デビルマンのあらすじをまとめて紹介！衝撃的な最終回・結末をネタバレ解説

どこか昭和の香り漂うデビルマンという作品を、ご存知でしょうか?デビルマンを知らないという方も意外に多いかもしれませんが、デビルマンは40年以上も前の作品にも拘わらず今もなお人気を博し進化し続けている名作です。そこで今回はデビルマンという作品を知ってもらう為に、デビルマンのあらすじや最終回の結末をネタバレします。

デビルマンとは、永井豪が週刊少年マガジンに連載していた魔王ダンテが基になっている作品です。元々魔王ダンテのような作品をアニメ化したいと、東映が永井豪に話を持っていった事がきっかけとなりました。その後デビルマンは漫画とアニメが同時進行で制作される事となります。その為デビルマンは漫画もアニメも各々がオリジナルであり、ある意味別の作品とも言えます。

デビルマンの設定は魔王ダンテが基になっており、主人公が悪魔でありながらヒーローという一風変わったものです。詳細としては元々人間だった主人公が、悪魔を憑依させる事で特殊能力を身に着けます。漫画版とアニメ版の違いとしては漫画版は主人公の意志で取り込みましたが、アニメ版では悪魔に主人公の体が乗っ取られた形となっています。

デビルマンの原作者の永井豪は、1945年9月6日生まれで石川県の出身です。手塚治虫に憧れて漫画家を目指すようになり、石ノ森章太郎のアシスタントとして働き始めます。ギャグ漫画でデビューしますが、徐々に元々描きたかったSF漫画でも評価されるようになりました。

永井豪は日本で唯一週刊少年誌7つ全てで連載をした経験を持っており、日本を代表する漫画家の1人です。永井豪は少年誌にも拘わらず性的や暴力的表現を取り入れたり、黙示録的な構成したりと一風変わったところがあります。そんな永井豪の作品の中でも、デビルマンは比較的まともな作品だとは言われています。

ここまではデビルマンという作品の概要を説明してきました。それでは次にデビルマンの漫画版のあらすじをネタバレしていきます。永井豪の作品の中でも比較的まともだとは言われていますが、どんな内容となっているのでしょうか?

デビルマンの主人公は不動明です。不動明は両親が海外で働いている為、ヒロインの牧村美樹の家に居候させてもらっていました。不動明は悪魔と合体するまではただの内気な読書家の少年で、どこにでもいる普通の高校生でした。

大人しい普通の高校生の不動明は、ある日親友の飛鳥了の家に招かれます。飛鳥了から知らされたのは、悪魔が地球を乗っ取る為に人類を滅ぼそうとしているという話でした。人類を守る為に悪魔を憑依させて戦うように提案された不動明は、争い事は嫌いでしたが正義感が強かったので飛鳥了の提案を受け入れます。

悪魔を憑依させる事は容易ではなく、悪魔に理性を乗っ取らてしまう恐れがあります。実際に悪魔の研究をしていた飛鳥了の父は、理性を失いかけたので自ら命を絶ちました。覚悟を決めた不動明でしたが、突如悪魔からの襲撃に遭います。その恐怖からパニック状態となった不動明はアモンという悪魔に憑依されますが、理性を保ち見事デビルマンとなります。

デビルマンとなった不動明を倒そうと悪魔達が次々と襲ってきます。こうして普通の高校生だった不動明はデビルマンとなり、悪魔を滅ぼす長い戦いに身を投じました。遂には不動明に返り討ちにされた悪魔達が、全人類に対して宣戦布告をして無差別攻撃を始めます。

デビルマンの漫画版のあらすじをネタバレしましたが、いかがでしたでしょうか?それではここからは、誰もが気になるデビルマンの最終回・結末をネタバレします。悪魔軍団と戦う事になった不動明ですが、悪魔を滅ぼし地球を守る事は出来たのでしょうか?

飛鳥了は主人公の不動明をデビルマンにする前に、自分自身も悪魔を憑依させようとして失敗しています。その後飛鳥了は不動明のサポートに徹していましたが、自分の思った通りに事が進んでいると気付き疑念を抱きます。漫画版の飛鳥了の正体は堕天使のサタンであり、人類を滅ぼそうとしている首謀者でした。

飛鳥了の正体が堕天使のサタンだったという事は、実は本人の飛鳥了でさえも分かっていませんでした。飛鳥了は悪魔の情報を再確認する為に、自宅の資料を読んでいました。その時に飛鳥了は昔のアルバムを見て、現在の姿と全く違う事に驚愕します。それをきっかけに飛鳥了は記憶が蘇ります。本物の飛鳥了は交通事故で既に亡くなっていて、自分は飛鳥了の体を乗っ取ったサタンなのだと気付きます。

