プリンセス・プリンシパルを考察!最終回・黒蜥蜴星人の秘密や続編内容まで予想

19世紀末の架空の都市”ロンドン”を舞台に女子高校生たちが繰り広げるスパイアクション『プリンセス・プリンシパル』。2017年7月から9月までTOKYO MXなどで放映されたテレビアニメですが、すでに最終回続編の劇場公開も決定しています。この話題のアニメ『プリンセス・プリンシパル』を徹底考察し最終回に隠された謎や黒蜥蜴星人の秘密に迫っていきます。さらにはテレビアニメの考察結果からプリンセス・プリンシパル劇場版続編の内容を大胆予想!ぜひご覧ください。

プリンセス・プリンシパルを考察!最終回・黒蜥蜴星人の秘密や続編内容まで予想のイメージ

目次

  1. プリンセス・プリンシパルを徹底考察!謎の最終回と黒蜥蜴星人の秘密に迫る!
  2. プリンセス・プリンシパルとは?
  3. プリンセス・プリンシパルに登場するキャラを紹介!
  4. プリンセス・プリンシパルのあらすじは?
  5. プリンセス・プリンシパルの最終回の謎を徹底考察!
  6. プリンセス・プリンシパルの黒蜥蜴星人の秘密について考察!
  7. プリンセス・プリンシパルの続編はあるのか予想考察!
  8. プリンセス・プリンシパルを考察!最終回や黒蜥蜴星人の秘密を考察まとめ

プリンセス・プリンシパルを徹底考察!謎の最終回と黒蜥蜴星人の秘密に迫る!

19世紀末の架空都市”ロンドン”を舞台に女子高校生たちが繰り広げるスパイアクションを描いたアニメ『プリンセス・プリンシパル』。これからこの話題のアニメを徹底考察し最終回に潜む謎や黒蜥蜴星人の秘密に迫っていきます。

プリンセス・プリンシパルとは?

『プリンセス・プリンシパル』は、Studio 3Hzとアクタスが共同制作したテレビアニメ。2017年7月から9月までTOKYO MXなどで放映されました(全12話)。2017年8月にはスマートフォン向けのゲームも配信されています。また2019年プリンセス・プリンシパル最終回の続編劇場版(全6章)の公開が決定しています。

プリンセス・プリンシパルに登場するキャラを紹介!

アニメ『プリンセス・プリンシパル』12話(最終回)に登場するキャラを中心に紹介します。

アンジェ

『プリンセス・プリンシパル』の主人公。表向きの名前はアンジェ・ル・カレ、スパイとしての暗号名は「A」。アルビオン共和国のスパイ組織「コントロール」の若きエースです。無口で無愛想、感情を表に出さず人に話をするときの口調は抑揚がなく一本調子。また、よく嘘をついては周囲を混乱させます。容貌はプリンセスにそっくりですが、それがわからないように伊達メガネをかけています。

彼女はアルビオン共和国の植民地、インコグニア出身の平民で成績優秀な特待生としてクイーンズ・メイフェア校に転入してきます。田舎出身のドジっ子を装い学校生活を送ります。しかしこの「アンジェ」の正体は、アルビオン王国の王女シャーロットでした。

まだ彼女が幼少の頃のことです。当時住んでいたお城に偶然迷い込んだ自分と瓜二つの少女アンジェと出会います。2人はすぐに意気投合して親しくなりますが、アンジェと衣装を取り替え遊びをして城の外に出たちょうどその時、共和国で革命が勃発します。結局彼女は城には戻れずアンジェと入れ替わったままになってしまいました。

プリンセスと再会するために共和国のスパイ組織「コントロール」のメンバーとなり、「チェンジリング作戦」を立案して上層部に提案。作戦発動後はその実行要員として王国に潜入します。プリンセスと再開するや組織を裏切り、2人で逃亡生活を送る段取りをしていましたが、プリンセスが女王を目指していることを知ると一転彼女に協力することを決意します。

