2018年04月26日公開
2018年04月26日更新
北斗の拳のマミヤはどんなキャラ?レイとの関係や男性読者を虜にする魅力は?
たくさんの男性キャラが出揃う北斗の拳ですが、女性キャラはほとんど固定されています。そこで、その一人であるマミヤという女性キャラクターの魅力について追及していきます。その中で、マミヤという女性がどういう人物なのかを様々な方面からスポットライトを当てて、さらには北斗の拳という作品とマミヤという人物には欠かせないキャラクター、レイを少し交えながら探っていきます。私の観点からの推測も少し取り入れていきます。
目次
北斗の拳ヒロイン「マミヤ」とはどういう人物なのか?
80年代前半にテレビアニメ化された北斗の拳。ゲームをはじめ海外実写やパチンコ、スロットと様々なメディア展開を見せており、世代を超えて愛される作品となりました。北斗の拳のキャラクターの魅力は他のキャラクターにもある点が特徴です。
今回は北斗の拳のマミヤという女性キャラにスポットを当てていきます。そのためにまず、彼女がどういった人物かを見ていきましょう。こちらの画像は北斗の拳の北斗無双でのマミヤです。
北斗の拳で女を捨てて戦士として生きる理由とは?
北斗の拳のマミヤと聞いて誰もが連想することといえば、リーダーとしてたったひとり村を守ってきた女戦士、ではないでしょうか。なぜ彼女は女としてではなく、戦士として生きることとなったのか。そこから紐解きながら彼女という人物から魅力というものに迫っていきましょう。さて、なぜマミヤが女戦士として生きることとなったのか。それは、二十歳の誕生日にまで遡ります。
彼女は、北斗の拳の南斗六星拳「妖星」ユダによって襲われます。さらには目の前で両親を殺され、挙句には囚われの身となりました。ユダは各地から美女を拉致していてマミヤもその一人となり、その証として左肩に「UD(ユダ)」という烙印がおされ彼女は心身共に傷つけられてしまいます。ユダはもともと美しいものには目がない人で、レイの放つ南斗水鳥拳の美しさにも魅了されるほどでした。
北斗の拳のユダに何をされて女を捨てる決意にまで至ったのかは描かれていませんが、遊女として扱われていた可能性は否定できませんが、数日で村に帰還したということと、北斗の拳のユダの最期の言葉に「俺はマミヤに何もできなかった」「俺が心から美しいと認めてしまったもの、その前では俺は無力になる」というものがあります。ここから推測するに、北斗の拳のユダはマミヤに対し大きな何かをしたわけではなさそうです。
北斗の拳作中でマミヤが扱う武器
北斗の拳サウザー編で武器を扱うのはマミヤだけ
なんとか無事に北斗の拳のユダの元から生還した北斗の拳のマミヤは、女を捨て村を守るため武器を扱うようになります。北斗の拳での初登場のときは刃が飛び出るヨーヨーでしたが、序盤にレイの手によって壊されてしまったためそのあとの展開からは上の画像のようなボウガンを使うことが多くなります。また、牙の大王と対峙した際には銅製の娥媚刺なども扱っていました。
手馴れている感じでしたので日頃から使用していたと言われていますが、娥媚刺は大王の鋼鉄な体の前には刃が立たず使い物にならなくなってしまいました。ちなみにですが、北斗の拳のサウザー編までで武器を扱うヒロインはマミヤだけでした。それ以降の北斗の拳のお話から、北斗の拳のアイリやリンも使っていくようになります。
戦士でも北斗の拳の中でのマミヤはやはりヒロインだった
北斗の拳のケンシロウの力もありながら村を必死に守ってきたマミヤ。北斗の拳の牙一族の襲撃を受けた際には、弟のコウが人質に取られても私情を殺し見殺しにするなどの、村のリーダーとして冷徹さも備えていきました。一方で、長旅でやってきて疲れたリンにお風呂を提供する優しさや、レイに服を切り裂かれて裸にされた時に反射的に胸を隠すといった女性らしい行動も垣間見えました。
画像が、例のマミヤの服を切り裂く瞬間をとらえたものです。マミヤの魅力とは、普通なら塞ぎ込んでしまうところをその痛みや悔しさをバネにして、村と民たちを守る決意をしただけではなく、守るために必要な武器を扱えるように努力しそれをきちんと活かしきっている、いわば女の強さというところではないかと言われています。
それは現代の女性の象徴でもあるような気さえして、北斗の拳の読者がマミヤを魅力的だと思う要素だと考えられます。その反面、女を捨てたといっていた北斗の拳のマミヤの中にもまだ女性という本能が残っている、そういったところが北斗の拳の読者の心つかんだ瞬間だったのではないでしょうか。
美貌とスタイルも魅力的だったマミヤ