自分が堕天使のサタンだった事に気付いた飛鳥了は、この後衝撃の行動を起こします。飛鳥了の安否を心配していた不動明は、テレビに映る飛鳥了の姿に驚きます。飛鳥了が不動明を例に挙げて、悪魔が簡単に人間に憑依するという嘘情報を流していたのです。

デビルマンはトラウマシーンの多い作品ですが、最終回は特に強烈なシーンが多いです。飛鳥了の映像を観て恐怖を感じた人々は、不動明が暮らしていた牧村家を敵視します。人々は不動明だけではなく、牧村家の全員が悪魔だと考えていたのです。そして不動明が飛鳥了のところへ向かった後に、人々は牧村家の襲撃を開始します。

暴徒化した人々は狂気に満ちており、魔女狩りの如く牧村家の人間を襲い始めます。牧村家も不動明の舎弟達と共に応戦していましたが、圧倒的な人数差に次々と惨殺されてしまいます。そして最終的にヒロインの牧村美樹も首を刎ねられて殺されてしまいます。

牧村家に戻った不動明は、牧村美樹達の無惨な姿を見て絶望します。その結果不動明は、悪魔と人間を滅ぼそうと考えます。そして不動明は長期間にわたり悪魔達と戦い続けますが、最終的に力尽きてしまいます。そんな不動明の傍らに飛鳥了が現れ、この世に正義など無かったと語り不動明の死に涙するという結末です。

漫画版デビルマンの最終回と結末をネタバレしましたが、いかがでしたでしょうか?このような最終回そして衝撃の結末を、恐らく誰も予想出来なかったでしょう。ヒーローものらしくない結末を描くあたりに、永井豪の奇才を感じます。続いては、アニメ版のデビルマンをネタバレします。アニメ版は複数あるので、順番に説明していきます。

デビルマンcrybabyのあらすじは、不動明が幼い頃の友人だった飛鳥了と再会し悪魔の存在を知ります。そして不動明は、飛鳥了と一緒に参加したサバトと呼ばれているパーティーで悪魔に憑依されます。そしてデビルマンとなった不動明は、悪魔との戦いに身を投じます。

デビルマンcrybabyは、漫画版のデビルマンを現代風にアレンジしてアニメ化したものです。細かな設定も現代の生活に合わせていますが、話の大筋は漫画版のデビルマンと同じです。漫画版と同じ結末となりますがトラウマとなるような描写は減り、バトンを手渡すシーンなどを取り入れて愛や現代社会について考えさせる作品となっています。

AMONデビルマン黙示録は、漫画版のデビルマンのIFストーリーです。美樹達が惨殺されて失意の底に落ちた不動明の心に、悪魔のアモンの意識が復活してしまいます。そして不動明の心の中で、不動明とアモンとの戦いが始まります。最終的には不動明とアモンは再び一体化し、堕天使のサタンに戦い挑みます。

デビルマンの漫画版と同時制作された初代TVアニメ版は、人類を滅ぼそうと考えた悪魔達が不動明を殺害しその身体にデビルマンという悪魔を憑依させます。しかし不動明として生活していく中でデビルマンは、人間に対して愛情を抱くようになります。そしてデビルマンは人類を守る為に襲ってくる悪魔達を薙ぎ払っていくのですが、デビルマンと悪魔の戦いの途中で最終回を迎えます。

デビルマン誕生編とは、漫画版のデビルマンを忠実に再現したOVAです。この後に説明するデビルマン妖鳥死麗濡編と、2部構成で制作されました。地質学者の父親の意志を引き継いだ飛鳥了は、悪魔に対抗出来る存在を作り出そうと考えます。そんな飛鳥了から悪魔の存在について教えられた不動明は、両親が行方不明になったのも悪魔が原因だと言われてデビルマンになる事を決意します。

デビルマン妖鳥死麗濡編は、先程説明したデビルマン誕生編の続きが描かれています。デビルマン誕生編で触れていた不動明の両親の死因が、悪魔に殺されていたのだと判明します。そしてデビルマンとなった不動明が、ジンメンやシレーヌなど漫画版でお馴染みの悪魔達と戦いを繰り広げます。

デビルマンの漫画版とアニメ版を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?アニメ版には漫画版を再現しているものもありますが、それぞれに特徴があり別作品として充分楽しめます。続いてはデビルマンの映画版を説明します。映画版には、漫画版とアニメ版とどのような違いがあるのでしょうか?

