【みゆき】鹿島みゆきはかわいそうなヒロイン！結末や沢田優一との関係は？

本記事ではあだち充の漫画みゆきに登場するヒロインの一人鹿島みゆきについてかわいそうといわれている理由や沢田優一と結婚したのかについてアニメで声優を務めた鶴ひろみの情報などを交えてご紹介していきます。ではかわいそうなヒロイン鹿島みゆきについてご紹介する前に鹿島みゆきが登場するあだち充の漫画みゆきの簡単な作品情報や物語のあらすじをまとめてご紹介していきます。

みゆきは1980年から1984年にかけて漫画雑誌「少年ビッグコミック」で連載されていたあだち充のラブコメディ漫画です。漫画みゆきは主人公と鹿島みゆき・若松みゆきの2人のヒロインの三角関係を描いた作品であり、漫画みゆきは数多くあるあだち充の漫画の中でも特に恋愛模様が強い作品といわれています。また三角関係を描いたことから鹿島みゆきは報われることはなく、多くの読者からかわいそうという感想が寄せられました。

しかしそんなドロドロした描写はあるものの、漫画みゆきは恋愛の駆け引きや恋愛の面白さを上手に表現しており、小学館漫画賞を受賞するほどの人気を博しました。さらに漫画みゆきはその人気からテレビアニメ化やテレビドラマ化、映画化されることになり、名作漫画作品として後世に語り継がれています。またアニメのエンディングとなったH₂Oが歌った「想い出はいっぱい」のレコードは43万枚を超える大ヒットを記録しました。

漫画みゆきの主人公である若松真人は夏休みのある日海辺の民宿にアルバイトに出かけました。その際真人は同級生でクラスのマドンナ的存在である鹿島みゆきと出会い、自分に好意を寄せていることを知ります。しかし真人は鹿島みゆきとのデートの際ある出来事でフラれてしまい、落ち込んでしまいます。するとその時真人は海で見かけた一人の美少女といい雰囲気になり、デートの約束をします。

しかしその美少女は6年ぶりに日本へ帰国した真人と血の繋がりがない1歳年下の妹みゆきでした。妹のみゆきと同棲生活を送ることになった真人は妹でありながらみゆきに恋をしていきます。しかし鹿島みゆきの事も忘れることが出来ない真人は中途半端な態度を取ってしまいます。一方妹のみゆきも真人へ恋を寄せながらも、妹であることからその想いを伝えることが出来ませんでした。

その後真人は鹿島みゆきと関係を持ちながらも妹みゆきへの想いを募らせていきます。そして三人は成長し、4年の歳月が流れます。ある日幼馴染でサッカー日本代表になった沢田優一が若松家を訪ね、真人の妹であるみゆきに一目惚れをします。そして沢田優一はみゆきに結婚を申し込み、二人は結婚することになります。しかし真人はみゆきへの想いを忘れることが出来ず、結婚式の披露宴でみゆきに想いを告げるのでした。

鹿島みゆきが登場する漫画みゆきについて簡単な作品情報と物語のあらすじをご紹介しました。漫画みゆきは恋愛の三角関係を描いた作品であり、恋愛の駆け引きやドロドロした雰囲気などを楽しめる漫画作品です。恋愛漫画好きは楽しめる作品となっていますので、是非漫画みゆきをチェックしてみてください。では次は漫画みゆきに登場するキャラクターについてプロフィールをご紹介していきます。

若松真人は漫画みゆきにおいて主人公にあたるキャラクターです。若松真人は主人公でありながら頭もスポーツもあまり得意ではなく、顔もかっこよくない冴えない高校一年生です。真人は実の母親と父の再婚相手である2人目の母親を病気で亡くしており、実の父親は新たな再婚相手と海外で生活を送っていました。そのため真人は一人日本に取り残されており、家政婦にまかせっきりなだらしない日々を過ごしていました。

そんな真人は海に出かけた際にヒロインの一人である若松みゆきと出会います。海で出会った若松みゆきは血の繋がりはないものの、真人の妹でした。最初真人は妹であると知らず、好意を寄せます。しかし妹であることを知ってからも真人は妹みゆきへの恋を忘れることが出来ませんでした。このことがきっかけとなり真人は鹿島みゆきがかわいそうといわれてしまうある事件を起こしてしまうことになります。

