2019年04月23日公開
2019年04月23日更新
【封神演義】聞仲の魅力や強さとは?最強とされる理由やアニメ声優も紹介
1996年から2000年にかけて週刊少年ジャンプで連載をしていた『封神演義』という漫画をご存知でしょうか?連載中に1度はアニメ化されたこの『封神演義』ですが、連載終了後17年の時を経て再びアニメ化を果たした人気漫画です。今回はこの『封神演義』に登場する聞仲というキャラクターをご紹介します。殷の大師にして、『封神演義』の中でも最強の強さを誇った聞仲の魅力や強さ、アニメの声優をご紹介します。ネタバレを含みますのでこれから『封神演義』をご覧になる方はご注意ください。
目次
週刊少年ジャンプの『封神演義』とは?
それでは聞仲のご紹介をする前に、まずが聞仲が登場する『封神演義』というものについてご紹介いたします。『封神演義』と言えば週刊少年ジャンプで連載していたこの『封神演義』を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実は原作の小説が存在するのです。ここでは『封神演義』の漫画と原作の小説についてご紹介します。
『封神演義』の基本情報
『封神演義』とは藤崎竜の手がけた週刊少年ジャンプで連載していた少年漫画です。SFファンタジー、バトル漫画などに分類されます。藤崎竜の描く個性的なキャラクターや独創的な世界観が話題になり人気を集めた作品になります。1996年から2000年にかけての約4年間の間連載しており、アニメ化もされています。そして連載が終了してから17年の時を経て再アニメ化を果たしたことで大きな話題になりました。
連載終了後も『封神演義』のパラレルワールドを描いた『異説封神演義』が発表されました。さらに再アニメ化を果たした2018年には月刊ヤングジャンプでの短期集中連載として『封神演義 外伝』が発表されるなど、連載が終わってもなお人気のある漫画です。単行本は全23巻、完全版も18巻で出版されており、ファンブックなども販売されています。
『封神演義』のあらすじ
『封神演義』は仙人界崑崙山の道士である主人公の太公望が、同じく崑崙山の教主である元始天尊に『封神計画』の遂行を言い渡されるところから始まります。舞台は約3000年前の中国殷王朝、紂王の治める時代です。この紂王という人物はそれは優秀な人物でしたが絶世の美貌を持つ妖怪仙人妲己によって操られてしまい、国はどんどん破滅の一歩を歩んでいきます。それを見かねた元始天尊が実行した計画が『封神計画』なのです。
『封神計画』は悪の仙道を神界に封じ込め、人間による革命によって新たな時代を築くというものでした。そしてその悪の仙道と戦い、人間を正しく導くための役目を仰せつかったのが太公望です。太公望は元始天尊が直々にスカウトしたとても優秀な人物ですが、その本質を隠し続けのらくらとだらしなく弱いキャラクターを演じ続けます。『封神演義』はそんな主人公の太公望が仲間達と共に悪を倒すために奮闘するバトル漫画なのです。
『封神演義』の原作
藤崎竜の『封神演義』は実は原作の小説が存在します。中国は明の時代に成立した神怪小説で、殷周時代の移り変わりを舞台に仙人や道士、妖怪が世界を2つにわけて大戦争をするという壮大なお話です。文学作品としては実はあまり高く評価は高くないようで、日本での知名度もあまり高くありませんでした。
しかし先にご紹介した通り、藤崎竜によって独創的に描かれた仙人界の施設やキャラクターの衣装が話題を呼び、一気に名前が広がります。原作では主人公の太公望は老人ですが、藤崎竜の『封神演義』では青年の姿をしていたりと独自の解釈も多く、少年漫画らしく仕上がっており、それがまた人気を呼んだのだと言われています。
『封神演義』の聞仲とは?