映画版デビルマンは、漫画版のデビルマンを再現した邦画の実写映画です。途中でイラストのカットを入れてアニメとの融合を図るなど、CGだけでなく様々な技術を駆使していました。キャッチコピーも「原作漫画の完全実写映画化」と謳っており、制作サイドの意気込みと自信が感じられます。

映画版デビルマンのあらすじは、飛鳥了の家に招かれた不動明が飛鳥了から悪魔の存在を教えられます。その後不動明は悪魔のアモンに強制的に憑依されてしまい、デビルマンとなって悪魔と戦う事になります。衝撃なのが冒頭のシーンで、飛鳥了が自分の正体はサタンだとネタバレしています。しかし不動明は何故か飛鳥了の発言を気にしておらず、そのままストーリーが進んでいきます。

映画版デビルマンが公開された頃、漫画やアニメを実写化する映画作品が多く存在しました。その中でも映画版デビルマンの評価は非常に低く、映画評論家や作家だけでなく一般の方からも多くの批判的な意見がありました。批判的な意見の一部を紹介すると、主演の2人の演技力の無さ・シレーヌ役の衣装が期待外れ・切れ切れのエピソードで支離滅裂などがありました。

デビルマンについて様々な事を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？すでに満腹という方もいるかもしれませんが、デビルマンという作品のネタはまだまだ沢山あります。そこでここからデビルマンという作品のやばさを、どんどん紹介していきます。

デビルマンの作者である永井豪は、性的や暴力的表現のある作品が多いと説明しました。その中でもデビルマンは突出しており、トラウマになりそうなグロテスクなシーンも多く存在します。永井豪が果敢に挑戦した結果でもあり、様々な意味合いで人々にインパクトを与える名作漫画に仕上がっています。

デビルマンが戦っている悪魔達も、トラウマになりそうなキャラクターばかりです。その中でも有名なのが、ジンメンという悪魔です。亀をモチーフにした悪魔なのですが、衝撃的なのは甲羅の部分です。ジンメンの甲羅には捕食した人間達の顔が浮き出ており、その人間達には意思があり話も出来ます。ビジュアルがキモいだけでなく、死人を人質に取っている狡猾な戦術でもあります。

デビルマンという作品は、1話から凄まじいやばさです。そもそもデビルマンは登場人物が非常に個性的で、ヒロインの牧村美樹は言葉遣いが時代錯誤であったり喧嘩っ早い一面があります。また親友の飛鳥了は無免許運転や猟銃の所持及び発砲と犯罪のオンパレードで、突然悪魔の話を始める不審者です。飛鳥了のやばさに至っては、言動を目の当たりにした不動明が病院に行かせるべきかと悩んでいた程です。

漫画版デビルマンの最終回のあらすじをネタバレしましたが、特に最終回はトラウマになりそうなシーンが数多くあります。やはり一番衝撃的だったのは、ヒロインの牧村美樹の生首を振り回しながら騒いでいる暴徒の姿ではないでしょうか。気が狂った人間の恐ろしさを痛感すると共に、ヒロインのあのような姿は相当なショックを受けました。

デビルマンという作品のやばさは、グロテスクな描写ばかりではありません。最終回に近付くに連れて不動明の目的が絶望的になっていくという展開も、デビルマンのやばさの1つでしょう。人類を守る為にデビルマンになった不動明でしたが、親友の飛鳥了に騙されて人類に命を狙われます。更に親友の飛鳥了の正体は堕天使のサタンであり、暴徒化した人類に最愛の牧村美樹を殺されてしまうのです。

飛鳥了はデビルマンの主人公である不動明の親友として登場しました。そして飛鳥了は不動明に悪魔の存在を教え、悪魔と戦う不動明を支えていました。しかし最終的には飛鳥了が黒幕であり、デビルマンという作品において飛鳥了は非常に重要なキャラクターです。ここではもう一人の主人公と言っても過言ではない飛鳥了というキャラクターについて掘り下げていきます。

デビルマンのもう一人の主人公とも言える飛鳥了というキャラクターは、非常に個性的な一面があります。まず飛鳥了は不動明をデビルマンにした張本人です。考古学者の父が悪魔と上手く融合出来ずに死んでしまったにも拘わらず、飛鳥了は親友の不動明に悪魔を取り込むように促します。しかも自我を保っていられないようなら死んでくれという発言もしており、とても親友に対する態度とは思えないやばさです。

飛鳥了のやばさは、これだけではありません。美少年の容姿とは裏腹に、飛鳥了の行動は不良そのものです。父の免許証を利用して無免許運転をしたり、猟銃を発砲するアウトローぶりを発揮します。最終的には麻薬入りのタバコで一服しており、親友の不動明もしばしばドン引きしています。