プリンセス

『プリンセス・プリンシパル』準主役。アルビオン王国の王女。王位継承権第4位で祖母でもある現女王にとても可愛がられています。おっとりとして品がありいかにも王女さまといったいで立ちをしています。国民からの人気も高く王族としての公務もこなします。アンジェとの約束を胸にはたすため女王となることを決意。そのためにアンジェのスパイチームに参加します。

学校では「博物倶楽部」という同好会をつくり、スパイ仲間を同好会メンバーとしてカモフラージュしています。上述のとおり本物のプリンセスではなく、プリンセスと瓜二つの孤児アンジェが彼女の正体です。本物のプリンセスと戯れに入れ替わったところ革命が勃発、王女と入れ替わったままになってしまいます。それからというもの、大変な努力をして王女としての教養や気品を身につけました。

ドロシー

スパイ組織「コントロール」のメンバー、暗号名は「D」。スパイ5人組のリーダー格で上層部との調整役も買って出ます。アンジェとは「コントロール」配下のスパイ養成所時代からの友人です。こっそり学校のクラブ部室に銃器を持ち込み隠しています。

女王暗殺計画の一環でプリンセスを極秘に殺害するよう命じられますが、消極的な態度を示します。一時期ゼルダが転校してくると彼女と入れ替えで学校から姿を消しますが、共和国政府の命令を受け女王暗殺計画を阻止すべく活動を続けます。後にアンジェに協力しプリンセス救出にあたります。

ちせ

スパイ5人組唯一の日本人。5人の中では最も小柄な体格をしています。剣術を得意とし日本刀を武器に戦います。高い戦闘能力を買われてプリンセスやベアトリスの護衛に回ることもあります。

剣の師でもある父・藤堂十兵衞とアルビオン王国駐在の外交特使・堀河公との攻防に巻き込まれアルビオン王国に入国、アンジェたちと出逢います。その後クイーンズ・メイフェア校に留学し「コントロール」に協力するようになります。女王暗殺計画に際して上層部からの命令でスパイチームを離れますが、その後命の危機に直面したプリンセスを救出するためアンジェたちに協力を申し出ます。

ベアトリス

男爵家に生まれた貴族とはいえ下級である女性。機械工学にハマっていた実父の犠牲となり声帯を除去され、人工声帯を埋め込まれてしまいます。他人とは違う声を出すため周囲からいじめと暴力を受ける日々を送っていましたが、それを知ったプリンセスに救われます。以来、プリンセスのことを慕い彼女の侍女となりました。皆からは略称で「ベアト」と呼ばれています。

スパイチームに参加することを決断したプリンセスの後を追うようにして「コントロール」に加わります。スパイとしての活動では、人工声帯の特性をいかし男性の野太い声などさまざまな声で喋り敵をあざむいたり、人間には聞こえない音域の声を出して任務に当たっています。ただし戦闘能力はゼロに等しいです。また、人工声帯のメンテを自分で行うなどメカには精通しており機会を「この子」と呼んだり愛情をもって接しています。

L(エル)

スパイ組織「コントロール」のリーダー。表向きには大使館勤務で文化事業局長の地位についています。「コントロール」が穏健共和派から革命推進派の体制へ移行したため更迭。しかしその後、革命推進派主導の女王暗殺計画失敗を受けて復帰します。

ジェネラル

Lの後任として赴任してきた男性。10話から12話(最終回)に登場します。「チェンジリング作戦」を女王とプリンセスの暗殺計画に変更するよう指示を出しますが失敗して解任されてしまいます。

ゼルダ

11話と12話(最終回)に登場するキャラ。「コントロール」所属の女性スパイでアンジェら5人組の先輩。アンジェとプリンセスが入れ替わっても、鋭い感覚でわずかな違いを見破ってしまいます。拳銃の腕前は折り紙付きで強者ちせとの戦闘にも引けを取らないほど。

ドロシーの後任としてスパイ5人組のリーダーに納まると、プリンセスの暗殺に際してはミッション遂行のためプリンセスの護衛に就きます。上層部の命令で女王暗殺計画にも関わり王国の植民地出身者で師団を編成。女王暗殺の濡れ衣をプリンセスに着せて彼女の殺害をも企てます。しかし、アンジェらによるプリンセス救出作成に阻まれCボールを使って撤退します。

