【俺ガイル】雪ノ下陽乃がかわいい！性格や登場シーン・エピソードを紹介

俺ガイルは正式名称『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』という渡航によるライトノベルで、2011年から刊行されています。友達を作る気が無くひねくれた性格の持ち主である男子高校生・比企谷八幡(ひきがやはちまん)が、それを見かねた生活指導の教師・平塚静によって無理やり『奉仕部』に入れられた事で学校生活が一変していくという学園ラブコメディです。

渡航は『俺ガイル』を元々は1巻で終了させるつもりでしたが、読者から予想以上の反響があったため続行する事にし、2019年5月現在13巻が発売されています。渡航によると14巻が物語の完結編になるという事ですが、発売日は未定となっています。また、渡航が千葉県出身な事もあり、作中には千葉に関する事が多く登場しますが、登場人物の名前は神奈川県にまつわるものとなっています。

そんな『俺ガイル』は2013年からアニメ制作会社『ブレインズ・ベース』によってテレビアニメ化し、全12話と番外編が放送されました。その後、2015年からは制作会社を『feel.』に移して『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』のタイトルで第2期が放送され、2019年3月には第3期の制作発表がありました。また、PlayStation Vita用としてゲーム化もされるなど、多くのジャンルにメディアミックスされています。

雪ノ下陽乃は千葉県にある国立理工系大学に通う20歳で、『俺ガイル』のメインヒロインであり『奉仕部』の部長である雪ノ下雪乃の姉です。基本的に主人公である比企谷八幡は総武高校の在校生とのラブコメを繰り広げていきますが、雪ノ下陽乃は総武高校の卒業生であるため特異点的な存在であると言えます。妹である雪乃と同じくかわいいルックスであるため学生時代から現在まで男子の憧れの的となっています。

さらに頭脳明晰で誰とでも仲良くする事が出来るという明るい性格であるため完璧超人と言わざるを得ないようにも見えますが、それは県議会議員であり建設会社社長である父の仕事関係の人と接していくうちに培った外面で、雪乃曰く内面は腹黒いという事です。雪乃とはすれ違いに総武高校を卒業しており、平塚静には色々と教わったようですが、静曰く学力は『優秀』だが『優等生』ではないという事でした。

雪ノ下陽乃と比企谷八幡の出会いは、八幡と雪ノ下雪乃が同じ『奉仕部』の部員である由比ヶ浜結衣への誕生日プレゼントを買うためにショッピングモールに訪れた時でした。2人に向かって『ああ!やっぱり雪乃ちゃんだ』と明るく声をかけてきたのが雪ノ下陽乃で、この時が八幡との初対面となります。雪ノ下陽乃は2人は付き合っているのかと胸を押し付けながら八幡に執拗に質問してきました。

そこを雪乃が怒って止めますが、八幡は少し残念そうです。そして雪ノ下陽乃が『雪乃ちゃんは繊細な性格だから気を付けてあげてね』と八幡の耳元で囁くと、八幡は自分は耳が弱いという性事を言います。雪乃は性癖の暴露を聞いた事でツッコみ、雪ノ下陽乃はそのやりとりを見て大笑いをしながら去っていきました。以上がこれから長く絡んでいく雪ノ下陽乃と八幡の初対面での出来事です。

雪ノ下陽乃と雪乃は3歳差の姉妹で、裕福な雪ノ下家に生まれたお嬢様です。雪乃は総武高校の2年生で、雪ノ下陽乃は総武高校を卒業して現在は千葉県の国立大学の2年生となっています。年は3歳差とあまり離れてはいませんが、雪ノ下家の長女と次女という立場の違いから立ち振る舞いや性格に大きな違いがあります。

雪ノ下陽乃と雪乃は2人ともかわいいルックスで姉妹という事もあり容姿も似ていますが性格は対照的となっています。雪ノ下陽乃は明るい性格で人当りも良く、人が集まってくるタイプなため友人も多いですが、それに対して雪乃は冷めた表情をしている事が多く内向的な性格のため友人は非常に少ないです。しかし、雪ノ下陽乃の性格の明るさは雪ノ下家で培った社交性によるものなので、本心は読めない部分が多くなっています。

