漫画おくることばのネタバレあらすじと感想!佐原の死の真相と犯人は?

町田とし子によるミステリー・サスペンスホラー漫画「おくることば」。2018年月刊少年シリウスに連載され、その後講談社コミックプラスから全3巻でコミックが刊行されました。男子高校生の佐原は交通事故に遭い死亡します。ところが、彼の死の真相は交通事故によるものではなくある人物により引き起こされたことが判明します。なぜ佐原は殺されなければならなかったのか?ネタバレが始まります。これから、本格ミステリー「おくることば」の登場人物紹介からあらすじや感想、さらには作品の見どころまでネタバレ解説していきます。

漫画おくることばのネタバレあらすじと感想!佐原の死の真相と犯人は?のイメージ

目次

  1. 漫画おくることばとは?
  2. 漫画おくることばのあらすじネタバレ
  3. 漫画おくることばの佐原の死の真相と犯人などの見所
  4. 漫画おくることばの登場人物
  5. 漫画おくることばに関する感想や評価
  6. 漫画おくることばのネタバレまとめ

漫画おくることばとは?

インターネットで話題となっている漫画「おくることば」。このおくることばとは、どんな作品なのでしょうか?ウエブ検索をすると出てくる名曲「贈る言葉」とは関係ありません。1巻から3巻まで発行されているコミックスの表紙には、可愛らしい少女が描かれています。

しかし、1話を読み始めると予想もできない衝撃的なストーリー展開が待ち受けています。読者は物語の虜になり、もう止めることができなくなります。誰もが騙されてれしまう今までにないミステリー漫画と評判なのです。

漫画おくることばの作品情報

作品情報のイメージ

漫画おくることばの作品情報をお届けします。「おくることば」は、町田とし子によるミステリー・サスペンスホラー漫画です。2018年講談社月刊少年シリウスに連載され、講談社コミックプラスから1巻から3巻まで刊行されました。電子図書で手軽に読むことが出来るのも魅力となっています。

次に簡単にあらすじを説明します。(ネタバレ有り)ある日、男子高校生の佐原は交通事故に遭い死亡します。ところが、彼の死は、事故によるものではなく悪意を持って引き起こされたことが判明します。なぜ犯人は善良な生徒・佐原を殺さなければならなかったのか?主人公・佐原の死が引き金となり、佐原とクラスメイトたちとの本当の関係や、誰も想像しなかった事実が白日のもとに晒されていくのでした…。

漫画おくることばはミステリー好きにおすすめ

続いて漫画「おくることば」の魅力について、ネットでの評判を踏まえて解説します。おくることばは、ミステリーやサスペンス好きには特にお勧めの作品と言えるようです。

ミステリーのイメージ

(ネタバレ有り)交通事故に遭い死んでしまう主人公の佐原。死の淵に差しかかった佐原が口にした、幼なじみ・千秋の犯行を仄めかす言葉が読者の心を釘付けにします。不敵な笑いを浮かべる千秋の周囲で相次いで起きる不可解な事故。その謎を解明するためにサイキックな能力を持った女子高校生が乗り出すのですが、佐原の正体や事件の真相は闇の中に消えようとしていました。

サスペンス通の読者であっても、おくることばの事件の真相はラストの種明かしまで見当もつかないと言われています。巧みなストーリー展開で、読者を感動のラストに導きます。読者は、最後の最後まで事件の謎を追う醍醐味を味わうことが出来るのです。ミステリー好きにはたまらない作品と言えるでしょう。

漫画おくることばのあらすじネタバレ

あらすじネタバレ①ウワサ

ここからは漫画「おくることば」のあらすじをネタバレで解説していきます。6月7日の午前7時50分。漫画「おくることば」の主人公・佐原は登校途中、交差点で信号待ちをしています。幼なじみの千秋が横に来て話を始めました。千秋は佐原に「この横断歩道には幽霊が出る」という以前聞いたウワサを話します。そして、『聞いた話では、その幽霊を見た者は必ず…』

(ここからネタバレ)ここまで言いかけた時、突然佐原が横断歩道に飛び出し、そこにトラックが走ってきました…。佐原はトラックに轢かれ、千秋はその場に座り込みました。

救急車で運ばれる佐原の抜け殻となった体。そのそばには佐原本人と幼い少女の亡霊がありました。周囲の人々は何が起きたのかわからず茫然としています。幽霊が出るというウワサは本当だったんだと話す声が聞こえてきました。

あらすじネタバレ②佐原の死

現場にはいつも佐原と行動を共にしていた詫の姿もありました。『俺が呪ったせいか?』詫はこう呟きました。(ここからネタバレ)『死ねばいいと思っただけなんだ』詫はその場に座り込んでしまいます。病院に運ばれた佐原ですが、そこで死亡が確認されました。