若松みゆきは漫画みゆきにおいてヒロインの一人にあたるキャラクターです。若松みゆきは主人公真人とは血縁関係の無い妹であり、かわいい容姿をした美少女でスポーツも勉強もできる万能なキャラクターです。また若松みゆきはヒロインというべき美貌から周囲に好意を寄せれており、漫画みゆきの作中で一番の人気者です。そんな若松みゆきは兄である真人と海で再会したがきっかけとなり、真人と同棲生活を送ることになります。

若松みゆきは同棲をすることになった真人へ想いを寄せており、周囲から好意を寄せられても見向きすることはありません。周囲は兄へ異常なほどの好意を寄せる若松みゆきをブラコンと呼び、バカにします。しかし若松みゆきはブラコンとバカにされることが嫌いであり、その度に激怒してしまいます。若松みゆきは本当は可愛い妹でいたいと思っているのですが、構って欲しい気持ちが勝ってしまうやきもち焼きな性格をしています。

ヒロインの一人である鹿島みゆきは漫画みゆきの作中で主人公である真人に最後まで振り回されてしまい、最後にはフラれてしまうという非常にかわいそうなヒロインとなっています。鹿島みゆきは穏やかな性格をしたお嬢様であり、想い人である真人にいくらひどい扱いをされても最後まで尽くします。この懸命な姿から鹿島みゆきは多くのファンを抱えることになりました。しかし鹿島みゆきは最後まで報われることはありません。

逆に鹿島みゆきはあまりにもかわいそうともいえる最後を迎えてしまい、多くのファンは悲しみました。また鹿島みゆきをかわいそうなヒロインにさせた主人公真人には非難の声が集まることになりました。そんな鹿島みゆきは作中で妹のみゆきを優先され続け、最後にはフラれて捨てられるという漫画史上で一番ともいえるかわいそうなヒロインです。しかし最後まで真人を想い続ける姿は日本女性を表したキャラクターといえるでしょう。

鹿島みゆきは若松みゆきと沢田優一の結婚式の際、真人の爆弾発言で心を痛めます。そしてかわいそうなフラれ方をした鹿島みゆきは結婚式の後、傷心の旅に出てしまいます。その姿を鹿島みゆきの家族が見守っていました。漫画みゆきの最終回は鹿島みゆきに焦点を当てて展開される物語となっており、主人公にひどい仕打ちをされた挙句結婚式でフラれてしまうというかわいそうな鹿島みゆきの心を癒していく姿が描かれています。

鹿島みゆきは傷心の旅の目的地をして北海道を選びます。北海道は田畑が中心の場所であり、大自然が今なお広がっている土地です。そこで鹿島みゆきは牧場や畑、大自然と触れ合いながら真人から受けた心の大きな傷を癒していきます。一方結婚式でみゆきを奪われた沢田優一も北海道で旅をしていました。そしてかわいそうなヒロインである鹿島みゆきと結婚式で花嫁を奪われた沢田優一は北海道で出会い、笑みを浮かべるのでした。

沢田優一は漫画みゆきにおいて主人公真人の年上の幼馴染にあたる22歳のキャラクターです。沢田優一は高校時代に真人の隣の家に住んでおり、大学進学を機に両親と西ドイツへ留学に行きました。そして4年の時が経ち、沢田優一はサッカー日本代表選手となって真人とみゆきの前に現れます。このことがきっかけとなり、鹿島みゆきが不幸な運命に苛まれることになり、沢田優一は漫画みゆきの物語に大きな影響を及ぼす存在となります。

サッカー日本代表となって日本に帰国した沢田優一は最初若松家で進路を決めるために居候をしに来ました。しかしそこで沢田優一は真人の妹である若松みゆきに一目惚れをしてしまい、若松家を飛び出してしまいます。その後沢田優一は何と若松みゆきに結婚を申し入れ、結婚式を挙げることになります。真人は幼馴染である沢田優一を兄のように慕っており、妹の若松みゆきの結婚相手にとって不足ない人物でした。

しかしこの沢田優一と若松みゆきの結婚は真人に若松みゆきへの想いを気付かせることになりました。沢田優一は真人が若松みゆきに恋をしていることを知っており、強行なスケジュールで結婚式を行います。しかし結婚式の披露宴で真人は若松みゆきに告白するという爆弾発言をし、沢田優一の結婚は破談してしまいます。その後花嫁を真人に奪われた沢田優一は北海道を訪れ、そこで傷心の旅に出ていた鹿島みゆきと出会うのでした。

