キングダムの史実から今後の展開をネタバレ予想！登場人物も紹介

キングダムはヤングジャンプで大好評連載中の原泰久先生作の漫画です。アニメ化もされ、第1シリーズは2012年6月から2013年2月に、第2シリーズは2013年6月から2014年3月にNHKから放送されました。また、山崎賢人主演で実写映画化することも決まっており、キングダムは今後ますます人気が出ることが予想されます。

キングダムは中国の春秋戦国時代を舞台に描かれた漫画です。秦の大将軍を夢見る主人公の信が、後の始皇帝である秦国の王の政とともに中華統一を目指し、戦場や政治の場面でそれぞれの戦が繰り広げていきます。キングダムは史実に基づいた物語であるため、その魅力的な登場人物の多くは実際に史実にも登場しています。今回はそんなキングダムの今後の展開をネタバレ予想していきます。

キングダムの主人公である信は、史実によると李信（りしん）という名前の中国戦国時代から秦代にかけての秦の武将です。史実では李信個人の列伝がなく、謎の多い人物のようです。信は、燕王太子である丹の首を斬ったり、斉王を降伏させたりと、大きな手柄を残していることが史実で明らかになっています。しかし、統一後はほとんど歴史上から名前を見つけることはできません。

紀元前259年から紀元前210年に存在したとされる嬴政は、後の始皇帝（しこうてい）として歴史上では非常に有名な人物です。紀元前221年に中華統一を成し遂げ、そこで最初の皇帝として君臨し、亡くなるまで王であり続けました。統一後はよく知られており、大きな政治改革や国家単位での規制を作るなど歴史に大きな変化を与えた人物です。万里の長城の建設を命じたことで多くの人に知られています。

キングダムの登場人物である王騎は、かつての秦の六将軍最後の生き残りとして登場します。そして趙との戦の際、李牧の策に敗れ龐煖から致命傷を受けたことで、息を引き取ります。史実では王騎としての登場はなく、王齮や王齕をモデルにしているようです。その功績は史実でも多く残っており、死期も紀元前244年と漫画のキングダムとだいたい同じころになります。

キングダムは史実に基づく物語です。漫画オリジナルキャラクターも登場するものの、主要な登場人物は史実通りであり、これまでのストーリーも史実に基づいて展開されてきました。今後のキングダムの展開を、史実にに基づいてネタバレ予想していきます。まずは物語の主軸である、秦の中華統一の流れを史実を紹介しながらネタバレ予想します。

史実によると、秦が六国のうちで最初に統一したのが「韓（かん）」です。紀元前230年に騰（とう）将軍が10万人を率いて、韓の首都である新鄭（しんてい）を陥落させました。2番目に統一したのが、「趙（ちょう）」です。紀元前228年に、王翦（おうせん）将軍が趙の首都である邯鄲（かんたん）を陥落させます。その後、羌瘣（きょうかい）とともに趙を平定させます。

3番目に統一したのが魏（ぎ）です。紀元前225年に、王賁が魏の首都である大梁(だいりょう)を60万の軍で攻め、大苦戦の末に首都を陥落させ、魏を統一させました。4番目に統一したのが楚（そ）です。王翦（おうせん）将軍が紀元前223年に、60万の軍を率いて楚を討ちます。蒙武（もうぶ）将軍の活躍を得て、遂に秦は楚を統一します。

5番目に統一したのが燕（えん）です。紀元前222年に、王翦将軍を中心となり王賁と信とともに、40万の軍を率いて進軍します。燕の首都である薊(けい)を包囲し、陥落させました。そして紀元前221年、最後である6番目に統一したのが斉です。ここでは、主人公である信と、良きライバルである王賁（おうはん）、蒙恬（もうてん）の3人で斉攻めを行い、斉を滅ぼしました。これでようやく、秦の中国統一がなされたのです。

キングダムにおいて秦の強敵として描かれている李牧ですが、史実でもラスボスとしての記載があるのでしょうか？実は史実における李牧の最後は、秦ではなく身内である趙によるものです。王翦の策略により、「李牧が謀反を起こす」と思い込んだ趙王によって、李牧は殺されてます。史実に基づくのであれば、李牧はラスボスにはならず早々に死んでしまうことが予想されます。ではキングダムのラスボスは一体誰になるのでしょうか。