八幡は平塚先生や雪乃をはじめとした『奉仕部』の関係者に、たびたび『魚の腐ったような目』と称される事が多いですが、父親から厳しい教育を受けている事もあり鋭い洞察力を持っています。そのため雪ノ下陽乃と初めて会った八幡は、雪ノ下陽乃を明るくて親しみやすい優しい性格をした『男の理想』と考えましたが、『理想は理想で現実では無い』と述べ、表向きの振る舞いであるという事を見抜いていました。

雪乃は幼い頃から一緒に育っているため姉の性格はよく知っていますが、八幡は初対面にも関わらず他人が気付かない雪ノ下陽乃の振る舞いを『嘘くさい』と称して本質を見抜いた事で、雪乃に『腐った目だからこそ見抜ける事もあるのね』と褒められていました。

八幡は結衣と花火大会に出かけた事がありましたが、そこで同じく花火大会に来ていた雪ノ下陽乃と鉢合わせます。雪ノ下陽乃は2人の様子を見て『浮気は感心しませんな』と言いながら八幡の耳をつねりながら引っ張ります。そして雪ノ下陽乃は自分の母が何よりも怖くて苦手だという事を八幡に話します。八幡が『母は雪ノ下よりも怖い』と尋ねると、雪ノ下陽乃は『あんなかわいい子をそんな風に思ってたの?』と返します。

この事から雪ノ下陽乃は間違いなく妹の事を大切に思っており、常に労わっているのだと八幡は感じていました。また、雪ノ下陽乃は八幡が雪乃ではなく結衣とデートをしている様子を見て『雪乃ちゃんはまだ選ばれないんだね』と意味深な言葉も述べるのでした。

雪ノ下陽乃は結衣から雪乃が国立大学を目指している事を聞き、『昔から変わらないな、お揃いでお下がりで』と発言しました。その後、『ずっと私の後を追いかけてきている妹がかわいくないわけない』とも言っている事から、雪ノ下陽乃は雪乃の事を妹として愛している事がうかがえます。また、妹の恋愛に関しても応援しているようで、話を突然変えて八幡に『雪乃ちゃんの事は好き?』と問いかける雪ノ下陽乃なのでした。

総武高校の学園祭を前にして、雪ノ下陽乃は有志団体の人数が足りないという事で学園祭の実行委員会の会議に来ていました。そこに八幡と雪乃も平塚先生に無理やり実行委員を任された事でやってきます。明るく挨拶をした雪ノ下陽乃は八幡が実行委員をする事に驚いていましたが、かわいい妹の雪乃は昔から自分のする事を真似てきたため、当然実行委員に立候補すると考えていたようです。

雪ノ下陽乃は雪乃は必ず自分の後を追いかける行動をとる事が分かっているため、その心理を利用して雪乃に大量の仕事を押し付けたのでした。対照的な姉妹2人の会話のやりとりを見ていた八幡は呆れるしかありません。

雪ノ下陽乃は修学旅行後にカフェに来た八幡と出会います。雪ノ下陽乃は八幡から雪乃が生徒会長に立候補しない事を聞いてがっかりした様子を見せていました。雪ノ下陽乃は自分も過去に生徒会長をやらなかったため妹もやらない事は分かっていましたが、いつも自分の背中ばかり見つめている雪乃にもう少し成長してほしいと考えているようで、『はあ、つまんないなぁ』と言いながら肩を落としていました。

雪ノ下陽乃はカフェにて、雪乃が生徒会長をやらない事に対して挑発的な態度をとります。そして『あなたは何もやらなくていいんだもの、いつも誰かがやってくれるもんね』と述べ、いつも自分についてきてばかりいる雪乃に1人立ちしてほしいがための発言を繰り返します。さらに雪ノ下陽乃は幼馴染の葉山隼人を呼び出すなど周りを振り回す行動をとり続け、八幡も翻弄されるのでした。

雪ノ下陽乃はからかっているだけで自分に興味は無いのだと八幡が発言すると、葉山は『あの人は興味が無い人にはちょっかいを出したりしない』と言い、好きな人は構い過ぎて殺し、嫌いな人は徹底的に潰すという恐ろしい人物だと述べます。八幡は『そりゃ怖い』と言ってカフェをあとにするのでした。