そんな沢田優一はサッカーの日本代表であることからスポーツ漫画においてヒーローというべき存在です。そして沢田優一がヒーローとなれば漫画の最後で結ばれることになった鹿島みゆきこそ漫画みゆきにおいて真のヒロインといえるでしょう。当初鹿島みゆきは真人に振り回されるかわいそうなヒロインでした。しかし最後サッカー選手と結ばれたことで鹿島みゆきは幸せとなり、物語において勝ち組といえる存在へと昇華しました。

鹿島みゆきは真人を心から愛しており、結婚も視野にいれていたと考えていいでしょう。また鹿島みゆきは家事など全てこなすことが出来る才色兼備なキャラクターです。しかし鹿島みゆきは最終的にフラれてしまい、これは完璧すぎることが原因ではないかと推測できます。真人は最終的に若松みゆきを選ぶことになったのですが、鹿島みゆきの完璧人間なところを考えると沢田優一と結ばれたことがある意味正解でした。

作中において鹿島みゆきが沢田優一と結婚するという描写は無かったものの、将来的に結婚するであろうという暗示はされています。これにより鹿島みゆきは不幸な報われない人生を送っていた中、一筋の光が差し伸べられることになりました。もしかすると鹿島みゆきが最終的に幸せになることは漫画みゆきの連載当初から決まっていたことかもしれません。

鹿島みゆきは普段大人しい大和撫子を表した人物です。しかし普段大人しい顔を見せる鹿島みゆきですが、作中でビンタをする場面が描かれています。その場面は普段の顔とは考えられないものであり、鹿島みゆきが持つ魅力の一つとなっています。鹿島みゆきは大人しいことからあまり強い姿勢を出せないように見えます。しかしビンタを繰り出すシーンで鹿島みゆきはいざという時にはしっかりした態度を出せることが分かりました。

このことから鹿島みゆきは大和撫子な一面と男らしい一面を持った男性が理想と思うキャラクターといえるでしょう。さらに鹿島みゆきは漫画みゆきが連載されていた時代では珍しいとされる額を見せたキャラクターです。額を見せた女性は大人っぽくみえる印象を与えるものであり、鹿島みゆきは女の子ではなく、大人の女性として描かれたキャラクターだと考えられます。

漫画みゆきが連載された時代はスカートめくりなどが流行であり、パンちらが頻繁に描かれていました。もちろん鹿島みゆきもスカートめくりの被害に遭い、何度もパンちらをしています。2019年現在連載されている漫画作品ではパンちらはあるものの、スカートめくりはあまり描かれることはありません。なぜならスカートめくりはいたずら行為であり、今現在スカートめくりを描くと問題になってしまいます。

しかしスカートめくりが許された時代ということもあり、鹿島みゆきのパンちらは鹿島みゆき自身の立場を描いた爽やかなシーンとなっています。またスカートめくりでパンちらの被害に遭ってしまう鹿島みゆきを守る真人の存在も魅力の一つとなっています。このスカートめくりをされる鹿島みゆきとスカートめくりの被害から守る真人のシーンは今現在も語り継がれている名シーンとなっています。

アニメ版みゆきで鹿島みゆきを演じた声優は日本の女性声優である鶴ひろみです。女性声優の鶴ひとみは2017年に亡くなったしまったものの、これまで「アンパンマン」のドキンちゃん役や「ドラゴンボール」のブルマ役を演じたベテラン声優です。そんなベテラン声優の鶴ひろみはアニメ版みゆきにおいて鹿島みゆきの才色兼備な女性を見事に演じきり、鹿島みゆきの人気を不動のものにしました。

アニメ版みゆきで鹿島みゆきを演じた鶴ひろみは1960年の3月29日に北海道で生まれた女性声優です。声優の鶴ひろみは小学校の時に自ら「劇団ひまわり」に所属し、1968年に「コメットさん」のオーディションを受けたことでドラマ「妖怪の森」で女優デビューを果たします。女優としてデビューした鶴ひろみはその後「恐怖劇場アンバランス」や「彩の女」など数々のドラマ作品に出演することになりました。

また女優として活動しながら日曜洋画劇場で放送された「ダウンタウン物語」でジョディ・フォスターの吹き替え声優も務めています。その後鶴ひろみは高校3年生になり、世界名作劇場「ペリーヌ物語」のオーディションに合格したことでペリーヌ役として声優デビューを飾ります。しかし声優デビューを果たした鶴ひろみですが、デビューしてから2年間の間声優の活動を行うことはありませんでした。

