漫画ぼくは麻理のなかのあらすじ・感想をネタバレ!最終回の衝撃の結末とは?

漫画ぼくは麻理のなかは2017年の10月にテレビドラマ化もされた、押見修造の人気コミックです。引きこもりのニート大学生が、ミステリアスな女子高生麻理の中に入ってしまうというネタバレです。先の読めない展開やリアルすぎる描写に胸が痛くなるが続きが気になって仕方ないという感想が多く寄せられました。今回は漫画ぼくは麻理のなかのあらすじ・感想をネタバレこみで、最終回の衝撃の結末までご紹介いたします。

漫画ぼくは麻理のなかのあらすじ・感想をネタバレ!最終回の衝撃の結末とは?のイメージ

目次

  1. 漫画ぼくは麻理のなかのあらすじや感想が気になる!
  2. 漫画ぼくは麻理のなかの主要な登場人物を紹介!
  3. 漫画ぼくは麻理のなかのあらすじをネタバレ!
  4. 漫画ぼくは麻理のなかの最終回をネタバレ!衝撃の結末とは?
  5. 漫画ぼくは麻理のなかの魅力とは?
  6. 漫画ぼくは麻理のなかを読んだ感想や評価を紹介!
  7. 漫画ぼくは麻理のなかのあらすじや感想まとめ!

漫画ぼくは麻理のなかのあらすじや感想が気になる!

漫画「ぼくは麻理のなか」は、2012年から2016年に「漫画アクション」にて連載されました。「惡の華」「血の轍」など、思春期の心理描写を描くことに評価の高い押見修造の漫画です。「ぼくは麻理のなか」は2017年に実写ドラマ化され、インターネット配信にて放送されました。引きこもりでボッチでニートな大学生・小森功が、ある日ストーキングしていた女子高生・吉崎麻理の中に入ってしまいます。

麻理の精神はどこかにいってしまい、麻理として生きなくてはならなくなった小森は、麻理のクラスメートの依の協力も得て、謎めいた麻理という少女の抱える闇を追っていくのです。怒涛の展開が続き、気づいたら確信に迫り、静かに物語が収束する、そんな漫画「ぼくは麻理のなか」は、押見修造らしい繊細な心理描写も秀逸と評判です。ここからは漫画「ぼくは麻理のなか」の登場人物や、あらすじをネタバレでご案内いたします。

漫画ぼくは麻理のなかの主要な登場人物を紹介!

本作の主人公!小森功

ぼくは麻理のなかの主人公小森功は、絵にかいたようなダメニートです。友達もいない、大学にも通ってない、日がな家にこもってゲームと自慰に耽るという、リアリティたっぷりすぎて胸をかきむしりたくなるダメっぷりが冴えわたるキャラクターです。そんなぼくは麻理のなかの主人公小森功が唯一楽しみにしているのが、夜21時のコンビニです。

夜21時のコンビニにいる女子高生を、小森功は勝手に「コンビニの天使」と名付け、一方的に見ているのです。普段はゲームと自慰にオナニー三昧で家から一歩も出ない小森は、コンビニの天使と名付けた女子高生を観察するためだけにコンビニにせっせと足を運びます。極まりすぎて自宅までつけていってしまうというストーキングぶり、通報されても文句言えない危険な男なのです。

そして、「ぼくは麻理のなか」あらすじネタバレでは、自分がいけないことをしている、ダメダメな人生であることをわかっていながらも開き直る諦めっぷりの描写が秀逸です。読者には「リアルすぎる」「自分のことかと思ってしまう」など、ダメな男ながら共感の感想を集めたようです。そんな共感できすぎて胸が苦しくなるほどのダメ男が、ある日「コンビニの天使」と入れ替わってしまいます。

「ぼくは麻理のなか」で、あらすじネタバレでは、常に諦め、諦める自分を全力肯定してきた小森は、麻里と入れ替わった序盤はとにかく困惑し、自分では何も踏み出せない描写が目立ちます。しかし、最終回に近づくにつれ、協力者の存在や、様々な出来事によって、小森自身が成長していき、自分の足で立つ意志を見せるのです。

