2019年01月28日公開
2019年01月28日更新
約束のネバーランドとドラマ・私を離さないでが似ている?それぞれの設定を比較紹介
「約束のネバーランド」は2016年より週刊少年ジャンプで連載中のマンガです。2019年1月にアニメ化し、その人気はとどまることを知りません。一方、「私を離さないで」は2017年ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロさんの小説でドラマ化もしました。実はこの二つの作品の内容が似ているという噂があります。今回は「約束のネバーランド」と「私を離さないで」のあらすじと設定を見ながら検証します。
目次
約束のネバーランドとは?パクリ疑惑も
約束のネバーランドは2016年から週刊少年ジャンプで連載中の人気マンガです。「このマンガがすごい!2018」ではオトコ編1位を獲得しました。2019年1月からはフジテレビ系列「ノイタミナ」にてアニメ化もされたこの作品。実はとある小説のパクリではないか?という噂があるのです。それではどれほど似ているのか検証してみたいと思います。
約束のネバーランドの作品情報
「約束のネバーランド」は、白井カイウさん(原作)・出水ぽすかさん(作画)により週刊少年ジャンプで現在大人気連載中のマンガです。省略は「約ネバ」とよばれていて、白井さんの初連載作品として2016年35号より連載開始しました。2018年11月の時点で累計発行部数は全世界870万部と大ヒットを飛ばしています。また2019年1月からアニメ化もされさらに注目を集めている作品です。
約束のネバーランドの設定とあらすじ
「約束のネバーランド」の設定とあらすじは、グレイスフィールドという孤児院施設で多くの子供達と幸せに暮らす3人の子供にスポットを当てたお話です。エマ・ノーマン・レイの3人は施設の中で最年長であり、最優秀な子供です。そして、施設では毎日のように特殊なIQを図るようなテストが行われています。その施設では、6歳〜12歳になると里親の元へと送られるシステムになっています。
「約束のネバーランド」のお話は、6歳になった少女コニーが里親に引き取られていく所から物語は動き出します。施設の皆に笑顔で送り出され、里親の元へと旅立ったコニー。ですがコニーが施設を出た後にエマは食堂でコニーがお気に入りにしていた人形を置き忘れているのを発見します。どうしようかと迷ったエマですが、コニーの元へと人形を届ける為にノーマンと共に近づくことを禁止されている門へと向かいます。
近付く事が禁止されている門で二人が見たのはコニーの変わり果てた姿でした。そして二人はみたこともない怪物「鬼」を目にします。急いで隠れる二人。そしてそこでエマたちは大変な事実を知ります。実は自分達は「鬼の食糧」として出荷される為にこの施設で監視されていたという事を。このままでは施設にいる皆に被害は拡大するばかりと考えた二人は、施設の子供達みんなでこの場所から脱走する計画を立て始めます。
約束のネバーランドとドラマ私を離さないでが似ている?
約束のネバーランドの類似点紹介!
