医龍で高橋 一生が演じるツンデレ外山とは？4期までの出演シーンまとめ

『医龍』正式タイトルは『医龍-Team Medical Dragon-』、原作は、医療を題材にした乃木坂太郎先生作、原案が永井明先生の漫画作品です。2002年から2011年まで、小学館ビックコミックスペリオールで連載されていました。コミックスは25巻で完結しています。2006年にフジテレビでドラマ化され、2007年、2010年、2014年に続編が連続ドラマで制作されました。

1期DVD-BOXの画像です。2006年4月から6月まで放送。原作のストーリーに近かったのも一期でした。坂口憲二さん演じる一見破天荒な主人公、朝田龍太郎が、明真大学大学病院の権威と戦いながら患者に向かう姿に、優秀な医師達もひかれ初め、バチスタ手術のため「チームドラゴン」が形作られていきます。一期には、まだ高橋一生さん演じる外山は登場しません。

2007年10月から11月まで放送。1期ラストでバチスタ手術成功後、チームは解散。その後主人公の朝田は難民キャンプの医師として活動していましたが、舞台である明真大学付属病院の患者さんは減る一方でした。次々とトラブルが起こる中朝田が現れ、チームドラゴンが再結成されますが、2話で経営陣の策略で朝田をはじめとする「問題のある」医師達が北洋病院へ左遷を言い渡され、チームをばらばらにさせられます。

その中に血管外科の外山誠二もいました。高橋一生さんの出演は2話からです。そして3話で、朝田との初めての手術となります。外山の「ツンデレ」はシーズン中盤からです。2期DVD-BOXの画像は、「金」がキーワードになることを連想させます。

2010年10月から11月まで放送。朝田が再び明真大学付属病院を去ってから数年後が舞台です。その頃には岸部一徳さん演じる野口の過去のスキャンダル等で患者も激減、医師も流出し、医療訴訟を抱えるという状態に陥っていました。そんな中、夏木マリさん演じる鬼頭が新学長に就任し、大学の再建案を発表します。一方、朝田は戦地で医療に携わっていました。3期のDVD-BOXのジャケット画像は、チームの強いイメージがでています。

2014年1月から3月まで放送の第４期のテーマは「世界か日本か？」ジャケット画像に映る新キャストを加え、新たな世界を描きます。第4期でも外山役、高橋一生さんの出演が期待されましたが、残念ながらありませんでした。

ここで、高橋一生さん以外の1期から4期までのメインキャストを紹介します。それぞれのシーズンで、ゲスト出演も含めるとたくさんの俳優さんが出演されていますが、ここでは物語全編を通して出演された8名を紹介します。

主人公で外科医の朝田龍太郎役、坂口憲二さん。「ベストフレンド」でデビュー。芸能活動を現在休止されています。プライベートではサーフィンがお好きな、二人のお子さんのいるお父さんです。

伊集院登役、小池徹平さん。1期では研修医として経験を積んでいました。2期からは心臓外科医として勤めています。以前はウエンツ瑛士さんとWaTという音楽ユニットを組んで活動をしていて、解散後は舞台にドラマ、映画に出演し、活躍しています。

加藤晶役、稲森いずみさん。最初は朝田を利用する役柄ですが、徐々にチームドラゴンに欠かせないメンバーの一人となっていきます。2017年には「刑事ゆがみ」に出演。大人になっても変わらない魅力で活躍されています。

天才麻酔科医、荒瀬門次役は阿部サダヲさん。患者さんを一目見て、体重を当ててしまうと言う能力を持っています。癖の強い役柄も見事にこなす役者さんで、医龍の荒瀬先生も金髪でおかっぱという見た目からインパクトの強いルックスです。

循環器内科医、藤吉圭介役は佐々木蔵之介さん。医療ドラマは、「女医」「白い巨塔」「コウノドリ」「救命病棟24時第5シリーズ」と、出演が多いです。初めは朝田に反発する立場ですが、徐々にその腕を認め、チーム入りします。

明真大学付属病院心臓外科教授で胸部心臓外科医局長、野口賢雄役は岸部一徳さん。音楽活動を経て俳優へ転向されています。野口は権力を握り、ミスは部下になすりつけ保身を図るという男でした。

