2019年07月25日公開
2019年07月25日更新
天使な小生意気をあらすじネタバレ!原作の最終回は?恵と源造の関係は?
1999年から週刊少年サンデーで連載が開始された西森博之による漫画作品『天使な小生意気』のあらすじをネタバレしていきます。元々は男性として生まれたが、魔本から出てきた小悪魔によって女性へと変えられてしまった主人公・天使恵が織り成すドタバタアクションギャグコメディである『天使な小生意気』ですが、原作での最終回はどのような展開を迎えたのでしょうか?恵と源造の関係は?今回は徹底的に検証したものネタバレします。
天使な小生意気とは?
『天使な小生意気』のあらすじを最終回までネタバレしていく前に、原作漫画の作品情報をまとめていきます。あらかじめ読んでおく事で後述の最終回までのあらすじネタバレをより一層楽しむ事が出来ますので、是非チェックしてみて下さい!また、『天使な小生意気』には外伝作品も存在するという事で、ここで紹介していきます。
天使な小生意気の原作漫画情報
『天使な小生意気』の原作漫画は、『今日から俺は!!』の原作者として知られている西森博之が1999年から週刊少年サンデーにて連載を開始しました。あらすじは後述で詳しくネタバレしますが、9歳の時に小悪魔の魔法によって女の子の姿に変えられてしまった天使恵(あまつかめぐみ)が、元の男の姿に戻るために奮闘するというシリアス展開も多い学園ギャグストーリーです。
原作漫画の連載は2003年まで続き、少年サンデーコミックスは全20巻となっており、ワイド版も全10巻が発売されています。『天使な小生意気』は主人公である天使恵をはじめ多くの美少女が登場する事もあり、原作漫画の連載中は一部の読者から人気を博しましたが、『今日から俺は!!』のようにヤンキーものを期待していたファンは少しがっかりしたという事も事実です。
天使な小生意気の外伝
『天使な小生意気』の原作漫画の物語は単行本全20巻で最終回を迎えて完結しましたが、本当の最終回として恵や源造のその後を描いている外伝が2本存在します。単行本には収録されておらず、2009年から発売されたワイド版の最終巻である10巻で初の収録となりました。アニメやゲームなど様々なジャンルにメディアミックスされている『天使な小生意気』ですが、真の最終回が描かれているのはワイド版の10巻のみとなります。
天使な小生意気の原作あらすじネタバレ
あらすじネタバレ①元・男の恵
並外れた力を持っているため無敗伝説を持っている不良少年・蘇我源造(そがげんぞう)は、女子から憧れられる事も多く、今日も1人の女子をフッていました。女子は突然フラれた事で道端にしゃがみこんで大泣きしてしまいますが、源造はそんな事は気にもせず立ち去ろうとします。すると、そんな源造に声をかける人物がいます。源造が振り返るとそこには見た事も無いような絶世の美少女が微笑みながら立っていました。
源造が驚愕しながらも天使のようなその美少女に目を奪われていると、その美少女は突然源造の股間に強烈な蹴りを入れてきます。『女をナメんなヨ』と言いながら友達の少女に手を引かれて去っていくその美少女の名前は天使恵(あまつかめぐみ)。友達の花華院美木(はなかいんみき)は突然源造に暴力を振るった恵に説教をします。そして2人は6年前に起こった『男だった恵が女になった出来事』について語りだすのでした。
あらすじネタバレ②魔法使いを助ける
それは現在15歳である恵がまだ9歳の時の出来事です。恵が河原の近くで美木と遊んでいると、ローブに身を包んだ男性を見つけた事で『魔法使いだ!』と言いながら成敗しようとします。しかし、恵が男性の元に辿り着く前に他の少年グループが老人に襲い掛かっていきました。先を越された恵は怒ってその少年グループに刀のおもちゃで応戦して撃退します。恵が男性に話しかけると、趣味で魔法使いの格好をしているという事でした。
そして恵は、少年達から守った報酬を要求します。美木は怒りますが、男性は魔本『天の恵み』を恵に差し出して去っていきました。すると恵と美木の元に先ほどの少年グループがリーダーを引き連れて戻ってきました。喧嘩になり、恵は傷だらけになりながらも何とか勝利を収めましたが、魔本に恵の血がついてしまいます。そして恵が何気なく本を開いてみると、中からピエロのような小さな悪魔が飛び出してきました。
恵と美木はあまり驚く事無く、その小悪魔が小さくて可愛かった事ではしゃぎますが、小悪魔は苛立って2人を一喝したのち、『一つだけ、どんな願いも叶えてやろう』と言ってきます。恵が『世界一男らしい。男の中の男にしてください』と即答すると、小悪魔が出した光に包まれました。その後、恵は自分に変わったところがある様子も無かったためがっかりします。しかし、美木は恵の身体の大きな変化に気付いてしまいました。
