2018年12月12日公開
2018年12月12日更新
ゴールデンカムイ月島軍曹の強さと過去の秘密をネタバレ!登場したのはいつ?
『ゴールデンカムイ』に登場する「月島軍曹」の魅力を総まとめします!野田サトルさんによる漫画『ゴールデンカムイ』は歴史ロマン、アイヌ文化、グルメなど多くのテーマが詰め込まれた「闇鍋漫画」で、非常に高い人気を誇る作品です。超個性的なキャラクターも作品の魅力のひとつですが、今回はその中の「月島」というキャラクターに注目し、その強さや過去の秘密などをネタバレ紹介していきます!初登場した場面や月島に関するエピソードなどもまとめていますので、ぜひあわせてお楽しみください。
目次
ゴールデンカムイ月島軍曹の強さと過去を徹底調査!
いま国内外問わず人気が広まり、読者を増やし続けている漫画『ゴールデンカムイ』。個性豊かな登場人物たちがぶつかり合うこのゴールデンカムイですが、今回はその中の「月島軍曹」というキャラクターに注目し、その強さや作中での活躍、衝撃の過去についてまとめてネタバレ紹介していきます!
ゴールデンカムイとは?
『ゴールデンカムイ』は野田サトルさんによる青年漫画で、2014年から「週間ヤングジャンプ」で連載が始まりました。その唯一無二の作風とストーリーは話題を呼び、2015年頃から数々の漫画賞に名を連ねるようになり、さらに2018年にはテレビアニメ化もされますます人気が広まっている作品です。
舞台は日露戦争が終結した明治時代末期の北海道。とある目的のため北海道で砂金を集めていた主人公の「杉本佐一」は、アイヌ秘蔵の金塊が奪われどこかに隠されているということを知ります。アイヌの民を殺害し金塊を奪った人物は現在"網走監獄"に収監されており、金塊の場所を外の仲間に伝えるため囚人たちの身体に地図となる刺青を掘り脱獄させたというのです。
その刺青は一人では意味をなさない暗号となっており、全員の身体から皮を剥がし繋ぎ合わせることで初めて意味が分かるようになっている仕組みです。話を聞いた杉本はこの「刺青人皮(いれずみにんぴ)」を集めることを決意しますが、その直後ヒグマに襲われてしまいます。杉本の窮地を救ったのは青い眼をしたアイヌの少女「アシリパ」です。
殺されたアイヌの中に自分の父親もいたというアシリパ。杉本はサバイバル能力に長けたアシリパと手を組み、金塊のありかを示す刺青人皮を探す旅に出ます。杉本たちの他にも、北海道征服を企む"陸軍第七師団"、密かに戊辰戦争を生き延びていた「土方歳三」など、金塊を狙う人間たちの思惑が絡まり合い時にはぶつかり合うことになっていきます。
「和風闇鍋ウエスタン」などと評されることもあるこのゴールデンカムイは、個性的すぎるキャラクターや予想のつかない衝撃的なストーリーの他にも見どころがたくさんあります。文化的に高く評価されているのは、これまであまり取り上げられたことのなかったアイヌの文化を詳しく魅力的に描いている部分です。アイヌ独自の狩猟方法や料理などの風習・文化が分かりやすく描かれていることも人気の理由のひとつとなっています。
ゴールデンカムイ月島軍曹とは?強さや初登場シーンも紹介!
ここからはゴールデンカムイの登場人物である「月島軍曹」というキャラクターについて詳しく見ていきましょう。ゴールデンカムイ公式Twitterの人気投票で3位という高順位を記録した月島は、どのようなキャラクターなのでしょうか?また、超人的な戦闘能力を持つ登場キャラクターたちの中ではどのくらいの強さなのでしょうか?それでは、月島の登場シーンや強さのネタバレ紹介をご覧ください。
月島軍曹の階級と強さとは?