第一期では救命救急部教授、その後付属病院院長、 大学学長と出世していく鬼頭笙子（きとう しょうこ）役は夏木マリさん。歌手としてデビュー後、現在もマルチにパワフルな活動をされています。画像も格好良い女性です。朝田も信頼する高い技術を持ち、鬼頭もまた朝田の実力を認めており、引き抜きをしようとします。

心臓外科助手、ロングヘアの木原毅彦役は池田鉄洋さん。個性的な役柄をこなすバイプレーヤーです。伊集院と行動を共にすることが多く、前半はチームドラゴンのサポートに回りますが、第４期ではロボティック手術などを成功させたり、荒瀬の指示によるとはいえ、難易度の高いロス手術を成功させたりと、高い技量を持っています。

『医龍』初登場は、第2期の2話の後半です。北洋病院への左遷を言い渡されるメンバーの一人として登場します。張り出された名前に、ガムをなすりつける態度の悪さです。以前問題を起こして医局からは干されていました。3話の冒頭、「使い物にならない」医師を集められた北洋病院で完全にやる気をなくし、ソファで寝そべり足を投げ出してテレビを観ている始末で、印象は最悪でした。

伊集院がコーヒーを買ってきて差し出すとガムを噛みながら「エスプレッソしか飲まないから」とニヤニヤ吐き捨てます。そんな時、緊急手術と言われさっきまでだらだらとしていた外山が、手術と聞いて喜びます。自分の腕には自信があるからです。

画像をみても、目つきも悪く、人をなめた態度で、どこにツンデレの「デレ」要素があるのかわからないくらいのツンツンっぷり。前半はただの嫌なやつでしかありません。いざ手術となっても、オレ様の態度は変わりません。自己中心的で、思うようにならないと怒鳴り散らす始末です。

3話で、朝田へのライバル心をむき出しにしたまま外山は手術に挑みますが、その手さばきはメンバーが唸るほどでした。しかし結果としてミスを犯します。朝田がフォローしその手術を乗り切るものの、ミスを不慣れな麻酔科医のせいにして、外山はその場を去ります。

その後も外山の態度は相変わらずで、伊集院はいつも酷い言われよう。他のスタッフたちにもいつもオレ様な態度で嫌われます。そんな中、超難関の手術に、チームは挑むことになります。外山も助手として入ることになりました。

あまりにも難しい症例に、外山も弱音を吐きますが、朝田は「絶対にあきらめないのが俺のチームだ」と言います。奇蹟的に手術は成功し、チームは喜び合いますが、そこに外山は不在でした。

外山はその後もしばらく周囲には酷い態度を続け、トラブルも招いていました。朝田がチームを作ろうとしていることを知り、自分のオペに自信のある外山は、入れるように迫りますが、朝田には「お前には欠けているものがある」と言われてしまいます。

そして6話「外山回」のネタバレとなります。朝田を指名していた急患を、偶然にも同じ症例のオペ中だった朝田に変わり勝手にオペを開始し、先に終わらせた外山は得意げに「外科手術は早いほうがいいんですよ」と言ってのけます。助けたおばあさんの明代さんにも感謝され、「おばあちゃんの飴」をきっかけに自分の身の上を話し始めます。明代さんは話を聞き、「あんまりつっぱってるとパンクしちゃうわよ」と言います。

その後明代さんの心停止が告げられます。おまけに落雷で停電になるというアクシデント。オペ室への移動もできず、非常用電源で点灯させその場で開胸したところ、完璧だったはずの自分のオペにミスがあったことがわかり外山は動揺し、手が止まってしまいます。そこにかけつけた朝田が一喝。スタッフの励ましもあり、再手術に成功しますが、自分のミスを認め、外山は明代さんと旦那様に土下座で謝罪します。

チームに励まされ、助けられたことから外山の態度も変わります。「自分もチームに入れてくれ」と言うときが来ました。少し前までの自己中心的な発言ではなく、「自分の手技をみてくれ」「またあいつらとオペがしたい」と伝えます。そんな外山をみて、朝田もチーム入りを認めます。6話は外山のツンデレがたくさん観られます。

明代さんに語る中で、エリート一家に生まれ、幼い頃からどれだけよい成績でも、他の兄弟に劣っていれば怒られていた事、おばあちゃんだけは何でも褒めてくれたことがわかります。外山は、明代さんの難しい手術を驚異的なスピードで終えたことを父親に報告しますが、それすらも認めてもらえませんでした。外山の態度のウラには、実は努力が報われない家庭で育ったことが関係していたのです。