それではここから『封神演義』に登場する聞仲というキャラクターについてご紹介していきます。ネタバレを含みますのでこれから『封神演義』をご覧になる方はご注意ください。
聞仲は『封神演義』のアンチヒーロー
聞仲は『封神演義』における主人公太公望の敵として登場します。しかし聞仲の持つまっすぐな信念や熱い想いは悪役のそれではなく、むしろヒーロー側によった部分があり、実際にアンチヒーローなどと呼ばれており人気も絶大でした。週刊少年ジャンプで行われたキャラクター人気投票では1回目が10位にランクイン、そして2回目は4位にランクインと人気を急上昇させています。
聞仲は金鰲島の道士
『封神演義』には崑崙山と金鰲島という2つの仙人の組織がありました。聞仲はその中でも通天教主が治める金鰲島の道士でした。金鰲島は特徴として妖怪仙人が多く、人間の道士もいることはいますがほとんどいないような状況です。そんな中で聞仲は金鰲島の教主が直々にスカウトした人間の道士となり、金鰲島の中でも異例の経歴の持ち主でした。
聞仲は殷の大師
聞仲は金鰲島の道士です。しかしそれと同時に人間界にある大国殷の大師の役割を担っていました。あとでご紹介しますが、聞仲は道士になる前に既に殷で将軍の任についていました。ですので仙人界で修行して強さを手に入れ、その強さを持ってまた殷に大師として戻ったということになります。
聞仲は頭が堅すぎる
聞仲はその真っ直ぐすぎる信念や真面目すぎる性格のせいか頭が堅すぎて融通が効かない場面もありました。殷が大事で仕事一筋、曲がったことが大嫌い、常に正しいことをなしてきたという自信もあったのかもしれません。殷王朝の代々の皇太子達の教育係として厳しい教育をし、その強さや恐怖から良い意味でも悪い意味でも慕われていました。
聞仲の霊獣『黒麒麟』
『封神演義』では仙人や道士の乗り物として霊獣という生き物が存在します。原作の『封神演義』では言葉を介さないようなのですが、藤崎竜の『封神演義』ではこの霊獣も個性的で人間の言葉を話すようになっています。霊獣を持っている仙人や道士はまた格が高く見られ、聞仲はその中でも品格の高い『黒麒麟』という霊獣に乗っていました。
太公望とその霊獣『四不象』は主従の関係ではありましたがフランクで対等な関係に近かったですが、聞仲と『黒麒麟』は厳格な主従関係を築いていました。聞仲への忠誠心はとても厚く、また聞仲に仕える道士達からも尊敬されていました。虫のような見た目を持った『黒麒麟』は、外皮を硬い殻で覆われており、主人である聞仲を体内に入れ守ることができます。最期は紅水陣の酸の雨から主人である聞仲を守り絶命します。
聞仲の部下『張奎』
聞仲の気高さ、最強とも言える圧倒的強さ、まっすぐな信念に心打たれて、聞仲を慕う者は仙人界にも人間界にもたくさんいます。張奎もまたその中の1人です。張奎は聞仲の腹心の部下として聞仲を尊敬し、労っていました。そんな張奎をまた聞仲も認めかわいがっていました。聞仲亡き後は、聞仲の強さの象徴でもあったスーパー宝貝『禁鞭』を受け継ぎ最終的には使いこなすにいたります。
『封神演義』の聞仲は最強?強さを紹介!
それではキャラクター数の多い『封神演義』の中でも最強だと言われる強さを持つ聞仲のその強さについてご紹介していきます。ネタバレを含みますのでこれから『封神演義』をご覧になる方はご注意ください。
強さ①もともとは普通の人間
聞仲は今でこそ道士となりましたが、もともとは普通の人間だったのです。そもそも仙人・道士は生まれつき仙人骨と言われる特殊な骨格が備わっている人間を仙人がスカウトし、そこで初めて道士となります。しかし聞仲はあることをきっかけに身体が腐るほど鍛錬を重ねた結果後天的に仙人骨ができ、そこを金鰲島の教主、通天教主に認められて道士になったのです。聞仲の強さはそのきっかけからして異例尽くしなのです。
強さ②ライバル『朱氏』の存在
聞仲は人間だった頃、まだ小さな国だった殷で将軍の任に就いていました。そして『朱氏』という良きライバルを持っていました。『朱氏』は女性であるにも関わらず若くして同じく殷の将軍職に就いていましたが、当時の皇帝に見初められ将軍の職を辞して后へとなったのです。
先にご紹介した聞仲が身体が腐るほど修行した理由は彼女にありました。良きライバルを失って何を目指せばいいのかわからなくなってしまったのです。聞仲ほどの強さを持っているものでも若い時にはこのように迷走していた時期があったという事実は、当時読者を大変驚かせました。