そんな人気マンガの「約束のネバーランド」ですが、実は似ていると噂されているドラマがあるのです。それは、2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロさんの「私を離さないで」です。このドラマと「約束のネバーランド」。一体どのあたりに類似点があるのか調べてみましょう。
内容設定の類似点①施設で暮らす子供達
まずは似ているといわれる原因の一番はおそらく背景設定です。「約束のネバーランド」もドラマ化した「私を離さないで」も「子供達が暮らす施設がある」という点です。そして両作品とも主人公が3人です。その「3人は施設の内容も知らず、他の子供達と幸せに暮らしていた」という所も同じです。しかし、少し違うのが年齢です。
「約束のネバーランド」は主人公が12歳です。そして12歳までしか施設にはいることができません。ドラマ「私を離さないで」施設にいることができる年齢というものは決まっているのか定かではありません。そして18歳になった歳に「コテージ」といわれる場所に移送されそこで共同生活を送るルールになっています。
内容設定の類似点②何も知らずに育つ
「約束のネバーランド」に出てくる施設の子供達は何も知らずに幸せに暮らしています。そしてドラマ化された「私を離さないで」も、また同じく重要な秘密は何も知らされずに皆幸せに施設で暮らしています。しかし、両作品ともある日を界に大変な秘密を知ってしまうのです。この「秘密」「何も知らずに幸せに暮らしている」「重大な秘密を知る」という点がとても似通っています。
内容設定の類似点③出荷・提供という恐ろしい現実
ドラマ「私を離さないで」と「約束のネバーランド」が似ている部分は他にもあります。それは「約束のネバーランド」は「食糧として出荷される為に生きていること」。ドラマ「私を離さないで」は「オリジナルの人間に臓器を「提供」する為に生きている」という点です。「食料」と「提供」の多少の違いはありますが、どちらも他人のものになる為に「生かされている」という部分が類似しているのではないかと思われます。
内容設定の類似点④メインの登場人物が3人
そしてさらに「約束のネバーランド」と「私を離さないで」の類似点は、どちらのお話も年齢や性別は若干違うものの、主人公が3人という所です。「約束のネバーランド」はエマ・レイ・ノーマンの3人が主人公で女の子一人に男の子二人です。そして、ドラマ「私を離さないで」は恭子・美和・友彦という女の子二人に男の子一人です。3人の少年少女というところも同じ設定という内容なのです。
約束のネバーランドとドラマ私を離さないでの内容設定の違い
約束のネバーランドの内容の違いを紹介!
このように、二つの作品の類似点をあげると完全に「約束のネバーランド」は「私を離さないで」のパクリのように見えてしまいます。ですが、二つの物語が似ているのは先ほどまであげてきた大まかな設定のみで、細かな設定やストーリーはお話が進行すればするほど変わってきます。そうです、最初からこの二つの物語が伝えたいストーリーというものが全く異なった内容なのです。それでは異なる点にスポットを当てていきましょう。
内容設定の違い①時代
まずは時代設定です。「約束のネバーランド」は現在の2019年よりも少し未来の2045年が舞台となっています。その点「私を離さないで」は1990年代が舞台です。エマ達がいる場所には施設の子供達と育ててくれている寮母以外に人類がいない世界設定の「約束のネバーランド」。反対に「私を離さないで」は施設の外側には普通に生活している人間がいる世界が舞台になっているのです。
内容設定の違い②鬼のような敵はいない
「約束のネバーランド」には鬼といわれる人間の敵がいます。それはいわゆる怪物で、普通の人間ならすぐに殺されてしまうほど強く、頭も良いという厄介な種族です。反対に「私を離さないで」に登場するのは普通の人間です。主人公達はその人間に臓器を提供する為にクローンとして生まれ、施設で暮らしているのです。
内容設定の違い③施設は隔離されていない
エマたちのいる「約束のネバーランド」の世界では、鬼のすむ世界にグレイスフィールドハウスという施設があり、その場所は人間がまだ生きているといわれている世界とは完全に隔離されています。したがってエマ達が外の世界に出ても周りは敵だらけという事になります。ですが「私を離さないで」では普通の人間が住む世界が施設の外には広がっています。
内容設定の違い④自分の運命を受け入れる
「約束のネバーランド」と「私を離さないで」の大きな違いは、「運命を変える」と「運命を受け入れる」という正反対の主人公達の想いです。「約束のネバーランド」は自分達の命は自分で守ることを決め、今は何も不自由のない暮らしをしている楽園のような施設から逃げます。そして自分達の運命を切り開いていこうと考えながら頑張る姿が印象的です。それに対して「私を離さないで」は自分達がクローン人間であり、臓器提供者である事を受け入れます。そして残された時間をどう過ごすのかを考えます。