美木が試しに恵の胸に触ってみるとそこには立派な谷間があり、2人は驚愕します。小悪魔は何故か恵を『女の中の女』にしてしまったのです。恵は『俺の事だ、きっと大美人になるぞ』と大声で言いながら正気を保とうとしますが、魔本から小悪魔がひょっこりと姿を現します。小悪魔が恵の姿を元に戻すには10年寿命を貰う必要がある事を告げると、恵は怒って魔本を川へ投げ捨ててしまうのでした。
あらすじネタバレ③剣ヶ峰高校に入学
恵が女の子になってしまってから6年後、恵と美木は高校生になった事で剣ヶ峰高校に入学する事になりました。恵が自分の席に座っていると、クラスの生徒達は男子・女子問わず恵のあまりの美しさに目を奪われます。瞬時に恵に一目惚れしてしまった藤木一郎は、勇気を出して恵に話しかけて仲良くなろうとしますが、嫉妬した他の男子に邪魔されてしまいました。そんな中、伝説の不良である源造も教室へ入ってきます。
源造は先ほど恵に強烈な蹴りを受けていたため、怒りながら恵に暴力を振るおうとします。クラスがざわめく中で喧嘩が始まると、恵は大きくジャンプして源造に蹴りを放ち、一発でノックアウトしてしまいました。教室から出た源造がショックを受けていると、そこに上級生の不良が大勢現れて源造を袋叩きにしようとします。ピンチとなってしまう源造ですが、そこに恵が現れて助けてくれた事から、源造の恋が始まるのでした。
天使な小生意気の原作最終回ネタバレ!恵と源造は?
最終回ネタバレ①恵は女の子だった
『天使な小生意気』の物語は、あらすじでネタバレしてきたように、元々男の子であった天使恵が『男の中の男にしてください』と願った事で小悪魔に女の子に変えられてしまった事から、男の子に戻るために捨ててしまった魔本を探すという物語で進んでいました。しかし最終回前に、恵は実は最初から女の子だった事が判明します。どういうことなのかと言うと、恵が魔本に頼んだ願いは違うものだったという事です。
最終回ネタバレ②夢の内容
『天使な小生意気』の最終回は、恵と美木が突然気を失ってしまい、夢を見るところから始まります。その夢は小学生時代に魔本の小悪魔に恵が願いを叶えてもらっている場面で、2人とも同じ夢を見ていました。小学生時代に親友になった恵と美木でしたが、美木は16歳になったら勝手に相手を決められて結婚しなければならないという自分の家の事情を知り、ショックを受けて泣いてしまいます。
そんな美木の姿を見た恵は慰めようとしますが、どんな言葉をかけても美木の悲しみが無くなる事はありませんでした。美木の事を誰よりも大切な親友と思っていた恵は、ここで『美木を守る王子様になる』という事を誓います。
最終回ネタバレ③誘拐事件
恵と美木が小学生の時の話です。美木の家は恵の家をはるかに超える財界の超大物である花華院家ですが、そんな美木を誘拐する人物が現れます。恵は美木を助けるために奮闘し、ついに誘拐犯を追い詰める事に成功しますが、誘拐犯は抵抗してガラスの破片を大量に恵の頭にふりかけようとしてきます。絶体絶命のピンチとなってしまった恵でしたが、そこに突然源造が現れて自分が身代わりになり、右目の下に傷を負いました。
恵は美木を守れなかったどころか、源造にまで怪我を負わせてしまった事で女である自分の力の無さに失望し、魔本に『男にしてくれ』と願います。しかし小悪魔は『恵は以前まで男だった』と恵と美木の記憶を変えるかたちで願いを叶えたのでした。恵は夢を見ながら自分が魔本に願った本当の願いを思い出します。小悪魔が恵に『願いは叶ったか?』と聞くと、恵は『叶ったよ』と答えるのでした。
最終回ネタバレ④恵と源造の恋の行方
恵と源造の恋の行方ですが、結果から言うと結ばれる事になりました。『天使な小生意気』の最終回の直前に、恵は源造に『お前、好きだ』と言ってキスをします。そこで恵と美木は気を失って、先述した夢の話へと繋がっていきます。
最終回ネタバレ⑤小林の恋の行方
『天使な小生意気』の物語の序盤では、小林一文字(こばやしひともじ)も恵に惚れており、恵のファンクラブ『めぐ団』として恵の事を見続けていました。しかし、恵や仲間と共に行動していく中で、恵の事を想う気持ちが尊敬へと変わっていき、恋愛感情が無くなります。その代わり、源造の言葉を聞いた事で美木に惹かれている自分に気付き、以後は片思いとなります。ところがこの思いは美木に伝える事は無く最終回を迎えました。
最終回ネタバレ⑥藤木と安田の恋の行方
特徴の無い普通なキャラから脱却したいと願っている藤木一郎と、女性のギリギリファッションにこだわりをもっている変態キャラの安田太助の2人は、恵が源造の事を好きになった事を知って身を引きました。
天使な小生意気の主な登場人物
登場人物①天使恵