強さ③使うスーパー宝貝『禁鞭』
聞仲の強さたる所以はその所持している宝貝にもありました。聞仲の持つ『禁鞭』という宝貝は仙人界でも特別な宝貝でスーパー宝貝と呼ばれるものだったのです。スーパー宝貝とは使用者はかなりの実力がなければ使いこなすことができない宝貝なので、それを使いこなすだけでも聞仲の強さが伺えますが、これにはまだ続きがあります。
聞仲の所持する『禁鞭』は、スーパー宝貝の中でもかなり気難しく聞仲が現れるまでは誰も使いこなすことができずただ保管されていたのです。現に聞仲亡き後腹心の部下張奎が『禁鞭』を使おうとした時は使いこなせず暴走をしてしまい、使いこなすまでは地獄の修行をした描写がされています。
強さ④妲己を撃退した過去がある
聞仲は殷に巣食う妖怪仙人妲己と敵対しています。しかし聞仲と妲己が敵対するのはこれが初めてではないのです。その昔妲己は今と同じようにその美貌で宮中に巣食い、当時の王を操って国を乱していました。その時に妲己を撃退したのが聞仲と彼を慕う金鰲島の道士・四聖だったのです。
昔の話とは言え、主人公の太公望を苦しめる敵・妲己を追い返したとなると当時から聞仲の強さが桁外れだったことが伺えます。『封神演義』のボス的存在である妲己を倒したことがあるという時点で、聞仲の強さは既に十分すぎるほど証明されていると言えます。
強さ⑤崑崙十二仙を1人で倒す
アニメ第2作『覇穹 封神演義』で描かれた仙界大戦でも聞仲の強さが十分すぎるほど伝わってくる場面があります。この後ご紹介する聞仲の名言にも関連する内容になってしまうのですが、聞仲は仙界大戦の中で崑崙山十二仙という仙人達と戦います。崑崙十二仙と呼ばれる仙人達は崑崙山の教主である元始天尊の弟子である、言わば崑崙の仙人達の中でもエリート中のエリートの集団なのです。
崑崙山の中枢まで自ら攻め込んできた聞仲はこの崑崙十二仙のほぼ全員を同時に相手にします。12対1なのでどう考えても分が悪いのは聞仲なのですが、聞仲の強さの前ではそんなことは関係ありません。聞仲はスーパー宝貝『禁鞭』を使って崑崙十二仙の半数をほぼ瞬殺してしまうのです。もちろん崑崙十二仙もただでは倒れず、協力して聞仲に深手を負わせますがこの戦いでほぼ全員が死んでしまうのです。
崑崙山のエリート集団崑崙十二仙のほぼ全てを1人で相手取り全滅にまで追い込んだ聞仲の強さは相当のものでした。当時読者も次々に封神されていく崑崙十二仙の魂魄を見て絶望してしまうほどです。この崑崙十二仙との戦いも聞仲が最強であることを証明している代表的なエピソードです。
強さ⑥崑崙教祖元始天尊と渡り合う
崑崙十二仙を倒した後、聞仲は深手を負いながらもそのまま崑崙山教主・元始天尊のもとへ歩を進めます。そして相対した元始天尊に対して敬意を表する礼をするも、『では、殷のために消えていただく。』と強気な発言をして戦闘へ突入します。この間元始天尊との間に舌戦が繰り広がられるのですが、聞仲は一歩も引くことなく元始天尊と戦います。
仙人の中の仙人、三大仙人に数えられる崑崙山の教主・元始天尊相手に深手を負った聞仲は徐々に劣勢になっていきます。しかし最後には火事場の馬鹿力とも言える力を発揮し、元始天尊を追い詰めることになります。ここでの元始天尊との戦いも聞仲を最強たらしめるエピソードになっています。
強さ⑦自らの最期は自分で選択
聞仲が最強だと言われるのは何も戦闘能力に限ったことではありません。聞仲は自分の最期を自分で決められる精神的な強さも持ち合わせていました。聞仲は先の戦いで元始天尊を追い詰めますが、その後仲間のはずの金鰲島の十天君の1人・王天君の策略によって窮地に陥り、生涯で唯一の親友である黄飛虎を亡くし、お供の『黒麒麟』も失ってしまいます。
満身創痍の聞仲の前に立ちはだかるのは太公望でした。宝貝を使用した戦いから力も尽きて最後は仙道らしからぬ拳での戦いになります。そして戦いの末に負けを悟った聞仲は敵である太公望の手にかかるのではなく、自ら身を投げてその生涯の幕を閉じるのでした。引き際や自分の最期をまっすぐに見据え、行動を実行できるという精神面の強さもまた聞仲が最強だと言われる理由なのです。
『封神演義』の聞仲の声優
それではここで最強と言われる聞仲のアニメの声優をご紹介します。聞仲の声優はアニメの1作目は松山鷹志さん、2作目は前野智昭さんと異なっていますのでお2人ともご紹介していきます。
『封神演義』の聞仲の声優は松山鷹志