「ぼくは麻理のなか」で、共感度抜群の感想を一身に集める主人公ですが、最終回に近づくにつれて、謎めいてきます。最終回に向けてストーリーが進むごとに、現実にいそうなくらいリアルすぎる小森の存在が、どんどん謎の中に包まれていくようになる、というあらすじネタバレです。

美少女女子高生!吉崎麻理

「ぼくは麻理のなか」で、小森が「コンビニの天使」とあがめる美少女女子高生が吉崎麻理です。ネタバレですが、ストーリーの最終回に近づかないと吉崎麻理自身は登場しません。天使と言われるほどのミステリアスな美貌に華奢な体の美少女吉崎麻理は、学校でも人気の存在です。吉崎麻理は夜21時に訪れるコンビニでお菓子を買うことを日課にしています。

しかし、年ごろの女の子らしく、人気のファッション雑誌を立ち読みしたり、新作スイーツにチェックを入れるという可愛さはそこには存在せず、淡々とお菓子だけを買っていきます。あらすじネタバレでは、最終回近くになり、麻理のコンビニ通いには実は目的があったことが明らかになります。「ぼくは麻理のなか」のあらすじネタバレでは、物語の主軸となる、小森と麻理の入れ替わりが起こります。

ある日突然小森の人格が麻理の中に入ってしまい、小森は麻理の肉体を自由に動かせますが、麻理の意識はどこかにいったまま行方不明です。「ぼくは麻理のなか」のあらすじネタバレでは、麻理の肉体は小森が自由に動かせても、麻理の記憶はないため、麻理の人となりが全くわかりません。謎めいた「コンビニの天使」麻理としての日常生活は、小森はかなり苦労をします。

「ぼくは麻理のなか」のあらすじネタバレでは、麻理としての生活に困惑して右往左往する小森ですが、クラスメイトの依という少女の出会いから、断片的に麻理の情報が入ります。しかしその依も一方的に麻理にあこがれていたマニアックな少女で、麻理の情報もかなり偏っています。麻理という人物の輪郭がなかなか明らかになってこない、実はこれも「ぼくは麻理のなか」のポイントなのです。

「ぼくは麻理のなか」のあらすじネタバレでは、最終回に近づくにつれて、麻理の私生活、麻理が内側に抱えていた問題が表に出てくることになります。最初は断片的だったものが、最終回前では一気に繋がっていく演出は、ファンの間でも好評価でした。

心強い協力者!柿口依

「ぼくは麻理のなか」のあらすじネタバレで、麻理になってしまった小森を助けるのが柿口依です。柿口依は、麻理のクラスメイトで、鋭い目つきのおかっぱメガネの女子高生です。麻理のことを一方的にリスペクトしているマニアですが、実は麻理とはほとんど会話をしたことがないのです。それにも関わらず、麻理の不思議な魅力に惹かれた依は、麻理を一方的に観察し、麻理の嗜好や性格に詳しすぎるほどに詳しいのです。

それゆえに、小森が入った麻理の言動がおかしいといち早く気づき、小森を追求するのです。「ぼくは麻理のなか」のあらすじネタバレでは、小森が麻理の中に入っていると知った依は、麻理を好きすぎるが故に麻理を求め、小森に対してひどく悪感情をむき出しに接します。コミュ障で依に対してもびくびくと怯えて接する小森と、遠慮のカケラもない接し方をする依のやりとりが、見ていて楽しいという感想も多く見られました。

「ぼくは麻理のなか」のあらすじネタバレでは、最終回に向けて話が進むほどに、依は麻理の中にいる小森という人間に対して認識を改め、仲良くなっていきます。最終回に向けてのこの過程が、マニアックな設定ながらも胸に来るという感想もありました。「ぼくは麻理のなか」のあらすじネタバレでは、小森が依を知るほどに、依が麻理に向ける強すぎる執着の理由が明らかになります。