『天使な小生意気』の主人公で、誰もが振り向くような絶世の美女です。あらすじで先述してきたように、9歳の時に魔本『天の恵み』から出てきた小悪魔によって女の姿に変えられた元男で、男に戻るための手がかりを探していましたが、実際は初めから女だった事が終盤で判明します。女性でありながら人並外れた格闘センスを持っているほか、学力にも優れており学校での成績は常にトップクラスとなっています。
登場人物②花華院美木
恵が小悪魔によって女に変えられたという出来事を唯一知っている人物で、恵と常に行動を共にしている親友です。恵の存在感によって影が薄くなっている印象ですが実はかなりの美少女で、金持ちである恵の家をはるかに超える大財閥の娘として生まれました。性格は優しくて穏やかで常識人であるため、たびたび常軌を逸した行動をとる恵のツッコミ役となっています。
登場人物③蘇我源造
中学時代は喧嘩で負け知らずの無敵の不良として通っており誰もが恐れる存在でしたが、恵と出会って恋をした事で骨抜きにされ、恵のために意味の無い喧嘩をしない事を誓います。武道の心得は無いものの喧嘩で培った技の数々は強力で、圧倒的な腕力とタフネスを武器に相手をねじ伏せます。また、小学生の時にダンプにはねられた事がありましたが、無傷で生還していました。
登場人物④藤木一郎
生まれてから全てに置いて平均点で、普通の生活から脱却するために恵を彼女にしようと奮闘します。そして、恵の事を追っかけている事で数々の事件に巻き込まれていき、源造にも引けを取らないような度胸が身についていきました。『天使な小生意気』の結末を描いている外伝ではメインキャラとなり、最終回後の彼の日常が描かれています。
登場人物⑤安田太助
かなりの知識を持っているため、恵が巻き込まれていく事件を解決に導くなど頭の良い人物ですが、一方で女性の裸よりもギリギリ見えるか見えないかのファッションにこだわりを持っているという変態な面も持っています。『めぐ団』の一員ですが、恵の事は恋愛対象というよりも女神様のような感覚で慕っています。
登場人物⑥小林一文字
『めぐ団』の中では珍しいかなりのイケメンで、さらに祖父の『現代を生きる最強の武士』という考えに基づいて育てられたため、武術に置いて類まれな技術を身に付けています。まっすぐな性格をしているいわゆる『いい奴』で、イケメンを鼻にかけずに誰でも平等に接するため男女問わず好かれています。美木に恋愛感情を抱いている自分に気が付きますが、結局は想いを伝えられていませんでした。
天使な小生意気に関する感想や評価
50000回言ってるけど天使な小生意気めちゃくちゃすき
— やきにくていしょく (@p_yknk) July 17, 2019
『天使な小生意気』が大好きだというファンの意見があります。『天使な小生意気』は多くの美少女が登場するほか、喧嘩によるド派手なアクションシーンも多く存在するところが魅力で、幅広いファン層を獲得している漫画です。また、本当は男である美少女が主人公という設定も『天使な小生意気』の最大の魅力となっています。
天使な小生意気
— 茶乃豆🍡あん子KKOW垢 (@mameti_810) July 22, 2019
ずっと見てたけど めぐちゃん可愛い〜🥰💕 pic.twitter.com/2FjSYwJSqX
『天使な小生意気』の主人公である恵が可愛いというファンの感想があります。恵はルックスが良いところはもちろんですが、元々男というだけあって仕草が粗暴なところがあり、天使のような見た目とのギャップを生んで可愛さを引き立てています。また、男性には強いが女性には弱いという恵が、女性に痛いところを突かれて焦っている様子も非常に可愛いものとなっています。
天使な小生意気昔家にあって16巻だけなくて愛蔵版買ってやっと読めたけどやばかった。小林が美木ちゃんのこと好きって自覚しちゃうとこ好きすぎる。めぐと源造もいいけどこの2人もかわいいんだよね。しかも最終章に向かってくわくわく感半端ない
— 結月 (@yuduki_tog) July 17, 2019
『天使な小生意気』は恵と源造の恋がフューチャーされて描かれていますが、美木の事を好きだと気付いた小林の片思いも見ていて面白いという読者の意見があります。『天使な小生意気』には多くの個性豊かな登場人物達の関係性が描かれているため、飽きずに読み進める事が出来ます。
天使な小生意気のネタバレまとめ
『天使な小生意気』の原作漫画のあらすじを最終回までネタバレしてきました。元々男として生まれた後に女になってしまった天使恵が活躍するドタバタギャグコメディとなっており、西森博之の作品の中でも代表作に数えられています。今回のまとめを読んだ後にもう1度、『天使な小生意気』を1巻から読んでみるというのはいかがでしょうか?