イングウェイ

11話と12話(最終回)に登場する王国側植民地出身の軍人。格差や貧困にあえぐ人民のためゼルダの女王暗殺計画に参加。プリンセスに武力による革命がいかに愚かしいかを諭され、彼女の国を良くするための覚悟を聞くに及んで、反転女王暗殺計画の阻止を決意します。しかしそれを知ったゼルダに撃たれプリンセスに後事を託して息絶えます。

ノルマンディー公

アルビオン王国公爵。王国の内務卿(首相)で内務省保安隊公安部を率いています。「コントロール」とは敵対関係にありさまざまな手段を使って画策します。女王にも意見できる唯一の人物でプリンセスから「おじさま」と呼ばれ慕われています。しかし彼自身は国民的人気者のプリンセスには心を許しておらず、プリンセスの警護に息のかかった者を差し向けたり、プリンセスの同窓生に彼女の情報を収集させたりします。

ガゼル

ノルマンディー公の女性秘書で諜報活動も行います。武器の扱いも手のうちに入れ長けています。

プリンセス・プリンシパルのあらすじは?

19世紀末のアルビオン国

ときは19世紀末。物語の舞台となるアルビオン国は、世界に誇る軍事力をもつ王立の航空軍「空中艦隊」を完成させ世界の3分の1を植民地化する覇権国家となっていました。その軍事力を驚異的に飛躍させたのが、「ケイバーライト」という特定範囲を無重力化することのできる物質の存在でアルビオン国内で産出される新時代の動力源でした。

しかし、そんな状態も長くは続きませんでした。革命が勃発し王国は「アルビオン王国」と「アルビオン共和国」に分裂します。両国は停戦協定により「ロンドンの壁」で分断され、以来各国のスパイが暗躍する「影の戦争」に移行し10年の年月が経過していました。

「博物倶楽部」の5人の少女

「王国」領内にたたずむ伝統と格式を兼ね備えたクイーンズ・メイフェア校。その名門校に通うある5人の少女は学内サークル「博物倶楽部」を組織します。しかしサークルというのは名ばかりで敵をあざむく隠れ蓑でした。彼女たちの正体は、あるミッションを遂げるために王国に潜入した共和国側のスパイ組織「コントロール」のメンバーたっだのです。

アルビオン共和国内には穏健な共和派と強硬な革命推進派が存在し、決して政権基盤は盤石とは言えません。少女5人からなる「チーム白鳩」は女子高校生という立場を活用、変装や潜入、カーチェイスなどスパイとしての技能を駆使して任務を遂行、華麗に暗躍していきます。

プリンセス・プリンシパルの最終回の謎を徹底考察!

プリンセスがアンジェに残した英文について!

最終回の謎、まずはプリンセスがアンジェに残した英文について考察します。貧困や格差に苦しめられてきた植民地出身兵士たちが推進力となって勃発した革命。女王を暗殺するため新王室寺院の天井を落とす(Fall of the wall)という計画でした。建築技師や大工職人に反王政派が多数を占めていたということもあり建物そのものに仕掛けが施されていました。建物の設計からはじまる実に長くスケールの大きな作戦でした。

女王暗殺をめざす革命軍は女性スパイ、ゼルダに導かれ新王立寺院に向かいます。そこでは戦争を前に必勝を祈願する式典が執り行われようとしていました。貧困問題や移民問題の解決を訴える革命軍の目的はひとえに女王の暗殺。それを察知したプリンセスは革命軍の企てを阻止しようとしますが、直観の鋭いゼルダに気づかれ銃を突きつけられ絶体絶命のピンチに陥ります。

飛行機発着場のパラシュート置き場に、プリンセスのコートが残されていました。コートの横に置かれたパラシュートには赤い文字で書かれた英文のメッセージが見て取れました。『My turtledove Run and live as Ange!』翻訳すると”私のコキジバト(愛しい人)よ、逃げてそして生きていって、アンジェとして!”となります。