「ぼくは麻理のなか」のあらすじネタバレでは、美人な姉に強いコンプレックスを抱く依は、身近なコンプレックスの相手である姉には深い憎悪を抱き、逆に同じ美人であるはずの麻理には強く惹かれていきます。屈折した思いに依も悩んでいます。「ぼくは麻理のなか」のあらすじネタバレでは、最終回に向かって、依は自分の気持ちと向き合い、昇華していきます。不安定な年ごろを抜けて、依もまた大人へと成長を見せるのです。

漫画ぼくは麻理のなかのあらすじをネタバレ!

ぼくは麻理のなか最終回までのあらすじネタバレ第1巻

引きこもりのほぼニートな大学生小森功は、大学にも行かず毎日ゲームとオナニーで怠惰に時間をつぶす毎日です。しかし、そんな彼にも1つだけ外に出る理由があります。夜9時のコンビニで見かけるミステリアスな美少女女子高生を見るためです。ある日、目が覚めると、小森はその少女になっていました。生徒手帳で吉崎麻理という名前だと知ります。女の子の身体に入っての生活は戸惑うことばかりです。

トイレや着替え、同級生との接し方、困惑しながら過ごす小森です。いつものコンビニに行くと、現実に生きている小森功の姿を見かけます。中に麻理がいるのかと思いきや、別の人格を持った小森功でした。たどたどしく麻理としてふるまう小森ですが、クラスメートの依がその異変に気付き、「おまえ誰だ」と迫り、小森が麻理の中にいることがばれてしまいます。

ぼくは麻理のなか最終回までのあらすじネタバレ第2巻

依は麻理とはあまり親しくない割に、麻理のことに異様に詳しく、麻理の生活や仕草などを指示します。ある日、手がかりを求めて依と麻理が、麻理の部屋を捜索していると、見つかったのは大量のレシートでした。チョコレートとドリンクのみで、購入時刻は午後9時頃のレシートです。また大量のエロ本が見つかり、それを買った本は、小森が中古書店に売ったものだったのです。

その夜、麻理の家に泊まった依は、麻理の布団の中に入ってきます。「もう一度こうして一緒に寝たかった」「あの時もう生きていたくなかった」という依も、小森にはわからない事情があり、麻理に異常なリスペクトをしているのでした。その後、仲のいいももかたちとカラオケに行った帰り、急に下腹部に痛みを感じた小森は、麻理の身体から血が流れて衝撃を受けます。生理という生々しい女性特有の現象に、混乱します。

ぼくは麻理のなか最終回までのあらすじネタバレ第3巻

小森が入っている麻理は、周囲の反応も変わってきます。変わってしまった麻理に友達は距離を置くようになり、友達の彼氏であるヒロキにも迫られ、麻理として生きることが難しい小森です。麻理の部屋から見つかったレシートや本などから、麻理が以前から小森のことを知っていたと知ります。そして、麻理の中に入った小森は、高校をサボり、現実に生きている小森功に協力を依頼するのでした。

麻理が学校をさぼっていたことが両親にばれ、麻理の両親は激しく言い争います。麻理の中に入った小森は、両親が麻理のことを全く見ていないことを知り、両親に怒鳴りつけるのでした。麻理は自由にいきる小森をうらやましく思っていたようです。

その夜小森は麻理の身体でオナニーをし、自分が麻理になりたかったのだと知るのでした。その最中に着信があり、電話に出ると「あなた誰?わたし、麻理だけど」と名乗るのです。相手はなんと麻理でした。

ぼくは麻理のなか最終回までのあらすじネタバレ第4巻

また麻理から電話がかかってくるかもしれないということで、依は麻理の家に泊まることになります。着替えを取りに依の家に行くと、美しい女性に会います。依の姉でした。依は姉にひどいコンプレックスを持っており、姉に激しい憎悪を抱いていました。依が家に泊まるのは中止になり、今度は小森の家に行きます。現実に生きている小森は、麻理の身体でオナニーをした話で興奮し、なぜか麻理の手で手伝ってあげます。