北斗の拳のケンシロウが初めてマミヤと出会ったとき、彼はマミヤのことを愛するユリアと見間違えます。画像をご覧いただくとわかりますが、北斗の拳のマミヤの美しさは言わずもがなといったところではないでしょうか。瓜二つなのもそうですが、見間違えるほどに彼女が美しかったということがわかります。
北斗の拳のユリアはたくさんの男性から好意を寄せられる存在でした。もちろん美しさからだけではないでしょうが、そう考えればマミヤもまた美しい女性であることがわかります。画像をご覧いただくとわかりますが、北斗の拳のマミヤの美しさは言わずもがなといったところではないでしょうか。
瓜二つなのもそうですが、見間違えるほどに彼女が美しかったということがわかります。北斗の拳のマミヤと聞いてもう一つ連想するのが服を引き裂かれた、ということではないでしょうか。なんと美しいのかと最初から彼女の魅力に気づいていた方もいらっしゃったことでしょう。
北斗の拳のラオウと対峙するために旅をするというケンシロウとレイに、マミヤも一人の戦士としてついていくことを主張します。しかし、その主張はレイによって拒否されます。その際に北斗の拳のレイの南斗水鳥拳によって衣服を引き裂かれるのですが、そこで彼が言い放った言葉が「女は自分の幸せだけを追いかけていればいいのだ」でした。女を捨てた彼女にとってこの言葉はどれだけ深く刺さったのでしょうか。
その後もケンシロウたちと村を守るため奔走しますが、レイの言葉が多少なりとも影響したのか女性らしい行動をとっていきます。北斗の拳の読者にとって、この瞬間からマミヤに対する見方が女戦士から女性といったものに変化したのではないでしょうか。果たしてマミヤは女性として生きていくことができるのか、というのは作品のなかでも注目すべきところなのではないでしょうか。
北斗の拳のマミヤとレイについて
北斗の拳でのマミヤとレイの出会い
ここからは北斗の拳のマミヤとレイの関係性について探っていきましょう。マミヤは最初ケンシロウに対して想いを寄せていました。それは一緒に闘っているうちの心の変化なのですが、どことなく、ユリアを失ったケンシロウの心の内を察していたのかなとも感じました。ケンシロウの前でドレス姿を披露したりと女性らしい一面も見せたマミヤはどこからレイに惹かれていったのでしょうか。
画像からも分かるように北斗の拳のアニメのシーンの要所要所で二人一緒に映っている描写が多くなっていますが、北斗の拳の最初の頃はレイが本当に変態なのかと言われている描写がありましたがまさにそこから北斗の拳での二人の物語は動き始めます。
レイとマミヤの最初は北斗の拳の中でもユニーク
レイとマミヤは、北斗の拳の牙一族編から知り合います。必死で闘う彼女に興味を持ったレイは普通では考えられないあるとんでもない行動に出ました。こちらの画像は、レイの初登場シーンですがすでに危ない人の目になっています。それは、堂々と遠目から壁に寄り掛かった状態で、リンとお風呂に入るマミヤを眺めていたのです。そのことについて責めないマミヤもメンタルが強いと思わざるを得ません。
しかしレイはさらに上をいっていました。マミヤに近づいたかと思えば体に巻いていたタオルを剥がし丸裸にさせてこう言います。「美しい。盗賊たちに渡すには惜しい。」それは下心ではなく純粋にそう思ったのでしょう。そう言葉にするレイの瞳は慈しむものでした。ただこの時点ではまだ、北斗の拳のマミヤはもちろんレイも彼女のことを意識していませんでした。
妹の面影
北斗の拳のレイは彼女の衣服を切り裂くシーンがあります。ここで北斗の拳のレイは、妹(上の画像を参照)のアイリがつけるはずだったウエディングケープをそっとマミヤの頭にかけてやり、去り際に純白のケープを送ることを約束します。この後のケンシロウの言葉からわかるのですが、最初の出会いからここまででレイはマミヤと妹であるアイリを重ねていました。
この時点でほんの少し女として生きるということに対して何かを思ったような彼女ですが、どちらかといえば北斗の拳のレイに対する警戒心が薄れたシーンではないかと言われています。こちらの画像がそのシーンとなります。
北斗の拳のマミヤがケンシロウに惹かれた訳
北斗の拳のマミヤのことを語る上でレイとの関係については外せない事柄ではありますが、それを掘り下げる前に経由しておきたいのが、ケンシロウに対するマミヤの想いです。北斗の拳のケンシロウというキャラは比較的寡黙なところがあるのでどこで惹かれていったのか見極めが難しいところではありました。北斗の拳においての、マミヤのケンシロウへの気持ちはどういったものだったのでしょうか?