一方、アンジェはプリンセスの真意を確かめるため飛行船から脱出していました。そのとき彼女はこのメッセージに気づいて読んでしまいますが、プリンセスはアンジェがカサブランカに着いてから読むことを想定してこのメッセージを書き記していました。

アンジェに「大嫌い」と言って冷たく突き放し、カサブランカには1人で向かい到着したころに自身のアンジェに対する気持ちを知ってもらうという計らいでした。また「アンジェとして」とあえて付言したのは、王女シャーロットとしてではなく素の自分に戻って生きていって欲しいということを伝えたかったのでしょう。

turtledoveというメッセージについて考察!

次にプリンセスがアンジェに向けて書き残した英文に出てきたことば「turtledove」について考察してみましょう。

この単語は日本語に訳すと「コキジバト」となります。このコキジバトは日本では山や最近では住宅地でも見ることのできる野生の鳩で、身体が一回り小さいだけでキジバトにそっくりです。和名の由来は体の色がキジに似ているからとされます。一方英語ではプリンセスのメモにあるように「Turtle(亀)」という文字が頭に付きます。これは背中に広がるウロコ状の斑紋に由来すると言われています。

コキジバト(turtledove)は水辺の鳥「オシドリ」のように夫婦の仲が非常に良いことでも知られています。このことから転じて『恋人』とか『愛しい人』という意味で使われることもあるようです。プリンセスの短いメモはこの語法で使われたと考えられます。

それにしても恋人を表わす英語なら「lover」とか「Partner」など他にもあるのに、なぜ「turtledove」という聞きなれない言葉を使ったのでしょうか?その答えはスパイ組織「コントロール」にありました。プリンセスとアンジェの所属しているチーム名が「白鳩」だったからなのです。

プリンセスにとってアンジェは外見が似ているだけではなく、チーム白鳩で苦楽をともにしてきた同志であり、ある意味恋人のような存在でした。そんなアンジェを彼女が思い起こしたとき、自然にコキジバトの夫婦の姿が頭に浮かんできて「turtledove」という言葉を書き記したのでしょう。

プリンセスのかばんに入っていたのは?

アンジェがプリンセスのかばんの中から見つけた謎の小物。MOONLIGHT SOAPと書かれています。SOAPなので石鹸のようです。またクジラの絵が描かれていることからクジラの油が原料になっている石鹸と考察されます。このあと、アンジェは部屋に火をつけ火事を起こしました。クジラの油は可燃性物質でろうそくの原料としても使われることがあります。アンジェは火事をおこすためこのとき見つけた石鹸を利用したのでしょう。

ベアトリスがなりすまし?

ベアトリスがキーとなる場面を考察してみます。突然男が倒れ電話の受話器から「今のは何があったんだ?」というゼルダの声が聞こえてきました。ゼルダは誰と話していたのでしょうか?ドロシーとアンジェの会話にそのヒントがありました。ドロシーが「このバカ、せっかく慎重に進めていたのに!」となじるとアンジェは「どうして?」と尋ねます。その問いに「ゼルダの作戦内容を探ってた」とドロシーは答えました。

ここで、ドロシーが受話器をとって、「ベアト、こっちに来な、アンジェだった。おかげで作戦が台無しだ」ベアトリスがゼルダになりすまして男から作戦内容を探っていたのに、アンジェが突然入ってきたため台無しになってしまったということでしょう。この件については何と公式ツイッターで正式に発表がありました。「アンジェが電話口で聞いたゼルダの声は勿論ベアトリスのものです」。

プリンセスが「断頭台で…」と言った意味は?