『封神演義』のアニメ第1作目『仙界伝 封神演義』で聞仲の声を演じた声優は松山鷹志さんです。渋くてダンディな声が印象的な声優で、声優以外にも俳優、歌手、作詞家と幅広く活動されています。主要キャラクターを演じている作品は少ないですが、サブキャラクターを多く演じており経験豊富なベテラン声優です。
松山鷹志のプロフィール
松山鷹志さんは1960年4月2日生まれで御年59歳になる日本の声優です。血液型はB型で、身長は173cmになります。趣味はバレーボールで、中学生の時に全国大会で優勝した経験があるそうです。元プロバレーボール選手川合俊一さんは高校の時の2つ下の後輩だそうで、よくいじめたりしていたそうです。
松山鷹志の主な出演作品
1993年にテレビアニメ声優デビューをした松山鷹志さんの主な作品は、『HUNTER×HUNTER』のゴトー役、ノブナガ役、『とんかつDJアゲ太郎』の溝黒五郎役などがあり、最近では『鬼灯の冷徹』のルリオ役などがあります。
『覇穹 封神演義』の聞仲の声優は前野智昭
『封神演義』のアニメ第2作目『覇穹 封神演義』で聞仲の声優を務めたのは前野智昭さんです。現在までに数多くのアニメで主要キャラクターを担っており、2010年には第4回声優アワードにて新人男優賞の経験もある実力派声優です。
前野智昭のプロフィール
前野智昭さんは1982年5月26日生まれの36歳になる日本の声優です。血液型はA型で身長は176cmになります。趣味はスポーツ観戦とドライブで、プロ野球では読売ジャイアンツのファンで、サッカーでは中山雅史のファンだそうです。また自身は中学生の頃サッカー部に所属していたそうで、観戦するのも自分でスポーツするのもお好きなようです。
前野智昭の主な出演作品
2001年から活動を始めた前野智昭さんの主な出演作品は『封神演義』以外にもたくさんあります。『弱虫ペダル』の福富寿一役、『ログ・ホライズン』の直継役、『不機嫌なモノノケ庵』の安倍晴齋役があります。また最近では話題になった『はたらく細胞』の白血球役があります。
聞仲が太公望共闘できなかった理由
それでは『封神演義』の中でも最強と言われる聞仲は太公望達とは敵対していましたが、妲己という共通の敵を持っているという共通点もありました。最強キャラクターである聞仲と太公望が組めば妲己を倒すことも簡単だったかもしれないのに何故聞仲は太公望と共闘できなかったのでしょうか?ここでは共闘できなかった理由についてご紹介いたします。
理由①殷を愛しすぎていた
聞仲は道士になる前に共に高めあった『朱氏』というライバルがいました。『朱氏』が貴姫になってから聞仲は仙人界での修行で殷を離れており、戻ってきた時には当時まだ小さな国だった殷は羌族という民族に襲撃され滅びかけていました。その時聞仲は息絶え絶えの『朱氏』を見つけ、その腕に抱かれた幼い皇太子を託されます。
以来聞仲は皇太子の教育係を務め、殷を守り続けてきました。聞仲はそんな殷を我が子と呼び、小さな時から見守り続けた殷はたしかに聞仲にとって子供そのものだったのです。そのため太公望の『殷を滅ぼして新しい時代を築く』という計画は受け入れられるはずもなく、敵対するしか道が残されていなかったのです。
理由②本質が妲己と同じだった
仙界大戦で聞仲は崑崙山の教主・元始天尊との戦いの中で舌戦を繰り広げています。その中で聞仲はやっていることが本質が妲己と何も変わらないと元始天尊に指摘されるのです。聞仲は幼い王達に教育係という立場で自分の理想を刷り込んできました。それは紂王を術で操り意のままにしている妲己と同じことだと元始天尊は言うのです。
聞仲はそのことを認めながら、しかしだからといって引くことはしません。自分の子、殷のもとでならば人間達は幸せになれる、何度でも蘇ることができると強く信じていたのです。この考え方の違いから聞仲は元始天尊の『封神計画』に、ひいてはそれを遂行しようとしている太公望と共闘することはできなかったのです。
理由③太公望との出会いが遅すぎた
一部のファンの間では聞仲は太公望と出会うのが遅すぎた、もっと早く出会っていればこうならなかったという声があります。それは聞仲の最後の戦い、太公望との死闘を繰り広げた後に聞仲が死を選ぶシーンに紐付いて言われています。