飛鳥了のやばさを説明しましたが、今度はヒロインの牧村美樹について説明します。デビルマンは色々なやばさを備えた名作なので、ヒロインの牧村美樹も只者ではありません。一般的にヒロインと言えば可憐でか弱い存在ですが、牧村美樹はその常識を覆しているキャラクターなのです。それでは早速、牧村美樹の知られざる特徴を説明していきます。

牧村美樹が従来のヒロインという概念を覆した事の要因の1つは、口の悪さです。可愛らしい外見をしていますが、登場初期には気の弱い不動明を馬鹿にしていたところもありました。また不動明だけでなく周りの男の子にも非常に強気で、喧嘩っ早いところがありました。更に驚くべきは一人称が拙者で、不動明をオヌシと呼ぶ場面もあります。

牧村美樹というキャラクターに対する扱いの悪さは、キャラクター設定だけに止まりません。デビルマンの終盤で、牧村美樹は家族と共に暴徒に襲われます。そして最終的に牧村美樹は、首を刎ねられしまいます。しかも刎ねられた生首を暴徒に棒に刺されて振り回されてしまうなど無惨な姿を晒しており、牧村美樹は非常に不憫なヒロインでもあります。

デビルマンは漫画版とアニメ版では、別の作品とも言える程の違いがあるという事は説明しました。同時制作していた事で様々な違いが生まれましたが、どういった違いがあるのでしょうか?ここでは具体的にどういったところが違うのか、デビルマンという作品のやばさに触れながら紹介します。

アニメ版独自のやばいところは、不動明の設定にあります。漫画版では不動明は親友の飛鳥了に悪魔の存在を聞かされて、自分自身で悪魔に憑依される事を選びました。しかしアニメ版の不動明は初っ端に、雪山で悪魔に殺されてしまいます。そして不動明の亡骸に悪魔が憑依してデビルマンとなり、愛を知って人間側に寝返ります。このようにアニメ版は、主人公の死亡から始まる衝撃的な作品なのです。

これまでデビルマンという作品について色々と掘り下げてきましたが、ここからはデビルマンのスピンオフ作品であるデビルマンレディーについても紹介します。デビルマンは相当やばい作品でしたが、デビルマンレディーはどのような作品なのでしょうか?それでは早速、デビルマンレディーについて説明していきます。

デビルマンレディーはデビルマンと同じく永井豪が手掛けた作品で、1997年から2000年にモーニングに連載されていました。デビルマンのパラレルワールドというテーマで描かれています。1998年10月から1999年5月にかけてアニメ化もされました。

デビルマンレディーは、その名の通り主人公は女性です。基本的にデビルマンを男女を逆転させた構成となっており不動明と不動ジュン、飛鳥了とアスカ蘭のように対比するキャラクターが存在します。ただしスター・システムとして、デビルマンの不動明も登場します。

デビルマンと同じくデビルマンレディーも漫画版とアニメ版は別の作品となっていて、設定もかなり違いがあります。例えば漫画版の不動ジュンは正義感の強い高校教師ですが、アニメ版の不動ジュンは人気ファッションモデルです。また漫画版では不動ジュンとアスカ蘭は異母姉妹でしたが、アニメ版ではそのような設定はありません。

デビルマンという作品について内容だけでなく、やばさも説明してきました。デビルマンという作品を知って、どのような感想をお持ちでしょうか?衝撃的な内容に驚かれている事でしょうが、最後にデビルマンという作品に対する世間の感想や評価を紹介します。

こちらは敵キャラクターのジンメンという悪魔に関するツイートです。アニメや映画などの映像作品に出演した亀のキャラクターと言えば、ミュータント・タートルズや仮面ライダーのカメバズーカなどが挙げられます。そんな亀キャラクターの中でも一番に思い浮かぶのはジンメンだったようですが、それ程デビルマンという作品のインパクトが強かったという事でしょう。

こちらは人間性に影響する漫画ベスト10について書かれているツイートです。ブラックジャックやドカベン、20世紀少年などの名作と肩を並べてデビルマンの名前も挙がっています。どのように人間性に影響したのかは書かれていませんが、これまでの人生の中でもデビルマンは特に印象的な作品だったようです。

こちらはデビルマンcrybabyを観た後のツイートです。デビルマンcrybabyは、デビルマンの中でも現代風にアレンジされて観やすくなっています。元来のデビルマンの良さに愛や現代社会のテーマを盛り込んだ作品を観て、感慨深げな様子です。

デビルマンについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?デビルマンがなかなかの問題作だと言う事はお分かり頂けたでしょうが、デビルマンはそれだけではありません。漫画版の黙示録的な要素や初代アニメ版の勧善懲悪の要素など、デビルマンは1つの作品でありながら様々な要素を楽しむ事が出来ます。この機会に気になるところから、デビルマンの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?