次にプリンセスの言葉の意味を考察します。プリンセスがイングウェイに決然と言います。「女王となって国を変えると約束します」。イングウェイの「あなたのおっしゃった言葉はあなた自身を否定してしまうことになります。本当にこの国を変えられると思ってらっしゃるのですか?」という問いへの答えに見出しの「断頭台…」という言葉がありました。「ええ。私が最後の女王となるでしょう、おそらく断頭台で…」

では国を変えることがなぜプリンセスを断頭台に向かわせることになるのでしょうか?それは、革命軍の要求に従いプリンセスが社会の格差を無くすため王政を廃止しようと考えていたからです。イギリスの無血革命の例はありますが、一般的に国王を追放したり王政を廃止する際には国王の弾劾・処刑が伴ないます。

ウエブラジオ『プリプリ秘密レポート』第12回ではこの件について次のような回答がありました。「(プリンセスの発言は)人々がみんな平等に暮らせるようにするには、王政の国家では難しいことを悟ってのことでした。そのためには女王となった自身の命を引き換えにする覚悟を持っている証の言葉です」。

姿を消したゼルダのその後

女王暗殺計画が失敗しどこかに消えていったゼルダ。Cボールを持っていることから生存していることは間違いなさそうです。この件についてはインターネットラジオで説明がありました。あくまで視聴者の想像に任せるとしながらも、少なくとも当分の間はL側である情報委員会のスパイとして活動はできないと思われるということでした。

プリンセス・プリンシパルの黒蜥蜴星人の秘密について考察!

元ネタは江戸川乱歩著「黒蜥蜴」だった!

『プリンセス・プリンシパル』にたびたび出てくる「黒蜥蜴星人」という聞きなれない言葉。これは日本の推理小説界の草分け的存在、江戸川乱歩の小説『黒蜥蜴』とそこに登場する女盗賊・黒蜥蜴が元ネタと考えられます。

ここで江戸川乱歩と小説『黒蜥蜴』について紹介しておきます。江戸川乱歩は大正から昭和時代にかけて活躍した推理作家です。また、実際に探偵事務所に勤務し探偵として活動していたこともあるとされます。本名は平井太郎、ペンネームの江戸川乱歩は、小説『モルグ街の殺人』で名高いフランスの作家エドガー・アラン・ポーの名をもじったものです。

そんな乱歩が1934年(昭和9年)に発表した長編探偵小説『黒蜥蜴』。小説には本のタイトルともなっている「黒蜥蜴」という女賊が登場します。宝石などの美しいものを狙う美貌の女盗賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎が対決するスペクタクル冒険小説になっています。何度も映画化やテレビドラマ化されて知名度も高く、シンガーソングライターでタレントの美輪明宏が黒蜥蜴を演じる舞台を思い浮かべる方もいることでしょう。

乱歩自身がこの作品を「恐ろしくトリッキイでアクロバティックな冒険物語だが、この二人(黒蜥蜴と明智小五郎)、追うものと追われるものの、かたき同士が愛情を感じ合う」と解説しています。

来歴や本名など個人情報の一切がヴェールに包まれた美しき女盗賊「黒蜥蜴」。左の腕に黒いトカゲの入れ墨があることからこの名で呼ばれるようになりました。東京の暗黒街に舞う夜の蝶、10年にわたり宝石など美しいものを蒐集してきた盗賊団のボスでもあります。

人間を剥製にしてその美しさに恍惚とするという歪んだ美意識からさまざまな人種の若い男女を剥製にしてはコレクションに加えていきます。彼女は巧みな変装で相手を欺き大胆不敵かつ手段を選ばずに狙った獲物は必ず手に入れます。そうして集めたコレクションの美術品は東京湾埋め立て地の地下倉庫に展示していました。

独自の美学とカリスマ性を合わせ持ち、好敵手の探偵明智小五郎とは追うものと追われるものというかたき同士の関係を超えて惹かれ合っていきます。異常な犯罪者ですがとても妖しい魅力に満ちたキャラとなっています。そんなことを頭に置いて『プリンセス・プリンシパル』の黒蜥蜴星人という言葉に接するとまた違った見方ができるかもしれません。

作中での黒蜥蜴星人を振り返ってみると?