聞仲は太公望との戦いの末、自分が本当に取り戻したかった殷の姿がわかったのです。聞仲が必死になって取り戻したかったのは黄飛虎や紂王がいるかつての殷、聞仲が愛したままの殷だったのです。それを悟り聞仲は『封神演義』の舞台を降りることになるのですが、太公望ともっと早く出会ってこのことに気がついていれば、聞仲と共に共闘できたのではないかと言われています。
『封神演義』の聞仲の名言
それでは『封神演義』の最強キャラクターと言われる聞仲の名言をいくつか画像と一緒にご紹介します。ネタバレを含みますのでこれから『封神演義』をご覧になる方はご注意ください。
名言①『理想を語るには…』
聞仲の名言『理想を語るにはそれに見合う力が必要だ』です。聞仲が初めて太公望と対面し戦うシーンです。この時既に聞仲には最強クラスであり、太公望サイドの道士達は手も足も出ませんでした。圧倒的な力を見せつけられてもなお仲間のために立ち上がる太公望へ敬意を表し、西岐を仙道の力で攻撃してしまったことを詫びこの場を引きますが、ここで聞仲が本気を出していたら物語が終わってしまうところだったと言われています。
名言②『仙人界は今日滅亡する』
聞仲の名言『仙人界は今日滅亡する』です。こちらは上でご紹介した聞仲と崑崙十二仙の戦いの中で聞仲が言ったセリフです。崑崙十二仙があまりにもあっけなく倒され次々と魂魄が封神されていくこのシーンを見て心が折れた読者も多く、絶望したと言った感想も見られます。それほどに聞仲の強さが溢れ出た名言とも言えます。
名言③『私なら未来永劫にわたって…』
聞仲の名言『私なら未来永劫にわたって人間界を幸せにできる!わが子殷の旗の下で』です。このセリフからは聞仲の殷への深い愛情やまた心の強さが感じ取れる名言になっており、また決して太公望達とはわかり合うことができないのだと見せつけられるセリフでもあります。当時このセリフに心を傷めたファンも多かったようです。
『封神演義』の聞仲に関する感想や評価
それでは最後に『封神演義』の中でも最強の強さを誇り、主人公の太公望達を苦しめてきた聞仲について皆さんの感想や評価をご紹介します。Twitterからいくつか抜粋してみましたのでご覧ください。
録画ためてた封神演義を見終わった。
— ユース (@ilovevolly) August 16, 2018
2クールでまとめるためにはいい終わり方だった。
聞仲強い!#封神演義 #聞仲
アニメ第2作目『覇穹 封神演義』は第1作目アニメ『仙界伝 封神演義』と違い、原作のストーリーを中心に描かれています。特に聞仲の活躍する仙界大戦が描かれており、ファンは第2作目アニメ『覇穹 封神演義』で聞仲の強さや魅力を再認識することになったようです。
封神演義の聞仲は魅力的なんだが、
— 水鏡零落(駁竜) (@MikagamiReiraku) October 1, 2018
大戦前に過去話を吐き出したことで
動機の【謎】が消化され、
役割的に【ただメチャ強いボス】という
感じになった印象だった。
『封神演義』の聞仲の過去は謎に包まれていました。しかし聞仲の最後の戦いになる仙界大戦を前にその過去や、聞仲の殷に対する思いの全てが明らかにされました。何故そこまで殷にこだわっていたのか、何故頑なに太公望達に協力できなかったのか、その全てが明らかにされ、聞仲は本当の意味で『封神演義』最強の強さを持つボスになったのかもしれません。
藤崎竜先生の「封神演義」に出てくる聞仲様が好きなんだけど、人間が修行に明け暮れて仙道になり、「物理攻撃のみ」だけでとんでもない威力を誇る宝貝を使い(他のスーパー宝貝はだいたい特殊能力系)、国を子と呼び、すごく強いのにどんどん孤立していくところが大好きです……
— さふらぶ (@safu_loooove) January 13, 2019
『封神演義』は超常現象並に不思議な能力を発揮する宝貝を使用する仙人や道士がたくさんいました。しかしその中で聞仲の使う宝貝は異色のものでした。聞仲の持つスーパー宝貝『禁鞭』は超物理攻撃特化の宝貝で、まさにその圧倒的な強さを持って相手をねじ伏せるというシンプルなものだったのです。そんなスーパー宝貝を使う聞仲はまさしく『封神演義』でも最強の強さを持った道士だったと言えます。
『封神演義』の聞仲についてまとめ
いかがでしたか?今回は『封神演義』に登場する聞仲についてご紹介しました。聞仲の魅力や強さ、最強とされる理由、殷への思いからアニメの声優情報までを徹底的にご紹介しました。こちらを読んで聞仲に、『封神演義』に興味を持たれた方は是非この機会に『封神演義』の漫画やアニメを楽しんでみてください。