キングダムのラスボスとして考えられるが、昌平君（しょうへいくん）です。昌平君は、幼い頃に人質として楚から秦に送り込まれた公子です。史実によると、秦が楚を滅ぼした際に昌平君は秦を裏切り、昌平君自らが即位して楚を復活させます。もう1人のラスボス候補が桓騎（かんき）です。史実によると李牧に敗れて秦から逃亡します。信からもかなり嫌悪されているので、十分にキングダムのラスボスだと考えられます。

実は、信たちが目指している秦国六大将軍は、史実には存在しません。キングダムオリジナルです。しかし、その六大将軍という名で存在していないだけで、史実においてそのポジションを担っていた将軍たちは、しっかり史実に名を残しています。そこで、キングダムの主要登場人物である信・王賁・蒙恬の3人が大将軍になれるのかを、史実からネタバレ予想していきます。

1人目の秦の大将軍は蒙武（もうぶ）です。対合従軍戦における活躍により、その後行われた論功行賞で大将軍に任命されました。2人目の大将軍は騰（とう）です。著雍（ちょよう）攻略戦における活躍により、その後行われた論功行賞で蒙武に続き2人目の大将軍に任命されました。そして、山の民である楊端和（ようたんわ）も、蕞（さい）の防衛戦における活躍が認められて、大将軍と同等である大上造に任命されています。

信・王賁・蒙恬の中で常に一歩リードしているのが蒙恬です。朱海平原の決戦では王翦の指示により、この決戦の期間中に限ってではありますが、将軍に昇格しています。このまま大将軍にも一番乗りするのでしょうか？しかし史実では、信・王賁に比べると戦場における活躍が少ないというのが事実です。キングダム作中では3人の中で大将軍に最も近いような描かれ方をしています。

しかし史実に基づくと蒙恬の大将軍は3人のうち最後になりそうです。史実から読み解くと、王賁は中華統一の戦の中で、燕・魏・斉の6国中3国の陥落において大きな活躍を残しています。一方で、蒙恬が6国の戦の中で歴史に名を残しているのは、斉の統一の時のみです。史実に基づくのであれば、信・王賁・蒙恬の中で最も早く大将軍になるのは王賁ではないか、ということがネタバレ予想することができます。

信は中華統一の戦の中で、燕・斉の6国中2国の陥落において大きな活躍を残しています。よって、信の大将軍昇格はおそらく確実なものでしょう。秦の6代将軍の座は、韓・趙・魏・楚・燕・斉の統一で活躍した将軍に与えられる可能性が非常に高いと考えられます。

史実を見てみるとその戦において活躍した将軍は、騰、王翦、羌瘣、王賁、李信であり、これに現在大将軍である蒙武を加えた6人が6代将軍の座に就くのではないか、と予想することができます。

実は、史実によると信には子供がいることが分かっています。相手が気になるところですが、史実には子供の名前の記載ああるものの、結婚相手の名前の記載はありません。子供がいるので、キングダム作中でも誰かと結婚し子供ができるという展開になることはおそらく確実でしょう。今回は3人の信の結婚相手候補から、今後のネタバレ予想していきます。

河了貂はキングダムオリジナルキャラクターです。幼い頃から信と一緒に居ますが、始めは女であることを信に隠していました。いつも信の夢を応援しており、恋心か確かではありませんが強く信のことを想っています。信とキスをしてしまうハプニングもあり、その後は信のことを男として意識いているようです。信も河了貂のことを大切に想っていますが、妹や家族のような立ち位置にあるように見えます。

河了貂よりも結婚相手としての可能性が高いのが羌瘣です。子供にも興味があるようで、間違った知識からか大勢の飛信隊の前で、信に対して「お前の子を産む」と大胆発言もありました。また、信は羌瘣のことを「かわいい」と度々発言しています。作中では、何度も信が羌瘣を助けるシーンもあり、お互いに想っている様子がよく描かれています。

3人目の候補は、宮女の陽です。政の正妻である向の親友として作中何度か登場しています。陽が政の子供を守るために向とともに敵から逃げていたところ、敵と遭遇してしまい斬りかかられたところを信が助けるシーンがありました。

このときの陽が信を見る表情が話題となり、信の結婚相手候補として考えられるようになりました。河了貂や羌瘣とは違い、最近になって急にフラグが立ちましたが、ここから結婚へと発展する展開も今後大いに考えられるキャラクターです。

今後のキングダムの展開をネタバレ予想してきました。キングダムの登場人物たちやストーリーが史実に基づいて描かれていたことが分かりましたが、一方で6大将軍などはキングダムオリジナルであったりと、全てが史実通りという訳でもないようです。キングダムの今後の展開を楽しみに待ちましょう。