翌日、麻理の中にいる小森は、依と話し合うなかで、小森の知らないはずの麻理と依の記憶があることがわかります。麻理は麻理の身体の中に眠っているのではないかという話になります。麻理は完全にいなくなったわけではないと、依は安堵の笑みで抱き着くのでした。その夜、麻理の中の小森は、現実に生きている小森に告白されます。

ぼくは麻理のなか最終回までのあらすじネタバレ第5巻

告白したのも小森、されたのも麻理の中の小森です。気持ち悪いといって拒絶し、2人ともその場で涙します。片方は振られて気持ち悪いと言われたことで、もう片方は自分自身である現実の小森に対して気持ち悪いと思い、そう口にしてしまったことで悲しむのです。一方、学校では今までそっけなかった依が、急に距離を詰めてきます。麻理の中の小森ですが、その奥に麻理がいると分かったためです。

ぼくは麻理のなか最終回までのあらすじネタバレ第6巻

買い物やプリクラなど、麻理として付き合おうとする依の相手に限界を感じた小森は、「僕は麻理さんじゃない」「依さんと友達になれたと思ったのに」と詰ります。麻理の中の小森自身が、依のことを友達と感じていたのです。そんなとき携帯に非通知からの着信があります。相手はなんと麻理でした。「小森功を見ててあげて」という電話の麻理は言います。結局電話をかけてきた麻理は、現実に生きている小森でした。

声を女性の声に加工して、麻理のふりをしていたのです。現実に生きている小森は、そうすることで、また自分の元に麻理が来てくれると信じていたのです。小森が麻理の身体を使ってオナニーをしたことを聴いた依は、嫌悪感むき出しで呪いの言葉を吐きつけます。小森が死ねば、麻理の中の小森も死んで、麻理もいなくなってしまう、不安定になり自分を保てなくなった依に、麻理の身体が勝手に動き、キスをするのでした。

勝手に動いた体に混乱しながらも、帰宅し、麻理の幼少期のアルバムを見ます。そこには二つに引き裂かれた写真がテープで補正されていました。幼い頃の麻理の記憶がよみがえります。その中では、老女に「ふみこ」と呼ばれていました。翌日、学校に来ない依を心配して探します。依は陸橋の上に立っていました。

ぼくは麻理のなか最終回までのあらすじネタバレ第7巻

陸橋の上に立つ依は、飛び降りてしまいそうで、麻理の中の小森はあわてて制止します。小森の人格でもその奥に麻理がいると思い、麻理に自分が依存していたことを恥じて謝ります。「依さんが好きだ」と麻理の中の小森が告白し、混乱した依は泣いて麻理の中の小森をぶつのでした。麻理が好きなのに、相手は麻理ではないのです。依の家に連れて帰り、心配していた姉に依は泣きながら謝ります。

メガネをとった依の顔に、鼓動が激しくなるのでした。麻理の中の小森は、依と遊園地に行き、観覧車の中で幼い頃の麻理の記憶がよみがえります。祖母にふみこと呼ばれていたこと、祖母がふみこという名前をつけたこと、母は祖母のことを嫌っており、祖母が亡くなった途端、ふみこという名前が麻理に改名されたこと、過去の親と祖母の確執が小森の精神を襲います。

帰宅後、母の顔を見た瞬間吐いてしまうのでした。翌朝、麻理は誰に話しかけられても無反応な人形のような状態になってしまいます。心配した依が麻理の家を訪れますが、麻理の身体は反応しません。一方、現実に生きている小森は、だらしなく伸ばしていた髪を切ってすっきりとした姿になり、アルバイトの面接の電話をかけていました。