内容設定の違い⑤命がテーマ
二つの作品の大きな違いは他にもあります。「命」がテーマな事です。「約束のネバーランド」も命がテーマですが、どちらかといえば「未来」の方が重要なテーマなのです。「自分達の未来は自分達で切り開き、人間のいる本当の楽園へと向かう事」それが大きな作品のベースとなっています。ですが、「私を離さないで」は「自分達の運命を受け入れそして自分に残された人生をどう歩んで行くか。臓器提供される為にクローンとして作られた自分達の命とはどういう意味があるのか?」というのがテーマとなっています。
約束のネバーランドと似ているドラマなど他作品
他にも「約束のネバーランド」に似た作品は多く存在します。どうやら「約束のネバーランド」や「私を離さないで」の土台である設定。「親がいない」「施設で暮らす」「自分達には戦うべき敵がいる」という話はフィクションの世界には無くてはならない設定なのかもしれません。それでは下記より似ているといわれている数々の作品を紹介していきたいと思います。
似ている作品①進撃の巨人
こちらの作品との相互点ですが、「壁に囲まれていること」「巨人や鬼などの未知の存在が敵である」という部分以外似通ったところが見つからないというのが多くの方の感想です。進撃の巨人はとても人気のある作品です。しかし「約束のネバーランド」と雰囲気も出てくる登場人物の設定も全然違います。「言われると少し似ている部分がある、かもしれないけれど…」という似ているといっていいのか?ぐらいの接点しかありません。
似ている作品②輝夜姫
こちらの作品とも似ていると噂されることもあるようです。相互点としては、「輝夜姫」は「島で孤児が育てられていたこと」や「生贄が捧げられていたこと」そういった部分が少し「約束のネバーランド」と似ているのかもしれません。ですが似ているのはその点だけでストーリーも違えば、設定も違います。おそらく「輝夜姫」を読んだことのある人が「約束のネバーランド」を読んで「少しだけ似ているかもしれない」と思ったレベルだと噂されています。
似ている作品③チルドレンズボーン
「チルドレンズボーン」という作品。こちらは「ヨナガベル」というブログで連載されているWeb小説です。この二つの作品の類似点は、主人公が女の子であること。殺される運命を知り、「脱獄を計画」「外は海に囲まれている」「施設を出た人は殺されていた」という点が似ているとされていますが、物語の土台となる物語は異なっています。公式からもパクリではない事が発表されているのでパクリである可能性は薄いです。
似ている作品④アイランド
映画「アイランド」はユアン・マクレガーとスカーレット・ヨハンソンが主役の映画です。内容としては臓器提供など特殊な目的で、隔離された施設内でクローンが育てられるという設定です。このあたりは「私を離さないで」に似ている気がします。ですがこの施設は子供ばかりでは無く、大人もいます。そして施設の外は汚染された世界であり、施設内での抽選に当選すると汚染されていない「アイランド」に移住できると信じられている。というお話です。施設から主人公達が脱走するという設定のみ似ています。
似ている作品⑤メイズランナー
メイズランナーも「約束のネバーランド」と似ているといわれることがあるようです。似ている点としては、「記憶を失った若者たち(メイズランナー)=自分達の運命を知らなかった(約束のネバーランド)」という点のみで、本作は記憶を失った若者達が巨大な迷路に挑むというお話です。それも日々動き続ける迷路の脱出を試みるというストーリーです。脱出するという趣旨は同じですが、脱出する理由が全く違います。したがって似ているとは言い難いでしょう。
似ている作品⑥プリズンブレイク
脱獄ものの海外ドラマです。「約束のネバーランド」と似ている点といえば、「施設からの脱走」「脱走する為に色々と考えを巡らせる」という事です。あとはキャラクターが少しだけ似ています。それは主人公のIQが非常に高い所です。ストーリーとしては、刑務所にいる兄を助ける為にIQの高い主人公がわざと事件を起こして刑務所内に入り込み、脱走計画を立てるというお話です。確かに、艦首から逃げたり、IQの高い主人公が兄を助ける為に脱走計画を立てるという部分は少しだけ似ているかもしれませんね。
似ている作品⑦ヨナガノベル
「ヨナガノベル」とは、上記にも記載してある「チルドレンズボーン」が連載されているブログのことです。筆者が引用文のようにいわれているように全くの別作品として楽しむのが良いようです。
当ブログの作品は、『約束のネバーランド』
並びに原作者の白井カイウ先生とは何の関係もございません。
関係者の皆様のご迷惑にならないよう、ご注意下さい。
「ヨナガノベル」より引用
約束のネバーランドを読んだ感想や評価は?
