トニカクカワイイのヒロインがかわいい！畑健二郎の新連載の評価・ネタバレ調査

『さよなら絶望先生』や『かってに改造』の作者、久米田康治先生のアシスタントとして活動後、読み切りを経て、2004年に『ハヤテのごとく！』にて鮮烈なデビューを飾った漫画家、それが 『トニカクカワイイ』 の作者・畑健二郎先生です。かわいい女の子を描くことが評価されていますが、それだけでは初連載で52巻もの大作を完結させることはできないでしょう。

両親により莫大な借金を負わされてしまった綾崎ハヤテは、ひょんなことから大富豪の令嬢、ヒロインである三千院ナギの執事となってしまいます。そんな彼らを中心としたドタバタラブコメディーから始まる物語が『ハヤテのごとく！』のあらすじです。笑いあり、涙ありの大傑作との評価を受けていますので、『トニカクカワイイ』が気になった方は『ハヤテのごとく！』もおすすめします。

畑健二郎先生のその他の作品として、『ハヤテのごとく！』の終盤、週刊少年サンデーにて月一同時連載していたのが『アドアストラペルアスペラ』です。こちらのあらすじは、外宇宙からの侵略に敗れた地球にて、主人公・葉月忍が巨大ロボットを巡る争いに巻き込まれていく、というSFロボット漫画となっています。こちらは現在第1部終了後、音沙汰がない状態なので、この作品の続きも気になるところです。

そんな畑健二郎先生が、2018年2月、共に同人誌を発行していた声優である、浅野真澄さんとの結婚の報告と同時期に発表された作品が『トニカクカワイイ』です。先生の結婚と、夫婦をテーマにした作品の発表、この共通点は気になるところばかりですが、そんな『トニカクカワイイ』の現段階でのネタバレを含むあらすじや、評価、その他現在分かっている事を紹介します。

『トニカクカワイイ』の始まりは、勉強はできるが、ちょっと特殊な性格である主人公・由崎星空(ナサ)。そんな彼が高校受験を目前としたある日、とにかくかわいい女の子に見惚れてしまった所からです。その油断から交通事故に遭ってしまいますが、彼女に助けられます。勢いのまま告白したナサでしたが、彼女の返答は「結婚してくれたら付き合う」というものでした。

事故により受験に間に合わず、その翌年の受験にてトップの成績で合格したナサでしたが、高校に通う気が起きず、アルバイトをしながら1人暮らしを始めます。そんなある日、あの時のかわいい彼女・司と再会し、約束通り結婚することになりました。ナサと司が、これからどのような結婚生活を送るのか、というのが『トニカクカワイイ』のあらすじです。

『トニカクカワイイ』のポイントは、まずはなんといってもヒロイン・由崎司のかわいさでしょう。あらすじからわかるように、主人公・由崎ナサも一目惚れからメロメロになっていますし、更に作中では彼女のかわいさが際立つように描かれています。そんな彼と彼女のドタバタ結婚生活がどのようになっていくのか、2人はどのような関係になっていくのか、というところに注目です。

父から星空とかいてナサと呼ぶ名を付けられた『トニカクカワイイ』の主人公・由崎ナサ。彼はその名前を、アメリカ航空宇宙局の略称、NASAと比べられ、幼少から笑われていました。その比較が嫌になった彼は、NASAよりも凄い男になることを誓います。努力の鬼であった彼の能力は、中学3年生になる頃には全国模試1位となるほどでした。

ただ、自分で自分の事を完璧超人だと豪語したり、口癖が「NASAより早く高速になる男」であったりと、少々変わった性格をしています。しかし抜群の記憶力を始めとした彼の能力、目標に向かって一直線な彼の姿は、非常に魅力的だというのがネット上での評価です。

桃色の長い髪、端正な容姿、クールな性格に、ミステリアスな魅力を持った美少女が『トニカクカワイイ』のヒロインである由崎司です。今のところ、この物語は彼女のかわいさを描くことが目的であるようにしか見えません。細かいネタバレですが、作中の婚姻届けにて、旧姓は月読とだけ分かっており、その後婚姻届けを提出してからは由崎性を名乗っています。