ぼくは麻理のなか最終回までのあらすじネタバレ第8巻

無反応な人形のような状態になってしまった麻理、それをなんとかしようと依は手を尽くします。何をしても反応しない麻理に落ち込む依を、姉が励まします。あれほど憎んだ姉ですが、今はもう打ち解け合っていました。一方、麻理の世話に疲れた麻理の母は麻理に八つ当たりするようになります。その場にやってきた依が、麻理がおかしくなったきっかけとなる「ふみこ」について問うと、「ふみこから麻理に改名した」と言うのです。

麻理のことを思い、麻理の母を責める依、怒鳴りつける母、その時、人形のようだった麻理がようやく口を開きます。「お母さん、わたしかわいくないよ」とだけ言い、再び自分の世界に入ってしまいます。夢の中、小森と麻理は2人で歩いていました。麻理は小森に「ごめんね。きみの日記を見ちゃった」と謝るのでした。意識が戻った小森は、依に会いに行きます。

その間に麻理の母親は家を出ていったようでした。日常に戻りますが、依は気づきます。目の前にいる麻理が、麻理に入った小森ではなく、時々本物の麻理として話しているのです。一方、現実に生きている小森のところに、小森の母親が訪れます。大学に通っておらず引きこもっている小森を迎えに来たのでした。

漫画ぼくは麻理のなかの最終回をネタバレ!衝撃の結末とは?

小森は大学を辞めて実家に帰る

本物の麻理は依に「さようなら。小森くんとずっと仲良くしてね」と言って消えました。依は、麻理の中にいる小森に問います。この先、麻理の中に入ったまま、麻理の人生をどうしていくのか、学校はどうなるのだろうか、進路は大学に行くべきか、就職するべきなのか、出ていった麻理の母が帰ってこなかったらどういるのか、どうやって生きていったらいいのか迷います。

そして「麻理が戻ってこないのは、小森が麻理の中にいるからかもしれない」「自分がいなくなれば麻理は戻ってくるかもしれない」と言い、依は反対します。麻理に依存していた依ですが、依にとっても小森は大切な人になっていたのです。ヒントは、麻理と小森が夢で逢った時の「日記」ではないかと思い至ります。

小森の日記を見ようというと、依が泣きながら反対します。日記を読んでもし小森が消えてしまったら、また以前の何にも反応しない人形のような麻理に戻ってしまうことを危惧してのことでした。一方、現実に生きている小森から、実家に戻ることになったという連絡が来ます。麻理や依と接する中で、自分の考えを改め、再出発する気持ちになれたようなのです。

大学も退学し、実家に帰るとのことでした。日記のことを尋ねると、小森は今でも日記をノートに書いていると言います。一か月後、アパートからすでに小森は引き払っており、麻理の中にいる小森は、現実に生きている小森の実家に行きます。そこで、麻理の中にいる小森は驚きます。母も実家も、自分の記憶とは違う、初めて見る、まったく他人のものなのです。

小森の日記

小森から借りた日記は、普通のただの日記でした。しかしそれを見たとき、麻理の中にいる小森にある映像がよみがえります。ふみこという名前のはずなのに、周囲からは麻理と呼ばれ、自分が自分でない苦しみ、そしてコンビニで毎晩出会う男は小森でした。何にもとらわれない、しがらみを持たない日々を送れる小森功に、麻理は密かにあこがれていました。

そしてその小森功の日記を見たことで、自分の中で自分がなりたかった「小森功」を作ったのでした。麻理の中にいる小森は、入ってきたのではなく、麻理が自分自身の中に生み出したもうひとつの人格だったのです。小森は夢の中で麻理とふみこに会い、すべてを悟り「僕は本当はいないんだね」と知るのでした。

消える小森

小森の日記が鍵となって、麻理の中のふみことしての人格、麻理が作り上げた小森の人格は消えてなくなります。麻理に、小森の人格が「一緒にいる。ずっと見守っているから大丈夫」という言葉を残して、麻理の中に消えていきました。それを見ていた依にも、小森という存在が麻理の中から消えたことがわかったようです。麻理は依に「友達になってくれる?」と、自分の言葉で問いかけ、依は涙を浮かべた笑顔でうなずくのでした。

