【忍たま乱太郎】ひえたはっぽうさい（稗田八方斎）の声優は？頭の固さなどキャラを紹介

NHKの長寿アニメ「忍たま乱太郎」の主要キャラクターであるひえたはっぽうさい（稗田八方斎）は、さんばら頭に、顔から突き出た顎、渋い声色と嫌味な高笑いに、後ろに反れて転ぶお決まりのギャクで、人気を集める悪役です。今回は、アニメ・忍たま乱太郎の悪役・稗田八方斎（ひえたはっぽうさい）のキャラ、声優、名セリフ、トレードマークである頭の固さなどを紹介します。

アニメ「忍たま乱太郎」は、1993年にNHKで放送が開始された子供番組で、同テレビ局で放送されている「おじゃる丸」と並ぶ、NHKの長寿アニメとして幅広い世代に人気のある作品です。通称「忍たま」と呼ばれ、おじゃる丸と共に毎回視聴していたしていた大人も多いでしょう。また、忍たま乱太郎は、劇場版・実写版映画も制作されており、実写版の稗田八方斎は、俳優・松方弘樹さん、西田健さんが演じました。

「忍たま乱太郎」に登場するひえたはっぽうさい（稗田八方斎）は、忍たま放送初期から登場し続ける悪役キャラクターであり、これまで多くの悪事を行なって来た文字通りの悪者です。しかし、はっぽうさいがこれまでの悪事は、主君の命令に従って行なわれてきたものであり、時には部下たちを気遣い思いやるなどの人間味も持ち合わせており、どこか憎めないキャラクターとして人気を集めています。

主にドクタケ忍者隊の首領として登場することが多いひえたはっぽうさいですが、一方で、ドクタケ忍者教室の校長を務めるなど、多方面で活躍している忍者です。はっぽうさいが校長を務めるドクタケ忍者教室は、未来のドクタケ忍者育成のために創設された忍者学校で、生徒は、しぶ鬼・いぶ鬼・ふぶ鬼・山ぶ鬼の4人のドクたまが在籍しており、はっぽうさいに次いで登場回数の多いキャラクター達です。

以下は、ひえたはっぽうさい（稗田八方斎）のプロフィールです。

• 職　業：ドクタケ城・ドクタケ忍者隊首領（2代目）
• 年　齢：49歳、みずがめ座
• 血液型：A型
• 家　族：稗田西瓜（アニメオリジナル設定）

稗田八方斎が首領を務めるドクタケ忍者隊は、赤いサングラスと忍者服が特徴のドクタケ城所属の忍者集団です。ドクタケ忍者隊に所属する忍者は、はっぽうさいを含めてサラリーマン忍者とも呼ばれ、八方斎の指示の下、任務を遂行します。悪名高いことで有名なドクタケ城ですが、サラリーマン忍者のために毎月お給料が支払われており、また福利厚生が良いことから退職者が少ないなど、優良企業としての側面も持っています。

忍たまの主要キャラクター・乱太郎・きりまる・しんべえから、「冷えたチンゲンサイ」など、毎回のように名前を間違えられることが多い稗田八方斎ですが、他の登場キャラクターにはない、渋い見た目や声、キャラなどにより密かに人気を集めるキャラクターです。以下では、アニメ・忍たまにて、独特の高笑いが印象的なひえたはっぽうさいの声を演じた声優・飯塚昭三さんのプロフィール等を紹介します。

忍たま乱太郎に登場する悪役キャラ・ひえたはっぽうさい（稗田八方斎）の声を演じるのは、声優・俳優・ナレーターとして活動する声優の飯塚昭三さんです。飯塚さんは、俳優を経て、洋画の吹き替え出演をきっかけに声優活動を開始します。主に特撮作品への出演が多く、「仮面ライダー」「ウルトラマン」「スーパー戦隊」「メタルヒーロー」の日本を代表する4大特撮全てに出演経験した史上初の声優として知られています。

声優・飯塚昭三さんは、1933年、東京都（当時は東京府）生まれ、福島県出身の俳優・声優・ナレーターです。大学在学中に劇団を結成し、俳優として芸能活動を行い、後に声優としても活躍の幅を広げていきます。声優業では特撮作品に登場する悪役を多く演じていることで知られており、今回紹介しているアニメ・忍たま乱太郎の稗田八方斎は、独特の渋い声で、世代問わず高い認知を誇っています。

