2019年01月31日公開
2019年01月31日更新
【ジョジョ】スージーQの声優と登場シーンまとめ!ジョセフとの関係や元ネタは?
スージーQを担当した声優や、その登場シーンをまとめてみました。スージーQとは「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するキャラクターで、主に第2部、第3部に登場しました。ここでは、スージーQを演じられた声優、そしてその登場シーンをご紹介するとともに、ジョジョ第2部の主人公であるジョセフ・ジョースターとの関係や、「スージーQ」という名前の元ネタ、由来などについて検証してみます。
スージーQはジョジョのどんなキャラ?
スージーQとは、荒木飛呂彦先生原作の大ヒット漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するキャラクターです。脇役でありながら、その後非常に重要なキャラクターとなっていくスージーQについて、詳しくご紹介してきましょう。
スージーQ(ジョジョ2部)のプロフィール
まずは「ジョジョの奇妙な冒険・第2部」におけるスージーQのプロフィールです。イタリア生まれの女性で、リサリサが済む館の使用人(メイド)として登場しました。リサリサとは、ジョジョ第2部の主人公であるジョセフ・ジョースターが学ぶ波紋法の師匠で、本名や素性などがその時点では一切不明の女性です。スージーQは、そこで使用人(メイド)として働いていました。
年齢はジョセフと同じくらいとのことですので、登場時で18歳前後と思われます。人見知りをしない性格で、誰とでも親しく話すことができる女性です。ただ、後述する「ジョセフとの結婚」や「ジョセフが生存していること」など、重要なことを周囲に伝え忘れてしまう場面があり、天然で結構なおっちょこちょいです。しかし、その愛らしいキャラクターでファンからは好かれています。
スージーQ(ジョジョ3部)のプロフィール
次に「ジョジョの奇妙な冒険・第3部」におけるスージーQのプロフィールです。ジョジョ第3部は、第2部終了から50年後の世界ですので、スージーQの年齢は70歳前後と思われます。ジョジョ第3部の主人公である空条承太郎は、ジョセフとスージーQの孫にあたります。そして、承太郎の母親、つまりスージーQの娘がホリィということになります。
ジョジョ第3部は、そのホリィが倒れたところから核のストーリーが進んでいきます。娘の緊急事態を聞き、スージーQは日本の空条家へとやって来ます。娘を思う良き母であり、娘を救おうとする夫・ジョセフを信じるところには、精神的な成長が見られます。ただ、高齢ながら好奇心旺盛で、立ち食い蕎麦を食べたり強面な人を撮影したりと、周囲を焦らせる行動も度々ありました。
スージーQの名言
リサリサのもとで波紋修行をしている間、ジョセフは常に特製のマスクをしていました。それを取って初めてスージーQと顔を合わせた時のセリフです。ジョジョが軽口をたたき、スージーQも強気に返しますが、去り際にひと言。「ねぇジョジョ。意外とイカす顔してるわよ」少し頬を赤らめながらそう言ったスージーQ。これが二人の恋の始まりだったのかもしれません。
戦いが終わっても戻ってこなかったジョセフは死んだと思われ、墓地でしめやかに葬儀が行われていましたが、そこにジョセフがやって来て皆は驚愕!実は、ジョセフは大怪我を負って入院療養した後、スージーQと結婚していたのですが、スージーQが電報で皆に知らせるのを忘れていたのです。名言はその時のひと言。「ごめんなさい!忘れちゃってたァーーーッ」実に天然なスージーQの名言です。
ジョジョ第3部では、スージーQの娘であるホリィがDIOの「肉の芽」にやられて寝たきりとなりますが、そのホリィを訪ねてスージーQが日本にやって来ます。初めはふざけてばかりいたスージーQでしたが、いざとなると真面目に執事のローゼスに言います。「わたしの娘の命が危ないのね?」高齢になっても天然なスージーQですが、本能的に全てを悟っていたようでした。
スージーQの声優
「ジョジョの奇妙な冒険」のスージーQを演じられた声優は、全部で3人おられます。斉藤庄子さん、来宮良子さん、小島幸子さんの3人です。この3人の声優を順々にご紹介していきましょう。
スージーQの声優①斉藤庄子