しばらく声優活動を休止していた鶴ひろみですが、1981年に「おはよう！スパンク」のキャット役として声優活動を再開します。そして1982年に「わが青春のアルカディア無限軌道SSX」のレビ役のオーディションに合格し、砂岡事務所から青二プロダクションへ移籍。鶴ひろみは声優として本格的に活動を始めます。そして鶴ひろみは持ち前の強きな演技が人気を博すことになり、声優としてブレイクすることになりました。

その後数々の作品で声優を務めた鶴ひろみは声優の難波圭一と交際を始め、1985年に行われたアニメ「タッチ」の上杉和也の葬儀イベントで婚約を発表しました。しかし鶴ひろみは難波圭一と離婚してしまいます。その後鶴ひろみは数々の仕事を請け負うものの、2017年に大動脈解離で突然死亡してしまいます。翌年2018年に「鶴ひろみを送る会」が行われ、多数の有名声優が鶴ひろみの突然の死を惜しみました。

強きな演技が特徴の鶴ひろみが出演した作品で有名なのが「アンパンマン」のドキンちゃん役や「ドラゴンボール」のブルマ役です。この2作品は今現在も語り継がれている名作アニメであり、特にブルマは多くのファンを集めています。また他にも鶴ひろみは「きまぐれオレンジ☆ロード」の鮎川まどか役も代表作の一つです。元々鮎川まどかは他の声優が務めることになっていたのですが、急遽オーディションで鶴ひろみが演じました。

鶴ひろみにとってアニメ「きまぐれオレンジ☆ロード」は思い入れの強い作品であると語っており、「きまぐれオレンジ☆ロード」の原作者であるまつもと泉とプライベートで親交を深めていました。そんな鶴ひろみにとってアニメ版みゆきも代表作となっており、鹿島みゆきを演じたことでベテラン声優としての地位を確立しました。また鶴ひろみの送る会では若松みゆきを演じた萩野目洋子も出席し、その死を悲しみました。

漫画みゆきの物語において主人公の真人が鹿島みゆきではなく若松みゆきを選んだことに驚いたという感想が寄せられていました。当初鹿島みゆきがヒロインとして真人と幸せになると思われていましたが、突然現れた若松みゆきによって真人を奪われてしまいます。これによって漫画みゆきのヒロインは若松みゆきということになりました。しかしその後の物語で真のヒロインが鹿島みゆきであることが描かれていました。

鹿島みゆきに関する感想では鹿島みゆきがかわいそうという感想が多く寄せられていました。鹿島みゆきはどっちつかずでいい加減な性格をした主人公真人に振り回されてしまいます。さらに鹿島みゆきは最後、若松みゆきの結婚式で真人にフラれてしまいます。ヒロインとは思えないほどかわいそうなキャラクターとして描かれた鹿島みゆきにとって最後でサッカー選手の沢田優一と結ばれたことが唯一の救いといえます。

鹿島みゆきに関する感想では鹿島みゆきが理想の女性という感想も見受けられました。鹿島みゆきは手先が器用で男性に尽くす大人の女性です。さらに鹿島みゆきは声もきれいであり、男性にとってこれほど良い女性はいません。漫画みゆきが連載されていた当時は鹿島みゆきを理想とする男性も多くいたことでしょう。しかし物語の最後までかわいそうな目に遭った鹿島みゆきを悲しむファンも多数いました。

鹿島みゆきと若松みゆきという二人のヒロインを比べた際、鹿島みゆきを選ぶ読者が多数見受けられました。若松みゆきはスポーツ万能で勉強もできる才色兼備な女の子であり、鹿島みゆきは落ち着いた性格をした大和撫子のような大人の女性です。かわいいキャラクターよりも大人な女性キャラクターが好きな方にとっては若松みゆきより鹿島みゆきの方が魅力に感じることでしょう。

鹿島みゆきの方が好きという声がある一方でもちろん若松みゆきの方が好きという感想も寄せられていました。上述でご紹介した通り、若松みゆきは活発なかわいい女の子です。作中においても若松みゆきは多数の男性を虜にしてました。妹キャラが好きな方にとっては鹿島みゆきより若松みゆきの方が魅力に感じることでしょう。

本記事では漫画みゆきに登場するヒロイン鹿島みゆきについてのまとめをご紹介しました。鹿島みゆきは最後まで主人公に振り回されたかわいそうなキャラクターであり、多くのファンから主人公を非難する声が寄せられました。しかし鹿島みゆきは傷心の旅で沢田優一と出会い、最後は幸せを掴みました。鹿島みゆきは不幸続きな人生を送った中、最後幸せになることから漫画みゆきの真のヒロインは鹿島みゆきであるといえるでしょう。