教室では蓮乗が机に突っ伏して大泣きしていました。詫の本心を聞いて、逆に自分が彼に不快なことをしてしまったのか、と反省する佐原。また、泣き伏す蓮乗に対しては、自分のことを想ってくれていてありがとう!と素直にお礼を言います。最後に佐原は、この学校でこのクラスの皆と親しくなれてよかったと言い、教室を後にしました。ただ残念なことに、死んでから言っても生きている人には伝わりませんでした。

あらすじネタバレ③事故の真相

時は同じ日の午後5時半。佐原は先ほど自分がトラックにはねられたとき横断歩道に現れた少女と一緒にいました。校門から出てきた千秋に向かってこう言います。『何で俺を殺したんだ』。(ここからネタバレ)トラックの前に佐原が飛び出したかに見えた事故でしたが、実は千秋が突き飛ばしたのでした。

さらに、佐原はこう付け加えました。『俺に恨みでもあったのか?これからも同じことを繰り返すのか?』と。死んでしまった今となっては伝えることはできません。しかし、佐原は『どんなことをしても皆に伝えなければならない』と固く心に誓います。千秋がしてきたことを皆に伝えることが自分の使命なのだと。

あらすじネタバレ④過去の犯行

佐原は少女と共に千秋のそばにいました。蓮乗は千秋の近くに佐原がいるような気がすると言い出します。千秋は蓮乗に飛鳥謙太の事を話しました。(ここからネタバレ)謙太とは佐原が事故に遭った横断歩道で事故で亡くなった「みったん」こと実知の兄でした。千秋によると佐原はみったんが事故に遭って命を落としたことを知らなかったようです。

突然千秋は『佐原が側にいる』と叫ぶと蓮乗に後ろから抱きつきました。目の前の信号は赤でバスが近づいてきます。佐原の『やめろ』という言葉も届かず、押し出された蓮乗はバスに轢かれそうになります。

先ほど佐原の事故写真を撮っていたメイという生徒が偶然スマホを落としたことで、千秋の犯行は未遂に終わります。(ここからネタバレ)佐原と一緒にいた少女は、幼い頃自動車事故で亡くなった「みったん」でした。彼女も千秋に殺されていたのです。

あらすじネタバレ⑤犯行を止めるために

千秋が再び誰かを殺そうとしているのを知った佐原ですが、伝える術がありません。そんなとき佐原はメイに自分が見えていることに気づきます。実はメイにはサイキック能力があり、10年前には死んだみったんが見えたこともありました。(ここからネタバレ)今回スマホを落としたのも、彼女の意図的な行動でした。佐原が恋心から蓮乗をあの世に連れていってしまうと思い、それを阻止しようとする行動だったのです。

自分の意思が伝わる可能性を持つ相手、メイに佐原は接近します。残念ながら直接会話することはできませんが、何とかして彼女に伝えなければなりません。3人もの人を死に追いやった犯人がここにいる、次の犠牲者を出さないためにも何とかしなければと焦る佐原でした…。以上が「おくることば」のネタバレあらすじとなります。

漫画おくることばの佐原の死の真相と犯人などの見所

見どころのイメージ

「おくることば」は、読み進めるに従い何が真実なのか、誰が本当のことを言っているのかわからなくなるミステリー好き必読の要素が溢れている作品と言われています。次に「おくることば」の見どころをネタバレで紹介していきます。

ネタバレ見所①佐原の死の真相と犯人

誰もが騙されてしまう巧みなストーリー展開が特長の漫画「おくることば」。佐原の死の真相と意外な犯人像が「おくることば」の見どころの一つとなっています。

(ここからネタバレ)おくることばの主人公・佐原を事故に見せかけて殺したと考えられる同級生・千秋。彼女の周囲で起きる事故の数々の真相に、読者は驚かされることになるでしょう。謎が解き明かされる前に新たな謎が生まれ、読者を思考停止に追い込んでいきます。

読者は誰を信じればいいのか、誰の発言が正しくて間違っているのか、登場人物すべてが信じられなくなっていきますが、そうしたモヤモヤした疑問が結末で一気に解消される粋な構成となっています。

ネタバレ見所②意外なストーリー展開

(ネタバレ有り)「おくることば」の主人公・佐原は学校前の交差点で事故に遭い命を落とします。そして幽霊となって教室に侵入し級友たちに言葉をかけていきます。いきなり幼なじみの同級生・千秋に「なんで俺を殺した?」と問い詰める場面で幕を切って落とします。

そこから犯人の美少女が策略を張り巡らせるサスペンスが始まるかと思いきや、おくることばはそんな単純な物語ではありませんでした。読み進めるごとに意外なストーリー展開が待ち受けていて、それが読者の心を惹きつけて放しません。