ここでプリンセス・プリンシパルに話を戻し、「黒蜥蜴星人」がどんな時に使われたのかを振り返り、プリンセス・プリンシパルのなかで「黒蜥蜴星人」という言葉の持つ意味を考察してみることにしましょう。まずは黒蜥蜴星人が使われているセリフを列記します。

  • 1話でのアンジェのセリフ「通りすがりの宇宙人、黒蜥蜴星から来たの」。さらにドロシーとのやり取りでも「そう言ったわ、黒蜥蜴星から来たって」。それに対しドロシーは「えっ?! スパイでしょ!」と応じます。またエリックの答えには「気にしないで、黒蜥蜴星の話だもの」。そしてエリックに生命保険のサインをもらうシーンでは「黒蜥蜴星では、殺す前にサインをもらうことになってるの」という具合い。

  • 3話でのアンジェとプリンセスが仲良くなった設定を考察する会議では「黒蜥蜴星の幼馴染」とか「やっぱり黒蜥蜴星で」と黒蜥蜴が出てきます。給水タンクの上でのアンジェとベアトリスのやり取り。アンジェ「私とプリンセスは黒蜥蜴星から来た姉妹なの」と衝撃の告白。ベアトリスは「ふざけないで!」と苛立ちます。最後にベアトリスが「黒蜥蜴星のお塩です、どうぞごゆっくり」と塩を差し出すとアンジェは「ありがとう」。

  • 5話の冒頭でもドロシーとアンジェの内緒話のなかで使われています。(ちせに対して)「変わってるわね、日本人って」というアンジェに「日本人も黒蜥蜴星人には言われたくないだろうけどな」と返します。当のちせとのトランプの会話では「アンジェ、御年17歳、出身は黒蜥蜴星」とアンジェを紹介する際に「黒蜥蜴」が使われています。

  • 8話:アンジェとジュリが昔話に花を咲かせているシーン。ジュリが「また黒蜥蜴星の話をしてよ」とせがむと、颯爽と現れ出たアンジェは「通りすがりの黒蜥蜴星人、正義の味方よ」。ノルマンディー公の秘書ガゼルに関する情報を話したアンジェに対してベアトリスが「全員の顔を覚えてるんですか?」と驚くとアンジェは「黒蜥蜴星では普通よ」と平然と答えます。 

  • 9話の終盤、スパイチーム5人でリリを盗聴するシーンでは、シャーロットが「私から見ればここにいる全員ヘンな西洋人だ」と言うとドロシーが「そこの黒蜥蜴星人には負けるだろうけどな」とアンジェに振り、アンジェは「私は普通よ」と答えます。

  • 10話:任務が完了しホッと一息、みんなで祝杯をあげるシーンでは、「気にするな!1位は宇宙人だ!」とドロシーが口火を切ると「私は黒蜥蜴星人よ」とアンジェが答えます。
  • 11話:「私は人間だ!」と発言するドロシーに対してアンジェが答えます、「私は黒蜥蜴星人よ」。

作中でのセリフから黒蜥蜴星人を振り返ると、「黒蜥蜴星人」というキーワードが使われる状況は、ジョークや軽口を叩く場合を除いて大きく2つのパターンに分けられます。1つ目のパターンは口外できない真実を敵に悟られないようジョークに見せかける時で、2つ目のパターンは相手に「何者だ」と素性を聞かれた時です。

1の「口外できない真実」ですが、アンジェがセリフの先頭に「黒蜥蜴星」をつけて言ういるときは口外無用の言ってはいけないことをズバリ話していることが多いです。例えば3話での「黒蜥蜴星の幼馴染」。アンジェとプリンセスはそっくりなので2人には何かあるのでは?ということは衆目の興味を引くところ。ですからこの話題は避けるべきなのです。にもかかわらず真実を語っています。そんなとき「黒蜥蜴星」頭にを付けています。

2の「相手に自分の素性を聞かれた」ケースは、1話のエリックに対する発言と8話のジュリに対して答えた時があげられます。この2つの状況に共通しているのはスパイの任務に背いて誰かを救おうとしているということです。1話ではスパイ任務の妨げとなるエリックに救いの手を差し伸べようとしています。また8話では秘密を知ったジュリを抹殺さなければならないところですが、助けて最後は孤児院に入所までさせています。

黒蜥蜴星人とはスパイではない別の一面をあらわすときの象徴として使われています。アンジェはおそらく正義感からスパイに対して疑問を抱くことがあり、スパイとしてしてはいけに事もあえてしたり言ったりしてしまいます。そんなときの特別な表現として「黒蜥蜴星人」があるのでしょう。

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プリンセス・プリンシパルの続編はあるのか予想考察!