マジの「鬼」ごっこやん
— なー🍌🐟 (@na___365) January 25, 2019
#約束のネバーランド #クローネ pic.twitter.com/54Ni5RyKni
こちらはアニメ版「約束のネバーランド」の感想です。原作に忠実すぎるほど再現されており、「鬼ごっこ」のシーンではあまりにも鬼役が鬼すぎて本当の「鬼ごっこ」と話題になっていました。
読破!!!!!!めっちゃ面白い!!!!こんなに引き込まれる漫画は初めて!!!!!感想は全てネタバレになるのでアレなんだけど 伏線がとにかくヤバイ!!!!!つらい!!!!!クッソ泣ける!!!心がしんどい!!!!約束のネバーランドを!!!!!!!!!読んでください!!!!!(土下座) pic.twitter.com/9pyKMBggOF
— 約束の紅生姜ランド (@yumeisumi) January 18, 2019
こちらは「約束のネバーランド」を読み始めると面白すぎて止まらなくなったという感想です。とにかく疾走感のあるストーリーの「約束のネバーランド」は一度読み始めるが最後。最新刊まで読破してしまう人が続出のようです。
夜勤明けだというのにさっきまで先輩と一緒に約束のネバーランド見てて、共に漫画を買うかアニメで追いかけるか真剣に悩んでた。やはり感想や考察語るの楽しい(どちらも初見)。
— 青紫陽花 (@m1miilk7ki) January 19, 2019
とにかく謎の多い「約束のネバーランド」伏線がこれでもか!というほど張り巡らされているのですが、まだその殆どは回収していません。これから徐々に明らかになっていくのでしょう。その伏線について考察するのがとても楽しいようです。
ずーっと気になってて最近やーっと読めた約束のネバーランドって漫画がすごい。本当にすごい。おもしろいっていう感想じゃまとめられないとにかくすごいしか言えなくなってしまう。 pic.twitter.com/3d5XEtnNgS
— 木鈴P (@kirinrin_874) January 28, 2018
こちらの方も気になっていて読み始めたら止まらなくなったという読者さんです。とにかくすごいとしかいえない「約束のネバーランド」。本当に魅力的な作品です。
約束のネバーランド…やばいね。
— ばさばさ つばさ (@Tubasann283) April 17, 2017
てか、もうほんと。
好きな漫画読んだ後の感想が、ヤバイしかでてこないんだけど。
これはさ、私の語彙力が無いのもあるんだけど、漫画が、なんていうか、ほめるところが、おおすぎて、とりあえずやばいとしか言いようのないところもあるよね。
語彙力のある読書さんが読み終わった後に「ヤバイ」しか感想が出なくなってしまったそうです。それほど「約束のネバーランド」は「ヤバイ」ほど面白いということのようです。
約束のネバーランドと私を離さないでの設定まとめ
ここまで「約束のネバーランド」と「私を離さないで」など、他の類似作品も色々と調べてきましたが、一ついえるのは、どの作品も全て素敵だという事です。確かに「約束のネバーランド」も「私を離さないで」も物語として盛り上がるであろう要素が満載な物語です。
そのよくある設定がたまたま類似していたというだけで、どちらの作品も違った読み応えがあることは間違いないとのことです。気になる方はどちらの作品も読み、比べてみてはいかがでしょうか?