まず金塊をめぐるストーリーにおいて月島がいる派閥についてですが、月島は"大日本帝国陸軍"の"第七師団"、鶴見中尉率いる"歩兵第27聯隊"に所属しています。第七師団は北辺の守りを担う重要部隊であり、その強さから畏敬の念をこめ"北鎮部隊"と呼ばれています。月島は情報将校である鶴見中尉の側近として常に傍に控えており、軍曹の階級をもつ軍人です。
月島は第七師団で戦争に従軍した経験があるため、白兵戦においては常人よりはるかに高い戦闘能力を持っています。強者揃いのゴールデンカムイの登場人物の中で見たときに特徴的なのはその「冷静さ」です。この冷静さを象徴するものとして、網走監獄に突入したエピソードでは、銃弾が飛び交う中で顔色一つ変えずに鶴見中尉の命令をしっかり実行し照明弾を投げつけるシーンがあります。
また、第七師団から脱走した反乱分子「尾形百之助」と対峙する場面では、銃のエキスパートである尾形の特性を把握している月島は不意の接近戦を迫り尾形を一時撤退させるなどの活躍も見せています。杉本と共に参加したロシアの格闘技"スチェンカ"のエピソードでは、小柄ながら軍人らしい引き締まった身体も披露され、体格の大きいロシア人にも一切ひるまず圧倒する強さを見せつけています。
月島軍曹の初登場シーンは?
「月島」という苗字が初めて明かされたのはゴールデンカムイのコミックス8巻ですが、キャラクター自体は2巻から登場していることが確認されています。上官である「和田大尉」から、軍の反逆者である鶴見中尉を射殺するよう命じられますが、逆に和田大尉を射殺。以降、作中ではロシア語の通訳や刺青人皮捜索のため鶴見の側近として行動を共にしており、途中からは鶴見の命令で別行動をとることも多くなっていきます。
月島軍曹は江渡貝のお世話係?
剥製のスペシャリストに刺青人皮の偽物を作らせ、刺青人皮争奪戦に混乱をもたらそうという策を立てた鶴見中尉。その作戦のため鶴見に目をつけられたのが夕張で剥製所を営む「江渡貝弥作(えどがい やさく)」という青年です。江渡貝は表向きは普通の剥製職人ですが、実は死んだ人間を利用して作った服や小物を愛好するという衝撃的な嗜好をもっています。
江渡貝は自分の作品に理解を示してくれた鶴見を崇拝して依頼を受けるのですが、精神的に安定しない江渡貝のサポート(兼見張り)として剥製所に派遣されたのが月島です。芸術家肌の江渡貝は無骨な言動をする月島に反発しますが、ここでも冷静な月島は荒れる江渡貝を意に介さず真顔で激励し偽物作製を促すという非常にシュールなシーンがあります。後に尾形らの襲撃にあった際は江渡貝の最期を見届けその成果を鶴見に持ち帰りました。
月島軍曹は鯉登の翻訳係?
その生真面目な性格ゆえか、江渡貝をはじめ変人の「お世話係」を命じられることの多い月島。中でも、同じく27聯隊に所属する「鯉登音之進」が登場してからは行動を共にすることが多く、鶴見の熱狂的(すぎる)信者である鯉登少尉の通訳係も任されています。
鯉登少尉は普段は勇猛な「薩摩隼人」として鶴見も一目置く兵士ですが、鶴見に心酔するあまり面と向かって話すと興奮して早口の薩摩弁でまくし立ててしまうという特徴があります。そのため、「一度月島を介して鶴見と会話する」通訳のような役割になってしまってい月島。月島本人曰く、さすがにこの役割は「面倒くさい」そうです。
月島軍曹は鶴見たちの悪ノリにもついていく!
トップの鶴見をはじめ、前述した江渡貝や鯉登少尉のようになにかと濃すぎるキャラクターたちが集う27聯隊。足を失った「二階堂」が兵器開発者「有坂中将」から仕込み銃付きの"カッコいい脚"をプレゼントされた際には、悪ノリをして病院内でその銃をぶっ放す鶴見や有坂の所業に真顔で付き合うという、冷静な月島の苦労が垣間見えるエピソードもあります。
ゴールデンカムイ月島軍曹の過去の秘密をネタバレ!