斉藤庄子さんは、集英社から発売された「ジョジョの奇妙な冒険第3巻・DIOの世界」というCDカセットブックにて、スージーQを演じられた元・声優です。最終所属は青二プロダクションで、スージーQの他には「クレヨンしんちゃん」でネネちゃんのママや、「YAWARA!」の小田真理などを担当されていました。
スージーQの声優②来宮良子
来宮良子さんは、OVA版「ジョジョの奇妙な冒険(第3部)」でスージーQを演じられた声優です。独特の低音ヴォイスが魅力的な方で、東京俳優生活共同組合に所属しておられました。洋画の吹き替えやテレビドラマのナレーションを数多くこなされた声優業界の功労者的存在です。特にオカルト系のナレーションでは、この方の右に出る者はいないと言われています。
スージーQの声優③小島幸子
小島幸子さんは、テレビアニメ版「ジョジョの奇妙な冒険」の第2部、及び第3部でスージーQを演じられました。マウスプロモーション所属で、洋画の吹き替えをメインに活躍されています。元々子役出身で、その頃は劇団日本児童に所属さレていました。ゲームの声優としても多くの作品を手掛けておられ、「サクラ大戦」のメル・レゾンなどで知られています。
スージーQの登場シーン
では、ここで「ジョジョの奇妙な冒険」におけるスージーQの登場シーンをご紹介します。ジョジョ第2部、ジョジョ第3部に分けて、順々にご紹介していきます。
ジョジョ2部でのスージーQ登場シーン①
ジョジョ第2部において、スージーQはリサリサの館の使用人(メイド)として登場しました。ジョセフとも出会っていたはずですが、波紋修行のため特製のマスクをしていたため、それを外した時に初めてまともに話したようです。この時は、使用人(メイド)という脇役っぽい登場の仕方でした。
しかしその後、エシディシの脳がスージーQに体内に入り込んでしまいます。ジョセフが倒したと思われたエシディシでしたが、なんと脳だけになってジョセフの背中に取り憑いていたのです。そして、島へ帰ったジョセフがスージーQを話す隙をついて、スージーQの体内に侵入したのです。
エシディシの脳が体内に入ったスージーQは、エイジャの赤石を奪うためにリサリサを襲います。そこにジョセフとシーザーが助けに入ります。スージーQの身体を傷つけたくないジョセフとシーザーは苦戦しますが、何とか二人の協力攻撃でエシディシの脳をスージーQから引き離すことに成功します。
ジョジョ2部でのスージーQ登場シーン②
ジョセフとシーザーに命を救われたスージーQは、身体に大きなダメージを負いました。そして、ジョセフが旅立つ日、「いつか必ず戻ってくるからなーーーっ!」というジョセフの言葉に、スージーQは笑顔で「ぜったいに!ぜっっっったいに!戻って来るのねーーーっ?」と返します。そして、「この大ばか野郎!」と石を投げて涙ぐみます。ジョセフへの感謝と恋心が垣間見えるシーンです。
その後、ジョセフはカーズとの壮絶な戦いで死んだと思われていました。そして、墓地で葬儀が行われたのですが、実はその間、ジョセフは大怪我で入院中だったのです。スージーQはそのことを電報で皆に知らせるのをうっかり忘れており、ジョセフは自分の葬儀の場に舞い戻り、皆を驚かせることになりました。おっちょこちょいなスージーQでしたが、ジョセフの生還には皆が喜びました。
ジョジョ3部でのスージーQ登場シーン
ジョジョ第3部において、スージーQは70歳前後のおばあちゃんとして登場しました。DIOの「肉の芽」にやられた娘のホリィを見舞うため、はるばる日本にやって来たのです。高齢となっても、スージーQの天然っぷりは相変わらずです。空条家に行く途中、大はしゃぎで立ち食い蕎麦を食べたり、強面の男を撮影して揉めたりと、執事のローゼスを困らせます。
しかし、ホリィの傍に来れば、スージーQは娘思いの素晴らしい母親となりました。病床のホリィを励まし、命が危ないと直感で分かっても、夫のジョセフがきっと助けてくれると信じていました。ここに、50年間一緒に暮らしたスージーQとジョセフの愛情と信頼がありました。
また、ジョジョ第3部のアニメでは、スージーQの登場シーンがもう一つ追加されています。それは、DIOを追って旅をしているジョセフとスージーQが電話で話すシーンです。出張中のジョセフと承太郎が一緒にいることを不審に思うスージーQでしたが、深い詮索はしませんでした。これも、ホリィを助けるための事情なのだと、本能で分かっていたからでしょう。
ジョジョ3部以降のスージーQ登場シーンは?