北斗の拳でははっきりとした描写がないためになにをきっかけに好意を抱いたのかは憶測の域をでませんが、女を捨てたと言っていたマミヤがケンシロウに想いを寄せるのは、ユダに傷つけられた心を彼が少しずつでも溶かしていったことが一つなのではないかと考えます。しかし、ケンシロウの胸の中にはいつでもユリアがいることも重々承知していたのだとも思います。なのになぜ彼女はケンシロウにそこまで尽くしたのでしょうか?
マミヤにとってのケンシロウ
北斗の拳のケンシロウたちがトキの元へ行く途中、レイとの会話で「ただ少しでも、ケンの宿命をあの人の苦しみをすくい取ってあげたい」ともらします。ユリアという存在がある限りケンシロウの心を開くことができないと知っていてもそう願うのです。もちろんそれは彼女の恋心が動かす願いでもありますが、純粋に愛しい者を失った彼の背負う哀しみをを思えばこその気持ちだったのかもしれません。
北斗の拳の中でレイにとってマミヤが女になった瞬間
すでに書き記している内容ですが、北斗の拳のマミヤの両親は本人の目の前でユダに殺されます。そして実の肉親として唯一残っていたのが彼女の弟、コウです。
しかし、北斗の拳の牙一族襲来の際に捕虜となってしまいます。身が裂ける思いだったはずのマミヤですが村のためを思えばこその苦渋の決断、コウを助ける選択肢を選ぶことなく彼を見殺しにしました。それを目の当たりにしたレイは「いいリーダーをもった」と彼女を讃えましたが、殺されたその少年がマミヤの弟であったことを聞かされケンシロウとともにマミヤのもとに向かいます。
画像を見ていただければ北斗の拳のレイの心の変化も一目瞭然かもしれません。ご両親の墓標の前で弟の死を知らせるマミヤ。いつも強気でいた彼女の目から涙が流れているのを見て、その背中がか弱い女性のものであることをレイは気づきます。この瞬間から彼のなかでマミヤという女性は、妹と重ねる存在ではなく一人の女として見ていくようになり、次々と彼女の魅力に惹きこまれていくようになります。
レイが目にしたマミヤの魅力とは?
北斗の拳作中でキャラの行動と些細な言葉で描かれていた
北斗の拳のレイを通してマミヤがどういった魅力をもっているのか見えてきました。そうせざるを得なかったとはいえ戦士として闘いの中に身を投じていったその揺るぎない決意、たった一人の身内が人質になっても村を守るためにと、身を引き裂かれる思いを押し殺して見殺しにした強さ、これは並大抵のことではありませんでした。
反面、身内を失った哀しみをひっそり嘆く弱さやかなわないと知っていても一人の男のために動く健気さと情熱は、義の男レイには美しく見えたのかもしれません。
レイの告白は北斗の拳作中で一二を争う
北斗の拳において恋愛事情が儚いのはレイとマミヤではないかと言われています。面と向かってはっきり「好きだ」と言ったわけではありませんがある一場面は確実にレイのマミヤに対する思いだったのではないでしょうか。
これは、北斗の拳のマミヤがラオウにボウガンを向けた時に放った言葉です。ボウガンを向けられたラオウは迎え撃とうとしますがそれは確実にマミヤを殺す技。それを知っているレイはとっさに画像のような言葉を叫びます。この言葉、原作もといアニメを見ただけでは「いつその愛というものを教えてもらったの?」と疑問に思う北斗の拳の読者や視聴者がいたようです。
これに関しては、北斗の拳のマミヤの中にある魅力が、人を愛することのなかったレイを人にして愛といったものを与えたのです。愛することを捨てた女が、愛することを知らない男に愛を教えたのだとわかります。この時レイはすでに、ラオウに秘孔を突かれあと三日の命と余命を宣告されていました。
マミヤの想いが確かなものとなる時
北斗の拳のキーワード「死兆星」がマミヤにも!