個性的なキャラクターに囲まれながらも、読者から真顔芸とも呼ばれるリアクションの薄さで逆にキャラが立っている月島軍曹。鶴見の命令を忠実にこなし、戦闘シーンではその強さと冷静さでかっこいい部分も描かれてきましたが、その経歴が明かされたのはゴールデンカムイのコミックス15巻でのことでした。ここからは月島の過去についてネタバレ紹介していきます。
月島の過去ネタバレ①ゴールデンカムイの149話で月島軍曹の過去が明らかに
月島の過去が描かれたのはゴールデンカムイ149話「いご草」、150話「遺骨」です。ここでは月島の出身地が鶴見と同じ新潟県であることや、「基(はじめ)」という下の名前も初めて明かされます。ロシアとの戦いに向けて、死刑囚として収監されていた月島を連れて行きたいと考えた鶴見が月島の元を訪れるシーンから始まるこのエピソード。月島は死刑囚になった理由も含めて自分の過去を鶴見に話します。
ゴールデンカムイ月島の過去ネタバレ②月島と「いご草ちゃん」
悪い噂が付きまとう父親を持つため「悪童」「人殺しの息子」と蔑まれ故郷の島に居場所がなく、新発田(新潟の街)の第二師団に入隊したという月島基。それでも唯一同郷の「いご草ちゃん」だけは月島を理解し、心を通わせた二人は日清戦争への出征前に駆け落ちの約束をします。しかし、戦争後に帰郷した月島が耳にしたのは「月島は戦死した」というデマで、さらにいご草ちゃんは行方不明状態となっていました。
いご草ちゃんが「デマを信じたため自殺した」と考え激情にかられた月島は、デマを流した張本人である実の父親を殺害し死刑囚となってしまいます。そして死刑を受け入れ服役していた月島の元へやってきたのが鶴見中尉です。月島が死刑囚となった経緯を知った鶴見はいご草ちゃんについて調査します。
すると、「いご草ちゃんは縁談が決まり、現在は両親とともに関東にいる」ということが判明。そのことを鶴見から告げられ、いご草ちゃんが生きていることが分かった月島は生きる気力を取り戻します。そして月島は「ロシア語の堪能な通訳係」と称して監獄から出るため、鶴見の方便に乗りロシア語を習得し鶴見と共に日露戦争へと赴くことになりました。
ゴールデンカムイ月島の過去ネタバレ③鶴見と月島
そして時は経ち、日露戦争末期・奉天会戦の戦場。同郷の兵士と偶然出会った月島は「いご草ちゃんの遺体が月島の家から発見された」という話を聞き衝撃を受けます。激昂し、真実を問いただすため鶴見に掴みかかる月島。問答をしている両者の元にロシア軍の砲弾が飛んできます。月島は咄嗟に鶴見を庇いますが、二人とも重傷を負ってしまいました。
二人は野戦病院に運び込まれ一命を取り留めますが、特に鶴見の怪我はひどく、月島は自分の感情に任せた軽率な行動を悔やみ責任を感じます。生き延びた鶴見によると、「いご草ちゃんの遺体は偽装工作であり、月島の罪を軽くし監獄から出すためにやった」とのこと。さらに「いご草ちゃんが関東で生きているのは本当だ」と続ける鶴見に、月島は忠誠を誓うのでした。
ゴールデンカムイ月島の過去ネタバレ④どこまでが真実?
実は、月島に「いご草ちゃんの遺体が見つかった」と告げた兵士は鶴見と通じているような描写があります。これは「月島を抱きこむための鶴見の策ではないか?」と言われているシーンです。クーデターの計画を練っていた鶴見は信頼できる側近を欲しており、月島の忠誠心を呼び起こすためいご草ちゃんの存在を利用したとも考えられています。
鶴見はいご草ちゃんについて虚実織り交ぜて話している可能性があり、いご草ちゃんの本当の安否は月島も確証を得られていません。軍人として鶴見に絶対的な忠誠を誓い腹心として行動しながらも、その本心を見抜くまでには至っていない、もしくは賛同しきっていないような描写もある月島。今後の鶴見中尉との関係からも目が離せません。
ゴールデンカムイ月島軍曹はかっこいい?感想や評価を紹介!