宿敵との決着は?

2019年公開予定の劇場版『プリンセス・プリンシパル』。テレビ版『プリンセス・プリンシパル』最終回の続編という位置づけです。その続編では宿敵との決着はどうなるのでしょうか?さまざまな情報から考察してみます。まず、テレビシリーズではアンジェたちの宿敵として描かれていたのは、アルビオン王国公爵のノルマンディー公と彼の秘書・ガゼル、そして共和国側のスパイ組織「コントロール」に所属するゼルダの3人でした。

テレビ『プリンセス・プリンシパル』最終回でノルマンディー公がプリンセスと共和国との関係に気づくというシーンがありました。国民に高い人気のあるプリンセスに対し並々ならぬ警戒心を抱いていたノル公だけに、プリンセスと共和国にとどめを刺すべく策を弄していくことは必定です。また彼の秘書ガゼルはテレビアニメでドロシーの父親を殺害しています。最終回の続編ではドロシーがリベンジをはたすことも想像に難くありません。

一方ゼルダは「コントロール」メンバーでアンジェ先輩にも当たる人物ですが、Lの後任として軍部から派遣されたジェネラルと同時期に赴任してきているだけに軍の情報部に所属している可能性もあります。任務失敗から主戦場からの撤退を余儀なくされたゼルダですが、そのまま消えると言うことも考えにくく続編での動静が気になるところです。

アルビオン共和国政府と革命推進派である軍部の一部の対立は鮮明さを増しています。ノルマンディー公がここに目を付け革命推進派と手を組むことも考えられ、続編ではいっそう複雑な展開となる可能性もあります。いずれにしてもアンジェたちと宿敵とは、共和国政府と軍部そして王国の複雑な関係のなかで翻弄され、続編でもますます厳しい戦いを余儀なくされることでしょう。

新キャラは登場する?

『プリンセス・プリンシパル』続編で気になるのはストーリー展開だけではありません。続編でどんな新キャラが登場してくるのかも知りたいところです。テレビ版最終回の続編制作決定の際、キャラクター原案担当の黒星紅白さんが作った続編特報ビジュアルが公開されました。ところがここにはテレビ版のメインキャラ5人しか描かれていませんし、その後の情報でも続編新キャラに関するものはありませんでした。

そこで続編に対して視点を変えてみることにします。『プリンセス・プリンシパル』にはテレビ版だけでなくスマホ用ゲームアプリ『プリンセス・プリンシパルGAME OF MISSION』がありました。このゲームにはテレビアニメには出てこないオリジナルキャラが20名以上います。テレビ版最終回に登場したゼルダもこのゲームのオリジナルキャラでした。

以上を考察すると『プリンセス・プリンシパル』最終回の続編にはゲームのオリジナルキャラが登場する可能性大となります。さらに続編登場キャラ候補を絞っていくとゲームキャラの中でも人気の高い後輩チーム4人の名前(ステファシー、ソファイー・マッケンジー、クリス、如月)が浮上してきます。この4人の人気はかなりのものでチームとして続編に全員登場することもあるかも知れません。

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プリンセス・プリンシパルを考察!最終回や黒蜥蜴星人の秘密を考察まとめ

今回は最終回と黒蜥蜴星人というキーワードを切り口にこの壮大な物語『プリンセス・プリンシパル』を掘り下げてみました。ここで紹介したのはあくまで一考察にすぎません。SNSではさまざまな見解が飛び交っています。それだけこの作品の世界は奥深いのでしょう。皆さんもまた違った切り口でプリンセス・プリンシパルを考察してみてはいかがでしょうか。きっと興味深い事実が浮かび上がってくることでしょう。

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