からすずと水原はお互いに好意はありましたが、なかなか素直になれず別々の生活を送っていました。しかし水原の乗っていた船が近くに停泊していた事をきっかけに、すずと水原は再会を果たしました。

すずと水原の空気を察した周作でしたが、ムキになってしまい水原の泊っている部屋へすずを行かせてしまいます。すると水原はすずの訪問を喜び、すずを抱き寄せます。しかし水原に抱き締められながらも、すずは周作の態度の事ばかりを考えていました。いつの間にかすずは、心から周作を愛していたのです。

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この世界の片隅にの周作やリンの名言集

周作とすずの最後に続いて、周作とすずを取り巻く恋愛事情についてもネタバレしました。想像していたよりもドロドロしていて、驚いた方もいたのではないでしょうか?今度はこの世界の片隅にの名言をいくつか紹介します。この世界の片隅には色々と考えさせられる作品ですが、どんな名言があるのでしょうか?

リンの名言「子供でも売られても…」

まずはリンの名言を紹介します。やっと妊娠したと喜んでいたものの、残念ながらすずの勘違いだった事が判明します。一緒に喜んでくれた皆に申し訳ないと落ち込んでいたすずに、リンは自分の経験を踏まえて励ましてくれました。

そんなリンの名言は「子供でも売られても、それなりに生きとる。誰でも何かが足らんぐらいで、この世界に居場所はそうそう無うなりゃせんよ。」です。リンには幼い頃、口減らしのために売られたという過去があります。人生経験豊富なリンは不妊に悩んでいるすずに、どんな状況でも居場所はあると声を掛けてくれました。

径子の名言「わたしゃ好いた人に…」

径子にも「わたしゃ好いた人に早う死なれた。お店も疎開で壊された。子供とも会えんくなった。ほいでも不幸せとは違う。自分で選んだ道じゃけえね。」という名言があります。すずは自分の居場所はここには無いのではないかと感じ、家を出て行こうと思い悩んでいました。そんなすずの気持ちを察して、義姉の径子は声を掛けてくれたのです。

径子は晴美を失った事で、一緒に外出していたすずに憤りを感じていました。しかしそんな径子が「すずさんが嫌にならん限り、すずさんの居場所はここじゃ。下らん気兼ねなぞせんと自分で決め。」と、すずに居場所を与えてくれました。この言葉に救われ、すずは残る事に決めました。

周作の名言「すずさん わしとすずさんが…」

広島ですずを見付けた周作は「すずさん。わしとすずさんが初めて会うたんはここじゃ。この街もわしらも、もうあの頃には戻らん。」と声を掛けます。突然周作が申し込んで結婚しましたが、そのきっかけとなった2人の出会いに触れています。そして様々なものを失い傷付いているすずに、周作は優しく語り掛けます。

そして周作の名言は「変わり続けて行くんじゃろうが、わしはすずさんはいつでもすぐ分かる。ここへホクロがあるけえ、すぐ分かるで。」と続きます。この言葉にどこに居ても自分を見付けてくれる周作こそが、すずは自分の居場所だと感じます。こうして周作とすずは、本当の夫婦となりました。

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この世界の片隅にの周作に関する感想や評価

この世界の片隅にの周作について、すずとの最後や複雑な恋愛事情をネタバレしました。それでは最後に、この世界の片隅にの周作に関する感想や評価を紹介します。世間ではこの世界の片隅にの周作に対して、どんな感想や評価があるのでしょうか?

この世界の片隅にという作品の素晴らしさが書かれたツイートです。作品の雰囲気や声優陣を評価しているようです。特に周作役の細谷佳正を絶賛しています。細谷佳正はテニスの王子様など数々の作品に出演している実力派声優で、周作の良さを引き出していました。

こちらは周作の人間性に触れているツイートです。周作は不器用ながら素朴で優しい性格で、すずを温かく見守り包み込んでいます。このように周作とすずの結婚生活を見ていて、周作の人柄に惹かれた方は沢山いるようです。

こちらはこの世界の片隅にの最後のシーンに触れているツイートです。なかなか子宝にも恵まれず様々なものを失ってきた周作とすずは、孤児と出会い連れ帰ります。いつの間にか周作とすずが親になり、本当の家族になっているシーンは非常に感動的です。

この世界の片隅にの周作まとめ

この世界の片隅にの周作についてすずとの最後や恋愛事情などをネタバレしましたが、いかがでしたでしょうか?この世界の片隅には戦争をテーマにしているので重い話ではありますが、それ以外にも魅力は沢山あります。周作の人柄もその1つです。この世界の片隅には異例のロングランで1000日以上となった今もなお上映しているので、この機会に原作漫画やアニメ映画などをご覧になってはいかがでしょうか?

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