ネタバレ見所③明らかになる人の心

「おくることば」では、主人公・佐原の死によって明らかになる登場人物たちの心も見どころとなっています。(ここからネタバレ)おくることばの主人公・佐原と行動を共にすることの多かった託が、実は死んだらいいのにと佐原を憎んでいたり、みったんの兄・健汰は佐原から送られた花束を投げ捨てたりします。生前には気付かなかった、佐原に対する周囲の人たちの本音が明らかになっていきます。

「おくることば」では、それまで心の中に押し殺していた登場人物の感情が露わになる過程がリアルに表現されており、そのことが「おくることば」の恐怖を際立てている要素であると多くの読者が語っています。…以上、おくることばのネタバレ有りの見どころ紹介でした。

漫画おくることばの登場人物

登場人物のイメージ

漫画おくることばのネタバレあらすじを解説したところで、次に「おくることば」の登場人物の説明に移ります。「おくることば」に登場するのは、不可思議な物語を彩る人物だけに個性あふれるキャラ揃いです。

登場人物①佐原真舵

まず最初は「おくることば」の主人公で、物語の幕が上がってすぐに事故にあってしまう男子高校生・佐原真舵。落ち込んでいる人に手を差しのべたり、周囲に馴染めない生徒がいれば話かけてあげる優しい性格の持ち主でした。

事故で死亡した後は幽霊として登場しますが、当然のことながらクラスメイトには気づかれません。ただ一人、メイという少女だけが彼の存在を目視できました。

登場人物②哀川千秋

「おくることば」の主人公・佐原と幼なじみで同級生の哀川千秋。小さい頃には佐原にみったん(飛鳥実知)を加えた3人でよく遊んでいました。幼い頃に大好きだった祖母が亡くなりました。「千秋の泣いた顔より笑顔が見ていたい」と言う祖母の言葉が心に刻み込まれていて、辛いときほど笑顔を見せる健気な少女でした。

登場人物③メイ

「おくることば」主人公・佐原のクラスメイトで霊感を持つ少女・メイ。佐原とコンタクトを取り合って、殺人事件の犯人を野放しにしないため活躍します。

登場人物④斎藤託

千秋同様「おくることば」主人公・佐原と幼なじみで同級生の斎藤詫。人間関係を築くのが苦手。自分が佐原を呪っていたために、佐原が死んでしまったと思っていました。密かに蓮乗に思いを寄せています。

登場人物⑤飛鳥謙汰

「おくることば」主人公・佐原の同級生でみったんこと実知の兄の飛鳥謙汰。小中学校通じてサッカー選手として活躍します。高校にもサッカーでスカウトされ入学しました。

登場人物⑥飛鳥実知

「おくることば」主人公・佐原と同じ交差点で事故に遭っていた少女・飛鳥実知。千秋とは同じ社宅に住んでいたことから、彼女や佐原とよく遊んでいました。人見知りなところがあり人が来ると物陰に隠れてしまいます。

登場人物⑦蓮乗

佐原や託と幼なじみで高校でも同じクラスの蓮乗。佐原に思いを寄せており、彼が事故に遭ったときは大泣きしていました。小さい頃は佐原や託ともよく遊んでいた、正義感の強い女の子です。

登場人物⑧メイの父

メイの父親でインチキ霊媒師として登場します。「おくることば」の中で重要な言葉を述べます。御祈祷をしたり霊魂に関する本を書いて生計を立てています。しかし本心では幽霊はいないと思っていました。

漫画おくることばに関する感想や評価

感想・評価:何が正解が分からないから「正解にしていく」

漫画おくることば特集の最後に、twitterでの「おくることば」に関する感想や評価を紹介します。最初の感想・評価は、佐原の名言に心打たれた方の感想です。

物語を通じて成長していった「おくることば」の主人公・佐原。そんな彼の言葉『何が正解だったなんて分からない…だから正解にしていく』に感動したといいます。そしてその言葉に涙ぐむメイにも愛しさを感じたようです。

感想・評価:悪気なく人を傷つける主人公!

漫画おくることばの感想や評価、続いては先ほどの方と同じく、悪気なく人の心を傷つけてしまった佐原に関するものです。この方は、小学校の担任教師に傷つくことを言われた経験から詫の気持ちがよくわかると感想を結んでいます。

感想・評価:主人公に殺される原因?

「おくることば」についての感想や評価、お終いは主人公・佐原に殺される原因があったのでは?と考える方です。自分を善人のポジションに置いて他人を傷付けた上で、相手に自分の方が悪かったと思い込ませていた佐原を知り、千秋もその被害者では?と考えるに至ったようです。

漫画おくることばのネタバレまとめ

”まとめ”のイメージ

ここまで、漫画おくることばのあらすじと感想、そして見どころについてネタバレで紹介してきました。この記事で興味を持たれて、さらに結末が知りたいと思った方は、U-NEXTやFOD(フジテレビ・オンデマンド)を利用すれば無料で読むことも可能です。先の展開が気になって読むのを止められなくなるという「おくることば」ですから、3巻通して読んでみてはいかがでしょうか?

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