以下は、声優・飯塚昭三さんの主な出演作です。

• 機動戦士ガンダム：リュウ・ホセイ、その他
• 宇宙刑事ギャバン：初代ドン・ホラーの声
• 仮面ライダーBLACK：大神官ダロム/大怪人ダロムの声
• 天装戦隊ゴセイジャー：モンス星人・大王惑星のモンス・ドレイクの声
• ウルトラマンX：人工生命M1号の声
• スーパーロボット大戦BX：暗黒大将軍
• 仮面ライダーバドライド・ウォー創生：創生王

忍たま乱太郎きっての悪人キャラとして親しまれているひえたはっぽうさい（稗田八方斎）と言えば、胸を反らしながら高笑いをし、後ろにひっくり返るギャグが、忍たま・はっぽうさいのお約束となっています。このように、部下の手助けがないと自分で起き上がることができないくらい重い描写がなされるはっぽうさいの頭は、城壁を破壊してしまうほど固いと噂されており、以下のエピソードを元に真相を探ってみましょう。

アニメ・忍たま乱太郎には、はっぽうさいの頭の固さを題材にした回があり、「稗田八方斎の頭の固さについて調べて欲しい」との依頼が、乱太郎の両親に持ち込まれます。謎の人物から忍者の仕事の依頼を受けた乱太郎の両親は、ドクタケ城へ侵入し、ひえたはっぽうさいの頭について調べ始めます。城内の様子を伺うと、髙見櫓から八方斎の高笑いの声が聞こえ、頭の重みで下へ落ちてしまいます。

頭から落ちた八方斎は無傷で済んだものの、地面に大きな亀裂が走りました。侵入者の異変に気付いたはっぽうさいでしたが、頭は地面に入り込んでしまい身動きが取れない状況に陥ります。城内の混乱に紛れて脱出した2人は、何故はっぽうさいの頭の固さについて調べる必要があるのか疑問を感じ、忍術学園の教師・山田先生の元へ向かい、真相を確かめます。

そして、山田先生にひえたはっぽさいが絡む忍者の依頼について話すと、昨今のお城の新築ブームが関連していることが明かされます。城を新築することは、これまでより頑丈な城を建てる目的で築城されます。そして、悪名高いはっぽうさいの頭より頑丈な城壁を築きたいという考えが、やがて「稗田八方斎の頭は城壁を破壊できる」などと根拠のない噂となって、広まったのではと推測されています。

ひえたはっぽうさいの頭の固さに関する噂が広まった原因について、山田先生曰く「過去にはっぽうさいが高笑いして後ろに反りかえった際、偶然、頭をぶつかってしまった石が割れた」ことが明かされます。その光景を見て驚いた人の話によって噂が大きく膨らんでいき、はっぽうさいの頭の固さが凶器になる噂が広まった原因だと解明されています。

稗田八方斎の頭は、本当に城壁を破れるほど固いのか真相は謎のままでしたが、忍たまで城壁を破ることができるキャラクターは、存在します。それは、乱太郎の母・かあちゃんであり、「塀破りの術」によって城壁に穴を開けるシーンが存在します。

忍たま乱太郎きっての悪役でありながら、部下やドクたま達を気遣い思いやるなど、何処か憎めないキャラクター性が特徴のドクタケ忍者隊首領・ひえたはっぽうさいは、後ろに反りかえるギャクだけでなく、作中のセルフにも人気の秘密が隠されています。以下では、ひえたはっぽうさい（稗田八方斎）の名セリフを3つ紹介します。

「どぉぉぉしよっ！殿の張り子の馬、壊しちゃったよ！」ひえたはっぽさいが忠誠を誓うドクタケ城主のお殿様は、張り子製の馬を愛用しながら移動しています。馬の張り子はお殿様にとって、欠かすことの出来ない大切な物なので、それを壊してしまったはっぽうさいの心境は、敵の忍者に命を狙われる以上に深刻な状態だったでしょう。

ちなみにドクタケ城のお殿様が張り子の馬を愛用する理由は、天下統一という夢を叶える為、将の落馬を忌みと捉え、縁起をかつぐために馬の張り子が使用されていることが明らかにされています。ドクタケ城のお殿様は、アニメでは、馬の蹄の音を真似た掛け声で登場します。