ジョジョ第2部、そして第3部にはスージーQの登場がありましたが、それ以後はありません。しかし、第4部で承太郎のセリフとしてその存在が明らかになります。第4部は第3部から11年後ですので、スージーQは81歳前後となっています。そこでなんと、ジョセフに隠し子がいたことが発覚し、「スージーばあちゃんが激怒していた」と承太郎が語っています。その後、第5部以降には登場しません。
スージーQとジョセフの関係
では、ここでスージーQとジョセフの関係について振り返ってみましょう。運命的な二人の出会い、そして結婚について、さらにはスージーQの娘についてもご紹介します。
スージーQとジョセフの出会い
出典: https://frequ.jp
スージーQとジョセフの出会いは、リサリサの館です。波紋修行をしていたために特製マスクをしていたため、実はもっと前に出会っていた二人でしたが、マスクを外したこの時が事実上の出会いでした。そこでの軽口の飛ばし合いが、まさに二人の相性の良さを象徴しているようでした。
その後のやり取りで、マスクを取ったジョセフが「どうだい、感想は?」と聞いた時、スージーQは「変な口……、ウフフ」と答えます。そこでジョセフは「変な口でも、もし君と俺が恋に落ちればだ……、いっぱいキスができるわけだぜーーーッ」と言い、それに対してもスージーQは「だれがするか!イーだ!」と同じような調子で答えています。この辺り、既にカップルの様相です。
スージーQとジョセフは夫婦に
ジョセフがカーズを倒した後、スージーQが入院したジョセフの面倒を見つつ、二人は愛を確め合ったようです。そして、第2部の最終話。スージーQがうっかり電報を打ち忘れていたせいで行われてしまったジョセフの葬儀の場で、二人の結婚が皆に発表されました。
スージーQは、ジョセフに「女房」と言われて思わず有頂天になってしまいますが、電報打ち忘れのことをジョセフに告げると、当然ながらジョセフは怒り心頭です。「そのキリキリはやめようねぇ…」と言いながら、スージーQがジョセフから走って逃げますが、その顔は楽しそうに笑っていました。
スージーQとジョセフの娘
スージーQとジョセフの間には、娘が一人生まれます。それがホリィで、ジョジョ第3部の主人公・空条承太郎の母親です。このホリィも、スージーQとジョセフの性格をそのまま受け継いだような天然っぷり。特に、息子の承太郎を溺愛しています。
ジョジョの宿敵であるDIOの「肉の芽」にやられてしまうと、死ぬかスタンド能力者になるかのどちらかです。ホリィはジョースター家の血筋ですので、素質があり、スタンドが発動したのですが、身体がその能力に耐えきれませんでした。このままではホリィは死んでしまいます。そこで承太郎たちはDIOを倒すために旅立つ、それがジョジョ第3部です。
スージーQの元ネタ
さて、「スージーQ」という名前についてですが、これには元ネタがあります。「ジョジョの奇妙な冒険」のキャラクター名は、荒木先生が好きなバンドやアーティスト名を元ネタにしていることが多いです。それはスージーQも例外ではないのですが、実はいくつかの説があります。
スージーQの元ネタ①スージー・クアトロ
一つ目の説は、女性ロックミュージシャンのスージー・クアトロです。50年以上のキャリアを誇る、女性ロッカーの先駆者的存在です。音楽界でも伝説的な方で、ジョジョのキャラはミュージシャン名をもじっていることが多いですので、この方がスージーQの元ネタだという説が最も濃厚です。
スージーQの元ネタ②デイル・ホーキンス
二つ目の説は、デイル・ホーキンスが歌った「Susie Q」という曲です。その後、ローリングストーンズやCCRによってカバーされている曲でもありますので、年代から考えると、スージーQの元ネタの可能性があるのは、カバー曲の方かもしれません。
スージーQの元ネタ③サニー・ボーイ・ウィリアムソンⅠ
三つ目の説は、サニー・ボーイ・ウィリアムソンⅠによる古いブルース曲です。同じ「Susie Q」というタイトルですが、歌詞もメロディもホーキンスのものとは違います。
スージーQの元ネタ④ダンスのステップ
四つ目の説は、スージーQというのが「ダンスのステップ」を意味するものという説です。元々は女性のニックネームではなく、「みんな、スージーQで踊ろう!」といった感じのダンス・ステップの名前としても存在していました。洋楽好きの荒木先生だけに、果たしてどこまで深読みして名前をつけているのか、それをこうして探るのも興味深いところでしょう。
スージーQの声優と登場シーンまとめ
以上、スージーQの声優やスージーQの登場シーンや名言のご紹介、そして名前の元ネタが何だったのかの考察でした。色々なスージーQをご紹介しましたが、若い頃もおばあちゃんになっても、とてもチャーミングな女性です。これからも改めてスージーQを応援していきましょう!