北斗の拳でよく出てくるのが、「死兆星」という言葉。その者の頭上に北斗七星に寄り添うように輝く赤い星が見えた時、その者はその年のうちに死ぬ、というふうに言い伝えられています。北斗の拳でのこの星はラオウと対峙した時にはもうマミヤに見えていたのです。
反対に、レイにはまだその死兆星は輝いてはいませんでした。それをレイが知るのはもう少しあとの話になるのですが、その時レイはマミヤの肩に「UD」という紋章を見つけすぐに彼女に再び闘いをやめて女として生きることを勧めます。
ユダとの決戦は北斗の拳の中でも見どころ!
この画像や、北斗の拳のアニメなどを見てユダというキャラはどこを目指していたのか、また周りのみんなは本当にユダが美しいと思っていたのか疑問の点ですが、ユダに捺された烙印を目の当たりにしたレイはその経緯を本人から聞かされ、一つの決意をします。同じ南斗の出として、そして愛するマミヤのために自分がユダを倒し彼女の代わりに自分が死ぬことを決意します。
北斗の拳のラオウに「新血愁」という秘孔を突かれたレイですが、トキからそれに対応する秘孔があることを教えられます。「心霊台」を突けば普通の人なら発狂死してしまうほどの激痛と引き換えに少しだけ延命できるのだそうです。それに耐えたレイは命を引き伸ばしました。
いよいよ、北斗の拳での宿命の決戦。マミヤの村に攻め入ってきたユダと対峙するレイですが、ここでユダからマミヤが死兆星を見ていることを知らされます。驚くレイではありましたが、「どこまでも哀しき女。そんな女のために死ぬ男が一人くらい居てもよい」と決意を一層改めます。
この言葉にマミヤはようやく自分が本当は誰を愛していたのかを自覚します。ユダを倒したあと彼の肩から血が噴き出し最期の時を知らせ、マミヤとも最期の別れをしました。レイの背中を追おうとしましたが、己が砕けていく無様な最期をマミヤだけには見られたくないと制止しました。そんなことを言われてしまうと彼女も身動きできず、ただ去りゆくレイの背中を見送ることしかできませんでした。
最期の別れと死兆星は?
家屋に身を潜め、砕けていく体の激痛のなかでレイは出会ってきた男たちの顔、妹の顔、そして自分にとって女神のような存在であったマミヤの顔を思い出し、最期を迎えました。家屋の扉の下からレイのものと思わしき赤いものが流れでてくると、妹のアイリを始め皆が悲しみました。マミヤもまたその一人で、レイの防具を胸に抱きながら涙をながします。
そしてふと北斗の拳のマミヤは夜空を見上げ目を見開きます。あれだけはっきりと見えていた死兆星が消えていたのです。女として幸せに生きろと最期にくれた言葉を胸に夜空を眺め続けるのでした。
北斗の拳から見るマミヤというキャラとレイという存在について
いかがでしょうか?北斗の拳という作品は、己の信念を貫き散っていく男たちばかりのものです。レイもまたその一人です。また、マミヤというキャラは、まだ女性が社会進出の波に乗れなかった時代の女性にとって理想の人物だったようで、現代社会においてはその社会進出を果たし強くその荒波を超えていく女性たちの象徴だと言われています。その強さ、優しさ、儚さ、健気さは北斗の拳の読者を魅了するには十分なようです。
北斗の拳のマミヤが自分の想いに気づいたのが最後のユダ戦であったことはとても切なかったです。レイの想いを胸に生き続けると決意をしても、もう自分のこの想いは届かないのですから。この二人は本当にまっすぐな人同士だったので二人に関する恋愛描写はほとんどありませんが、それでもこうして追究していくと北斗の拳のなかで一番の組み合わせだと言われています。
北斗の拳を見たことがないという方は、これを機にぜひ北斗の拳の原作やアニメをご覧になってみてはいかがでしょうか?