杉元や尾形、土方さん、皆かっこいいなぁ、推しキャラ迷うなぁ
— こーこ@鯉月 (@co_co_koituki) December 9, 2018
って、最初の頃は月島軍曹は思いつかなかったんです。
しかし、なんか、読むうちに気になり出しちゃったんですよね。
で、だんだん
「あ、月島軍曹が一番好きかも…」ってなりました。
今では愛しくてたまりません!
ゴールデンカムイ初期の頃から鶴見の隣にいながら、なかなか名前の出なかった月島。しかし名前が明らかとなり本格的に物語に関わるようになってから、人気が急上昇しました。金塊争奪戦に関わる個性的で強い印象を残すキャラクターたちの中で、27聯隊の雰囲気を引き締める月島のクールなカッコ良さに注目しファンになっていく読者も多いようです。
録り溜めていたゴールデンカムイを観た。白い熊があっちに走っていったってお爺さんに言われて「あっ、そうですかぁ〜」って余所行きの声で言っていたのが妙にツボってしまって、月島軍曹が好きになってしまった。
— 柏衣 (@kswi_mn) December 8, 2018
もちろん、アニメ版ゴールデンカムイにも月島は登場します。担当声優の竹本英史さんは、インタビューで「軍曹としての真面目でオフィシャルな話し方」とそれ以外の「パーソナルな話し方」の演じ分けを心がけていると話しています。上官である鶴見や仲間の兵士と話すシーンと、一般人と話すフランクな喋り方のシーン、そのギャップが魅力という感想も見られました。
月島さんの凄いところは、碌でなしの父親の所為で悲惨な幼少時代を過ごし、青年期は戦禍に塗れ、最愛の人を失い尊属殺人を犯し死刑の身になったという過去があるにも関わらず、他者を慮り、世話を焼き、命令に忠実で作中の人物で最も自己犠牲の塊だと云う点。
— ムース (@pola_bear55) June 7, 2018
こちらは月島のパーソナリティについての感想です。鶴見を中心とした27聯隊の中で、各キャラクターのサポート役として描かれることが多い月島。いつもほとんど表情を崩さず淡々と任務を遂行する月島の衝撃的な過去も明らかとなった今、もう一度登場シーンから読み返してみるとその言動に新たな発見があるかもしれません。
えご草ちゃん、結局死んでいて鶴見ちゅーいが月島を騙したようで実は月島が全て悟って全て承知の上で、最後の居場所が第七師団しかなかったから。って言われた方が説得力あるんだけど、それでも生きていて欲しいなぁって思った。(でも絶対情報操作してそうじゃん、元情報将校だし……)
— 芦川びっこ (@ashiyubikko) November 30, 2018
いご草ちゃんの安否については現段階では不明のままで、「本当に生きている」と「本当は死んでいる」という考察がどちらもあるようです。情報将校として月島の大切な人間を利用してまで忠誠心をためした鶴見。月島がいご草ちゃんの真実を知るときが来るのかどうかも今後の展開として期待されているところです。
ゴールデンカムイ月島軍曹の強さと過去のネタバレまとめ!
ゴールデンカムイの登場人物「月島基」の強さやエピソードをネタバレ紹介してきましたが、いかがでしたか?型破りなキャラクターが多く登場するゴールデンカムイにおいて、真面目で冷静な月島は独特の存在感を放っています。最初はあまり目立たなかった月島ですが、登場回数が増えていくうちに好きになっていく読者も多いようです。
また、その凄惨な経歴も明らかとなりさらに人間性に深みが増した今、最初からからゴールデンカムイを読み返してみると台詞や行動に新たな魅力が発見できるかもしれません。ぜひ月島にも注目してゴールデンカムイの物語をお楽しみください!