料理はプロ級、新鮮な魚さえあれば寿司すら作って見せると豪語し、ナサの名前について、NASAの歴史を語るなど博識で、理知的。少々ネタバレですが、彼女は寝相が非常に悪いです。しかしそのギャップすら彼女のかわいさを引き立てています。性格は非常にクール、今のところ彼女が焦るシーンは無く、主人公がボケて、彼女が冷静ににツッコミを入れるのが、彼ら2人の夫婦漫才パターンです。

そんなかわいい彼女ですが、今のところその正体は謎に包まれています。過去は一切不明で、第1話にてナサを事故から救った時は、彼を庇いトラックに強く当たっていながら、平然と立ち去っていく程の不思議な耐久力を見せています。その際ナサは彼女のことを「かぐや姫のようだ」と例えていますが、彼女の秘密に関係はあるのでしょうか。

その他、大きな所も細かい所も、とにかくかわいい彼女はとにかく謎に包まれています。分かっているのは、彼女の名前が司であるという事と、旧姓が月読であることがひっそり書かれていた事だけ。何故彼女はナサと結婚したのか、何故住むところが無かったのか、何故3年の月日が経ってからナサの前に現れたのか。その謎はこれから明かされていくのでしょう。

畑健二郎先生の作品は、基本的に同一世界での物語を前提としてストーリーが組まれています。自筆作品間でハイパーリンクが仕込まれており、ある作品中の脇役を主人公とした、その他別の作品が用意されていることもあるのです。

そんな先生の作品ですから、当然この『トニカクカワイイ』も『ハヤテのごとく！』と同じ世界である設定のはず、ということはストーリーが進めば『ハヤテのごとく！』との関連が見つかるかもしれません。

『ハヤテのごとく！』の主人公である綾崎ハヤテと『トニカクカワイイ』の主人公・由崎ナサの類似点としては、人間として非常にスペックが高い所です。2人とも容姿が良く、頭脳明晰、身体能力抜群、作中その他の人物から完璧超人と評価されています。違う所としては綾崎ハヤテが少々控えめ、流されやすい性格に対して、由崎ナサは自信家で、少々強引な性格です。

『ハヤテのごとく！』のヒロイン・三千院ナギは、わがままで気が強く、13歳という年齢もありますが、子供っぽい性格、運動神経皆無で家事も壊滅的でした。対して『トニカクカワイイ』のヒロイン・由崎司はクールでミステリアス、家事シーンはまだほとんどありませんが、料理は完璧で、主人公を救ったシーンからは身体能力の高さも見えてきます。

『ハヤテのごとく！』と『トニカクカワイイ』の主人公2人は、性格の方向性は違いますが、類似点が多々見られるのに対し、ヒロイン2人は対極に近い形としてあります。これは畑健二郎先生が意識してデザインしたものなのでしょうか、であるならばこの先、由崎司の謎が明かされるにつれ、この差がどう影響してくるのかも注目ポイントです。

『トニカクカワイイ』はまだ最序盤ということもあり、主人公、ヒロイン共に性格、キャラクターについてはまだまだこれからといった所ですが、やはり読者共通の認識としては、ヒロイン・由崎司がとにかくかわいい、と評判です。容姿はもちろん、そのクールでミステリアスな彼女に魅了されてしまった方が、ネット上にも大勢います。

畑健二郎先生の作風、『ハヤテのごとく！』にて評判であった、その時のアニメ、ゲームその他のサブカルチャーをネタにしたギャグも、『トニカクカワイイ』には当然しっかりと組み込まれています。ネタが細かく仕込まれているため、一コマ一コマ丁寧に読み込むと、より楽しむことがでるのです。

畑健二郎先生の新作『トニカクカワイイ』について、現段階でのあらすじ、評判その他をネタバレ込みでまとめさせていただきました。今は連載開始から間も無い為、主人公とヒロインにスポットライトが当たっており、その他の人物はほとんど登場していません。週刊少年サンデー2018年19話掲載の第9話にて、ようやくレギュラーと予想される後輩キャラが登場したばかりです。

コミックス第1巻は2018年5月18日予定、まだまだこの作品を追いかけ始めるのは遅くありません。『ハヤテのごとく！』のファンであった方も、ヒロイン・由崎司の魅力に落ちてしまった方も、これから紡がれる『トニカクカワイイ』の物語に期待です。