お料理教室にて八幡が『奉仕部』の部員達からチョコレートを貰っていると、その様子を見ていた雪ノ下陽乃が上辺だけの関係だという事を指摘します。そして周りに合わせたような行動をとっている八幡達をつまらないと称し、自分を貫いていた時の八幡や雪乃の方が好きだったと述べました。八幡は以前に『群れる事は上辺だけの関係』と言っていたのに現在の行動をとっていたため、その変化を雪ノ下陽乃は見逃さなかったのです。

結衣と一緒に下校しようとしていた雪乃の元に雪ノ下陽乃が迎えに来ます。そして3人の会話が始まりますが、雪ノ下陽乃は雪乃に対して『雪乃ちゃんに自分なんてあるの?私がどうするか全て決めて来たのに』と言った事で雪乃は何も言えなくなってしまいます。高校から大学までの進路まですべて姉が辿ってきた道を歩いている雪乃は姉の真似をしているだけで自分の意志など無い事は分かっていました。

雪乃は何も言い返せずに黙っており、妹の心の内側を分かりきっている雪ノ下陽乃は図星を突き続けます。しかしここまできつく当たる雪ノ下陽乃の本当の目的は、妹に自分を持って自分の考えで行動させる事であるため、やり方は攻撃的であるものの妹の事を本当にかわいいと思っている事が分かります。その後、雪ノ下陽乃は去っていきますが、雪乃は自分の家には帰らずに結衣の家に泊まる事にするのでした。

『俺ガイル』で雪ノ下陽乃の声を担当している声優は中原麻衣です。高くてかわいい声のいわゆる萌えボイスを武器にしていますが、雪ノ下陽乃のように明るくも大人な雰囲気を持った女性も多く担当してきているという幅広い演技力を持っている声優です。声優の他にも歌手としても活動しており、キャラクターソングだけでなく『七人のナナ』で共演した女性声優と共に結成した『nana×nana』などのユニットも組んでいました。

『俺ガイル』の雪ノ下陽乃の声優を務めた中原麻衣は、福岡県出身で1981年2月23日生まれの2019年現在38歳で、身長161.5センチ、血液型AB型です。小学生の時から声優の道を志し、高校卒業後にOLとして働きながら声優養成所『日本ナレーション演技研究所』で演技の勉強をしていました。その後、在学中に事務所のオーディションに合格した事で『アイムエンタープライズ』に所属が決まり、声優としてデビューを果たしました。

趣味は料理と旅行で、日本国内であればどこでも1人で向かうという事を語っていました。また、パンを食べ歩く事が大好きなため、『月刊声優グランプリ』で中原麻衣の担当コーナー『ダーツでポン!』で各地を訪れた時には、7年間でほとんど毎回パン屋に立ち寄っていたという事です。愛犬家である事も知られており、2匹のキャバリアを飼っていて、2008年からはトリミングの学校にも通っています。

中原麻衣は『俺ガイル』の雪ノ下陽乃の他に、2002年から放送された『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!』の南楓の声優としても知られています。中原麻衣にとって初めて演じたヒロインであり、3年半担当し続けたため大切なキャラだと本人が語っていました。他にも2016年に放送された『うどんの国の金色毛鞠』の大石凛子や、2017年に放送された『有頂天家族2』の下鴨矢四郎も代表的なキャラクターとして挙げられます。

『俺ガイル』の雪ノ下陽乃はかわいいルックスのためファンからも人気のキャラクターとなっていますが、明るく優しい性格に対して『裏がありそうで怖い』という感想があります。その意見の通りで雪ノ下陽乃は雪ノ下家の長女として社交性を学んできたため、普段は腹黒い心を隠しています。

雪ノ下陽乃はいつも人の心理を突いた発言をして、どんなに穏やかな場でもかき乱す台風のような存在となっていますが、それは妹である雪乃の事を大切に思っており、自分の意志で行動出来るようになってほしいと願うからこそでした。

『俺ガイル』にはかわいい後輩キャラも多く登場する中、雪ノ下陽乃は大人の魅力とかわいい言動を併せ持った先輩キャラとなっており、異質な存在となっています。その意外性もあり、雪ノ下陽乃は人気キャラとなっています。

『俺ガイル』に登場する雪ノ下陽乃について魅力をまとめてきましたがいかがだったでしょうか?誰にでも好かれる社交性を持ち合わせていながらも心の内側では腹黒い事も考えているという二面性のある人物ですが、結局は妹である雪乃の事を大切に思っている優しい姉である事が分かりました。