殿のためなら、どのような悪事にも手を染めて来たひえたはっぽうさいの名セリフ「勝つために手段を選ばないのが忍者だ、よく覚えておけっ！」。乱太郎たちに名前を間違えられるなど、忍たまではコミカルな描写が多い八方斎ですが、部下の指導に当たる時の真剣な表情に、声優・飯塚昭三さんの渋い声が加わることで、カッコよく見えてしまう名セリフです。

忍術学園を始め、他の城主や街でも悪名高いドクタケ城の信念を表すひえたはっぽうさいの名セリフ「1日1回は悪いこと」。八方斎がこれまで行なって来た悪だくみは全て忠誠を誓うお殿様の命令に従って行なって来たにも関わらず、事件が起こると真っ先にひえたはっぽいさいに疑いの目がかけられてしまいます。ドクタケ忍者隊首領としての苦労が絶えない稗田八方斎の名セリフです。

はっぽうさいが悪者にされる背景には、主君であるドクタケ城のお殿様の悪事が大きく関係しています。また、はっぽうさいが命令を実行できなかった場合には、お殿様によるおしおきを受けることがあり、苦労の多いアニメキャラクターに数えられます。

アニメ・忍たま乱太郎は、子どもをターゲットに制作されたアニメでありながら、女性を中心に高い人気を誇るNHKの長寿番組として知られています。特に大人の女性ファンが多く、アニメ・忍たまに登場するキャラクターも、女性視聴者を意識して描かれたとも言われています。以下では、大人の女性にも人気のアニメ・忍たま乱太郎の主要キャラクター・ひえたはっぽうさい（稗田八方斎）に関する感想や評価を紹介します。

アニメ・忍たま乱太郎では、主人公・乱太郎を含む可愛らしい「忍者の卵・忍たま」に加え、土井先生を始めとするイケメンキャラクターの登場も、「忍たま乱太郎」の大きな魅力です。特に、忍術学園1年は組の担任教師・土井半助先生の人気は、大人の女性ファンを中心に絶大な人気を誇っていますが、悪役のひえたはっぽうさいの人気もイケメンキャラに劣らぬ人気を見せています。

お殿様の命令と言えど、数多くの悪事を行うひえたはっぽうさいは、忍術学園を始めとする多くの人間からは「悪者」として扱われています。このように、作中では、酷評を受けているはっぽうさいですが、未来のドクタケ忍者を目指す「ドクたま」に対する思いやりは、視聴者の間で高い評価を受けており、これらの言動もひえたはっぽうさいの人気を後押しするでしょう。

アニメ・忍たま乱太郎には、主人公・乱太郎たちやひえたはっぽうさいを含むドクタケ忍者隊がイケメンになって現れる回も存在します。子供向けのアニメらしいゆるい線で描かれる忍たまのキャラクター達のイケメン姿に、目が釘付けになってしまうでしょう。イケメンに描かれたひえたはっぽうさいの姿は、特徴的な割れ顎が引っ込み、全体的に引き締まったダンディーに変身し、イケメンはっぽうさいにも人気が集まっています。

子供の頃、アニメ・「忍たま乱太郎」を視聴中に「ひえたはっぽうさい」と聞いて、中華の「八宝菜」を思い浮かべた経験はありませんでしたか。忍たま乱太郎の悪役キャラクターであり、土井先生のようにイケメンとは言い難い容姿のひえたはっぽうさいの人気の秘密は、一度聞いたら忘れられないネーミングにあるでしょう。

作中では、悪役の代名詞に挙げられるドクタケ城ですが、表での悪事からは考えられないくらいの待遇の良さで、サラリーマン忍者の間では高い人気を誇っています。そして、彼らを束ねるのがドクタケ忍者隊首領・ひえたはっぽうさいですが、お殿様に忠誠を誓う良き部下ではあるものの、時には、お殿様の無茶ぶりに泣き言を発することもあります。

NHKの長寿番組・アニメ忍たま乱太郎の登場キャラクター・ひえたはっぽうさい（稗田八方斎）のキャラや担当声優、チャームポイントであるざんばら頭にまつわる噂の真相、はっぽうさいの名セリフについて紹介しました。作中では悪役という設定でありながら、乱太郎たちに名前を間違えらる、高笑いをして頭が後ろに反りかえってしまうギャグを披露するなど、親しみやすいキャラクター性で人気を集めています。