明代さんが挨拶もせずに病院を去ってしまったことを気にする外山に、看護師が明代さんから預かっていたプレゼントと手紙を手渡します。たくさんの飴に、笑みがこぼれる外山。すっかり前半のオラオラしていた姿とは変わりました。外山の緊急オペを手伝ったため、心臓外科医の登竜門である「フレッシュマンズライブ」に出場できなかった伊集院にも、自分が2年前にぶっちぎり優勝したことを告げ、「教えてやるよ」と言います。

チームドラゴンに加わった外山は、その後は最終11話まで優秀な心臓外科医としてめざましく活躍します。まだまだ駆け出しの伊集院は、朝田と外山の手技に自信を失ったり、そうなりたいと焦ったりします。経営陣の思惑に翻弄されながら、チームは大きな手術を乗り越えて、クライマックスへ。

医龍3期では、クライマックスの9話と最終話の10話に登場します。チームのピンチに、朝田が最後の切り札の一人として、北洋病院から外山を呼びます。2期の中盤までの二人からは信じられないような朝田の信頼ぶりが伝わります。次々ふりかかるチームのピンチを乗り切れるのか、物語の最後が盛り上がります。

外山誠二で高橋一生さんの魅力にハマってしまった人も多いです。3話は途中からの出演でしたので、待ちに待った人も多く、4話での登場が無かったことは残念でした。そして、今でも、また外山誠二に会えることを心待ちにしている人がいます。

鋭い目つきで難度の高い手術を次々とこなす卓越した技術、そして前半のオラオラした態度から一転、爽やかな笑顔をみせられたら、普段の「オレ様」な態度は変わらなくても、まさに「ツンデレ」の魅力に落ちてしまいます。今よりも若く、すこしふっくらした高橋一生さんの笑顔は本当にかわいらしいです。

カルテットでの家森諭高の役柄は「ツンデレ」とはちょっと違いますが、「チャラくて嫌なやつ」のイメージからどんどん違う面をみせていきます。画像の子役さんとの交流もほほえましいと言われています。

ドラマ「民王」での高橋一生さんは総理大臣第一秘書の「貝原茂平」役で出演しました。放送当時もこの画像は大人気で、話題になりました。貝原は総理の姿をした「バカ息子」に対しては「ツンデレ」よりは「ツン」でしたが、慕っている本当の総理にだけは「デレ」る瞬間がありました。総理大臣秘書のツンデレ、必見です。

高橋一生さんの貝原役は大人気で、貝原が主役のスピンオフドラマの他、特集ムックまで発行されました。この画像はクリアファイルとして販売され、ムックの画像は「秘書のプライベート」をコンセプトにしたグラビアで、インタビューもぎっしりです。

本編での壮絶な最期が話題になりました。「政次」人気はものすごく、CDの発売に至りました。このジャケット画像の表情が切ないです。政次もその立場のせいもありますが、見事なツンデレでした。高橋一生さんはツンデレが似合います。

高橋一生さんは子役の頃からお仕事をされていますので演技のキャリアは長く、過去に観ていたドラマにも実は出ていた、という事があったりします。「耳をすませば」の天沢聖司役の声をあてていたことでも有名です。一見クールな役、つかみ所のない役がとてもハマります。何を考えているのかわからないような冷たい人物が、中盤から後半に向けて違う一面をのぞかせると、観ている視聴者には強い印象を残します。

外山のツンデレもその一つでした。特に、あれだけオラオラしていた外山が、おばあちゃんへの見せる優しい顔には魅了されてしまいます。ドラマ以外にも、CMではこの画像の通り10人の違う役柄になりきって出演し、観る人を圧倒させました。

「医龍」シリーズは今も人気が高いです。それくらい質が高く、期待されていたドラマでした。高橋一生さん演じる「外山」のツンデレは、「医龍」第2期と第3期のレンタル、各有料放送、動画配信で観られます。再放送も要チェックです。

高橋一生さんの過去の出演作として『医龍』を振り返りましたが、ドラマとして4期続いたこの作品の続編もまだまだ観てみたいと言う声が多いようです。しかし、坂口憲二さんが難病のため、現在休養されています。事務所も退社し、今後は治療に専念されるそうです。いつか演技の世界への復帰したときには、新たな医療の課題をテーマに5期で「チームドラゴン」のその後と、高橋一生さん演じる外山の活躍があることを願いましょう。