その後

卒業式の日、麻理の家族も卒業式に来ていました。家を出ていっていた麻理の母親も戻ったようで、麻理の自宅のリビングには、かつて破り捨てられたふみこの写真がフレームに入って飾られていました。大学進学も決まり、麻理と依は違う進路となります。

依と別れ、歩き出した麻理に、「麻理さん」と誰かが声をかけます。そう呼ばれた気がしただけかもしれません。振り返ったそこには、誰もいませんでした。誰もいないことに麻理は微笑み、前を向いて再び歩き始めたのでした。

漫画ぼくは麻理のなかの魅力とは?

ぼくは麻理のなかの魅力ネタバレ①秀逸な心理描写

押見修造作品で魅力だと言われるのが、その心理描写です。セリフや小さな仕草、表情などに、そのキャラクターの深い葛藤や性癖などがリアルに表れています。ここぞとばかりに見せる登場人物の表情は、1カットにも関わらず文章では表現しきれない、むしろ漫画だからこそできる押見修造の見事な表現力を感じさせます。美しさや背徳感、背後からじわじわとくるような不快感を描く表現力の高さに押見修造は定評があります。

「ぼくは麻理のなか」のあらすじネタバレでは、物語序盤で麻理のクラスメート依が、麻理の中に小森が入っていることに気づき、小森にあからさまな敵愾心を見せながら麻理の存在を求めます。小森が知るはずの無い麻理の記憶を、小森が口にしたことから、依は、小森が麻理の中に入ってしまったが、麻理の意識は麻理の中で眠っているのではと考えます。

麻理がそこにいると確信した依が見せた笑顔は、険しい顔から一転、頼りない少女の安堵の表情を見せます。「このシーンが胸がぐっとくる」「リアリティがある」というファンの感想も見られました。恋慕う相手が消えていなかったとわかり、心からほっとする流れを描く、その秀逸な心理描写が、この「ぼくは麻理のなか」の魅力の一つと言われています。

ぼくは麻理のなかの魅力ネタバレ②生理などの生々しい描写

よくあるTS(トランスセクシャル)もので、避けて通れない問題が、女性特有の生理という現象です。避けて通れないはずが、生々しすぎてあえてスルーという設定のストーリーもありますが、リアルを追求した描写が得意な押見修造はそんな生半可なことはしません。「ぼくは麻理のなか」のあらすじネタバレでは、よくある性転換ジャンルの現実的な問題にストレートにぶつかっていきます。

「ぼくは麻理のなか」のあらすじネタバレでは、この生理の描写があまりにもリアル感があって、むしろ背徳的なエロティシズムを感じさせます。麻理の中に入った小森は、危なっかしく麻理を演じてきましたが、ある日始まった下腹部の痛みから最大の壁にぶつかります。足を伝う血と痛みに、全く経験したことのない生理というものを知るのです。

コンビニに行っても、並ぶ生理用品からどれを買うべきなのかが分からず、動揺するしかありません。体の中から経血が漏れ出る感覚の描写も、女性が見ても納得できる表現で描かれており、「リアルすぎる」という感想が見られました。赤面しながらコンビニのトイレを借りる麻理に、事情を知り思わず下卑た笑いを浮かべる男性店員も、本当にリアルに迫った感があり読者はぞわぞわとくるようです。

よくある漫画展開では、コンビニのトイレを借りて、そこで暗転する、というものですが、押見修造はここで終わるという生ぬるいことはしません。小森が思い切ってショーツを下ろすと、糸を引いて粘る経血が見えてしまうのです。

リアルすぎて気持ち悪さを感じる読者もいれば、そこに言いようもない背徳感やエロティシズムを感じた読者もいたようです。「生々しい」「なんと言ったらいいかわからない」という感想も各感想サイトで見られました。

ぼくは麻理のなかの魅力ネタバレ③人間としての醜悪さを描く

麻理の中に入って依の協力もありながらなんとか麻理としての生活を続ける小森ですが、自分は麻理の中にいるのに、自分の姿をした小森功という男性が現実に生きていることを知ります。現実に生きていて、麻理の中にいる小森とは全く違う意志で動いているようなのです。麻理に会いに夜の21時にコンビニに足を運ぶニート大学生というところまでは自分の知る小森ですが、自分が麻理の中に入っていることは全く知らないようでした。

現実に生きている小森功は、麻理の中にいる小森が事実を打ち明けても、麻理の妄想だと思っているようです。別の存在であっても、ダメすぎる性格はそのままで、同じ自分なのだからという意味不明な理由をつけてオナニーを手伝わせます。このダメすぎる醜悪さを描ける押見修造の奇才っぷりがすごいという感想も見られました。

結局現実に生きている小森功は、麻理の中に入ってしまった小森に協力し、その過程の中で前向きさを取り戻していきます。引きこもりだった小森功が最終的には実家に戻り、まっとうに働くようになる姿も、人間の成長として丁寧に描かれています。

ぼくは麻理のなかの魅力ネタバレ④先の読めないストーリー展開

小森は自分の身体に戻るため、依は麻理の中身を取り戻すため、少しずつ「麻理」を探していき、真相に近づいていきます。引きこもりのほとんどニートな小森と、女子高生の麻理、全く接点のない2人なのに、なぜか麻理は小森に興味を持っていた描写があります。接点といえば、夜21時のコンビニだけです。次第に小森は、麻理という人物について知っていきます。

両親をはじめ、周囲の人間が誰も麻理を麻理として見ていませんでした。ニートであっても自分の思うままに生きる小森を羨望のまなざしで見ていたのではないかと、小森は推理します。諍い合う麻理の両親に「自分の内面を見ろ!」と叱咤した小森の元に、突然かかってきた電話、その電話の相手は麻理と名乗ります。次々予想外に起こる出来事に、何が起こっているのかわからないまま読者はついていくしかありません。

話が進むにつれ、麻理の抱える深い秘密が明らかになります。麻理の中にいる小森の中に、突然現れる「ふみこ」と呼ばれる謎の少女の記憶から、急展開します。先の読めない展開ながらも、小森は依と協力し、1つ1つ問題を乗り越えて成長し、真相に近づいていくのです。

漫画ぼくは麻理のなかを読んだ感想や評価を紹介!

ぼくは麻理のなかをはじめ、押見修造の作品を最終回まで読んだ読者の感想です。静かに何かが始まる序盤、怒涛の展開の中盤、そして終盤で綺麗に収束していく押見修造作品です。後半までの先の読めない嵐のような展開の後の静謐は、読者の心にストンとくるという感想でした。

押見修造の「惡の華」「ぼくは麻理のなか」に惹かれたファンの感想です。ほんの数コマで複雑な感情描写を描く押見修造作品、感情や性癖など、人が敢えて見たくないと思っているものを描き、見たくないけれど見てしまうという背徳感を煽るのがうまいと定評です。押見修造作品の感想には「今回も後味が悪かったけど、やっぱり買ってしまう」という感想が多く見られます。

「ぼくは麻理のなか」を何度読んでも面白い、リアルがあるという感想です。敢えて見たくない人間臭さに、もやもやしたり胸が痛くなるシーンも多いのですが、それだけでなく絶妙なタイミングで美しさをカットインしてくる押見修造の手腕に、感想サイトでも称賛の嵐です。

漫画ぼくは麻理のなかのあらすじや感想まとめ!

漫画ぼくは麻理のなかのあらすじや感想、最終回の衝撃の結末までご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?押見修造原作の漫画、「惡の華」は、主演・伊藤健太郎、仲村役に玉城ティナで2019年に実写映画化の公開が予定されています。

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